ミーハーなわたくし。。
ある作家さんの講演を聴きに行って、手帳にサインをもらいました。
ミーハーなことをしたなあと、しみじみ思いました。手帳を差し出して、「本、読みました。心に残りました。あの、サインください」
と、まるで高校生のようなノリで(というか今どきの高校生はこんなではないな、きっと。。一昔もふた昔も前の高校生という感じ。。)
サインをもらおうなんて、そもそも考えてもいなかった。「サインください」なんてことを口走ったのは、実は生まれて初めてかも。。
ただ、お話を聞いているうちに、今日という日と、この人という人を、自分の中に刻んでおきたいような気持ちになって、思わず「サインを」となってしまったのでした。
その人は、数ヶ月前に、講演のお話を打診されてから、実際に講演をするために日本にやってくるまでのあいだ、なにをしていたかといえば、毎日海に出ていた、と言っていました。漁をしていた、と。
一番元気だった頃には、素もぐりで水深32メートルまで行けていたそうです。
講演では、海洋民族の文化についてお話くださいました。舟のこと、漁のやり方、風の名前、潮の名前、星の話。。。そんなお話をいろいろ聞きました。
「人間と海」について学びたくて、外国の大学に行って人類学を専攻したけれど、欧米の人類学では、海洋文化についてはひとつも学べなかった、と言っていました。
「海洋民族」の自分なりの定義として「海に対する歌があれば、その民族は海洋民族だと思う」と言っていたのが印象的でした。
彼の島では、いくつか重要視されている星や星座があって、星座では魚座と蠍座、惑星では金星などがそれに当たるそうです。
金星は「太陽を寝かせるもの」という意味の言葉で呼ばれているとか。
風の呼び名にも、星の呼び名にも、どちらにも「シャイ(はずかしい)」というのがあったのが興味深かった。「シャイな風」は、来るのも早くて去るのも早い、西からの風。
暦も、数字の暦ではなくて、毎日にそれぞれ名前がついている暦があるそうです。
* * *
あなたの住む島には、若い漁師もいますか?日本では若い漁師が減ってきているのだけれど。という質問をされて、
「若い人も、島の男性は全員漁ができます。でも、あなたのいう『漁師』というのは、職業としての漁師という意味?」と聞き返していたっけ。
(「妻は、自分が今日本に来てしまっているので新鮮な魚を食べられないでいるんですね」とも言ってた。。)
あと、島の手漕ぎ舟に比較して、ヨーロッパのヨットについて話していたとき、こんなふうに言ってました。
「ヨーロッパのヨットは確かに速いけど、海に関する知識を失うのも速い。風の名前も知らないし、潮の大きさにも関心を寄せない。GPSが付いてるからね」
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。


コメント