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2016.04.03

グリーンウッドワークのスツールづくり実験(2)

20160329_134136 お花見の季節。明日はあったかいらしい、ときいたある夜、「明日、ちらしずしをつくって、お花見に行きたいな」とひらめき。。。翌朝おきて、冷蔵庫にあった材料で菜の花ちらしずしをつくって、自転車で川べりをずいーっと走りました。

が、桜にはまだ一足早かった。。。でもひさしぶりのピクニック、ちらしずしがおいしかったのもあって、楽しく一気食い(!)しました。

いろいろあった3月が終わって、昨日今日とは、ゆっくりする週末を決め込んでいます(次の仕事があるのだけど、手をつけない、ということを練習中)。

20160403_115302 20160403_115352 昨日は寝室の片づけをして、忘れられたように置かれていたモノたちとちゃんと向き合って、それぞれに生きる場所を考えなおした。そのあとは、「繕いものの日」とする!と決めてたのが、やっぱり少しだけ木工をやってしまいした。。。小さいスツール用のパーツ(脚)を4本切り出して、そのとき出た端材を見てたら久々にスプーンを削りたくなって(汗) 手遊び的に1つつくりました。

* * *

さて、今スツールは大きいのと小さいのと2つ実験プロジェクトが進行中ですが、そのうち大きい方は、2月始めに岐阜で椅子づくりを終えてすぐ、忘れないうちに復習だー、と思ってとりあえずシンプルスツールをつくろうと、パーツ(貫と座枠)を削り出したのが2月16日。

ストーブをよくつける部屋に吊るして、パーツが乾くのを気長に待ちました。スツールの脚4本は、樹皮つきのまま寸法に切って、こちらは急速な乾燥で割れがおきないよう、木口にみつろうワックスを塗って、室内で自然乾燥させていました。

20160313_135328 20160403_163802 その間に、仕事に追われつつ家の外壁塗装しなおしプロジェクトや、スプーンナイフのスリムな皮カバーづくりや、替え刃式ノコギリの柄づくりや、スツールづくり用治具づくりなどして。。。

ようやっとスツールづくりの続きに戻ったのが、3月28日。

20160401_124627 脚のうちの2本の樹皮をドローナイフで削り取って、穴を開けて、貫・座枠をはめて組み上げました。

以下、自分用の防備録。

丸い脚に穴開けするときの、脚を支えるためのV字型の治具は、ホームセンターで、三角形のブロック4個と、角棒を買ってきて作成。三角ブロックのうち2個を半分に切って、角棒に載せて木工用ボンドで24時間圧着。20160403_150933_2

20160328_203111 これを削り馬の座面に乗せて、脚2本をのせて固定して、鏡を立ててドリルの傾きをチェックしつつ穴開け。穴の深さが25㎜になるよう、ドリルにビニールテープを巻いて印づけ。ノギスで深さチェック。

今回は、ラウンダー(えんぴつ削りのおばけのようなもので、貫の先端=テノンをまるく整える道具)のサイズの関係で、ホゾ穴のサイズは18.5mm。脚の太さは直径34~40mm。ずいぶん脚も長いこと乾かしたつもりだけれど、穴を開けてみると、穴の奥のほうはカラリとは乾いてなくて、しっとり感がありました。

しかし、樹皮をむいた脚2本は、穴を開ける過程で表面に亀裂が。穴開け寸前に樹皮を剥いたせいかも(急激に乾燥が進み始めたところで穴開けの圧が加わったため?)。下穴を開けなかったのもいけなかったかな。あと、センダンはあまりねばりがない材なのと、穴の径も大きかったせいかな? 樹皮がついたままの脚は、そのような亀裂は走らず。

でも今回はあくまで復習目的なので、亀裂があってもそのまま進める。。。多少亀裂があってもその他の部分の繊維が通っているから、強度的には大丈夫だろう、とかなり楽観的観測で。。。

貫・座枠は、生木の状態でテノンをラウンダーで19.1mm径に削ったものが、36日後には断面の径が縦18.5~20mm、横18.5~19mm。

組み上げは一生懸命だったので、写真がない。。。木槌で叩いて組み上げる、とマイクさんの本にはあったけれど、自信なかったので、パイプクランプを1つだけゲットして使用。パイプクランプは、貫をもみもみしながら、じわじわと力を加えられるので、いい感じではまった。「キウッ」という音がしてはまってくと、ちょっとうれしい。。

