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2007.10.10

なにをしないことにするか?

毎年10月8日前後になると思い出すのは、2001年の9.11の翌月、アメリカがアフガニスタンを空爆し始めた日のこと。。。

あの年の10月8日、朝、駅の階段の下で配られていた号外を手にしたときの、胸の奥がどしーんと地中深くへ沈んだ感覚を、覚えています。

号外には、暗い空から地上の街へと落とされた爆弾の光が、ぼうっと遠景で写っている写真が大きく載っていました。

9・11よりも、この10月8日の知らせのほうがショックでした。

それだけは、してはいけないこと、という気持ちがあったからだと思う。

単純な報復行為、反動的な仕返し。。。「目には目を」をやってしまったら全世界が盲目になる、とガンジーは言って、みずからそれをしないことで、インドの独立への道を開いたのだから、そのガンジーは広くリスペクトされているのだから、

大国といわれるアメリカが、国をあげて、愚かなことだとわかっている「目には目を」を実行するはずはない、と思っていたのでした。

人間が、公然と人間を殺すことにしました、と言って、それを実行して、しかも犯罪者として認識されない、ということが21世紀になっても起こるとは思っていませんでした。

でも、やられたらやり返す、相手を叩きのめす、というリアクションを抑えるのは、実際にやられた、という瞬間には、大きなチャレンジなんだと思うこの頃です。

すぐ戦いを始めてしまうクセを、どうやったら乗り越えられるんだろう? どうやったら、ぶたれた頬の反対側の頬を差し出せるんだろう? 

と自問中です。

アレクサンダーテクニークでは、なにを「しないことにする」か、がポイントで、その「しないことにする」力を使ってものごとを変えていくんだけれど。

20世紀のはじめにF.M.アレクサンダーさんは、この「しないことにする」力(faculty of inhibition)が、なにかを「することにする」力(faculty of volition)と同じだけ大事なのに、教育では「すること」ばかりを強調するから、「しないことにする」力、衝動を抑える力がだんだん衰えてる、と憂いでいたっけ。。。

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コメント

あれは仕組まれた戦争、って言ってる人もいるよね。何故なら、戦争は儲かるから。

金が動かしてる世の中 を、 愛が動かしてる世の中 に変えるのは、そんなに大仕事ではないと思うんだけど。

「しないことにする力」のところを読んで思ったのは、何かを育てている時には、その力は自然と使えてるなあってこと。
子供がいたずらをしてても、これは止めずにやらせておこう、とか。植物に虫の卵がついてて切りたいけど、光合成ができないかもしれないからしばらくは残しとく、みたいな感じで。

でも実際自分がやられたり自分の大切なものが攻撃されたら、それを赦すのは難しいだろうなぁ。

投稿: さっちゃん | 2007.10.11 08:21

うん、うん。

お金が儲かるから、という戦争だったのがほんとだったら、もっと怖いね。。

もう、前後左右上下があべこべになっちゃう感じ。

育てるっているのは、時間がかかるのがポイントかもね。息の長い意識になれると、しないことにする力を出しやすいのかも。

投稿: な | 2007.10.11 16:20

ああそうか。
ずっと先(育った結果を予想した先)を見てるから、する/しないの選択をきちんとするゆとりがあるのかもしれないねえ。

投稿: さっちゃん | 2007.10.12 23:44

ああ、さっちゃんの言葉になったらわかりやすくなった。
ほんと、育てるっていうこと、大きいなって改めて思うー。。なにごとも。

投稿: な | 2007.10.14 23:54

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