2017.01.30

色板づくり

20170128_115027 うまく、ものを考えられない日が続いています。

体調が相当に悪い。。のもあります。冬季鬱は海のそばに引っ越してからすっかりなりを潜めていたのに、今年はどうも、うまくやりすごせず、すったもんだな感じです。

でも手を動かしているあいだは、すべてを忘れられる。

こないだは、それで、一時帰国中の3歳の姪っ子のために、色板づくりを始めて、丸一日作業していました。仕事やらなにやら、やらねばなことを全部ぶっちぎって。。。。。。

色板とは、モンテッソーリ教育で使われている感覚教具の1つです。でもモンテッソーリの正式な教具って、木製で仕上がりも完璧に美しく、とてもいいものなので、お高いのです。

だから、同じような用途のものを、家庭用に自作できたらいいのにな、と思うことは多かったのでした。いろんなもので代用したり、工夫されている方も多いみたいです。それに、モンテッソーリ教育のことを教えてくださっている深津高子さんから聞いたなかで、私にとって印象的だったことはいっぱいあるんだけれど、そのうちの1つは、高子さんが最初にモンテッソーリ教育に出会った、ある途上国の幼稚園では、竹など現地で手に入る素材で感覚教具を手づくりしていた、というお話。

完璧に美しい教具でないといけない、というわけではないと私も思うのでした。でも子どもにとって扱いやすいことは大切だ、と思うのだけど……。

20170127_161419 20170127_110828_2 そんなこんなで、わたしなりに考えて、色板をつくりました。材料は、花札2セット、100色折り紙、セロテープ、両面テープ。あと、出来上がった色板の入れ物用に、木箱と、アクリルの仕切り箱(この木箱と仕切り箱は関係ない品同士だったけど、まるでセットかのようにサイズがぴったりでした!)

100円ショップをよしとしない気持ちはあるのだけれど、こういうときに頼りになるのは、100円ショップだったりします。100色折り紙は文具店で買いましたが、その他はCan Doという駅前の100円ショップで見つけました。花札は見当たらず、店員さんに「ありますか?」と聞いたら、奥から在庫を出してきてくださいました。

黒地の花札。イメージしてたとおりのお品。

これを2枚、中表に合わせて、そこに折り紙をまきつけて、留めるわけです。(せっかくきれいな花札につくってくださった業者さんには、申し訳ないですが……)。

<こうやって作りました>

20170127_110805 ①まず100色折り紙から、7色×7つのグラデーションの折り紙を選びました。(最初は9色×7グラデーションにしたけど、考えてみたら花札の枚数が足りませんでした(^_^;)

20170127_174302_3 ②折り紙の対角線上に線を引いて、その1ミリ右にもう1本線を引きます。(1ミリ=花札の厚み)。


20170127_174356_4 ③右の線に沿って花札を縦に置いて、右端にはみ出る3角形の部分を、折り上げます。

 

20170127_174459_5 ④折り上げた線に沿って、花札の短辺を置きます。花札の右隅が③で折り上げた3角形の右角と合うように。そして花札の長辺から右側にはみ出る部分の折り紙を、折り上げます。花札を縦に2枚並べて、向こう端まで一直線に折り上げます。

 

20170127_174550_4 ⑤同じように、③で折り上げた三角形の逆側(左)の角に、花札の左隅を合わせて、花札の長辺の左側にはみ出る部分の折り紙も、折り上げます。

 

20170127_174611_5 ⑥ ④と⑤で折り上げた線から外側5ミリくらいを残して切り落します。

 

 

20170127_174633_4⑦切り落とした耳を、きっちりと折りたたみます。

 

20170127_174721_2 ⑧ ③で折り上げた3角形の部分に、縦に花札を合わせます。花札の柄の中央(上から2.75ミリのところ)に折り紙の3角形の頂点がくることを確認して、テープでとめます。

20170127_174920_220170127_174843_2⑨ 向きを逆さにしてから、この花札の上に、もう1枚の花札を、中表に重ねて、そのまわりをぐるりと、折り紙をひっぱるようにしながらくるみます。角の部分にしっかり折り目をつけながら。

 

20170127_175037_2⑩最後に逆側の3角形が余るので、そこもしっかり折り目をつけてから、2枚目の花札の表側に、3角形の頂点を当てて、テープでとめます。

 

20170127_211613⑪2枚の花札のうち、1枚の表側に、両面テープを貼って、端がそろうように気をつけながら、2枚の花札を中表に留め合わせます。

 

20170128_114122

できあがりはこんな。7×7で49枚の色板をつくりました。

花札は1セットに50枚入っています(白札2枚含む)。なので2セットで100枚あって、98枚使ったので、ちょうど2枚だけ余りました。

入れ物の木箱の中に、さらにアクリルの仕切り箱を入れましたが、アクリルの箱は、底の四隅にちょっとだけ高さがつけてあったので、色板を入れたら高さオーバーになってふたがしまりませんでした……。ので、この四隅の足の部分は、ノコで切り落としました。

あと、色板は7色分あるけど、このアクリル箱は4つにしか仕切っていないので、木の細い丸棒を切って、仕切りを作りました。

7色なので、8等分すると1カ所余るので、そこにはなんとなく、「あしたの森」のブロックを入れてみた(^^)。

20170129_220504 色板をしまうときに、わかりやすいように、アクリル箱と木箱の底の間には、色紙を挟んでみました。

これでいちおう、完成です。でも色板の本体部分の花札も紙製、色の部分も折り紙だから(折り紙基準を満たした丈夫な折り紙ではあるけれど)、遊んでいるうちにすりきれたりしてしまうだろうなあ、と思う。。。

耐久性はそこまでないだろうな。。。耐久性を上げる工夫をまた、考えたほうがいいかなあ。。。

遊び方は、こんなふうにするみたいです。

20170128_114729 ①布の上に(このランチョンマットはちょっとシワシワやけど(^_^;)、1色分の7枚を、濃淡をランダムに並べて出します。色板を持つ時は色の部分でなく、端を持つようにします。

20170128_114819_4 20170128_114745_4 ②布の端に、濃淡の順に、並べていきます。濃淡の判断は、本人の主観でしてもらうのみ。「正解」はありません。どんなふうに本人が並べても、「今のこの子は、こういうふうに濃淡をとらえているんだなあ」と思って見守ります。

20170128_114929 ③次の色の7枚をランダムに出してから、また濃淡の順に並べます。そして他の色も繰り返し。

20170128_114053 今回の来日中に姪っ子と一緒に遊ぶのは叶わなかったけど、次回は一緒に遊べたらいいなあと思っています。

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2017.01.21

夢と天のくに

今朝。印象的な夢を見ました。

すでに他界している母と、祖母が、わたしを迎えにきてくれた夢。夢の中ではふたりとも生きていることになっていて、ふつうに、最寄駅かどこかに降り立ったわたしを、車でピックアップしに来てくれたのでした。母が運転をして、祖母が同乗して。そして家に帰るまでの途中で、買い物に寄る、といって、みんなでイケアに行きました。

そこの地域のイケアは少し変わっていて、同じ建物の別のフロア、4階だったかな、は、イケアと関係のない別店舗になっていて、なにかディスカウントショップのような感じでした。ヨドバシカメラ風?な。

そこで、母が時計を買う、と言って、いろんな腕時計を見て回り始めたのでした。

わたしも最初はつきあって、一緒に見てたけど、そのうちに、なんだかものすごくくたびれてしまって、(というのも、わたしはこの最寄駅でピックアップしてもらうまでに、長い距離を旅してきていたし)、思わずふだんはしないことだけど、母に「ごめん、ものすごく疲れちゃってるから、あっちの駐車場の脇のベンチのとこで、休んで待ってていい?」と言いました。

母は、いいよ、と言ってくれたので、そちらへ行きました。駐車場脇には、小さな売店があって、ソフトクリームかなにかが売られているみたいで、ベンチもあった。そこに腰かけて、母の買い物が終わるまで、待っていました。

で、しばらくそこにいたけど、どうも母とはぐれたようだったので、ここにいることを伝えないと、と思うのだけど、考えてみたら、母はケータイが壊れたからこそ時計を買おうとしてたんだ!と思い出して、連絡手段がないことを思い至りました。

で、仕方ないから、姉のケータイに電話をした。そしたら姉が出て、「父が、(な)がくるのに掃除をしてなかった、といって今がんばってやっていて、3時間後に来てと言っている」と聞かされました。。。

目ざめて、ああ、久しぶりに夢で母と会ったなあ、と思いました。祖母とも。母と祖母が一緒に出て来てくれるなんて、珍しいなあ、とも思って、ふしぎにも思いました。

ちなみに、この夢を見たのは、誕生日の翌日で、誕生日の朝も、印象的な夢を見ていました。

去年の誕生日は、富士山がでてきて、その富士山のまん中が縦に透けて見えていて、そこから龍が空へ昇って行くのが見えた、という夢でした。しかもその富士山を見た場所は、グリーンウッドワークの師匠、マイクさんの椅子のモニュメントが置かれた森の一角でした。

今年の誕生日の朝見た夢は、下北沢を相方と歩いていたら、ものすごく野趣あふれるすてきな場所に迷い込んだのでした。下北沢にこんなところがあったなんてね!と言って、人っ子ひとりいない、その里山を歩いて、「ここの土地の一角を買えたらいいよねえ」とかのんきなことを言いました。

でも道には迷っていたので、ほんのりとわだちのある道筋を「こっちかな?」という方向へたどっていきました。すると、前方に犬の散歩をしている年配の女性と、その姉妹らしき人がふたり、歩いていました。その3人の女性は、背後から私たちが来るのに気づくと、ものすごくハデに驚いて(ほぼ、おののいて)いました。

この野趣あふれる土地全体は、彼女たちの所有地で、どこからもアクセスできないようになっているから、誰もにも知られていないはずだった、ということのようでした。

迷い込んでしまったわたしたちを、彼女たちはとりあえず、自分たちの家まで連れて行ってくれました。古い日本家屋みたいな感じのところ。

でも歓迎された、という感じではなくて、招かれざる客が来ちゃったから、とりあえず帰り道(ここからの出口)を教えるためには家に通さないと、といったふうでした。

家の中には、姉妹以外の人たちがいて、若い男性が、先だっての選挙の運動についての反省を口にしながら、なにか話し合っていたのを見かけました。

この3姉妹は反原発運動に深く関わっていて、選挙運動もがんばっていたようでした。ただ、表立ってはそういうことが表明できない世の中になっていて、人目につかないこの敷地内で、さまざまに活動をしているようでした。

わたしはそういう努力をしている人たちとはまったくちがって、のんきに自分の関心時をおいかけて、おもしろがっているばかりだなあと反省しました。。。

そうこうするうちに、家の出口から外へ出ていました。手には3姉妹からのおみやげを持たされていました。ていねいに編み込まれた、金色の葦のような素材の手提げ袋の中に、なにか入っていました。

手提げ袋がいい手仕事だったので、すっかりうれしくなって、わたしは相方に「なんだか私たち、わらしべ長者みたいだね」と、またのんきなことを言いながら、歩きだしました。

家を出るときは、ほんとうにさりげなく出るという感じで、3姉妹も他の人も誰も見送りにきたりなど一切しませんでした。

この夢から目覚めたときは、ちゃらんぽらんな自分へのうしろめたさが、後味として残っていて、去年の富士山の夢のときのような、爽快さとおめでたさは感じなかったので、今年のお誕生日はこういう感じなんだな、と思いました。

それで、お誕生日そのものも、なにも特別なことはしないで、ふつうに過ごしました。とはいっても相方は、体調がしんどいのを押して、好物の手づくりコロッケを、むらさきいもで作ってくれて、夜ごはんにごちろうしてくれたので、これは十分特別だったのだけど。。!

