新年快樂!
旧暦の暮れに、台湾に連れて行ってもらいました。写真は台北の喧騒のさなかにぽっとある、ニニ八公園で、平日朝、ベンチでくつろぐご老人カップル。
中華圏の国々では、お正月というのは旧暦のお正月(春節と呼ばれています)。今年は1月23日。古きよき暦にサイクルを合わせていて、うらやましいです。。
台湾では、春節には、パイナップルに赤いリボンをつけて、飾るようでした。日本の鏡餅の位置づけかな、という感じ。パイナップルのほかに、おおきなポンカンみたいなのにリボンをつけたのも売られてたっけ。
あとは、昔のお金の形をかたどったお菓子や、赤い包みのお菓子などもよく見かけました。
春節前は、そういういろいろな「お正月用品」を売る夜市が立つというので、そこものぞきにいきました。ものすごいにぎわいで、深夜までみんなエネルギッシュ。。もうこれは市というよりかは、お祭り騒
ぎ、という感じ。
店番の多くが学生バ
イトさんとおぼしき若者たちで、それがまた、みんなとても楽しそうに元気にやっているのでした。
猫連れ、犬連れの店番の人も幾人もいました。この写真の、商品に埋もれるようにそこにいた猫は最初ぬいぐるみかと思った。。。
売り子さんたちはみんなわいわんどんどんお客さんに声をかけてきます。それはもう元気。
売られているものも、いかにもお正月用品なものあれば、これは別に普通の日用品では?これは普通の夜店屋台では?というようなのも、いろいろありました。台湾産のイチゴのカップ売りを買って、ほおばりつつ見て周り、カタコトの中国語でわいわいやりつつ、量り売りの台湾産黒皮ピーナツやら、お年玉袋やら、「喜」の字が2つ並んでる絵柄のスウィーツやらを買いました。楽しかった!
この春節用品の市でもそうでしたが、普通の夜市も、毎日とか毎週とか同じ場所であるはずなのに、ものすごい人でにぎわっていて、おどろきでした。そして、そのにぎわいの中にいると、それだけでなんだかわくわく楽しくなってくる。。。エネルギーのおすそわけをもらえます。


台南の花園夜市は満員電車並みに混んでいて、私は人ごみが超苦手なのに、なんだか面白くなりました。屋台ののぼりが夜空に向かってそびえたつさまは、さながら「夏の陣」といったふうで。。。
連日こうやって、にぎにぎした場所に老若男女みんなで繰り出して過ごしているなんて。。なんて元気なんでしょう。。ここでデート、という設定のカップルも大勢いたようすでした。人ごみではぐれないように、思わず手を握らないと。。というような状況なので、デートにはぴったりかと (^^)
台湾の人は、夜市での子ども連れはもちろん、朝昼夜を問わず、屋台の並ぶ「美食区」でも、おしゃれな学生街のカフェでも、おしゃれでちょっぴり高級なイタリアンフレンチのレストランでも、子どもやお年を召した方がみんな一緒に、どうどうと来店していて、お店の人も快く迎えていたのが印象的でした。
さらに朝市では、車椅子を押してもらってやってきていたお年よりにも3人以上遭遇しました。病院に入院中とおぼしき、点滴チューブをつけたままのご老人(自力で歩ける方でした)も、人でごったがえす朝市で見かけました。
車椅子の人が通るときも、誰もじゃまそうにしてなかったです。
朝市で、「春聯」と呼ばれるおめでたい言葉を赤い紙に書いたものを売っている屋台で、どれにしようかあれこれやっていたら、買いに来た別のお客さんから「新年快樂♪」と声かけられました。その方は知的障害のある方のようでしたが、ひとりで買い物にいらしてました。
オールインクルーシブで、みんなで楽しんじゃう文化があるようでした。すてきだなあと思った。
* * *
あともうひとつ、印象に残ったのが、犬と猫が、すごく自由で幸せそうだったこと。
東京近辺では最近はもうのら犬はとんと見かけなくなりましたが、台北や台南には、いました。そしてわんこさんたちは、人が大勢行き来する駅のまん前の歩道や、観光名所の建物脇の歩道、川沿いの芝生の空き地などで、なんともまったりと、眠ったり、みんなで
じゃれあって遊んだりしていました。
のら猫も、街角で姿が見えたときにちょっと声をかけたら、振り返って「にゃあ」と返事をしつつ、わざわざこちらに戻ってきてくれるほど、人懐こいというか、人を怖がらないのでした。きっと街の人から、よくしてもらってるからだろう、と思った。。。
日本の猫カフェは、じつは台湾が発祥の地だったそうで、その元祖ねこカフェといわれる「極簡」というカフェにも行ってみました。
猫カフェという言葉はやや間違いに感じるほど、「猫が主」という感じがあまりない、ふつうのおしゃれなカフェでした。そこにたまたまいっぱい猫がおります、というふう。
お客さんたちは、なるべく猫のじゃまをしないように過ごしていました。猫がでんとテーブルの上に座ったら、その前のティーポットに手を伸ばして注ぎ足したいときも、なるべく猫の迷惑にならないようにそっと手を伸ばしたり。
ひざの上にずうっとキジトラ猫を乗せて本を読んでいたお姉さんは、トイレに行きたくなったとき、丁寧に猫に降りてもらっていました。トイレから戻ったとき、さっきまでの自分の席がキジトラ猫に占拠されているのを見ると、黙って向かい側の席に移動していました。
注文された飲み物をカウンターでつくっている店員さんたちも、カウンターのあちこちにねそべる猫たちをよけて仕事をしていたし、カップをあたためる機械
「カップウォーマー」に猫が手をつっこんで暖をとるのも、そのまま黙ってそうしてもらっていました。「そのカップはお客さんの唇にふれるんだから、そんなところに手をつっこんじゃダメ」とか言わない。
雑貨を売ってるコーナーでは、ハガキとかノートとかカレンダーが並んでいる、その同じ棚の中に猫棚もあって、ハガキのとなりで猫がそこここに寝ていました。
見事にピースフル&自然な共存ぶり。。
猫は完全に場に溶け込んでいて、存在がでっぱりすぎていなかったし、お客さんの猫への接し方も、レスペクトがあって、かといって特別扱いもしすぎずで、ぜんぜんでっぱりすぎてなかったです。
小さい子やお年寄りをどんな場でも排除せず、自然に一緒にいると同じ感じで、猫とも自然と一緒に同じ場を共有する感じでした。
カフェの猫たちは、「差不多」(ほとんどが)元流浪猫だそうでした。”カフェの猫”になってからも、外へ散歩へ行くのは自由のようでした。(ただし猫ドアはないので、出たいときはお客さんの店の出入りを待っていた)。
台湾、またすごく好きになりました。それに、旧暦という昔ながらの暦に沿って暮らしていく感じも、また、すごく身になじみはじめています。
西暦でない時間を軸にして、英語ではない言語を共通語にして、独自の文化を繰り広げている中華圏の人たち。まだちょこっとかいまみただけだけれど、すでに「わー、こんな世界が広がっていたのか~」と今まで知らなかった新しい景色がぐわんと広がる感じに、驚きを覚えています。
漢字ばかりが並ぶ街並みひとつとっても。。かっこいいです :)
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