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2017.11.21

グリーンウッドワーク道具のアップデート

Img_2923 先日、伸び放題でたいへんなことになってたノイバラの剪定しました。。赤い実がかわいかったので救出。鳥、食べるように雨戸に挿してみた。前に冬至のリースにこの実を入れて玄関の扉にかけといたら、ヤマガラが食べに来たことがあったので、たぶんおいしいのだろう、と。。Img_2921

「ねこの額庭」のバードフィーダーにも、この日からひまわりの種を入れ始めました。ことしはわりとあたたかな日が多い秋だったから、いつもよりもひと月近く遅くなった。いつも種を入れて数日は誰も気づかない。。。ようやく今日あたり、見てみたら減っていたので、来てるみたいです、シジュウカラ。

秋は夜がたのしい。。好きな時間です。

Img_2920 こないだはおるすばんのフライデーナイトに刃物砥ぎしました。(自分にとって)禁断のスプーン作り用フックナイフの砥ぎにチャレンジしてみた。。研ぎはずっと普通のナイフでさえ苦手だーいやだーと思ってきたのだけど、なんか急にたのしいかも?という気がしてきたので、そんな気分のいまが練習のチャンスーとばかりに。

Img_2908 内側のバリとりのセラミックシャープナーは、イケアのがいいよと教わったけど、メルカリでたまたま関市の刃物メーカーのものだという小さめのを見つけたので、買ってみた。シャープナーの柄が日本刀ぽいデザイン。(それとも十手??)。なんとなくツボに入りました。

で、砥ぎが楽しくなると、もっと気軽にすぐ砥げるようにしたいという気持ちがむくむくと。キッチンシンクを占拠せずにとげるようにしたいと、考えました。

Img_2941中津川のグリーンウッドワーク練習会で、お仲間の(い)さんが、持ち運びできる砥ぎ場をつくってらしたのがインスピレーションになって、いろいろじっくり考えて、とても小さい桐箱の砥ぎボックス、つくりました。なんでも小さいものが好きなのと、リビングルーム工房のため、収納場所をとらないことも大事で。

Img_2942ステンレストレーを最初に買って、そのサイズにあう木箱を探して、メルカリで新品の桐箱に出会いました。定価の半額、1000円(送料込で)で譲ってくださいました :) ユーストの古い木箱でいいのだけど、ふたつきがいいと思って探したら、新品に行きついた。。

Img_2943 桐箱とステンレストレーのサイズに合わせて、砥石をのせる台をつくりました。

あと、砥いだ後の刃にツバキ油を塗るときの道具も、前に竹容器でつくったのが、ふたがうまくしまらず、そのまますっかり忘れてたのだけど、ふたを裏返しにしたら、ちょうどよくしまることにきづいて、つくり直しました。

Img_2968 砥ぐときは、桐箱のふたに砥石を出して、下に滑り止めを敷いたステンレストレーに砥石台をわたして、そこで作業する感じです(テーブルの上で)。お水を随時たらせるように、手元にあったスポイト容器もセットしてみた。砥石を水に浸すのはじょうろで。

ダイヤモンド砥石、中砥石、仕上げ砥石、フックナイフ用に板に耐水ペーパーを貼ったもの2枚、棒状のセラミックシャープナー、青棒を塗りつけて使う角棒と丸棒、ツバキ油、油ひき具、滑り止めシート、古ハブラシ。とりあえず、今の自分に必要な砥ぎ道具はみんなおさまりました。

使っていくうちにまた変わってくかもしれないけれど。。と思ってたら、この後ツールロールをアップデートするなかで、青棒と革砥とセラミックシャープナー&丸棒はツールロールへお引越ししました。

Img_2995 このセラミックシャープナーと丸棒は、丸棒がシャープナーのカバーにもなる、というのがうれしい発見でした。丸棒は、スプーンづくり用のフックナイフの内側の砥ぎの最後に、青棒を塗りつけて使うのだけど、手頃なサイズのがなくて(フックナイフの砥ぎを伝授してくださってるRobin Woodさんは使い古したほうきの柄を使ってらして、うちにも古いほうきの柄をとっといたのがあったから、それで!と思ったら、太すぎた。。。)、「なにかに使えるかも資材引き出し」の中をあさったら、ファックス感熱紙のインクの芯が出てきました(紙なんだけどすごい堅い)。筒になっていて、セラミックシャープナーのカバーとしても、径がドンピシャサイズでした :)

* * *

砥ぎ道具用の木箱をメルカリで探していたら、たまたま、もっと大きな木箱(ふたつき)が目につきました。ワイン6本用の木箱。グリーンウッドワーク道具箱によいかもーと、サイズを調べると、ちょうどよさそうだったので、この箱もわがやにやってきてもらいました。送料込みで1900円。