* * *

それで眠って、今朝みたのが、亡き母と祖母が迎えにきてくれた夢だったのでした。

ひさしぶりにふたりに会えて、うれしかったな、と思ったりして、おふとんの中でしぶとく余韻に浸っていたら、先に起きて隣部屋に行った相方が「ええ・・?」と変な声を出していて、どうしたのかと思ったら、今朝がた、相方のお父さんが急に他界した知らせが来ていたのでした。

しばらく、現実味ゼロのその知らせを前にふたりしてぼんやりしていました。その後も少し思考は働くし、話もできていましたが、今思うと、やっぱりまだ事実が体に入っていってなかったんだな、と思います。

今日は1日、なんだか所在なく過ごしました。何をしているべきなのか、何をしておかないといけないのかetc.がわからなくなっていて、毎回、「待てよ、ええっと、今はこれをするんだったっけ」と自分に言い聞かせつつ、1日の中を通っていきました。

でもなにかというと、すぐぼんやりして、どうでもいいことを考え出したりして、どうもまともに考えられない感覚が続きました。それから、目玉の裏側に、涙がたまっている、例の感覚もずうっとあって。

お風呂に入って、今こうして今朝の夢だけ、書きとめておきたかったんだと思って書き出したら、少し、マインドの焦点があった感じです。そして、母と祖母が夢で会いに来てくれてたのは、ひょっとして、相方のお父さんのためでもあったのかな、と思い至りました。ここしばらく体調をくずして入退院を繰り返していて、今回の入院は、とりわけ気がかりな日々が続いていた、相方のお父さん。

天の国へ、お父さんはびゅいーと飛んでいったりしないで、歩いて行っていると思う、と相方が朝食を食べてるとき言って、涙ぐみました。わたしも、きっとそうだと思う、と言いました。お父さんは、歩くのが、ほんとうにお好きな人だったから。

病院での最後の日も、ずっとベッドで寝たきりだったところから、起きて車いすに乗ったり、つきそってもらいながら自分でお手洗いにいったりし始めることができるようになって、うれしそうだったと聞きました。退院に向かって、そうやってリハビリ的に準備をしていきましょう、とお医者さんもおっしゃって、退院できる日、おうちに帰ってこれる日が視野に入ってきた、と嬉しく思った矢先の旅立ちでした。

ふっと、安心させてもらって、そして「だいじょうぶだ、きっと」とこちらが思えた、そのタイミングで旅立たれるのは、以前も経験があります。どうしてなんだろう、と不思議に思いつつ、当然だと感じている自分もいます。。。

お父さん、まだ歩いている途中かな。景色や風を楽しんでいるといいな。長いあいだしんどかった体が、自由になって、颯爽と歩いているところかな。。。唄もうたっているかな。。。

相方は小さいころから、お父さんに山歩きに連れて行ってもらっていて、だから今でも野山を歩くのがこんなに好きでいてくれています。異文化の捉え方や、多様性や、平和に対する相方の感受性や視点も、お父さんゆずりなところをたくさん感じます。この世界の一角で、派手に目立ちはちなくても、ひとかたならぬ仕事を成し遂げた方だったことを、思っています。

お正月にパズルをたくさん出してきてくださったり、スクラブルを一緒にしたり、言葉や発音について談義をしたりも。。。楽しかったです。今までのようにはお会いできなくなると思うと、寂しいです。でも、苦しまずに穏やかに旅立てたことは、ほんとうに、よかった。。。

20170115_164103 数日前に、夕方ひとりで浜へ行ったとき、海に沈む金色の太陽と富士山がとてもきれいで、そのときに、病院にいるお父さんと、そのお父さんを毎日お見舞いに通っているお母さんに、これをお見せしたいな、と思って、そしたらなぜかわからないけど、涙がこみ上げました。

そのときは、様態も落ち着いていて、肝臓の値も上向いたと聞いていたし、希望をたくさん、わたしは持っていた時だったから、なんで涙?と自分でもわけわからなく思ったくらいでした。

でも夕日は知っていたのかな?富士山は、知っていたのかな。。太陽が沈む直前の輝きが、ほんとうに澄んでいて美しいことを。

天のくにで、どうぞ、すこやかにおられますように。

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2017.01.14

場が気持ちよくなることの、気持ちよさ

20161230_084259 おくればせながら、あけましておめでとうございます。今年は障子窓越しに寝床に差し込む朝日が、とってもあたたかなお正月でした。

この時期のあたたかな陽ざしと澄んだ青空がほんとうに好きだなあ、と思うことが増えた近年ですが、昨日はふと、もしかしてこの季節がいちばんすきかも?と思いました。冬はいつも鬱が来て大変だった頃から考えると、信じられないくらいです。

20161230_084420 年末年始は、山あいの父の家で過ごしました。毎朝目ざめると、窓から外へ出て、庭の水道で顔を洗って朝日に当たりました。気持ち良かった。。。ものすごくひさしぶりに霜柱を見ました。

Kakizome元旦は、書き初めをしよう、と姪っ子が書道セットを広げてくれたので、今年の抱負を一生懸命考えたけど、野宿の安全を祈願することが第一に思い浮かんでしまいました。。わたしも、どうぶつや虫のみなさんも、快く野で眠れる平和な世界を願いまする。

20170102_091525_2父の家はWi-fiが届きにくい立地なので、おかげでほぼオフラインで過ごしていました。例年は年末に父の家につくと、おせち作りに専念する日々になるのだけど、今年はおせちの量が半量でよかったので、わたしは家じゅう目についたところのほこり取りを楽しくやって、相方のほうは「窓を見るとつい拭きたくなる」くらい窓ふきがブームになっていたので、父の家の窓をみんな拭いてくれました。

父の家に行く前にも、自宅の大掃除を例年よりも楽しくやれた去年でした。というのも、来年の日記帳を買おうと入った書店で、ふと目に付いたお掃除の本がおもしろくて、本は古本を買うか図書館で借りるかがデフォルトな私が、珍しくその場でその本を買ったのです。で、この本に書いてあるテクニックを使ってみると、おもしろいようにきれいになったり、楽に汚れが落とせたりして、ふたりともすっかり楽しくなってしまったのでした。

中国残留孤児2世として、17歳まで中国で暮らした新津春子さんのご本『そうじは「ついで」にやりなさい!』です。中国にいたころは、「日本人は日本へ帰れ」と言われ、日本に来てからは「中国へ帰れ」と言われ、そんななかで家計を助けるために、日本語ができなくてもできる仕事として清掃を選んだという春子さんの視点は、ご苦労された生い立ちのせいなのか、とてもニュートラルなのでした。清掃のプロである彼女には「汚れを完璧にきれいにできた」とか、「自分がここをきれいに保ってあげているんだ」とかというような自分を軸にした視点がないようで、その場がきれいになることそのものが喜びで、きれいになるとみんな気持ちよくそこにいられるでしょう、とおっしゃるのでした。

彼女のドキュメンタリー番組があって、それがきっかけで生まれた本だったようで、元の番組もYouTubeで見てみました。彼女の笑顔、きれいでした。清掃は世間では見下されている職種だということも承知しつつ、でも自分の仕事にプロとしての誇りをもって、利用者への思いやりを全開に、日々努力と学びを続けながら臨んでいる彼女の姿は、本当にかっこよかった。

そんな彼女のおかげさまで、お掃除がわがやでプチブームになった年末でした。あのときは春子さんに影響されて、お掃除するときの気の持ちようが変わっていました(今はまた元にもどっちゃったけど。。(^_^;)。苦労感よりも、お掃除することでその場が気持ちよくなること、そのものが喜びになっていたっけ。。。

この「気持ちのよさ」のほうにチューニングするって、大きそうだな、と思う。お掃除してその場が気持ちよくなるっていうことや。アレクサンダーテクニークを生きて、自分自身が心地よいあり方で日常を暮らすってことや。わたしはとかく「正しくあろう」としてしまいがちなんだけど、「気持ちのよさ」を主眼に置くほうがきっとこじれないし、ややこしくならないし、そうすると結果的に「正しくあれる」ことになるんだろうという気がする。

20170106_163516 年始に来日してくれたアレクサンダーの先生、デビさんが、「最近実験を始めたプロセス」をシェアしてくれて、それがすごくおもしろくて、インスパイアリングでした。おかげさまでアレクサンダーテクニークでいうinhibition(抑制)の意味あい、undoing processの意味合いが、自分の中でまた更新されつつある最近で、それは気持ちのよいことだし、おもしろいことなのでした。

気づくということの、パワーを思う。大切なのは、気づけるかどうか、なんだな、と思う。問題だと思うことを変えられるかどうか、解決できるかどうかではなく。単純に、物ごとに気を向けるのと同時にそのとき自分自身がどこにいるのかにも気を向けていること。。。ものごとと自分の両方に気づいていること。。。

気づいたことがらへの良し悪しの判断や定義を保留して、まずは「ふむ、おもしろいね」と言ってみて。。。そして自分にはほんとうに選択肢があると思い出すこと。。。「イエス」にも「ノー」にも「その他」にも、どの選択肢にも平等の重みがある、あの境地へ。

「イエスに決まってる」というくらいそちらへのエネルギーがぱつぱつなときには、とくに、敢えて「ノー」を思い切り自分に許してみて、ぱつぱつのエネルギーをゆるませて、他へ動ける余地をあげてみること。。。そしてそのあいだもいつも、時空間からのサポートを受け取っていること。。。

