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2017.01.14

場が気持ちよくなることの、気持ちよさ

20161230_084259 おくればせながら、あけましておめでとうございます。今年は障子窓越しに寝床に差し込む朝日が、とってもあたたかなお正月でした。

この時期のあたたかな陽ざしと澄んだ青空がほんとうに好きだなあ、と思うことが増えた近年ですが、昨日はふと、もしかしてこの季節がいちばんすきかも?と思いました。冬はいつも鬱が来て大変だった頃から考えると、信じられないくらいです。

20161230_084420 年末年始は、山あいの父の家で過ごしました。毎朝目ざめると、窓から外へ出て、庭の水道で顔を洗って朝日に当たりました。気持ち良かった。。。ものすごくひさしぶりに霜柱を見ました。

Kakizome元旦は、書き初めをしよう、と姪っ子が書道セットを広げてくれたので、今年の抱負を一生懸命考えたけど、野宿の安全を祈願することが第一に思い浮かんでしまいました。。わたしも、どうぶつや虫のみなさんも、快く野で眠れる平和な世界を願いまする。

20170102_091525_2父の家はWi-fiが届きにくい立地なので、おかげでほぼオフラインで過ごしていました。例年は年末に父の家につくと、おせち作りに専念する日々になるのだけど、今年はおせちの量が半量でよかったので、わたしは家じゅう目についたところのほこり取りを楽しくやって、相方のほうは「窓を見るとつい拭きたくなる」くらい窓ふきがブームになっていたので、父の家の窓をみんな拭いてくれました。

父の家に行く前にも、自宅の大掃除を例年よりも楽しくやれた去年でした。というのも、来年の日記帳を買おうと入った書店で、ふと目に付いたお掃除の本がおもしろくて、本は古本を買うか図書館で借りるかがデフォルトな私が、珍しくその場でその本を買ったのです。で、この本に書いてあるテクニックを使ってみると、おもしろいようにきれいになったり、楽に汚れが落とせたりして、ふたりともすっかり楽しくなってしまったのでした。

中国残留孤児2世として、17歳まで中国で暮らした新津春子さんのご本『そうじは「ついで」にやりなさい!』です。中国にいたころは、「日本人は日本へ帰れ」と言われ、日本に来てからは「中国へ帰れ」と言われ、そんななかで家計を助けるために、日本語ができなくてもできる仕事として清掃を選んだという春子さんの視点は、ご苦労された生い立ちのせいなのか、とてもニュートラルなのでした。清掃のプロである彼女には「汚れを完璧にきれいにできた」とか、「自分がここをきれいに保ってあげているんだ」とかというような自分を軸にした視点がないようで、その場がきれいになることそのものが喜びで、きれいになるとみんな気持ちよくそこにいられるでしょう、とおっしゃるのでした。

彼女のドキュメンタリー番組があって、それがきっかけで生まれた本だったようで、元の番組もYouTubeで見てみました。彼女の笑顔、きれいでした。清掃は世間では見下されている職種だということも承知しつつ、でも自分の仕事にプロとしての誇りをもって、利用者への思いやりを全開に、日々努力と学びを続けながら臨んでいる彼女の姿は、本当にかっこよかった。

そんな彼女のおかげさまで、お掃除がわがやでプチブームになった年末でした。あのときは春子さんに影響されて、お掃除するときの気の持ちようが変わっていました(今はまた元にもどっちゃったけど。。(^_^;)。苦労感よりも、お掃除することでその場が気持ちよくなること、そのものが喜びになっていたっけ。。。

この「気持ちのよさ」のほうにチューニングするって、大きそうだな、と思う。お掃除してその場が気持ちよくなるっていうことや。アレクサンダーテクニークを生きて、自分自身が心地よいあり方で日常を暮らすってことや。わたしはとかく「正しくあろう」としてしまいがちなんだけど、「気持ちのよさ」を主眼に置くほうがきっとこじれないし、ややこしくならないし、そうすると結果的に「正しくあれる」ことになるんだろうという気がする。

20170106_163516 年始に来日してくれたアレクサンダーの先生、デビさんが、「最近実験を始めたプロセス」をシェアしてくれて、それがすごくおもしろくて、インスパイアリングでした。おかげさまでアレクサンダーテクニークでいうinhibition(抑制)の意味あい、undoing processの意味合いが、自分の中でまた更新されつつある最近で、それは気持ちのよいことだし、おもしろいことなのでした。

気づくということの、パワーを思う。大切なのは、気づけるかどうか、なんだな、と思う。問題だと思うことを変えられるかどうか、解決できるかどうかではなく。単純に、物ごとに気を向けるのと同時にそのとき自分自身がどこにいるのかにも気を向けていること。。。ものごとと自分の両方に気づいていること。。。

気づいたことがらへの良し悪しの判断や定義を保留して、まずは「ふむ、おもしろいね」と言ってみて。。。そして自分にはほんとうに選択肢があると思い出すこと。。。「イエス」にも「ノー」にも「その他」にも、どの選択肢にも平等の重みがある、あの境地へ。

「イエスに決まってる」というくらいそちらへのエネルギーがぱつぱつなときには、とくに、敢えて「ノー」を思い切り自分に許してみて、ぱつぱつのエネルギーをゆるませて、他へ動ける余地をあげてみること。。。そしてそのあいだもいつも、時空間からのサポートを受け取っていること。。。

誠実に、こうしていると、問題だったことは自ずと、間接的に、解決されるんだ、という信頼が育まれつつあります。

言葉で書くと抽象的に聞こえてしまいがちだけど、こうしたプロセスをすごく具体的に、観念だけではないわたしのまるごとで体験しているところ←今ここ。

20170106_102225 今年は、チャレンジングなことも多そうな予感があるけれど、どんなときも、今居るところに、まわりとの関わりのただなかに居て、くつろぎ冴えて居たいなと願う。。。そういう瞬間が多ければ多いほどいいなぁ。

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コメント

お掃除、に反応。。
私は料理も洗濯も整理整頓も楽しくやれるんだけれど、お掃除だけはどうしても億劫になって「気になってるんだけど始められない」感じのままずるずるして、不機嫌の源を育てちゃうんだよね〜
マテが掃除を始めてくれると、自分でも呆れるくらいホッとしてスカッとして上機嫌になるの。
新津さんの番組、見てみようと思います。

「気持ちのよさに主眼をおく」ってところを読んでて、ユズルさんが第3チャクラの解説で「ここはね、プーさんなの」って言ってたのを、ユズルさんのプーさんっぷりとともに思い出しました。ふふふ。
後半の気づきの箇所もユズルさんが言っていたことと重なって、なさんのブログなのにユズルさんの顔がポワポワと浮かぶ。
なさんにもユズルさんにも会いたいな。
今年もどうぞよろしくね。いつもありがとう。

投稿: はみ | 2017.01.19 20:43

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