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2015.02.24

うれしいこといろいろと、海岸林のクロマツのこと

20150221_143847 春の陽気が感じられるようになってきました。少し前にまいたルッコラなど葉野菜たちが、かわいい芽を出しています。うれしいな。

そして今しがたお知らせが来て、あきらめていた日本野鳥の会の「野鳥鳴き声講座」に、キャンセルが出て行けることになりました\(^o^)/ うれしいうれしいうれしい。。。こういうところに参加するのは、対人面に苦手意識がある自分にはチャレンジなのだけど、チャレンジ以上に内容が楽しみなので、がんばれます。

興味があると、チャレンジをすっと乗り越えられるんだな、としみじみ思うこの頃。そういえば、少し前に参加した森林ボランティアもそうでした。

グリーンウッドワークに親しみ初めてから、日本の木のこと、森のことをもっと知りたい気持ちが大きくなって、そうしたら目に入ってきたのが、近所の浜からの砂の飛散を防ぐための「海岸林」を整える森林ボランティアでした。

いつもお世話になっているのに、よく知らないままだったこの海岸林についてまず知りたい、と思ったけれど、参加を決めるまでは、ちょっと時間がかかりました。申し込みをするには勇気が要った。。。

20150214_093333 でも自転車で1時間ほど浜辺のサイクリングロードを走ると行ける海岸林での作業だったこともあって、思い切って申し込み、前の晩にお弁当をつくって、朝早起きして、自転車を走らせ向かいました。向かい風だったけど、富士山がきれいでたのしかった。

今回の海岸林のボランティアは「剪定作業」と書かれていたので、庭木の剪定のようなイメージを持っていたけれど、行ってみたら、もっと本格的(わたしにとっては)な間伐作業でした。

20150214_144752 の こぎりを各自持たされて、腰にひもで装着。ヘルメットをかぶって出発した先は、クロマツの森。市の土木事務所から専門の方が指導とヘルプに来てくださっ ていて、ここのクロマツはこの方たちがまつぼっくりから4年かけて育てた苗を、ここに植えて、そして10年くらいたったところです、と教えてくれました。海岸林にはアカマツでもカラマツでもなく、クロマツがいちばん向いているんだそうです。

20150214_134430 今回の間伐は、森全体にもっと光を入れて、一本一本が太く健やかに育つようにしてあげるため。このままだと茂りあった枝葉で暗くなったまま成長が滞って、みんなで共倒れになってしまうから、とのことでした。

地 面から2,30センチのところに受け口という切り込みを入れてから、反対側から切っていき、倒します。まだ径の小さいクロマツたちなので、2人組で。14 年分の時間を切っていくことになったのだけど、切られてしまうクロマツから、悲しげな気はなぜか感じませんでした。ここ一帯のクロマツは一体感があるよう に感じられた。思いこみかもしれないけれど。。。

フレッシュな切り口はとても年輪がうつくしかった。それに清浄な、いい香りがしました。輪っかをかぞえると、なるほど14くらいある。そして見てるそばから、じわっと汗をかくように、透明な松脂がにじみ出てきました。クロマツは松の中でも特に松脂が多いそうです。

20150214_141350切 り倒した後、最後に、切り株を地面すれすれのところで切り取る作業があって、そのときに出た2,30cmの丸太を、だめもとで、土木事務所の(ひ)さんに 「これ、記念にもらってかえってもいいですか?」と聞いたら、快く「いいよ」と言ってもらえました。よろこんでいたら、「なに、木工やるの?それならもっ といいやつを選りすぐってもってったらいいよ、ほら、これとか」と別のも差し出してくださり……さらに感激していると、「どうせあとは処分するものだから、すきな だけもっていったらいいよ」とのお言葉が。

びっくりしてしまいました。別の団体の森林ボランティアにの説明を読んだときは、伐採したものは持ち帰れません、とのルールが書いてあったので、まさか好きなだけもらえるとは思っていませんでした…。

お昼休みになって、作業していた隣の敷地にいろんな大木がたくさん チェーンソーで伐採されたまま転がしてあるのが見えたので、「ここの木も、このあとは処分されるんですか?」と聞いたら、そう、処分するのだけ ど、生木は水分があって重いから、しばらくこうやっておいておいて、あるていど乾いてから持って行く、とのことでした。樹種はエノキなど。こんなにたくさんの大木の丸太、欲しい人はたくさんいそうなのに。。。などと思っていたら、「ここのも、 もっていっていいよ」とのお言葉が。

ちょうど、作業をするときの台になる丸太の輪切りがあったらなあ、とここしばらく思っていたので、それはそれはうれしかった!。。。のですが、自転車だし、これほど大きい丸太はさすがに持って帰れない。。

20150224_134510 そうしたら、わたしが自転車で来ていたことを見ていた(ひ)さんは、「どのくらいの大きさの輪切りがいいの?チェーンソーもってきてるから、昼休みのあいだに切っといてやるよ」と! 