誠実に、こうしていると、問題だったことは自ずと、間接的に、解決されるんだ、という信頼が育まれつつあります。

言葉で書くと抽象的に聞こえてしまいがちだけど、こうしたプロセスをすごく具体的に、観念だけではないわたしのまるごとで体験しているところ←今ここ。

20170106_102225 今年は、チャレンジングなことも多そうな予感があるけれど、どんなときも、今居るところに、まわりとの関わりのただなかに居て、くつろぎ冴えて居たいなと願う。。。そういう瞬間が多ければ多いほどいいなぁ。

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2016.12.17

すごい喫茶店

今朝、夢に、亡くなったねこの(にゃ)ちゃんが出てきました。出てきたというか、ほぼ、もうそこにいたというか。わたしの左手をなめて、すりすりしてきてくれました。懐かしい感触でした。

そういえば昨日の夢にも、虹の橋の向こう側の人が出てきた。フリー編集者時代に上司だった、写真編集者の(に)さん。相方と、もうひとりと、(に)さんと、4人でどこかで食事をしていたのだけど、甘いものを注文してしまって、(に)さんにはなにか別のものを頼んだほうがいいな、と思っていたのだけど、当の(に)さんは黙って静かにわたしたちの向かいの席に座っていて、食べることについては特に何も意に介していないようでした。

あちら側の人とこうして2日連続で会えると、なんとなく不思議な気分になりますな。

不思議な気分といえば……。

こないだ、旅先でたまたま入った喫茶店3つ。どれもすごくてびっくりしつづけたのでした。1軒目は、表に「日本一の喫茶店」と書いてあったので、なんでかなーと思って入ったらば。マスターのおじさんが、発明家というか研究家というか、すごい人でした。自分で考えてつくった、コーヒー豆を中に入れておけるスピーカーで、豆にモーツァルトを聞かせていて、それを挽いて淹れてくださるのだけど、これが体にするりと、抵抗感ゼロで入って行く、すごくおいしいお味で。20161211_111052 どんなに特別なお豆を使ってるんだろうと思ってきいたら、「豆?普通の豆だよ、Key Coffeeのトラジャ」とのこと! 

  あと、この喫茶店の場所は、東からのぼった太陽が鹿島神社の上を通過し、富士山の上を通過したあと、高千穂の上を通って西へ沈む前に通過するポイントだと教えてくださいました。おじさんは日本文化の始まりについて研究もしていて、論文も発表してらした……。今も研究は続いていて、そのために各地の郷土史を集めていらっしゃいました。地道な研究の仕方だなあと思った。

15326620_10211329626855355_29126577三河湾を見渡す景色もすばらしくて、いくつもの島と4つの半島が見渡せた。パノラマが広がる窓に向かってテーブルにつくと、ちょうど目の高さに水平線があって、それがまた心地よさの秘密だとのこと。あと、モーツァルトを「子宮で聴ける」椅子もあって、座ってみたら、これは確かに今までにない音楽体験でした。。。

20161211_110532 店内の内装も、全部おじさんが一から自分で手掛けたとのこと。でも手づくり感が前面に出るわけでもなく、空間全体はほどよくなじんでいて、センスがよいのでした。特にトイレがすてきでした。トイレの扉の取っ手は朱塗りのお椀。これは天皇陛下のいとこの結婚式の引き出物だったそう。そうとういい漆器なんではなかろうか。

テーブルも椅子も廃材からすべて手作り。この椅子がまた、シンプルなつくりなんだけど、座り心地がよかった。。そしてカウンター向こうの壁にたくさんしゃこ貝の貝殻がつけてあって、昼間だったからただの飾りかと思っていたら「あれはね、ライトなの」と言って、スイッチを入れてみせてくれました。20161211_110706

おじさんと話していると、どうも父と話している感じと似ているな、と思ったら、父と同い年でいらっしゃいました。しかしほんとうに元気はつらつで。お歳をうかがってびっくりしました。

2軒目は、喫茶店難民になりそうになって、寒い風の中歩いていて、ようやくあった喫茶店。全面窓ガラスで、窓辺の席でマスターが本を読んでいて、ほかにお客さんはいなかったので、「やってますか?はいれますか?」と聞くつもりで、「×?」「○?」と腕でジェスチャーしたら、すごく人懐こい感じで「おいでおいで」の手まねきをしてくださったので、入りました。

20161211_175431 店の外には「JAZZ」と書いてあり、黒が基調の内装で、渋そうな喫茶店だったのだけど、入ってみたらば。JAZZが流れていないばかりか、音楽などない無音空間。そしてマスターはコーヒーを出し終るとまた窓辺の席での読書に戻り……。カウンター席の上に大きなボードがさげてあるので、よく見たら、般若心経でした。

お会計の時にレジ脇に「役の行者」と書いた文字といくつかのグッズがショーウインドーに入ってるのに気づき、たずねてみると、そのショーウィンドーの照明スイッチをパチッと入れて、「実は自分は山伏で、3代目なんです、祖父の代から」と水を得た魚のように話し出されました。般若心経のボードも、修行の一環で自分で手彫りしたとのことで、ショーウィンドーの中はほら貝をはじめとしたさまざまな山伏グッズが陳列してありました。窓辺の席で読んでいた本も、修行に関する本だったのでした。

「人間わるいことはしちゃいけないね」と人懐こい笑顔でおっしゃるので「悪いことしちゃったんですか」と聞いたら、「そう、悪いことしちゃったの、それで今はこの道に入ったんだよね」と。お店を出る時には「いいご縁でした!」と言って見送られ、不思議な気持ちに。。

20161211_183336 3軒目は、ナマケモノのイラストがロゴになっている小さいカフェで、たたずまいとナマケモノの絵にピピッと来て入ったら、カウンター席だけの小ささなのに居心地の良さは200%な良質空間でした。豆はすべて自家焙煎。どんな感じが好みか言っていただければ、こちらでお選びしますよ、と若い女性のマスター。カウンターの前にはおもしろそうな本がずらーりとならんでいて、本の合間合間に30㎝四方くらいの穴が開いていて、お水や珈琲はそこから供されるのでした。

背後にも棚があって、選りすぐりの雑貨と、あと「100円文庫」というのがあって、古本を販売していました。100円文庫のラインナップもおもしろくて、地方のミニコミ誌みたいなのや(しかもこの近くの土地のものでないものばかり)、マニアックな本なども。なんと、以前から気になっていたミニコミ誌「野宿野郎」も1号から4号まであった!ので、もちろんいただいてきました。

この喫茶スロースというお店は、2階がギター教室だったのは気づいていたけれど、あとでホームページからブログをみたら、喫茶店の始まりのお話がおもしろかった。だんなさんがギター教室の先生で、教室の生徒さんがくつろげる喫茶スペースをつくりたいと言い出したらしかった。でも、奥さまである現在の女性マスターは、最初、猛反対していたのだとか。

つまり、彼女は「そもそも喫茶店を経営するなんて考えてもみなかったし、私にはまったく向いていないと思ったんです」だそうです。やる気はなかったけど、やってみたら、だんだんとおもしろくなっていた、ということのようでした。今は「・・・みんなカフェ、やってみるといいと思いますよ。こんなに嫌でしょうがなかった私でも、いまではとても楽しいですから」とのこと。この喫茶店も、内装からすべておふたりで手造りされていったみたいです(手探りですすめていった記録がブログに残されていました)。ほんとに、すごいとしか言いようがありません。

喫茶店てほんとうに、いいものですね。そして特に東海地方の喫茶店文化は、ディープです……。

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2016.11.19

湘南アルプス

昨日は朝目覚めたら、コンコン、ココンコン、と音がしていて。あれ、コゲラかなーと思って、窓の向こうを確認したら、やっぱりそうでした。この家へ来てからは、初めて見ました。木を打つときの独特のリズムがいいです。黒白のシマシマな羽根もかわいい。

20161118_151110 昨日は相方が珍しくお休みで、わたしも仕事用パソコンが修理に出されててお休みで、ならば、と近場の湘南アルプスへ散策に行きました。

でもこの日は「イージー&フレキシブル」をモットーにゆるく行くことにしたので、朝もねまきでもたもたして、出発は12時を回り、大磯についたらまずはお昼ごはんだーということで、いきなり山を背にして海のほうへ。大磯港ではおばさんがしらすをたくさんならべて干していて、通りすがりのわれわれに「つまんでく?」と。20161118_131702 陽気な感じの土地柄にほっとして、ねこもいるし、港というのはいいねえと言いながらその先の食堂へ行ってみたらば、3種類のお魚がそれぞれ違うおかずになっているものすごい定食が出てきてびっくりして。。。そのうちの1種類、揚げししゃもは食べきれずにホイルに包んでもらって、それをおやつに持って山へ登りました。魚の丸揚げをホイルにつつんで、それを持って山歩きをするのは、原風景な気がした。。なんでだろう。

20161118_151526_2 海を見はるかす山道がとくに好きです。木々の間からちらち、光る海が見えてよい。。紅葉はまだかなーというふうだったけど、落葉広葉樹がたくさん生えている一帯は、地面が落ち場のじゅうたんで、踏むとサクサクと音がして楽しかった。庭とかだと落ち葉は掃かないといけない感じがするけど、落ち葉はやっぱりこんなふうにつもっているのがいいなと思う。

汗だくになって湘南平まで登ってみたら、意外にもそこはぐんと開けた場所で、展望台とおしゃれなレストランまであって、見たら逆側からは車で上がってこれたのだった。ここからさらに尾根づたいにつぎの山頂まで行こうと思ってたけど、まずは展望台に昇ってみた。20161118_154457 20161118_154421 そしたら階段を昇っていくと、その先に人間にはとうてい上がれない階段が空中へと続いていて、おお、と思った。。。20161118_154510

展望台のレストランはとっても眺めがよかったので、思わずコーヒーを飲みに入りました。そしたら「いつか珈琲」という平塚の珈琲屋さんの焙煎した豆の珈琲がでてきて、これがおいしかった!ハエが1匹舞い込んできて、かつては写真をやっていた、というシェフのいでたちの、かわいい感じの店員のおじさんが、大きな虫取り網を出してきてハエをおいかけはじめたのがおちゃめでした。つかまえては逃してしまうので、虫取り網よりもプリンカップとハガキがいいですよ、と教えてあげました。。そんなしてついのんびりしていたら、夕日が山むこうに沈んでしまって。まだ薄明かりのなかで下山できるかな、と思いつつ、今日は「ゆる山」にしたので、ヘッデンも持ってきてなくて、ちょっと不安でした。

