ところ変われば?
パートナーが、最近読んだ高野秀行さんという人のタイの旅記録のなかで、印象に残ったことを教えてくれました。
タイの人は、全体的な傾向として、あまりなにかに「いちず」になったりしないらしい、というのです。いわゆる「コミットメント感」が希薄だとか。
なにかの仕事について、結構な専門性のある領域まで行っていたとしても、「たまたまご縁で、こういうことをするようになってます」という意識だそうで。こだわりがないというか。。。それでなにかの拍子に、フイッと、まったくほかのことを始めたり。そういう移り変わりを経ていくことにも、まったく抵抗感がないらしいです。
なにかひとつことを目指し続けて実現するとか、そういうパラダイムとは一味も二味も違う世界観で、暮らしているようなんですね。一昔前の「アメリカンドリーム」の対極というか。。。
なにかを目指したりすることにはこだわりがないようなんだけれど、毎日のおしゃれにはとってもこだわるそうです。朝シャンをしないのは圧倒的にNG、とか。。。
まあ、現実にはいろんな人がいるんだろうと思うけれど、意外とわたしも、そういうお国柄のほうが生きやすかったりするのかもしれないなーと思いました。
今、やっている翻訳の仕事は、それこそ、十数年前、たまたまご縁で始めたことで。。。そのときには、翻訳のいろはも知らず、体当たり。思えばずいぶん平然と、ただ体当たりしていました。翻訳学校に通ってもっとスキルを磨こう、などと思いもせずに。。。結果的には、今は、それでなんとか食べていけるようになっているのだけれど、自分的には、今だに「腰掛け仕事」のような気がしているし、仕事が来なくなったときは他のことをしよう、みたいな気持ちがあります。「ほんとうにやってみたいことをやれるようになるまでの、つなぎ」みたいな感覚でやり続けて、どんどん時が過ぎているというか。。。
だからといって翻訳仕事がイヤかというと、ぜんぜんそうではなくて、やり始めると楽しいし(やる気になるまではしんどいけれど)、いろんな苦労はあっても、やっぱり、人から人へ、メッセージが届くようお手伝いができるのは、うれしいです。ピタッと言葉がはまったときの喜びなんかも、あります。
そういう充実感がある一方で、ずうっと翻訳ばかりしていると、ふさぎこんできて、鬱ぎみになってきてしまうのも事実で。。。仕事のときに音楽が大事なのも、そのせいです。
今日は、音楽ではなくて、世界各地の音を記録したCDをかけています。今聞こえているのはマレーシアのジャングルの中の音。鳥たちがいっぱい、鳴いています。このCD、1枚で世界各地、10カ所の音像を楽しめます。
Traveling with Sounds (2002)
Sound Bum
Living Worldのウェブサイトでサンプルを聴けます↓
http://www.livingworld.net/works/traveling-with-sounds/
*Living Worldは、ほかにも、「太陽の光と月の光が、地球に届くまでの時間の砂時計」とか、たのしいプロジェクトがいっぱいです。ウェブサイト、おすすめです。
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