« 2013年8月 | トップページ | 2013年10月 »

2013.09.15

ビッグアイランドへ

相方のお誕生日を、伊豆大島南端の海の見えるキャンプ場で過ごしてきました。

20130913_055559_2 毎朝、鳥のうたが嬉しくて朝日とともに起きていました。早朝、テントの扉を開け放して(蚊取線香を焚きつつ…)、遠くのテントに朝の斜めの光が当たり始めるのを眺めてたら、目の前の芝生に黒い大きめの蟻たちが、せっせせっせと歩いていました。蟻は芝の葉をよけて地面を歩くのでなくて、芝の先っぽを渡り歩くみたいにする。で、葉の先っぽについた朝露で顔をあらっている(?)蟻もいました! 前足を、後ろかえら前へと、なんども動かして頭をこするような動きをしていて、かわいかったです。

20130912_065718 蟻の朝支度を見て、自分も起き出して、海を見下ろす溶岩の斜面で朝のコーヒーを入れて1日を始めました。こんなに早い時間から朝ごはんにするなんて、ふだんならあり得ない(笑)。

すごく歌の上手な、雀よりも少し大きめの鳥もいました。地味な鳥なんだけど、飛ぶと背中が青いのがチラ見えする。あんまり歌が上手なので、わたしも思わず、自分の手づくりバードコールを取り出してピーチクパーチク言ってみましたが、ぜんぜん相手にされませんでした…。

20130911_165814 ねこもたくさんいて、カフェの窓際席で日記を書いていたら、目の前をわーわー大声でしゃべりながらひとりで通過する猫がいたり。大勢出会いましたがおおむね大島の猫たちは雄弁でした。そしてスリムな体をしていた。

海の生きものは、キャンプ場裏手の海岸のタイドプールにソラスズメやニシキベラ、クマノミたちがいました。暑かった朝、ちょっと一緒に泳がせてもらいました。海の岩場では手足をすりむいたりしないか心配だったけど、溶岩の岩というのはどこかやわらかい質感で、尖ってなくて、安心でした。

20130913_114123 キャンプ場の地面も、溶岩+芝という感じだったけれど、これが寝ころぶとほのかに暖かくて、やわらかくて、相当気持ちよかったです。実は寝袋の下にしくマットを忘れる、という一大ハプニングがあって、取りに変えると船に間に合わないので、段ボールをどこかでもらってきて敷いて寝るしかない、と腹をくくってたのですが、段ボールなしでも快適で、相方などは普段よりもぐっすり眠れたらしかった…。

20130912_08544120130912_10153420130912_103357 その溶岩を出した本人の三原山も歩いてみたけれど、頂上に着いて道が舗装でなくなるとトタンに足取りが軽くなりました。大小の溶岩の塊(スコーリア)が転がる道は不思議とやわらかで、上り坂も不思議とまったく苦にならずスイスイ上がれて、地面からどんどん元気をもらっているかのようでした。

20130912_110529 溶岩の平野をひたすら歩いていたときも、最高でした。自分の足がスコーリアを踏む音以外は一切が静かで、視界いっぱいに溶岩平野と空が広がっていました。

いい汗かいて歩いたあとは、三原山の絶景が目の前に広がる三原山温泉で露天風呂をいただきました。お風呂の時間は午後の部は1時からだったのだけれど、「準備ができたのでどうぞ」と一時間早く入らせてくださり、なんともありがたかったです。島のみなさん、やさしいです。

バスでの移動だったので、島のみなさんが普通にバスを利用するのを目にしたわけですが、島の人はほぼ誰もが(高校生もおばさんも)、乗り込むときに運転手さんに「おねがいします」、降りるときには「ありがとうございました」と言うのでした。アロハな土地柄…。そして道を歩いていてすれ違った女子高生が向こうから「こんにちは」とさわやかにあいさつしてくれたりもして。幾人か出会った高校生のみなさんに、颯爽とした空気感があったのも嬉しいことでした。

キャンプ場から徒歩圏内の、島南端にある波浮港は、小さな静かな港だけれど、大正時代にはものすごく栄えて、船が4列縦に停まって湾を埋め尽くす勢いだったり、港町も新宿を上回るにぎわいようだったりしたそう。昔の写真を見てびっくりでした。

20130911_161532 波浮地区を歩いて入って見た、古民家を改造した鯛焼きカフェでは、自分も使っていたことがある地球暦(ヘリオコンパス)を発見。フェアトレードコーヒーも売っているし、壁にかかっている草花でつくったリースは ピースマークをしているし、「ご自由にどうぞ」と置いてあるタロットカードも私が持っているのと同じだったり…なんだか傾向と対策が似ている店主のもよう、と 思っていたら、出てきたお兄さんは、なんと地球暦を作った開知さんのおともだちでした。びっくりした。