そしたら珈琲のお会計をするときにカウンターのとこに「平塚行きバスの時刻表」が手書きされていて、なんと5分後に最終バスがこのすぐ下から出るとのこと。思わずバスに飛び乗り、ものすごくお手軽に下山してしまいました。

平塚駅前のおおーきな商店街は、以前何度か来てわれわれ2人とも大のお気に入り。なので、バスが駅につく手前で降りて、商店街を歩きました。ここには古い大きな金物やさんがあって、まずそこへ。店内はやや荒れ気味な一帯もあるんだけど、店員のおばさんは昔ながらのブルーのうわっぱりをきていて、由緒正しい感じなのでした。ここでなべぶたを相方が衝動買い。ちかくにもうひとつあるキッチン用品店もひやかし、そこで今度はミルクパンに一目ぼれ。特価だったので連れ帰り。。。ハイキングに出かけたはずなのになんで鍋ぶたや鍋を買って帰ってるんだろうと思った。

相方とは、おつきあいをする前から、なんだかこういうようなことがちょいちょいあった、と思い出します。一緒に喫茶店にお茶を飲みに行ったら、元押し入れだったとおぼしきところに大きな水槽が置かれていて熱帯魚が泳いでいて、そのそばでなぜか雑多な不用品も販売されていて、思わず赤い靴とオレンジの魔法瓶を衝動買い。お会計を別々にするときに「ケーキセットと靴です」とかって言ってる自分が可笑しかったこととか。

このとこ2人とも神経的に疲れてたのだけど、だいぶんゆるみました。やっぱり山はいい。海はいい。行きの電車の中から、「ここもいい感じの山だけど、登れるのかなあ」と思った低山が、そのまま自分たちが目指していた湘南アルプスだったことが後でわかったときはうれしかった。上にのぼったとき、はるか下をおもちゃみたいに走る電車をながめて愉快でした。

20161118_145339 住宅街からほんのちょっと先に、こういうところがある、というのは、感慨深いというか、なんというか。ありがたいです。

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2016.11.11

旅とグリーンウッドワーク

急に寒くなってきて、にゃみちゃんの命日に毎年吊り始めるバードフィーダーに、今朝は「補充まだですかー」と催促するかのようなシジュウカラの声がきこえて、あわてて補充しました。

いつも近所のペットショップのおじさんのところで売っている、ビニール袋一杯に入ったひまわりの種を買って、フィーダーに入れています。これをシジュウカラはじょうずに殻を割って食べるので、見ていて楽しいです。

少し前まで、また岐阜へ行っていました。グリーンウッドワークのお勉強と、相方との小旅行が合体した、いつもよりちょっと長い滞在になりました。

Dsc01260 お世話になったおうちは窓を開けると鮎が跳び跳ねるあおい川面がすぐそこという、パラダイスのようなところ。夏場はここで泳げるそう。お隣のおばあちゃんから、鮎が数尾跳ねるときにはその下に2、3千尾いるんだよ、と教わり、びっくりしました(あれ、もしかしたら2,3万だったかも!記憶がおぼつかない。。)。

朝、太陽がふりそそぐお外のもの干し場所にテントのグランドシートを敷いて、ちょっとだけ太陽礼拝をしました(太陽礼拝は8月下旬から毎朝欠かさずやっていたのだけど、さすがに岐阜への夜行バスを降りた朝はできず、残念だったので、人のおうちにお世話になっているときだったけどちょっと失礼してやらせてもらいました)。

ひとしきり動いてから、あお向けに横になって青空を見上げながら休んでいたら、もの干しのとこにヤマガラが飛んできました。「あ、ヤマガラだなあ」と思ってそのまま休んでいたら、ふっとそのヤマガラがこちらのほうへ飛んできて、わたしの顔の数メートル上の空中で数秒静止しつつ羽ばたいて、それから左手の大木のほうへ飛んでいきました。あんなこと小鳥にされたの、初めて。朝のあいさつをしてくれたみたいな気がして、うれしかった。。

Dsc01292川べりではハクセキレイが何羽も飛び交っていて、かわいかった。

あと、おもしろかったのは、家にあがりこんできたカメムシ。川べりのおうちなので、季節になるとたくさんのカメムシがあがりこんできたがるそうなんだけど、もう秋も深まって、ほんの数匹がやってきていました。で、見つけたら、とりあえずうちわに乗ってもらって、お外へ運んだのだけど、その中で1匹、すごくおもしろいのがいました。うちわをそばへ敷いて、はいここへどうぞ、と言っただけなのに、すぐさまたたみの上でひっくりかえって足をバタバタさせるんですね。で、見てるとまたばっとひっくりかえって元の向きになって。そしてまたばっとひっくりかえって仰向きになってみせる。。。なんか、これ、遊んでいるのか?と思いました。カメムシは危険を感じると臭いにおいをだすそうだけど、臭いにおいは出していなかったし。。。この個体のこの行動は謎でした。でも最終的にはうちわに乗ってもらって外へお見送りしました。

この川べりのおうちでの時間はとても幸せでした。その環境だけでなく、(ほ)さんの使っている生活道具やそのしつらえがどれも美しくて、心たのしくなる。。。(ほ)さんはグリーンウッドワークのお仲間なのだけれど、グリーンウッドワークのほかにも陶芸や鍛金などもされていて、そうやって手づくりされたものたちが、(ほ)さんに一目ぼれされてやってきた、厳選されたものたちと一緒に、日々活躍しているのでした。

鍛金ってはじめて聞いた言葉だったのだけど、銅を打って形にしていくもので、すごく美しかった。銅の色がとりわけ好きなので、銅のボウルを見せていただいたときは舞い上がってしまいました。

そして先日海辺のキャンプ場で出会ったおばさんの娘さんが昭和村のからむし織を継いでいてびっくりしたわけだけど、なんと(ほ)さんは数年前に昭和村でからむしの収穫と糸作り体験をされていて!またしてもびっくりしました。。。

Dsc01279 そんなこんなで、おうちの中でもさまざまにおもしろく幸せだったのに、さらに、いつか行ってみたいと思っていた岐阜の奥地・石徹白にも連れて行ってもらえて、その道中で(ほ)さんのなじみの(?)滝にも連れて行ってもらえました。先日の海辺のキャンプ場でも管理人のおじさんに「海が好きなんですか?」と聞いたら「滝が好き!」と言われて、それがすごく印象に残ってたのだけど、なんと(ほ)さんも地図上で滝があるのがわかると行きたくなってしまうほどの「滝好き」だったのでした。わたし自身は滝は自分の生活圏の外にあってなじんでない感じがあったのだけど、行ってみたら、なるほど、滝の味わいは独特だと感じました。水しぶきの形、それがフリーフォールで落ちていくさまは、まるで時間が止まってるみたいなのに、流れは永遠に止まることがないという事実。。。

Dsc01272 滝のすぐ横が洞窟状になっていてそこに入ると天井から水がつーと滴っていたのも不思議な光景でした。滝にはどうも主がいるような感じがするけど、ここもやっぱりほのかにそんな感じがした。大好きな桂の大木もあって、甘いおしょうゆ風味の香りがした。

きわめつけにびっくりしたのは、関東に帰ってからフェイスブックを見たら、私が見たのとちょうどおんなじ景色を(け)さんが投稿してたことで。。一瞬「あれ?わたしこの写真もうアップしたっけ?」と思いました。。。関東に住む者同士なのに、同じタイミング(1日ちがいでした!)に岐阜・白鳥の滝に居たこと、摩訶不思議でした。

* * *

そんなこんなでいつになくたくさんの刺激をいただけた今回の岐阜行き。。。お世話になったみなさま、ほんとにありがとうございました…!

20161103_103151 グリーンウッドワークでは幸運なことに木の器づくりを2通りのやり方で教われました。足踏みろくろで器を挽くのは初体験。ろうきん森の学校の講座で、グリーンウッドワーク協会の小野さんに教わりました。グリーンウッドワーク協会でお世話をしている白鳥の森で育ったブナの木を挽かせてもらえました。微妙な刃の当て具合の感覚がつかめるまでいかないまま終わってしまったのだけど、難しいんだなあということが実感できてよかった。

20161103_145812 20161103_163110 20161103_154733木造の小さい駅みたいなお外の工房で、コスモスと長良川鉄道の線路をながめつつ1日ろくろを踏んでいるのは、すごく気持ちいい時間でした。ほぼ同じ状態からスタートしたけど、3人3様の器になっておもしろかった。ちょっとしたシルエットの違いで印象がだいぶん変わるんだな!

Dsc01285後でわかったのだけど、わたしの(小野さんに全面的にヘルプしていただいてできあがった)器は、なんと、野営やピクニックでよく使っているコラプシブルなふた付き器とぴったり重なるサイズでした☆ うれしいサプライズでした。

そしてもう1つ、銑やノミで削る(刳る)やり方の器のほうは、森林文化アカデミーのグリーンウッドワーク指導者養成講座で、森林文化アカデミーの久津輪さんと、グリーンウッドワーク研究所の加藤さんに教わりました。

20161106_102708アイヌの方たちがつくってきたニマという器をヒントにした小鉢と、平皿と、2つから選んで取り組みました。小鉢は少し縁周りに樹皮を残すのがニマ風みたいです。森林文化アカデミーの裏山に生える、カラスザンショウという山椒に似た木の小径木を削らせてもらいました。

14980670_1173916942697260_773955251 20161106_115833 Dsc01351皮の近くと芯の近くとで材の色がちがっていて、バニラとココアみたいなツートンカラーになった。かわいい。。。カラスザンショウの生木はとても削りやすくて、削っていると我を忘れるのはいつものことだけど、彫り進めていくのが楽しかった!小さいコップになりました。

Dsc01338_2 この日は材が3種類あって、しかもみんなそれぞれのデザインでつくっていったので、平皿(角皿や楕円皿)、深鉢、小物入れ、キャッシュトレイなど、ほんとにさまざまなものがさまざまな質感でできあがって興味津々でした。

2通りやってみて、自分はどうも挽くよりも削る(刳る)ほうが性に合っているのかも、と思った。ろくろで挽くのは、とても精密な形に仕上げることができるところに良さがありそうだけど、足でひと踏みした時にろくろがびゅんと回る「速さ」の部分に、自分はどうもついていききれてないような感じがあって。削る場合は、ひと削りずつ、ゆっくりやれる感覚があって。体内スピードの速い人はきっとろくろとペースが合うんじゃなかろうか、と想像しました。でも道具のスピードと自分のスピードとの相性は、慣れや訓練で変わるものだろかな? まだ結論を出すのは早いかと思うので、また機会を見つけてやってみたいです。

