« 突然ですが | トップページ | いろんなピンク »

2013.11.12

秋の衝動

秋たけなわ。最近、ものづくりがしたくてしたくて、なにか手を動かしていられればハッピー、というふうです。

家族が他界して数カ月のあいだしーんとしていた自分の内側が、もぞもぞ動きだしたのと、暑さでへべれけになっていた夏が終わって、秋が来て元気が戻ってきたのとで、ものづくり衝動がさく裂しているみたいです。

20131105_114501 ここ最近は、思い立って、木製タオル干しを作りました。

あともう数枚、タオルが干せる場所があると便利なのになあ、と常々思っていて、小さい市販のタオル干しを買おうかとも思ったのですが、つくってしまえば、自分の希望通りの大きさや使い勝手にできるねえ、と思い立ったのでした。

ベランダがないわが家はサンルームの中に干すのですが(中庭はお隣さんたちと共有してるので極力洗濯物などは干さないようにしていて)、サンルームは屋根に近いほうが乾きがよい。なので、スタンド式でなくて、吊り下げ式のタオル干しにしました。

地元の地場野菜の直売所に行って、今日なにが売っているかなーと見て、それで献立を考えるのと、ちょうどおんなじようなノリで、近所のホームセンターへ自転車を走らせて、どんな材料があるかなーと見て、その場でおおまかに設計を考えました。

20131101_180710 そして、ひのきの角材と、ピアノ線、ネジ、金属のプレート(コーナーなどを固定するもの)をゲットしてきました。

断面がL字型になっている角材があったので、それをふたつ合体させた間にピアノ線をはさむことを思い立ったのでした。

20131104_115519 テンションをかけながらピアノ線を張って、外枠を固定し て。

最後に手持ちのハンガーを中央にくっつけました。

一時は、こんなものつくってもだめだ…と意気消沈したのですが、まあ、これはプロトタイプ1号だ、とりあえずこのまま作ってみて、使ってみて、だめならまた手を加えていけばいいや、と思い直して、ひらめくままにつくり進んでいきました…。

20131105_114528 20131105_114546 ハンガー部分は折りたためる仕様にしてみた。ハンガー部を左右で固定する赤い紐の、片側だけ、ピンチで着脱式にした。(赤い紐は、前に使っていたゴーヤカーテン用の園芸ネットにくっついていた糸で、細くて丈夫)。

外したピンチをとめておける場所もつくってみました。

たたんでスリムに収納できます。

20131105_114327 でもかけっぱなしでも、さほど圧迫感がないので、もっぱらかけっぱなしにしています。

実際に使い始めてみると、見た目も、本体の重量も、なにしろ軽やかなので気に入りました :)

20131104_114807タオルがかかると、こんなふうになる。タオルがかかった状態で室内に移動するときも、重たくないのでラクです。

問題は(後から気付いたのだけど)ピアノ線は水分でさびるかもしれないこと…。

さびたら、なにかビニールテープ的なものを巻くとか、考えないとです。

屋外での使用は想定してないのだけど、木枠に柿渋とかを塗れば、外でも使えるようになるかなあ。そこはまた追って考えようと思っています。

毎日の暮らしで使うものを、見るたびに嬉しい気持ちになるものにすると、暮らしの幸せ度が確実に上がるなあと実感しています。こういう小さい細部に、よろこびがあることが、よろこばしい日々をつくっていく、ということを、最近感じています。

* * *

壊れたままだったものを直すことも、猛烈な勢いでやっていました。直ってまた気持ちよく使えるようになると、それがまた毎回よろこびをくれるのでした。

使い方を誤ってきたおかげで、黒ずんでしまって、もう捨てるしかないかなあとあきらめかけていた檜のまな板も、そんな1つでした。

黒ずんだところを、前に、紙ヤスリと彫刻等で削ってみていたんだけど、削り方がへたっぴすぎて、なおさらひどくなってきてしまっていました。

20131030_233739 で、もうさよならするしかないか、と思ってたのですが、それならだめもとで、と鉋をかけてみた。

このまな板は薄手で、とっても軽くて、刃あたりもやわらかい。じーっと見ていて、「この板はあきらかに、かつおぶしよりも柔らかい」と結論したので、まずは、手元にあったかつおぶし削り器をつかって、鉋がけを試みました。

が、刃の幅が狭すぎて、難しかった。そこで、速効で近所の金物屋さんへ自転車を走らせました。

ずっとあこがれていはいたけれど、難しそうで自分には使えないと思っていた、鉋。鉋を買っちゃうぞ、と決めると、一気にテンション上がりました。金物屋さんのおばちゃんが、簡単に刃の調整の仕方を教えてくれて、鉋を売ってくれました。

家に帰ってさっそく、習ったとおりの場所をトンカチでたたいて刃を出していこうとすると…あれれれれ、逆方向に刃が動いてく……。すったもんだをくりかえし、ネットで使い方を検索したら、おばちゃんの情報が違っていて……でも、おかげさまで、刃をいったん抜いたところからの調整をやってみることができて、勉強になりました☆

鉋がけを始めると、もう止まらないくらい、たのしかった。すべすべになっていくまな板。ふわふわと増えていく、鉋くず。削った下から新しく薫る、檜の香り。

大工さんがやるように、紙のようにぴろ~っとはなかなか削れなかったけれど、だんだんとコツのようなものがわかってきたり。逆目のところでへんなふうになったりもして、それもチャレンジでした。結局逆目のせいで完璧につるつるすべすべにはできなかったけど、でもまな板として十分気持ちよく使えるレベルにまで回復しました。

今は毎日、このまな板を使いながら、ああ、捨てなくて済んでよかったなあと嬉しくなります。

あこがれの鉋がけをやってみれたことも、すごくうれしいことでした。できないと思ってたことも、やってみたらいいんだな、と思いました。最初はへたっぴで当たり前。やりながら少しずつ、上手になっていけばいいのだと思うのです。

そして秋の衝動はつづく…のでした。




|

« 突然ですが | トップページ | いろんなピンク »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 突然ですが | トップページ | いろんなピンク »