Img_2963いままでの段ボール箱の道具箱がだいぶんくたびれてきてたので、木箱ならもっと長持ちだろうし、よかったです。木箱ってなんだかグレードアップ感もある :)

Img_2905 横幅がひとまわり大きかったので、いままで道具箱に入りきらなくて別にしてた、V字治具とかも一緒に入るようになって、快適です(クランプ2本と、でかい木槌だけは、相変わらず入らす外に出ていますが)。もとから仕切りも2枚ついていて、それもよかった。

Img_2958 ひとまわり大きくなったけど、リビングの一角のこれまでと同じとこにおさまりました。うれしいです。

* * *

こうして道具箱と砥ぎ箱がアップグレードされたので、なんだか盛り上がって、ツールロールもアップグレードにとりかかりました。

Img_2987ツールロールは、少し前にイケアで、たまたまロール式の布製のオーガナイザーを見つけて、改造したらツールロールになりそうと買っておいたのでした。LÄTTFATTLIG/レットファットリグ ペンシルホルダー(日本のイケアのサイトに載ってないので、海外のサイトだけど。。日本で買いました)というもの。

Lattfattligpencilholderwhite__041_2 鉛筆用に細く仕切られているコンパートメントの仕切り紐を適宜ほどいて。。あとは手を動かしながらどうするか考えていきました。現物合わせ的に。。

Img_2991道具の高さに合わせて、フラップがおりたたまる位置が高くなるように、スナップボタンの位置を変えて。。(今ついているスナップボタンを外す、というのをはじめてやったけど簡単でした。今あるボタンの表側の真中にくぎをあてて上から打ち込んで穴をあけたら、ペンチで挟んで取るだけ)。

あたらしくつけるスナップボタンは、道具なしに手でぱちんとはめられる、プラスチック製のバネボックにしました。これも初めて使ってみたけど、なかなかよい。布に穴を開けたら、あとははめて、パチン、でしっかり付きます。

刃物がぴょんと落ちてこないように、フラップをおさえるボタンを追加で真中あたりにもつけて。。。

持ち運びしやすいように、革の持ち手をつけたいな、と思って、昔使い倒したかばんについてた革の持ち手だけを外してとっておいたのを出してきました。ただ、ツールロール本体を丸洗いできるようにしたかったので、持ち手を取り外し可能にしたい、そのためにはどうしたらいいか、一晩寝て考えました。

で、最初はバネホックよりも外すのに力がいるというジャンパーホックで持ち手を本体に付けようと思って、駅前の手芸店に買いにいったのだけど、なかった。ほかに手芸店がないんだよね、前に大型のがあったけど閉店しちゃったんだよね、と考えていたら、はっとボタン式にすればいい、と思いつきました。その閉店しちゃった手芸店の閉店前セールで、雪だるまの形をした木のボタンを買ってたことを思い出したのでした。

Img_2952 ジャンパーホックをつける予定にしていたところに木のボタンを縫い付けて、革の持ち手にはナイフでボタン穴を開けました。

雪だるまボタンと、ふつうの木のボタンと。Img_2957

あとは、マジックテープをあいているところに縫い付けて、そこに小さいビニールポーチをマジックテープでとりつけられるようにした。このビニールポーチの中には、刃物を研いだ後にツバキ油を引くときに使う布と、小さい青棒をイン。布の油でツールロールが汚れないようにしたくて、ビニールのにした。。Img_2992

いちおうこのツールロールには、スプーンや小物を削るときに必要な小道具をひととおりまとめてみました。たまたま見つけたZed Outdoorsさんの動画も参考にしました。

中身は、今のところ、サバイバルナイフ(ちょっとした木割りに)、カービングナイフ長・短、フックナイフ(おさじの皿部を彫るのに)、えんぴつ、定規(木の定規と、やわらか定規)、ノギス、棒状セラミックシャープナー&丸棒、革砥&板(青棒塗り付け用)、青棒、ツバキ油、油ひきの布。カービングナイフ(長)とフックナイフは、さじフェスでモーラナイフ・ジャパン社さんからいただいたものです、感謝。このフックナイフは、さじフェスに来日されたヨゲさんが監修された新しいモデル。使い心地よい。。それまで使ってたフックナイフはちょっとお休み中で、今はこのナイフに親しんでみています。

Img_2989 で、持ち運ぶときはくるりとまるめておけて、使うときは逆側にくるりと巻いてそのまま使えるようにしたいなと思って、追加のスナップボタンをいくつかつけました。逆側に巻いて、そのまま立てておくこともできるし、ぶらさげておくこともできるようにしました。Img_2999Img_3001

これから使い心地を検証してくわけですがー、なかなかよい気がしています :)