しかし将来的(?)に足踏みろくろと、ろくろ用の刃ものを自作するのは、なかなかおおがかりなことだよなー無理だよね。。。と思う。と同時に、ああこれは、椅子づくりの道具としてパイプクランプが出てきたときに「こりゃだめだ、こんなのは自分の手に余る。。。」と思ったのと似てる、と思ったりもしています。

自分には無理、と思うのが、いつでもデフォルトだけど。。。これからどんなプロセスが展開するかはわからないもんだーと、ほんとはそう思っていたらいいのだろうな、と客観的には思う。

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Dsc01335森林文化アカデミーでの器づくり講座では、今回お昼休みの時間にみんなでグリーンウッドワーク協会の竹部会の展覧会を見に行こうということになって、おかげさまで行くことができました☆竹細工は、日本のグリーンウッドワークだし、やっぱりとても惹かれます。

Dsc01317_2 展示は、竹部会の皆さんがつくられた作品と、美濃市の民俗資料調査事業で集められた民具で構成されていて、とっても興味深かった。。何に使われていたのか確実にはわかっていない、このピーナツ型の道具は、左右で深さが異なっていました。編みのすきまもセクションによって異なっていて、とても美しかったな。

Dsc01331 竹のざるのふちまわりをよくみると、裂いた竹ひごのふしがきれいに斜めになっていて、これはわざとこのようにずらすのかな?と思ったら、近くにいた竹部会の方が説明に来てくださって、ふちまわりを湾曲させていくうちに自ずと最後のほうではこのように少しずつずれていく、と教えてくださいました。最初のところは、ひごは裂かれていなくて、少し行ったところから裂かれていました。なるほど、必然的にこんなふうに美しくなるんですね。。

20161106_211325_2 この方がつくられたという竹かごを、1つ購入させていただいてきました。皮つきの竹で編んだ、かろやかで丈夫なかごです。すごくうれしかった!(竹細工展は美濃市うだつの上がる町なみで11/13日まで。詳しくはこちら

* * *

Dsc01315 今回の岐阜行きでは、相方が1日早く帰って、最後の夜は野営しました(許可を取って泊まりました)。それというのは、去年から森林文化アカデミーでのグリーンウッドワーク指導者養成講座にとびとびで参加してきて、今回が自分にとっては一応最終回だったから。。。去年の1回目のときに野営したので、初心に帰る、という意味でも、お世話になってきた岐阜のこの地の地面の上で眠りたかったのでした。(2回目以降からは、毎回違う宿にお世話になりました、どこもそれぞれに味わいがあって、岐阜のいろんなところへ行くこともできて、とてもよかったです☆)

ただ、11月の野営は自分も初めてのことで、寒さがだいじょぶだろうか、とちょっと心配でした。装備も移動があるのであまり大荷物にはできないため、ミニマルにまとめないといけなくて、あったかグッズを優先して、食材は軽めに。

ところが心配してたほど気温が下がらなくて、日が沈んだ後にテントを設営したのに汗ばむほど。眠るときも、着こみすぎて暑すぎて眠りにくいほどで、寝袋の中で履いていたぶあついウールの靴下を脱いだらやっと眠れました。

蒼い空に木々の黒いシルエットと細い上弦の月がきれいでした。星空も。入口を開けたまま少し寝て、途中で閉めて朝まで。イノシシやサルがいるよと地元の人に聞いてたのだけど、生き物の気配がぜんぜんしなかった。枯れ葉がおっこちてくる音がするだけでした。

翌朝は山の向こうに朝日がのぼってしばらく影になってたけど、山の上に太陽が出たらぽかぽかになって、気持ちのいい朝でした。オートミールとドライフルーツを茹でて朝ごはんを食べて、コーヒーを淹れて。お昼のお弁当に、干し飯を戻してお弁当箱に詰めて、おかずに干し野菜を戻して、そこに茹で豆ミックスを混ぜてサラダをつくりました。

テントを撤収してグランドシートをかわかしたりしてたら、あっという間に講座の始まる時間が近づいてあわてて向かいました。

ゆっくり朝を過ごせたら、なお楽しかったろうなあ。。。秋の野営の気持ちよさに開眼しつつあります。空気も光も透き通っているし、今回はしなかったけど焚火の暖かさがほんとにうれしいのもこの季節から、とつくづく思うし。。。

仕事をちゃちゃっとやる術を身に付けて、野山にもっと出たいな。。。!

* * *

20161108_113623 あ、今回の旅のもひとつのサプライズ。。 相方とレンタル自転車で走っていたとき目に付いた古道具屋さんの店先で、理想のフライパンに出会ってしまいました。ステンレス製で、小さめで、薄くて、軽い。「無料でお持ちください」と札が立ててあった箱に雑多に入っていたのの1つで、うれしくいただきました。

はだかで持ち歩いていて、「これ持って温泉にいくのかーわたし。。」と思っていたら、美濃市駅の駅員のお姉さんが「ちょっと待って!」と言ってちょうどいいサイズの丈夫な袋をくださいました。ありがとう、お姉さん!(彼女はお母様がこちらの生まれなのでこちらに来た、と言ってたけれど、ご自身はうちの近くのお生まれだったので、それもびっくり)。

このフライパン、帰宅してからリサーチしたら、千趣会というところが昔頒布会形式で販売していた製菓道具シリーズの1つで、ほんとうはクレープパンでした。ヘラもあったので、それもセットでもらってきつつ、このヘラとフライパンはどうもセットではないようだ、と思っていたのだけど、実はクレープを焼くときこのヘラを使うんだったのでした。

野営やピクニック用に、軽い鉄製(アルミやテフロン加工、鋳鉄ではなく)のフライパンがずっと欲しいと思ってたのだけど、今回のはサイズも形も質感も思い描いていたとおりのもので、びっくりしました。。。思い描いていると現実化するって、ほんとだなあと(規模小さいけど)思いました :)

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2016.10.28

深夜の海

20161027_071740 今月初め、富士山のふもとの湖で(み)ちゃん、(ゆ)ちゃんとパドボ&カヤックキャンプしたばかりなのに。。。(or だから?)。。。ここしばらくどうも調子がいつもと違っていて、だいじょうぶか自分、というふうではあったのだけど、とうとうあまりにお天気がよくなったおととい朝、思い立って気になっていた海辺のキャンプ場に電話をして、おじさんに「どうぞ、おまちしてます」といわれ、すぐさまにもつをまとめて行ってしまいました。。。

20161027_071103 季節がら貸し切り状態で、夜はおじさんも帰って、岬の端の地をひとりじめ。浜に落ちていた長い枯れ枝を2本拾って、明るいうちから焚火をたいてごはんをつくって早めに食べました。

20161026_172422_2 家にあったもので適当メニューです。アンショビとニンニクと干し野菜のパスタ風ふしそうめん(ふしそうめんというのは、手延べそうめんを干すとき竿にかける部分のそうめんで、ここが一番おいしいのだそう)。干し野菜のスープ。じゃがいものホイル焼き(熾き火の中につっこんでおくだけ、やけたら十字に切れ目を入れて、お塩とニンニクで香り付けしたアンチョビのオイルをちょびっと)。

20161026_174132じゃがいものホイル焼き、おいしかった。デザートにみかんをたべて、みかんの皮で行燈をつくって、灯りの足しにしました。

20161026_184748 みかん行燈は、みかんの皮を上下半分に切って、下側のほうに、アンチョビの缶詰のオイルの残りを注いで、まん中の白いみかんの筋に火をつけたら灯ったのだけど、点いたと思ったら消えてしまうので、2センチくらいに切った麻ひもを芯として使ったら、長く灯りました。かなり長持ちした。風で消えそうになるので、アンチョビの空き缶の中にセットして、缶のフタを風よけがわりにしたら、このフタのとこに明かりが反射して、2倍明るくなりました!

20161027_090240みかん行燈、燃え尽きた後はこんな(写真→)。慌てて荷造りしたので、キャンドルランタン用のティーライトキャンドルを1つしか持ってこなかったので、みかん行燈がいい具合でよかったです。でも考えてみたら、みかん入れなくても、アンチョビの空き缶そのものに麻ひも入れたら行燈になったか。。。でもみかんの黄色が映えてかわいかったのでいいか :)

20161027_081310 焚火は直火禁止だったので、久々にソロストーブを持参しました(このキャンプ場は薪の販売をしてないのと、今日はキャンプ場の入口から120段の急な階段を荷降ろしするためのモノレールが壊れているとのことだったので、荷物の軽量化のため、大きい焚火台はNGでした)。家の火鉢用の楢の炭をひとつかみだけ持っていったので、海辺の湿気のある枯れ枝だったけど大丈夫でした。着火には、ロウに短い麻ひもを浸してつくった自作火口(これは前につくったのが缶にセットしてあったので)を。長い枯れ枝の先っぽからぽきぽき折っていって薪にしました。太い枝の部分(直径2、3cm)はナイフで切れ込みを入れて短く折っていきつつ、ときどきフェザースティックの練習などもしてみた。

20161026_185938 2本拾った長い枯れ枝の1本は夜間のランタンスタンドにして(&明日の薪にとっておいて)、もう1本を薪として使い果たして、ちょうどごはんの支度し始めから4時間ほど、焚火(&炭火)にあたっていました。

だからだったのか、すっかり温まって(というか、この日はあったかかったからなのか?)、ぜんぜん寒くないのでテントの入口を開け放って星を眺めながら眠りにつきました。ぐーっと地面に全身が吸い込まれていくあの心地よい感覚が来て。。。しあわせでした。

顔にパラついた雨で目を覚まして、テントの入口を閉めてまた寝て、深夜また目ざめて、6年前のこの日のこの時間に他界したねこのにゃみちゃんのことを思い出してしばらく起きていました。雨が止んでたので、また入口を開けて深夜の海を眺めていたら、意外にも深夜3時くらいの海の上は活発に何艘も船が行き交っていた。まるで灯台かと思うほど強力な灯を放っているすごく大きな船もあったり。深夜の海のこの活発さは、深海の生き物を水族館で見たときと同じように、なぜか深く心に残っています。自分の知らないところ、ふだん意識の届かないところで、こうしてちゃんと活動してくれている存在がある、ということが、ぐっとくる。

