チベットのこと
数年前、ダライ・ラマ14世のお話を聞きに行ったことがあります。内容はチベット仏教の教義だったのだけれど、「まるで石ころをほいっと投げるような感じでお話をされるんだなーーー!なんにも特別なことじゃないよーという感じだなー!」と思ったのを覚えています。
お話している最中も、終始どこか子どものようで、体もどこか微笑むようにゆらゆら揺れていました。
ノーベル物理学賞を受賞した科学者の方などとも対談をしていましたが、そのときも、印象的だったのはお話の内容よりも、ものすごくにこにこと(もううれしくてしょうがないという感じで)「Thank you, thank you」と相手の方になんどもなんども言っておられた姿でした。
お人柄そのものが、平和の代名詞のように思えました。
ただ、そのときのわたしは、チベットのこと、文化・宗教面以外はほとんどなにも知らなかった。。。
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現在の中国という国家が建国したのは1949年10月1日。翌年の1950年10月7日、中国の人民解放軍はチベットに侵攻しました。チベット政府は翌年、「中国による侵略」を国連に提訴しました。
北京政府は1956年には、チベット政府の代わりの「西蔵自治区準備委員会」を発足させます。
この頃から中国に対抗するゲリラ戦が展開されていき、中国側は容赦なく応戦、弾圧を強め、1958年には「町や村は爆撃、砲撃によって広い地域が廃墟と化した。そのため数千にのぼる難民がラサに逃げ込み、市の外の空き地にキャンプを張った」(ダライ・ラマ14世の自伝より)。
そして1959年3月10日、ラサで蜂起が始まりました。中国側はチベット人8万7,000人を殺害してこれを鎮圧。この日のことをダライ・ラマ14世は自著『ダライ・ラマ自伝』に詳細に書いています(こちら↓)http://www.tibethouse.jp/history/19590310.html
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今回の「抗議行動」は、この日から49年目にあたる日に始まりました。
2年前までチベットで暮らしていた方のお話によると、チベットではデモが禁止されているので、デモに加わっただけで、強制収容所に連行されるだけでなく、家族・親族も含めて、一生政府からいやがらせを受けることになるんだそうです。
「私服警官がそこらじゅうにうようよといて、監視カメラもそこかしこにあるなかで、デモに参加するというのは命がけ」なんだそうです。
ダライ・ラマ法王は、これまでもずっと「独立は求めない」、「外交と国防を除く、経済、文化、教育などの分野でチベット人の完全な自治」を求めると言ってきました。
でも近年、中国側は漢民族のチベットへの移住や、チベット民族との通婚をすすめて、さらに、去年9月には活仏の認定を事実上中国当局の許可制とする制度を導入したそうです。
今回、寺院の中で僧侶が手首を切った、という報道もありました。
チベットの方々の現状は、相当追い詰められているのだと思われます。消されてきた声が聞こえてきているのだと、思います。
なんとか、和解の道ができますように。
■チベットについてはこちらを参照しました↓
ダライ・ラマ法王日本代表部事務所
http://www.tibethouse.jp/about/index.html
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