« 「自然」を取り戻すまでの間には。。 | トップページ | 颯爽と、ね »

2007.01.14

植物との交感

新宿御苑の大温室の中で出会った、球体のサボテンのことを、思い出しました。

千駄ヶ谷で突然用事がなくなったある日、朝の光が気持ちよかったので、ふらっと新宿御苑へ入っていったのでした。あんなに大きくて歴史のある温室があるとは知らず。。。

温室の中は、いくつかの部屋に分かれていて、しかも途中には、陽のふりそそぐガラス張りの渡り廊下があって、ちょっとした休憩どころ(小さなテーブルと椅子がならんでる)になっていたり、そこから小さな中庭(外気に触れられる)へ出られるようになっていたりします。

そのすてきな温室で、はじめて、直径が1メートル近くもある球形のサボテンの前を通りかかったとき、なんというか、その磁力に引き寄せられたまま、動けなくなりました。

意識がちょっと、飛んでいた、と思います。ただ、そばを通り過ぎていく人たちのことは認識できていて、「こんなふうにここに放心して突っ立っていたら怪し気だよー」とは思っていました。

でも軽く金縛りにあったみたいになっていて、そこに立っていることの努力感がなくなって、からだじゅうが満ちて、ただそこにいるのがすごく楽で心地よくてかけがえのない感じで、だから、人目を気にしている場合ではありませんでした。。。

大きなサボテンだったので、トゲも、すらりと長かったのだけれど、それが、産毛のように、とてもやわらかそうに見えました。それで、そっと指先で触れてみたら、意外としっかりと硬かった。

ああ、こうやって守っているんだな、と思ったんだけれど、どうしても、そのトゲの向こうの、みどりいろの地肌に触れてみたくなってしまいました。

「わたしは危ない者ではないです、傷つけるつもりはないので。。」とこころの中で声をかけてから、その縦にびっしりならんだトゲの列のあいだに、ゆっくり手を差し込んでみました。とても細いすきまだったから、慎重に。。

やわらかい感触でした。うれしくて、しばし手をさしこんだままそうしていました(またしても相当に怪し気な人物と化していただろうな。。。)

その後は、温室を出て、新宿御苑の中を歩き回り、気を惹かれた巨木の何本かにくっついて、ゆっくり過ごしました。大きな木の樹皮は、サボテンのトゲとは逆に、一見ゴツゴツと硬く冷たそうなのに、触れてみるとやわらかさやあたたかさが伝わってきます。

ほんとうにあんまりあたたかいので、いつもびっくりします。幹にもたれて、背中をあずけるのも、とっても気持ちよいです。

新宿御苑の温室について↓
http://www.shinjukugyoen.go.jp/onshitsu/onshitsu.index.html

|

« 「自然」を取り戻すまでの間には。。 | トップページ | 颯爽と、ね »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/95154/13487949

この記事へのトラックバック一覧です: 植物との交感:

« 「自然」を取り戻すまでの間には。。 | トップページ | 颯爽と、ね »