下弦の月が幻想的な色をして低い位置にあったのが、木の葉ごしに見えたときは、最初は月の形に見えなくて、まじめにUFOかと思ってしばらく息を飲んで見守ってしまった。。。

20161027_052942 朝日が昇ったのは角度的に崖の向こう側だったので、こちらの湾からは朝やけだけが見えたけれど、きれいでした。朝やけと、高い位置に移動して白い色になった下弦の月。お外で寝るのは、この朝を感じたいから、というのも大きいです。生き物が活発に動き出すのも感じられて、おもしろい。朝には大きなバッタがテントとフライシートの間にやってきて、じっとしていた。フナムシは進んだりとまったりを独特のリズムで忙しくしていて。フナムシはこれまでちょっと苦手だったけど、すっかり親近感が湧きました。昨夜もアンチョビの缶詰行燈のとこにそろっと顔を出したしぐさがかわいかった。

20161027_080825 20161027_081651 20161027_082955顔を洗って、ここの人が浜に手造りしたというウッドデッキをちょっとだけお借りして、太陽礼拝をしました。それからまた火をおこして、朝ごはん。今朝は近くで折れて枯れてたススキの穂を火口にしてみた。オートミールひとつかみに、ドライフルーツとくるみと塩を適当に入れて混ぜて持ってきたので、お水を入れてちょっと煮ます。

20161027_085737 マヤナッツショコラテも、1回分だけピルケースに入れて持ってきたので、スキムミルクと混ぜていただきました。マヤナッツショコラテは、マヤナッツもおいしいうえに、この粒状のカカオ部分がたまりません☆ このカカオもグアテマラ産のはず。とってもナイスなブレンドで、大好きです。

しばらくしたらキャンプ場のおじさんが出勤してきて、ひとしきりおしゃべりしつつ撤収作業。おじさんは自分の目は2つだけど、この目は70億分の1しか世界を見てないんだなあ、とおっしゃって。なんだかびっくりした。そして人と交流して、新しいことを学ぶのがいい、とおっしゃっていました。そうこうしてたら、おばさんの2人連れが崖の上からの急な階段を降りてやってきて、おじさんの友だちの地元の方だそうで、「あしたばを採りに来た」と。で、ついでにわたしもあしたば採りに混ぜてもらって、いいあしたばの見分け方と、持ち帰るときのコツ、持って帰った後の処理のコツを教わり、「葉っぱの部分は天ぷらにするのがおいしいの、茎はきんぴら」と言われたので、その晩に葉っぱを天ぷらにしました。おいしかった。。。!

おばさんの1人は77歳で現役のフラの先生で、テレビ朝日のお天気おにいさんを息子さんがやっているそうで、もうおひとりは、娘さんが会津の昭和村でからむし織をやっていると。なんと、わたしも何年も前に目にして気を惹かれたことがあった、昭和村でからむし織をおばあちゃんたちから教わる織姫制度に応募をして、受かって、2年学んでからそのまま昭和村で暮らしているのだそう。帰宅してググってみたら、娘さんのインタビュー記事が出てきた。今ではからむし織の工房兼カフェをやってらっしゃいました。いつか行ってみたいな。おばさんのもうおひとりの娘さんは美大で銀細工を学んでからスペインへ移住しちゃったそう。そんなおばさんの(さ)さんは、おしゃべりしながら、ちかくに生えてたススキの穂を束ねて丸めて「ほら、ふくろう」といって見せてくれて、あとはどんぐりのぼうしで目をつけるんだよ、と教えてくれました(写真は完成前の、途中のふくろう)。

20161027_114024

 

 

 

もうおひとりのおばさんの(よ)さんも、息子さんの写真をスマホで見せてくれるついでに、たくさん、まるい石にふくろうを描いたものがうつった写真を出てきたのでそれも見せてくれて、「これわたしが描いたの、石にふくろうを描くのが、すきなの」とおっしゃっていた。どれもユニークな顔をしたふくろうで、聞くとここらへんの石ではだめで、ふくろう用の石は小田原の○○浜のものが一番だからそこのを拾いに行く、とのこと。そして石を手にすると、「ここに目を描いて」と石が言ってくるから、そのままを描くのだそうです。

(ふくろうづいていたな。。。と後で思ったけれど、そういえば、今日の今日でこの初めて行くキャンプ場に行ってみるのはどうなのかな?と行く前に動物のカードに相談してみたとき、ふくろうのカードが出てたのだった!)

キャンプ場のおじさんの(ふ)さんは、地元の人じゃなく九州の人だと言っていた。アウトドアが好きなわけじゃないから、よくわからなくて、ここへくるキャンパーにいろいろ教わっている、とのこと。「海が好きなんですか?」と聞いたら即座に「いや、滝が好きだね!滝はほら、1つも同じのがないでしょう!」と、この方もほんとに気さくで、そして興味深い方でした。トランペットとピアノをやっているそうで、どうやらここで管理人をしているのも、ここなら周りに集落もないし、波音もするしで、気がねなくトランペットを吹けるからみたい。でも人に聴かせるために吹くのじゃないから、とおっしゃっていたのが、また興味深かった。

20161027_080531キャンプ場は、波打ち際まで徒歩30秒。岬のはしっこで、夜には交通はゼロになるので、とても静か(といっても波音はぜんぜん静かじゃなくて、迫力あるけど)。すごくいいとこでした。。。別れのごあいさつをして去ろうとしたら、おばさんの(さ)さんが「あ、ちょっと待って」と言って、手のひらいっぱいに、いろんな種類の飴を持たせてくれました。別れ際におばさんに飴玉をもらうって、なんというか、なにかの原型のように感じらた。。。

(ふ)さん、(さ)さん、(よ)さん、それからもうおひとり、キャンプ場の整備をもくもくとやっておられたおじさん、お世話になました、ありがとうございました。

たぶん電車で行けるキャンプ場としては、うちから一番近い。。。電車移動も楽で、なにより大好きな魚付き林を抜けて走っていくバスも最高で、ここにキャンプ場が出来て相当うれしいです。次回はキャンプ場をベースに、魚付き林の中をハイキングしたいな! 樹齢のものすごく高い楠や松がいっぱいの森なのです。

* * *

今回急に思い立ったのと、キャンプ場のモノレールが使えないのとで、最小限のギアで行った(つもり)けれど、使わなかったものもあった。行くたびに、だんだんと、自分にとって必要なものが何かが把握しやすくなっていくのかな。。。しかしやっぱり自分は荷物が多めだなあー!と思うけれど。けどそこらんのことも、少しずつ経験を重ねていくこと、楽しいです。

20161027_135629 今回の荷物はこんな感じ。リュックにもなる布製スーツケースを、キャリーにつけて、電車とバスでの移動はキャリーで転がし、キャンプ場の階段を下りてくときはキャリーを外してリュックにして行きました。このキャリーは、イギリスに椅子づくりに行くとき、帰りに椅子を持って帰る関係で、荷物の工夫をしなくちゃならなくて、どうしようか考えた末に、ちょっと高かったけどえいっと入手したミニカートGo Easyというもの。頑丈だし、転がりもスムーズで音も静かだし、なによりコンパクトになってかばんに入れられるし、かなり重宝しています。かばん自体にキャスターが付いているものは背負いにくいので、キャスターが外せるのはポイント高いです。

荷物の中身も、次回のために記録しておこう。。。

住まい関係:テント(グランドシートつき)とオールウェザーブランケット(テントの中に敷きつめた)。予備の張り綱とカラビナ数個(いつもセットにしてあるもの)。ロールアップ式ピクニックシート(裏側が銀マットになってる)。座椅子の元(スリーピングマットをはめると座椅子になる)。折りたたみポケット座布団。

寝袋、寝袋カバー、スリーピングマット(インフレータブルの短めのもの、足先の足りない部分はかばんを敷いた)。20161027_161405ダウンのひざ掛け(使わなかった)。わけあって800円(!)で譲ってもらったサーマレストのテックブランケット(今回は寒くなかったから枕にした)。

20161027_171731 明かり類:LEDランタン(懐中電灯にもなるタイプ、ランタンは暖色系の明かりになるように以前改造)、フォレストヒルのキャンドルランタン(そんなに明るくないけどお気に入り)、ヘッドランプ。

20161027_171924 焚火用具:ソロストーブ、竹の火ばさみ、ファイヤースチール、自作の火口セット(チャークロスとロウびき麻ひも)、スライドガストーチ、軍手、アルミホイル。写真撮りそびれたけど、楢炭ひとつかみ。ガスカートリッジとミニバーナーはバックアップで持参したけど、必要なかった。

20161027_171746 調理道具:自作ロールアップトレイ/テーブル、パイン材まな板、プラティパス水筒、ホットドリンクが入ってた空きペットボトル(水筒として使った後、夜寝るときは湯たんぽにした)、コフランのフォールドカップ、シェラカップ、コッヘル。写真に写ってないけど、MORAのコンパニオンナイフを料理にも、木工にも、薪づくりにも使っています。あと、写真にないけど普段持ち歩いてるTIGERのミニ保温水筒。

20161027_161621 調味料・飲料とカトラリー:ウィンドファームのドリップコーヒー(おいしい♡)、マヤナッツパウダー、自作の桜のフォークとスプーン、ニンニクチップ、しょうゆ、塩。ピルケースに入ってるのはシナモン、胡椒、マヤナッツショコラテ、スキムミルク。あとウェットティッシュ。小さいゴミ袋。この辺のものはいつもこの竹皮の入れ物に入れて持っていきます。20161027_161634 この竹皮の箱は、華奢で軽いけど、思ったよりしっかりしていて、これまで何年も野営やハイキングのお供にいつも連れていってるけど、壊れてない。すごいです。調理中は、蓋をあけた状態で並べておけば、物のちょっと置き場になるので便利です。

20161027_172605 食材:ふしそうめん、干し野菜ミックス(常備してある中から小袋1つ)、ニンニクチップ、アンチョビ缶詰、じゃがいも、紅玉りんご、みかん。あと写真撮りそびれたけど、朝食にオートミールミックス。食材と生ゴミ(燃やせなかった分)は現地では分厚めの、おそらく匂いをシャットアウトできる防水袋に入れていました。動物のみなさんを刺激しないように。。。

20161027_173031 雨具:今回雨の予報はなかったので、野良仕事用のヤッケだけ持参(使わなかったけど)。いつものレインウェア上下よりずっと軽くて小さかった。あと、ザックカバー(使わなかった)。

着替え:夜寝るときの暖かTシャツ&スパッツ、ダウンセーター&ダウンパンツ&ダウンスカート(どれも暑くて使わなかった)、上着のネルシャツ(フードつき)、毛糸の靴下。帰り道に着るための(焚火のにおいのしない)シャツ。