* * *

道具関係のアップデートをしていたら、なんとなく勢いづいて、ここ数カ月やりたいと思いつつ手をつけられてなかった、削り馬のアップデートにも着手できました。

Zed Outdoorsさんが、ブッシュクラフトとグリーンウッドワークに入れ込んでいらして、自分と傾向と対策がどうやら似ている人みたい、と思って動画集を見てみたら、つい最近、削り馬づくりを長々とレポートしておられて、その中で、上板(作業台の板)の抑えのための杭を入れる角度について、語ってる場面があって。なるほどと思って、自分の馬も、もともとツノを生やしてあったのを、もっと斜めの角度で入れてみたら、がしっと安定するようになりました。ちょっとしたことが大きいんだなあ、と実感。

Img_2986 削り馬の脚ももっと安定させたいと思って、森林アカデミーの久津輪さんが先日つくられてた、ノックダウン式削り馬の脚のジョイントについて教わったので、それをやろうと思ってたのだけど、その前にホゾ穴をもう少し深くしてみたら、それだけでずいぶんがしっと安定したので、ひとまずはこれで様子を見てみることにしました。

Img_2978 フレーム部分も、若干ぐらつきがあったのが、フレーム上端にセンダンの木端を入れてみたらしっかりしました。削り馬を移動するときのハンドルとしても使えて便利になりました :)

フレームの支点が上板(作業台の板)にあいているのは、最初「ラップトップ式削り馬」のつもりでつくったのの名残りです。。。こんなふうにしてる人はほかに見かけないので、たぶんあまりよろしくないのだと思うのだけど、自分の用途では今のところ不自由していないので。。。このまままた様子を見てみる。

削り馬のアップデート、そうとううれしいのです。これでがしがしスツールの脚や貫をけずろう、という気になっています。秋の夜長って最高です :)

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2017.11.18

木の奥にある、木目

1週間ほど前だけど、トランプ氏来日関連のニュースを読んでいて、しみしみと暗い気持ちになっていって、あ、これはいかん、と思って立ち止まった。

自分にはマイクロサイズのちっさいことしかできないと痛感するこの頃で、せめて自分の灯りを暗くするのはやめないと、と思ったのでした。

Img_2807_2 Img_2812_2 それで、さじフェスでいただいた、スプン削り用のフックナイフに簡単な鞘をつくりました。ちょっと失敗した。けど使えないことないからよしとする。

自分のものづくりはこんなのばかし。。自分なりに完ぺきをめざして取り組むけど、いつもどこかにずっこけポイントが。でもずっこけてわかったことがいろいろあるし、そうやってやってくうちに少しずつは上達してるんだろうからよしとする!

先日中津川でミルクスツールの座面にしようとちまちま削って整形した桜の板材も、よくみたら小さい虫穴が端のほうにあった。。あららら。ひとまわり小さくなるけど、それもよし、と、そこのとこだけ割り落としました。割り落とした木っ端を見たら、スプーン削りたくなりました。(ミルクスツールをつくろうと決めたのも、(た)さんのお皿のための木取りで出た端材を見て、これ座面になるなーと思ったときで、わりといつもこうしていきあたりばったりに進む。。)。

Img_2795_2 これ桜だし、生木のうちにスプーン1本やってみよう、そうしよう、さじフェスでおそわったやり方のおさらいにもなるし、とナタで粗く整形してナイフでしあげてみた。ナタでの整形は不慣れだけど楽しかった。斧よりもコントロールしやすいかんじ。これはやってくとくせになるかも。。

Img_2797_2 しかし、スウェーデン風のデザインにしてみようとしたら、バランスがどうも妙になっちゃった。自分の感性とは違うデザインだからか、お手本をちゃんと見てないからか。。

それにしても欧米のスプーンはカーブがゆたかでグラマラスだな、と思う。日本の木のスプーンのあっさりした静かなデザインと比べると、ああ文化が違うんだなと思う。

Img_2855_2 柄には、くだんの極小の虫穴がふたつ、残ってたので、その穴を結ぶかたちでハートの模様を彫りました。浅い穴だったからこれで解決。

でも形は納得がいきません。いまひとつときめかない。。なにをどうしたらグラマーとあっさりの折り合いがうまくつくのか、それともそんなのよりもっと基本のところがちがうのか?うーむ。こんなことをあーだこーだ考えるのがまた楽しいって、変態だろか。。

* * *

その後、このとき割り落とした桜の木端のその2とその3で、小さいものもつくりました。ひとつはBarn the Spoonさんのデザインでかわいいな、と思っていたフェザースプーン。

Img_2887_2 Img_2888_2 Barnさんのオリジナルデザインでは柄の表側が羽根っぽくなってるのだけど、逆に柄の裏側を羽根っぽくさせてみたら、柄のおもてがわはうなぎねこのしっぽ風になりました。。。

