梅仕事、庭仕事、ミニスツールづくり実験プロジェクト
太陽太陰暦では、もう皐月。少し前ですが、急に相方が思い立ってくれて、ほたるのいる谷戸へ、夜中に自転車を走らせてみたら、もうちらほら、出はじめていました。ほたるって、どこか時空を超えた感じがあって、すきです。
日々があっという間に過ぎていく、せわしなさは相変わらず続いているのだけど、先月末に遊びにきてくれた(魔女の)ともだちのおかげさまで、ここ数日は、変に焦ってばかりいることから離れられていて、落ち着いていろいろこなせています。ありがたい。。!
とはいえ、ともすると、日中にへたばってしまうとかもあり、魔法(?)に頼るだけでなくて基礎体力向上をテーマにかかげないといけないと思うようにもなってきました。健康は日々のコツコツから、というともだちの言葉と実践に触発されたのもあります。
とにもかくにも、ようやく庭木の剪定(去年さぼったから2年分!)と、雨どいの大掃除と、梅仕事とミニスツールプロジェクトのつづきとをやれたので、自分的にはかなりほっとしています。仕事を後回しにしてるのが少しまずいけれど。。。でも仕事は取り組みはじめると他のことが何もできなくなるので、どうしても。。ね。。
梅仕事は、じつは今年はお休みする方向で考えていたのだけど、熊本の有機野菜を送ってくださった農家さんから、サービスで梅をいただいたので、急きょ一部を梅干しに、傷みが出たのを梅ジャムにしました。いつもは梅シロップを仕込むのだけど、相方は梅シロップがそれほど好きでないので、今年はジャムにしてみた。はちみつでひと瓶、黒糖でひと瓶。あと少し前に山椒の実をいただいて!これは塩漬けにしてみました。
雨どい掃除は、ひとりで梯子にのぼってやりました。全部やるのに5時間。。。でもずっと気になっていたので、ほんとうにすっきりした気持ち。西側の雨どいのお掃除は、特に最高に楽しかったのでした。ここだけ、梯子からセンダンの木に乗り移ってやるんだけど、この木のぼりが楽しく嬉しい。今の時期のセンダンは葉があおあおとしていて、かわいい黄緑色の丸い実もついていて。登らせてもらっているあいだじゅう、なんて美しい樹なの!と大絶賛が心の中で止みませんでした。センダンの木、ほんとうにだいすきです。
しかしこの木が秋に一斉に葉っぱを屋根に降らせるから、雨どいがつまる。。というのもあるのでした。それで今回は工夫を試みた。オグラカップさんというすてきな発明家の方がつくっていらっしゃる「トイクリーン」なるものを、入手しておいたので、これを設置。設置は簡単にできました。これで葉っぱのつまりがなくなるなら、すばらしいな。センダンの葉っぱの数は容赦ないから、もしかしたら追いつかないかもしれないけど。。。様子を見てみます。
東側のセンダンは、おとなりの家の雨どいにさしかからないようにと、冬のあいだにだいぶん切ってもらっていて、そのとき切った枝からスツールを1つ、すでにつくりましたが、もうひとまわり小さいスツールをつくる実験プロジェクトも、まだ進行中だったので、続きをしました。
このミニスツール実験プロジェクトでは、まず貫と座枠を直径12.7mmで削り出して、テノン(ホゾ)をつけたのが、2月29日。それらがカラカラに乾くのを待ちつつ、脚のパーツとして枝のまま(樹皮がついたまま)のセンダンを長さをそろえて切って(4月2日)、これらもすべて室内に置いて自然乾燥させていました。前回の大きいスツールのときは脚の乾燥が甘すぎてスプリットが出たので、今回は長めに脚を乾燥させてみたわけだけれど(2か月間!)、長すぎて乾きすぎちゃってないかが心配でした。
とりあえず、脚のうち2本を、樹皮のない状態に削ってみました。削り馬の後足のホゾを削りなおしてジョイントを改良したので、安定がぐんとよくなって作業しやすかった。ミニスツールの脚はすでに2カ月乾燥させたので、樹皮がなくなっても急激な乾燥による割れの心配はないかな、と思ったけれど、念の為、樹皮を削ってすぐにブッチャーブロックコンディショナーという蜜ろうオイルを塗っておいた。
ミニスツールの貫・座枠のテノンは、直径12.7mmだったのが乾燥後には直径11.7~12.4mmになっていました。ホゾ穴のサイズは直径11.5mmにすることにして、貫・座枠のホゾをナイフで縦12.0mm×横11.7前後の楕円形に調整。ちょっと手がかかりました(汗)。