トイレタリーセット(いつも持ち歩いてるもの)、歯ブラシ、てぬぐい3枚(2枚で足りた)。

薬・ファーストエイド類(いつも持ち歩いてるもの、レスキューレメディ、レスキュークリーム、フラワーエッセンス、ばんそうこう、マダニ取り具など)。

20161018_210501 あと、編みかけの靴下と削りかけのスプーンも持参したけど、どちらもやらなかった。。。

野営って、ひとりでいても、意外と手持ち無沙汰にはならないみたい、自分の場合。まわりの場を受け取り続けているようなところがあって。なにか感覚が研ぎ澄まされているような? 音をとても良く聞いています。

野生動物のみなさんは、いつもこんなふうにして夜を越えて朝を迎えているんだなあ、と、ちょっとだけその感じがわかるような。。。

そうそれと今回実感したのは、テントの入口を閉めてしまって、外の様子がうかがえなくなるよりも、入口が開いているほうが安心感がある、ということでした。深夜、低いエンジン音が長く続いたときがあって、どこから鳴ってるのかわからなかったときはちょっと不安になったのだけど、入口を開け放して外が見えたら、沖の大きな船だとすぐにわかって、そしたら不安はぱっと消えました。入口を開けとくのは無防備のように思えるし、まわりをシャットアウトしてこもるほうが安心感がありそうに思うのだけど、でもまわりをうかがえたほうが逆に安心するのだな。。

20161026_183743 そして焚火を焚いていると、やっぱり安心する。まだ蚊も少しいて(でも虫よけを忘れたので)、焚火はまず虫よけになるのだけど、でもそれだけでない安心感が火にはある気がします。ガスバーナーでなく、炎があると、違うのは、なんでだろう。

(ただ焚火はガスバーナーと違って、風でまわりに火の粉が飛んだときの注意はしてないといけないですね、枯れ草、枯れ葉、テントのフライシートなどなど。。。事前によけておいたり、常にたっぷりの水をスタンバイしたり)。

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2016.09.28

グリーンバスケットの1年後と、心身の輪郭

20160928_125142 1年前の今日、編んだ籠のことを、フェイスブックが思い出させてくれました。はっとして、このバスケットの1年後の状態をチェックしてみた。グリーン(生の状態)のつるで編んだので、乾燥したらどうなるか経過をみないとと思ってたので、ちょうどよいリマインダーでした。(フェイスブックは定期的にあまり見なくなるけど、見ると、ときどき便利だなって思う……)。

1年前に書いてた記録→「帰宅してから、昼間とちゅうまで編んだかごの仕上げ作業。土曜日に海岸林のお手入れボランティアで切った蔓を、少しもらってきたので、それらがグリーンなうちに編んでみた。カラスウリ、クズ、ヤブガラシ、ヤマイモなどいろんな植物の蔓がまぜこぜ。耐久性は不明なので、これから検証していくです。乾くとどうなるかな。。。」

思えば、このバスケットを編むきっかけの一部には、ヤブガラシという植物とのご縁があって。ヤブガラシのおかげで自然再生士の矢野さんに会いに行くことができて、うれしいことが連なったのでした。ご縁をとりもってくれたなかに、このバスケットもいたのだなあ。。と思うと感慨深いです。

このバスケット、陳皮(みかんの皮を乾かしたスパイス)をカラカラに乾かすための入れ物として、ある程度乾いた後のみかんの皮をまとめて入れて、日当たりのいいとこにずっと置いていました。

20160928_112207 中身を出してみると、バスケットそのものは、うんと軽くて、編んだ当初よりももちろんカラカラ、すかすかになっているけど、入れ物としての用途はちゃんと果たせていて。編んだのがほぐれてくるかな?と思ったけど、細いつるが1本はずれた以外はそうでもなく、ヤワに見えて、そうでもなく。。。ということで、生の蔓でもほどほどに使えるものが編めるみたいだ、とわかりました。20160928_121921

さて。今年は海岸林ボランティアにも行きそびれていて(汗)、でも手元には半年以上乾かしてある蔓ものがすこしばかりあるので、乾いた蔓を湯戻しして編む、というのを試みにやってみたい気がしてきました。乾いてもスカスカにならない籠が編めるだろか。

いろいろぼんやりするばかりのここしばらくだったので、気持ちが少し、手仕事のほうに動いたのがうれしい。。昨日、久しぶりに相方にゆっくり話を聞いてもらえたおかげ、と思えています。ぼんやりするばかりのなかに、はっきりしたものがちょっと見えてきたというか。

なにか、やはり外のものや人と触れることで、自分の心身の輪郭がはっきりするっていうことはあるんだな、と改めて思いました。ひとりであれこれ考えているときは、思考が霧のようにぼんやりしていて。まるで自分の考えではないかのような、どうも自分の考えができなくなっているかのような感覚がここしばらく続いていました。

外からの情報をいっぱい心身に入れるばかりで、自分がしたかったことまで思い出せなくなっていたようでした。

20160928_125420 昨晩は久々につくろいものもはかどりました。(相方はくつしたの片っぽの足の決まった場所に穴を開け続けるので、わたしも繕い続ける……)。

* * *

あ。籠編み話のついでに。3カ月くらい前に、籠編みについて読んだ本が、とてもよかったことを思い出しました。

20160722_121003 関島寿子さんの『バスケタリーの定式』と『自然を編む』です。どちらの本も、ノウハウではない、ものづくりへの心的態度に対する指針のようなものが満ちていて、そこにとても心が満たされました。

子ども向けに書かれている『自然を編む』のほうも、とてもクリアーに、「自分で考えて、観察して、工夫して、やってみる」ということに重点が置かれていて。「これはこのようなやり方でするのです」というメッセージではなくて、素材を見つけるところから、編んでいくところまで、プロセスを体験するなかで、「自分の心身で発見し続けていってほしい」という願いのようなものが、感じられる本でした。

もちろん、そういうことを踏まえたうえで、具体的な編み方もちゃんと教えてくれる本です。

20160718_145549 ずっと編んでみたいと思っていた、カンボジアのおみやげの胡椒が入っていた、砂糖ヤシの葉を編んだ小さな入れ物。これをお手本に、関島さんの本を見つつ、紙帯で試し編みしたことがありました。

なるほど、こうなってるのか!と納得。いい帯状の素材を見つけて、そのうち本編みをしたいな。

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2016.09.18

9月

20160912_075307 今年はジャスミンが例年になくたくさん花をつけています。3号ポットに入ったひょろんとした苗を植えて、何年たったのかな。もうすっかり大人な感じになった。

先日は、中秋の名月、きれいでした。下駄はいて夜の散歩に出て、うさぎがお餅つきしてるの、見えるかな―と目を凝らしたら、となりで相方が「あ、めがね、わすれた」と。遠くと見 るときに使うめがねらしかったけど、遠くといっても月はだいぶん遠いよ?と疑問に思いました。でもやっぱりかけるとかけないとでは違うらしかった。

Photoこの夜は、香港のともだちがくれた、巨大月餅を1/4だけいただきました。黄身が2つも入っていて、ハスの実の餡で、おいしかった!香港では、家族で集まって、ごちそうを食べる日だそうです。ごちそうのお皿がたくさん並んだ写真を見せてくれました。テーブルいっぱいにごちそうが並んでるのだけど、その下に新聞紙が敷き詰められていて。不思議に思ったけど、なんでも、おばあちゃん世代の人はめんどうを省くためにこうやったりするんだよ、とのこと。

さまざまな場所の、さまざまなしきたり、いいなあと、しみじみ。

20160916_110151 フィンランドのサンタさんからいただいた、フィンランド・サンタ一族の12カ月を描いたカレンダーでは、9月はみんなでやかんコーヒー(やかんの中に粉 コーヒーをどぱっといれて焚火で沸かすコーヒー)とマッカラというソーセージを焚火であぶるのとを楽しんでいます(先月は、サンタ一族みんなで森でブルー ベリー摘みをしていた)。なつかしいフィンランドの焚火。見知らぬグループ同士も同じ火をシェアしたりしていたこととか、思い出します。

秋も折り返し地点をすぎて、そろそろ自分ちあたりも、焚火日和になってきたかも。野山に行きたくなりまする。

でもこの秋は台風の挙動が物騒すぎて、なかなかキャンプにも行けずじまい。仕事の能率もなぜか下がっていて(水星逆行のせいもあるかな?)、家で木削りするのもままならない日々……。むーん。

相方のお誕生日も、例年、小旅行アドベンチャーをしてたのだけど、今年は台風の様子を見て、ごく近所の、新しい場所へアドベンチャーしてきました。江ノ島水族館と、寒川神社と、寒川神社の近くにある完全予約制韓国料理やさん。

寒川神社は、なんだかすーっとしている場所でした。お参りしようとしたとき前方で何かが執り行われている最中だったらしく、神主さんがふと鳴らした鈴の音が、とてもきれいではっとしました。

そのあと、お守りなどを売っているところへ行くと、「みすゞ」と書いた箱があって、なんだろうと思ったら、白い紐に結わかれた鈴が販売されていたのでした。そのほかにも、朱色の紐に8つの鈴が結わいてあるのも売られていました。神主さんの鳴らしていたののミニバージョンみたいで、音色はやっぱり、ほがらかに澄んでいて、きれいでした。

20160918_161210 境内の別のおみやげものやさんも覗いたら、そこには、さらにたくさんの種類の小さい鈴(というか、鳴りもののキーホルダー)がいーっぱい並んでいました。音色もさまざま。相方のお祝いに、水琴鈴というのを1つ、買いました。この鈴は、りりん、というよりかは、しゃららん、という音。後で、相方のギターと唄に合わせて、カホンを叩いて遊んでいたときに、この水琴鈴を合間に鳴らしてみたら、パーカッションの人がよく使うウィンドチャイム(シャラランと鳴る楽器)にそっくりで! とてもいい感じでした。

翌朝目覚めて、起きぬけに一番に思い出したのも、寒川神社の鈴たちのことでした。

でも、寒川神社の前に行った、完全予約制韓国料理屋さんの「オムニ」さんも、衝撃度は同じというか、上回っていたくらいでした。

20160913_134140 うわさでは聞いていたけど、ほんとうに、人生で食べたチヂミの中で、一番おいしいチジミをいただきました。あと、お店の真向かいの梨農園の梨を使っているという、梨のキムチも最高でした。梨の冷麺も……。そしてきわめつけに、わたしも、ご一緒した(た)さんも悶絶したのが、最後に出たいちじくのデザート。もうこれは、いちじくそのものよりもいちじくらしい!としか言えないお味で、口に入れた瞬間、びっくりしました。20160913_144244

オムニのママも、気さくなすてきな方で、「2度目に来るときはお客さんはもう家族みたいになっちゃうんだよー」、とおっしゃってましたが、なるほどそうだろうなと思いました。おなかパンパカリンに食べても後でちっとももたれないところもさすがでした。

相方も、ご一緒した(た)さん(彼女も同じく9月がお誕生日)も、食べることが大好きなので、よかったことでした!