20130911_162350 鯛焼きもコーヒーもすごくおいしくて、心底くつろげるカフェでした。島京梵天という、鯛焼きとたこやきを食べられるカフェ。2日とも通いました…。島の高校生たちにとってもここは、帰り道に鯛焼きをテイクアウトする”エネルギー補給スポット”になっているもよう。

店主トモさんと最後お別れするとき、「波浮スキ」という特別な握手方法で握手してくれましたが、ここ波浮という土地をいとおしんでいるのはそれ以前にもばんばん伝わってきていて。トモさんも、たこやき担当のお兄さんも、おふたりともすごいいいエネルギーの方たちで、うれしかったです。おゆうはんのお世話までしてくださって、ほんとにありがとうございました!

20130912_154505 わたしも波浮の一帯が大好きになりました。トモさんに教わって行ってみた、筆島の海岸沿いの散歩道は、歩いていてなんともいえない幸せ感に包まれました。海を隔てて筆島が真正面にくる位置に、小さな祠があったので、低い小さな鳥居をくぐってお参りしたのだけど、手を合わせたときに、なんというか、特別な感覚が降ってきました。相方は、筆島の浜で波に足をつけたとき、「波はおだやかなのに、どこかドキドキする」と言ってた…。

20130913_112757 20130913_110901 20130913_060018 同じ南部のトウシキキャンプ場は、ほんとにすばらしかったです。あらゆる意味で、自分にとっての歴代ベスト…。海を見下ろす溶岩フィールドでコーヒーを入れて朝ごはんを食べたり、涼しい夜風に吹かれながら月が海に光の道をつくるのを眺めたり、視界いっぱいの水平線と海に向かって歌ったり、芝生に寝転んで天の川もくっきり見える満点の星空を見上げたり、裏手のタイドプールで波の影響を受けずにのんびりお魚たちと泳いだりできるキャンプ場…って、初めてです。しかも炊事場も、焚火のできるピットも、トイレも、シャワーも、なにもかも気が行きとどいて整えられていて。

管理人のいない無料の無人キャンプ場だけれど、利用者のある日はあきらかに係の人がお手入れをしにきてくださっています。感謝…。

ただ海沿いのキャンプ場なので雨風の強い日は相当チャレンジングなはずで…自分も到着してみるまで、ゲリラ豪雨の予報まで出ていたので相当びびっていました。風がおだやかで太陽が出ているだけで、ものすごくありがたく思いました。

天候に影響を受けながら日々を過ごせることは、でも、うれしいことです。自然の生きものの輪の中に混ざるには、必須のこと…。

* * *

相方がこの季節にお誕生日を迎えるおかげで、毎年面白い旅に出られて、ありがたいです。いつからか、旅をプレゼントするのが恒例になって、家から自転車圏内の近場を日帰り旅した年もあれば、とまりがけで少し遠出した年もあり…。去年は、船でしかアクセスできないキャンプ場を見つけてテント泊しました。電車の駅から歩いて船着き場に行けて、そこから船で入る、相模湖の「みの石滝キャンプ場」。車のない私たちには公共交通機関でスムーズに行けるキャンプ場でないと無理なのですが、その条件を満たして くれていた上、とてもすみずみまで気のゆきどといた、すてきなキャンプ場でした。

あそこも「また来たい」とすごく思ったけど、今回のキャンプ場は「また絶対来る」と心に決めさせてくれました。島のもう半分を歩いてみたいし、もっともっとゆっくりと島のエネルギーとお知り合いになりたい…。

20130912_105651 大島は、ハワイ島に似てる、と以前ここを旅した友達の写真をみせてもらったときに思ったけれど、大島を英語にしたら「ビッグ・アイランド」で、ハワイ島の通称とおんなじですね。

そして今回わかったのだけど、大島の真ん中にある三原山は ハワイ島のキラウエア火山、イタリアのストロンボリー火山と共に「世界三大流動性火山の一つに数えられている活火山」なのだそう。そういう意味でも、きょうだいみたいな島なんですね :)

このご縁をつないでいきたいです。

PS
キャンプ場では、今回、女性のソロキャンパーのテントのお隣に我々のテントを張りました。少しお話できましたが、もっと聞いてみたいことがいっぱいあったなあと、お名前だけ聞いて絡先を聞きそびれたことを後悔しまくっています。また会えるとよいのですが!(こ)さん、万一、このブログを目にされていたら、よかったら、ご連絡ください☆こちら、トウシキでお隣に参天テントを立てた2人組(+ギター)です :)

| | コメント (0)

« 2013年8月 | トップページ | 2013年10月 »