乾燥しきった(生木ではない)センダンの切れはし枝に、直径11.5mmの穴を開けておいて、この穴にはめてみながらホゾの微調整をしました。穴に「きう」というきしみ音とともに入るくらいがちょうどいいサイズ。
そのあと、いよいよ脚4本にドリルで穴をあけて(これが一番神経使う…穴開けがまがりがちなわたしなので)、一気に組み上げました。パイプクランプで締めていって、ホゾがホゾ穴に入っていくときの「パキン、パキン」という音、なかなかよい感じでした。今回も実験として、糊なしで組みました。
わたしは出来上がりの形に多少ゆがみが出ることになっても、パーツは木目に沿って削ることを好んでしまう変態(?)です。。。だから組み上げはほんとにど
きどきする。果たしてちゃんと組み上がるのか、ものすごくゆがんだらどうしよう、折れたらどうしよう、とスリル満点です。
今回は無事組み上がりました。目立ったゆがみもなくて、強度も大丈夫そう。センダンは細くてもしっかりしているように感じます。まあ、使用時の強度はこれから使ってみないと確認できないけれど。。
今回は脚にスプリットは出ていないです。樹皮を剥いたほうの脚の穴開けのとき、下穴を開けるつもりにしてたのに、忘れて下穴なしでやっちゃったけど、大丈夫だった。
もう何日か、組み上がったジョイント部分の観察をしてから、座編みをする予定にしています。
* * *
「猫の額庭」の庭木の剪定は、切った枝葉の処理を相方が手伝ってくれたので、今年はだいぶんはスピーディーにできて、ほんとうに助かりました。ずっと「やりたいことリスト」に書いておきながら、なかなかできずにいたのだけど、翻訳仕事に切れ目が出ている今のうちに、と思ってやりました。
ただ実はその直前に、お隣の大家さんが、3日間職人さんに来てもらって共有庭のほうの木々をだいぶんスッパリと切ってもらっていて、あまりにスッパリ切られたので、なんというか、うううという気持ちになっていました。
それでひさびさに少しだけ木削りしたら、とてもなぐさめられて。岐阜の講座のときにもらってきたエゴノキで、子供用スプーンを1つ削っただだけなのだけど、削っていると、ざわんざわんしてた気持ちが落ち着いてきて、共有庭の木々を剪定してもらったことで風通し・光の入り具合がぐんと増したことの良さを思い返したり、剪定で出た幹や枝をたくさんいただいたことも、グリーンウッドワークをこれからもっとがんばるきっかけをもらえたのだなと思えたり、この枝や幹は、きっと別の形で生きるようにしたい、と心から思ったりしました。
「猫の額庭」の木々はそれほど切りすぎないようにと思いつつ、環境再生士の矢野さんにちょっとだけ教わった原理を参考にして切っていきました。でも切りだすと、どんどん切ってしまう。。さっぱりすることを木々本人が喜んでもいたようで。そんなときに大家さんが見に来て「うちがあんなに切ったからって、そちらも切らなくちゃいけないってわけじゃないからね。。。」とやさしいお言葉をくださったのは、うれしかった。。。翌日にはお向かいのおじさんが「すごいねえ、ひとりでやったの?職人さんが来ていたのかと思ったよ」と言ってくださったりもして、お隣近所、みなさん気のいい方ばかりで、ほんとにありがたいです。
そして剪定で出る庭木って、すごい豊かだなあと改めて。グリーンウッドワークは山や森の保全・手入れに伴ってやるのが理想的だと思うのだけど、わたしは今のところ、身近な庭木との関係を深めることのほうに誘われているもようです。そしてそれがすごく嬉しく楽しかったりするのでした。日々同じ場所で一緒に過ごしている木々だから、なのかな?
ただ、自分の暮らしている関東の果樹などは、口に入れるカトラリーにするには若干の不安もあるので、西の遠方のお知り合いからも、剪定で出た果樹をいただけるのが、これまた嬉しかったりするのでした。
木削りは、なにより自分にとっては精神安定剤で。。。皐月の新月の午後、削り馬にまたがってミニスツールの脚になるセンダンの樹皮を削った後も、ソファに横になったら、胸の奥からじんわり幸せ感が押し寄せてきて、どうしたことかと思いました。
木々には、ほんとにお世話になっています。
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