* * *

江ノ島水族館は、近所にありながら、一度行かなきゃねといいつつ何年もたってしまった場所です。でも行ってみたら、興奮のるつぼに包まれました…。あまりに興奮して、ドキがムネムネじゃない、胸がドキドキして大変でした。いったん気を落ちつけに、水族館の外に出て喫茶店でお茶しないといけないくらいでした(水族館は入退場が自由です)。

相模湾大水槽という大きな水槽があって、もうこれが最高で、ここだけ見てるだけでも大満足なくらいなのに、さらに海獣のみなさんのショーや、お魚たちをダイバーが紹介するショー、深海の生き物のみなさんやクラゲファミリー、ひとりひとり個性が紹介されているペンギンたちやゴマフアザラシなどなど、みんなそれぞれにとても愛情をかけてお世話されている様子が伝わってきました。

ショーはいずれも、海の生き物ひとりひとりの個性を知ってもらって、もっと好きになってもらいたい、もっと親しみを持ってもらいたい、というのが一番の意図だということがびしびし伝わってくるのでした。人(お客さん)ありき、ではなく、生き物ありき。そう感じられて、嬉しかったです。

江ノ島水族館は、創業が1954年、日本で最初の近代的な水族館だったそう。いろんな分野でパイオニアなのでした。イルカはもう水族館生まれが5世代目。相模湾大水槽にいるネコザメも卵をレギュラーに生んでいるみたいでした。シラスの繁殖に成功したのも、実は偉業なのだとか。

光が届かないほど深い海に暮らす生き物は、色白でした。深海は水圧がものすごく高くなって、カップラーメンの入れ物をその深さまで沈めたとしたら、縮み上がってしまうくらいな場所。そんな場所でしっかり生きている生き物がいることは、なんというのかな、頼もしいな、と。わたしの心の奥底にも、そういう生き物が、ひょっとするといるのかもしれない、なぞと思いました。

14333146_10210415674287112_25498800 相模湾大水槽は、まるでお魚のおでこをじかになでなでしているような気分になれる、内側に湾曲したウィンドーもあって、そこでネコザメ(のタマさんかな?)に愉気もさせてもらえました(写真はネコザメさんではないほうのお魚)。

しかし江ノ島水族館は、情報量が多すぎて、くたくたになりました。最後はめまいのようなものがして体調がやばくなって、帰宅してからもぐったりしていました。大変だった。。。でも、また行きたい。

* * *

20160918_134826最近の手仕事は。。。今日はほうぼうでグリーンウッドワーク仲間のみなさんが、椅子づくりなどをしているのもあって、ひとり家で仕事をしてるのが切なくなって、まな板のカンナがけをしました。少しなぐさめられた。。ような。

相方のリクエストあって、つげ櫛のカバーを縫いました。母の形見の布で。布を工夫して折って、2カ所を直線に縫ってあとはひっくり返すだけ、という縫い方を参考に、デザインしてみました。なかなかおもしろかった。 20160916_203359 20160917_080854 20160917_080936

それと、以前相方のお誕生日のお祝いに、相方のおばあちゃんの形見の布でズボンを縫ったのだけど、その丈が長すぎるのを直して、と言われたきりになってたので、お直ししました。

20160918_093300 そして遅ればせながら、お誕生日ケーキとして、紅玉りんごで逆さアップルパイケーキをつくりました。今年の相方のお誕生日は前々日から始まって、1週間に渡ってだらだらと(?)お祝いをしています。こんな年もあっていいのかな。

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2016.08.20

夏の記憶&ミニスツールづくり実験のつづき

20160805_203009 今年は、蝉の声を聞くと無性にうれしくなります。そして、びっくりなことに、おととい夜だったかな、早くも鈴虫の声がしました。

旧暦で秋の月に入ったら、風の湿度がぐっと下がって、白百合も咲きだして、季節のめぐりを感じました。台風が来始めて、今は雨の多い地域のことが気がかり。。。

この夏は、わりと近場で楽しく過ごしてました。最寄駅近くのブラジリアンバーに誘ってもらってライブを聞きに行ったり♫

初めて姪っ子と姉がうちに遊びにきてくれたり♡

相方と空いている浜に花火を見に行ったり!!20160805_204743

一緒に海水浴に行きたいと声かけてくれたともだちたちのおかげで、浜で朝から晩まで浜で過ごす、豪華版海水浴を2回もできたのもうれしかったです☆ 今年は例年以上に海水浴をまっとうに楽しみました。

20160730_101924_2 (り)さんと行った1度目は、あお向けに浮かんで空を眺めてたら、太陽のまわりにおおーきな丸い虹が。この日はおゆうはんを波打ち際で食べていたら、海の向こう、水平線のとこにちいーさく花火が幾度もあがりました。赤い星が明るく輝いているのも見ました。あれはさそり座のアンタレスか、それとも火星か、どっちだったろう。。いい夜でした。

20160812_084328シュノーケルをしてみたいという(ひ)さんの一言がきっかけで出かけた2度目は、いつも行く浜でシュノーケルもして、焼き魚にしたらおいしそうな大きなお魚や、黒いボーダーがお似合いのお魚、ほぼ砂に同化している保護色のお魚など、予想外にいろんなお魚を会えて、すごく楽しかった!体長30センチくらいの魚の群れが向こうから来て、わーっと両側をはさまれた瞬間もありました。迫力あった。。

ちょっと深いところでシュノーケルしすぎて体が冷えてしまって、波打ち際の平たい岩の上で、お湯のようにあったまった海水に浸ろうと、5人でならんで「寝湯」したのも楽しかったです。

お魚があまりいない場所でも、シュノーケルをつけてうつぶせて海に浮かんでいると、白砂の海底に光の波紋がゆらゆらゆれて、天国のようでした(この日は特に水がきれいで)。あの波紋を眺めているのは、相当幸せ感がある。十代の頃から、水に入っているとき一番好きなのはこれです。

太陽が傾き始めた遅い午後に、きらきら光る水面を水平線にむかってずーっと泳いでいくのも幸せ。。。

そんなにものすごくきれいな青い海!っていうわけではない、近場の海でも、こんなに楽しいってすごい。そして大人になっても、こんなふうに海を一緒に楽しめるともだちがいてくれること、うれしいです(海の達人の友だちには、海水浴のかっこいい終え方も教わることができました)。ありがとう♡

それからもひとつ、今年増えた近場の楽しみは、うちから都心とは逆方面にある、すごいパフェを食べさせてくれる喫茶店。わざわざ電車にのって食べに行きたいお店です。

20160806_174437 二宮にある山小屋という喫茶店。お店の雰囲気もすごく気持ちよくて、ほんとうに山小屋みたいで。

このパフェがどうすごいかというと、フルーツもアイスもソースもトッピングも何種類もあって、それを自由に(いくつでも)選んでオーダーできるのです。どの組み合わせも同じお値段。この組み合わせだとどんな味になるのかな!?とわくわくしながら考える楽しさ。。。組み合わせによって、まったく違う味の世界が広がります。そして、いずれも後味はさっぱりとしていて、変に甘かったりしないのです。すごい。

20160806_174441_2 相方は、ここのパフェづくりの達人おすすめの組み合わせの「桃とタピオカのパフェ」が大のお気に入り。わたしは自分で選んで組み合わせてみるのにはまっています。

* * *

さてはて。まとまった休みがなかなかなかったのだけど、20160817_131137 数日前、長いこと途中のままになっていたミニスツールをようやっと仕上げました。

最初に、剪定した庭木のセンダンを切ったり割ったり削ったりして部材をつくったのが、2月末。ゆっくり乾燥させて、フレームを組み上げたのが6月6日。脚の面取りとオイル処理をしてフレームの仕上げをしたのが7月22日。ようやく座編みをしました。

20160817_114609_2ひとつめのスツール(大きいほう)をつくったときに余った麻テープが9.8mあったので、これで編んでみたら、ほぼちょうどぴったりでした。編み終わったら50㎝ほど余っただけでした。

2mm厚、2.5㎝幅、長さ25mの麻テープ一巻きで、ちょうど大小2つのスツールにちょうどいいとは、計算してなかっただけに嬉しかった!

20160817_132310 そしてもひとつ嬉しかったのは、計算したわけではなかったけど、ミニスツールが大きい方のスツールの下にぴたっと収まること。使わないときば、場所を取らずにしまっておけます。

 今回は長さ50㎝のうすべったいヒノキ板がたまたま手元にあったので、これを編み棒に使いました。あとは太めの編み針(編むときの道を開く道具)、かまぼこ板(編み目を押して整える道具)、ミニピンチ1つ使いました。最後の1列は苦労しました。ビニールテープと細い平たい棒でやりくりしました。20160817_131248

次の実験段階は、使い心地と耐久性を見てみること。今のところ、しっかりしていていい感じです。

20160727_112714 使い始めてしばらく経つ、大きい方のスツールは、わずかに座面がゆるんだかな、というのはあるけれど、フレームそのものはしっかりしたまま、元気です。これに数時間腰掛けてスプーンを削ったり、椅子にすわったときのオットマンにしたり、パソコンのちょい置き場にしたり、日々愛用しています。

ひとつ気づいたのは、樹皮を剥いでいないほうの脚の、樹皮がぼこっと出ている場所が、乾燥すると細かな木くずを落とすこと。はじめ、虫くいでも起きたのかなと思ったけれど、穴もなにもないので、ただ表面が乾燥して落ちるらしいことがわかりました。

つるんとしたままの樹皮がついている部分には、何も起きていないし……。

ミニスツールは、フレームの仕上げのときに、樹皮付きのパーツも、剥いだパーツも、すべて同じようにオイル仕上げをしました。もしかしたら、これで乾燥が防げて木くず落下を防げるかもしれないので、様子を見てみよう。。

今木くずが落ちてる、大きいほうのスツールも、今からオイルを塗ってみるのも一案かもしれないな。

悠長な実験が続きます。。。

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