« 2012年1月 | トップページ | 2012年3月 »

2012.02.06

覆われる

Photo 1月にあった、脱原発世界会議。会場のボランティアスタッフとして、ほんのちょこっと関わらせていただいきました。

大勢の人が集まる場が苦手なうえに、一度に複数のイベントがあちこちで起こるようなイベントも苦手で。。。しかもボランティア仕事の担当になった場所も、苦手分野な場所で。。。プチパニック状態になっていました。

休憩をもらえたときに、会場内を少し見てまわったときも、ものすごい人人人に圧倒されて、1つ1つのブースやイベントはすごく興味を引かれる内容なのに、あまりまともに見れませんでした。

そんな中、4階の一番奥(わりと人の往来の少ないスペース)で、広河隆一さんのチェルノブイリの写真展示を見ました。

大きく引き伸ばされた写真1枚1枚の前に立って、見ていたら、こころの中がしん、と静かになりました。

中でも、今も心に残っているのは、青空の下、住んでいた人が避難した後の一軒家を、植物が覆っている写真。

写っている事実は、あまりにも悲しいものなのに、この場所を「美しい」と感じてしまいました。そう感じる自分が、自分で呑み込めず、少し動揺しました。

* * *

その後、台湾に出かけたわけですが。

Img_8411_2 1日、台北から南部の都市、台南へ足を伸ばしました。台南は南国感のある街で、昼間は半そでになれるほどあたたかで、海に接しているため寺院には海の神様がいて、古い建物も多く、静かでした。

ガジュマルの大樹が気持ちいい日陰と木漏れ日をつくっている、古い洋館のテラスで数時間、のんびりした後、ここらへんの地区で一応「観光名所」となっているらしい「樹屋」という場所へ行ってみました。

建物を木が覆ってしまっているのが見もの、ということらしかったのですが、行ってみたら想像をはるかに超える規模の大きさに、びっくり。

Img_8425Img_8418_2 大きな石造りの古い倉庫棟の、中も外も、巨大ガジュマルに覆われておりました。

あまりにものスケールの大きさに、笑いがこみ上げてきました。もうこうなると、建物の中にいるのか、木々の中にいるのか、区別つかない、くらいの感じ。

Img_1450 Img_1454 Img_1457 建物の中に、鉄の階段や回廊がつくってあって、いろんな角度や高さから見たり体験したりできるようになっていました。

その日は平日だったけれど、春節(台湾のお正月)前だったからか、わりと大勢の観光客が老若男女来ていて、みんな楽しそうに写真を撮ったりしていました。

Img_8429 Img_1462_2 この場所は、今回の旅の中でも、いちばん陶酔的に楽しい場所でした。

となりの芝生広場では、野良わんこさんたちが、だんごになってころげまわったり、まったり眠ったりしていたし。。。

* * *

帰国して、振り返ってみて、脱原発世界会議で見た、あの広河さんの写真に感じた美しさと、「樹屋」で感じた陶酔とのあいだに、関係がありそうな気がしました。

そこに、自分の個人的な真実があるんだろうな、と思った。まだうまく言葉になりませんが。。

Img_1589 台北で「ようやく自分の居場所に近い場所にめぐり合えた!」と感じたのは、学生街のあるエリアに行ったときだったのですが。

そこをぷらぷら歩いていたら、外も、中の入り口部分も、びっしり、鉢植え植物で覆われた建物に出くわしました。

鉢植えというか、正確には、「軍手植え」も多かった。。。

思い切って奥まで入ってみましたが、お店らしきものの扉には「ダイビングなんちゃら」と書かれていたし、でも窓ガラスの向こうはちっともダイヴショップではなかったし、結局なにをしている場所なのかは謎でした。

植物でもしゃもしゃに覆われていて、圧巻でした。でも1つ1つは手入れされ、管理されている鉢植え(軍手植え)。樹屋の野放し状態とは違いました。樹屋の場合、木に自分の意志がある感じというか、主役はもう建物ではなく木のほうで、「建物が植物に覆われている」んじゃなくて、「植物が建物を内包している」という、その感じが、大きかった。。。

 

| | コメント (0)

« 2012年1月 | トップページ | 2012年3月 »