20160403_152653 このパイプクランプはebayでの初のお買い物。アメリカから届きました。サッシュクランプやパイプクランプを自分が入手するとはまさか思っていなかった(椅子づくり講座のときも、パイプクランプ3本で組み上げる段になって、これは自分ではできない、というか、道具がそろえられないや。。と気落ちしたくらいで)。。でもこのベッシーのパイプクランプは、木工用作業台のないわが家でも、床で作業ができるとわかって、1つだけ買いました。アメリカ価格で15ドルくらい。少し高さがあるので、ハンドルを回しても床につっかえないようになっていてグーです。パイプは太さ1/2インチのものを80cm分、ネジ切り加工済みのものを、たまごや商店さんから、千円すこしで購入。思っていたより大変な金額にはならなかった。。よかった。。

20160328_215202 20160328_232838 樹皮のついたパーツと樹皮なしパーツの取り合わせを考えて組み上げてみた。。組み上がると、思っていたより大きかった。。脚の上下の断面をナイフで面取りして、みつろうワックスをうすく一塗りして、一応フレームは完成。

座編みはこれから。。。なのだけど。

20160401_124658 フレームを組んでから翌日~翌々日くらいに、脚に貫を差し込んだ部分の、逆側の面に縦に亀裂が入っているのを発見。これはどういうことだろう? 

貫を差し込んだ部分の側の亀裂なら、マイクさんの本(『Living Wood』4th Edition P165)では原因として、①脚の乾燥が甘いと、カラカラに乾いた貫(脚の穴の横径にジャストサイズのもの)が組み込まれた後、貫が脚の水分を吸って膨張して太くなってしまい、脚に圧をかてしまう、もしくは②脚に穴を開けてから半日以上経った後で組み上げるときにも亀裂が起こる場合がある(穴を開けた部分が急激な乾燥にさらされて)、とある。あとは、理由③として、森林アカデミーで聞いた説明によると、組み上げた後、脚が乾燥するにつれて、貫に対して締め付けが起きる(このためしっかり組み上がる)けども、脚の乾燥が甘いとその締め付け度合いが強くなりすぎてしまうため。

今回のスツールの場合、組み上げた後の亀裂は、樹皮をむいた脚に起きているから、樹皮を剥いて、直後に穴開け・組み上げをしたので、乾燥が急激に進んで、理由③(もしくは①?)で亀裂が起きたのかな、と思う。。。 樹皮のついたままの脚は、組み上げた後、現在もっとゆっくり乾燥が進行中なはずだから、この樹皮つき脚に今後亀裂が出てくるかで、理由③(か①)かどうかが特定できるかな?

脚の乾燥が甘かった可能性は、ある。。脚は乾燥しすぎてもよくないと思って、ストーブをたいている冬の室内で36日置いただけで、貫・座枠のように、ストーブの真上に吊るすとかして直接温風をあてるようなことをしなかった。。。

あとは、もとより、マイクさんや、森林アカデミーで教わったのと大きく違うのは、丸いままの枝(=芯持ち材)を座枠以外のパーツに使っていること。芯の部分の乾燥は遅いので、これが一番、亀裂の原因として有力かなあ。。。

この件の検証はつづく。。。

とりあえず、復習と実験、たのしい :) 

丸いままの生木の枝で家具づくりをしているAlison Ospinaさんのやり方だと、ジャストサイズ(組むときキウッというくらいピチピチ)の円形テノン(楕円形でなく円形)を、ボンドを入れたホゾ穴に入れるのだけど、今回はボンドなしで、とりあえず組み上げ後の乾燥が進んでどうなるかを見てみるつもり。今のところ頑丈で、がたつきゼロ。

一応貫も座枠も、テノンの横径は穴にジャストサイズか0.2mmくらい大きめ、テノンの縦径は最大で1mm大きめくらいに調整して、楕円形のテノンにはしたので、論理的にはボンドなしでも大丈夫なんじゃないかな。。。局所的に縦径がジャストサイズに近いものになっている部分があるので、そこが心配だけれど。

座編みも練習をかねてやってみてしまうべきか、今後新たな亀裂なしの脚に取り替えてからにすべきか。。。迷う。。。

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