うれしかったです。ただでさえ、はじめての間伐作業ができてうれしく、クロマツと、海岸林とに体全体で親しめてうれしかったうえに、おみやげまでいただいて、しあわせでした。

お昼休みには、大学生で結成している森林サークルのみなさんが、海岸林についてのクイズをしてださって、クロマツの根の張り方と地下水との関係など、興味深いことを教わりました。森が大好きな大学生のみなさんは、みんなかわいくて、いいエネルギーが出ていて、日本の森の未来は明るいな、と思いました。それもうれしかった。

20150214_144734 森林サークル以外の大学生もたくさん参加していて、もりもり間伐作業はすすみ、どんどん森は明るくなっていきました。思いのほか作業が早くすすんだので、午後は追加で、枝打ちの作業も少しさせいただけました。

作業は、圧倒されるほどの作業量でない、ほどよい量で、作業時間もくたくたになるほど長くはなく、休み時間もしっかりとるスタイルになっていて、最後まで楽しく気持ちよくできました。朝から夕方まで外でこうやって過ごすのも、気持ちよかった。ボランティアという呼び名になっているけれど、これは緑化のための教育・啓発活動なんだな、と思う。企画してくださっている方々には頭が下がります。

作業のおわりに、のこぎりについた松脂をごしごし落としていたら、(ひ)さんがおもむろにそばにやってきて「これ、荷物になるけど、もうひとつ」と、切ったばかりの桜の小径の丸太をぽんと置いて去って行きました。

ほんとうにびっくり&うれしかったです。クロマツは生木の木工には向かないことを(ひ)さんは当然わかってらしたはずで……マツなんか、しょうがないだろ、と言いながらさりげなく桜をくださったのでした。でも自分で切った記念に、クロマツのほうも、やっぱりいただいてきました。

そうしたら、帰りの自転車旅がすごくチャレンジに……。最初はすいすい走れたのが、だんだん、前かごが重みでゆがんでいき……。どうしよう、と思っていたら、相方がおゆうはんを、この海岸林の近所にある、前から行ってみたいと言っていたネパールレストランで食べたい、と言ってくれて、自転車でそこまで来てくれることになり、最後は手分けして持ち帰ることができました、ありがたかった!

クルマもなく、電動工具もないまま、木工道をなんとか歩み出すことができているのは、この日の(ひ)さんや相方のように、助け舟を出してくださるいろんな方々のおかげです。ありがたいです。

* * *

その後、持ち帰ったクロマツで、なにかつくれないかと調べたら、松脂の多い松を使った美しい工芸があることを知りました。なんでも松脂のおかげで、仕上げに上塗りをする必要がないんだそうです。そして使い込めば使い込むほど美しくなるそうで、器や盆は、松脂の部分に光が透けて、ほんとうにきれい。

クロマツに特化しものは、下田脂松細工と呼ばれいて、静岡におひとりだけ職人さんがいるそうです(指物系)。香川県、広島県にも脂松細工をなさる方がいて、こちらは器なども手掛けていらっしゃるようです。

しかしグリーンウッドワークを松脂の多い松でやるのは、やはり無理だよね、と思っていたところ、松脂で糊をDIYしている人を知りました。

松脂と、パウダー状に砕いた炭を混ぜるだけ。一度くっつくと離れない、強力な糊になるそうです。

20150120_171155 実は、お誕生日の日に届いたアイルランドのAlison Ospinaさんのこの本(『Green Wood Chairs』)に、とてもわくわくしたのだけど、唯一、ホゾ継ぎにPVC糊を使っているところが残念ポイントでした。かわりに松脂糊を使えたらいいな、と思っています。時間ができたらトライしよう…。

でも、もしなににもならなくても、やっぱりこのクロマツの木切れは、愛おしい。机の上にごろんと転がしておくだけでも、十分幸せになります。好きみたい。20150224_135428

次回の海岸林ボランティアも楽しみです。次回はまきついたつるなどを払う作業になるそう。今回間伐したところは、また何年かたったら、さらに間伐することになると(ひ)さんは言っていました。木々の成長に意識を合わせている林業の人は、時間間隔が違いそうだな、とちょっと思った。興味深いです。

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コメント

最後の写真の(パソコン横の)木、トトロにみえる・・・そっくり!

投稿: FUM | 2015.03.01 20:38

FUMちゃん、そ、そうかな?トトロ??(*^_^*)

投稿: な | 2015.03.04 00:52

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