Img_2869_2 Img_2872_2 木端のカタチのせいで柄の先端はだいぶん薄くなったのだけど、割ったままの木目に沿ってるので、繊維は全部通っているから、強度は大丈夫かな、どうかな。。。様子をみてみます。

フェザースプーンのカタチにはときめいたので、木端その3でもう1本つくろうと始めたのだけど。。。おさじのお皿部分をほりほりしてたら、深く掘りすぎて穴があいちゃった。。。ヨゲさんには、おさじのいちばん深いとこはむこうが透けるくらいうすくしたっていいんだよ、と教わっていたのだけど、さすがに穴があいてはどうしようもないです。Img_2892_2Img_2893_2

  柄のほうは、木目に従っていったらちょうどよくカーブのある羽根ふうになっていたので、お皿部分は削り落して、ブローチにすることにした。

Img_2902_2これからオイル仕上げして、ピンをつけてみる!

木のブローチは、こうやって偶然できる。。。前につくった、現在のお気に入りの木のブローチも、なにかつくった時に出た木端をなんとなくナイフで削っていて(ただ削るのが楽しくて)、そしたら節とそこをとりまく木目のカーブがどうみても靴下のかかとらへんにしか見えなくなって、そのまま靴下型に削ってブローチにしたのでした。

Img_1104 これはもう、わたしが靴下の形をつくったのでなくて、この木端のなかに靴下があった!という感じでした。ミケランジェロが彫刻をするときとおんなじです(ミケランジェロに失礼なくらい、規模が小さい&モチーフが生活じみているけれど(^_^;))。

でもこのブローチは、自分にとっては、木目に沿って削る楽しさを表している大事なブローチです。羽根ブローチも、やっぱり木目に沿った結果なので、やっぱり大事な象徴になるです。

* * *

そういえば、木目について、ちょっと前に書いてたのでした↓

こないだのさじフェスでお会いできた、スウェーデンの木工家ヨゲさんの、木との関わり方、伝統との関わり方、人との関わり方、がしみじみ好きだなーと思うのだけど、特に木との関わり方の部分では、やっぱり、木目に沿うという、あの部分が一番ぐっとくる。

イギリスのマイクさんに椅子づくりを教わったとき、一番心に残ったのもそこでした。

この、木目を断ち切らない、木目を活かすということろが、わたしの(限られた)理解では、グリーンウッドワークが普通の木工と違う一番大きなところ。

こちらから一方的に材に形を押し当てるのでなくて、材と交流しながら、形を決めていく。たとえばスプーンの首のカーブは、もとからそのようにカーブした枝を見つけて、それを材料とすることで実現していく。

繊維が断ち切られないで通っていれば、細く軽くしても強度はちゃんと出る。しなやかで強い、そういうふうになるところが、いつもいつも、ぐっときます。木ってほんとにすごい。

最近は、自分という人間の木目についても、考える。わたしがもし材だったら、すとんとまっすぐな木目の通った素直な材なんかではとうていなくて、ねじれがあって、節もいっぱいある、クセのある材だろな。。。

そういう私のままでも健やかにハッピーにいていいだろか、いられるだろか、と考えるとき、「こうあらねば」という自分像を自分に押し当ててきたことを思う。くせのある材なら、そのくせを活かしてく工夫こそが必要だったのに、みんなと同じまっすぐなものにならなくは、と自分なりに精いっぱい努力を重ねて耐えてきたところがあるような。。。

誰もがみんな、程度の差はあれ、入り組んだ木目を持っていて、それでもがんばってまっすぐなものになっているんだ、と深々と信じていた。みんなががんばれることなら、自分もがんばれるはず、と思ってきたし、この世界に、すとんとまっすぐな木目の通った材もある、という事実を心から信じてはいなかったのでした。。

だって、本当の樹木の材でも、外から見ただけでは木目の流れはわからないことが多いし。樹皮を剥いてみたり、割ってみたりして、はじめてわかったりするわけで。木の中には、外から見えないいろんな過去が形になって残っていて、それが木目を複雑にしていて、削っていく過程でそういうものに出くわしたりする。

(そういえば、坂田学さんが10年かけて完成させたアルバム「木の奥」、すばらしいです。相方の大好きなアルバムで、表題曲の「木の奥」もすばらしい。このあいだ、下北沢440で「Tree Octet」という、「木の奥」と「8人編成バンド」とを絶妙に掛け合わせたタイトルのライブがあって、仕事の修羅場だったけど駆けつけたら、ひさびさにめちゃくちゃ幸せになりました。ライブハウスから出たら、足の裏に3センチ厚くらいの空気の層ができていて、歩くとふわふわしして、完全に「できあがって」ました。ドラムたたきながらギターを弾く坂田さん、ステージど真ん中のドラムセットを7人が取り囲んで、なんとも楽しそうにみんなが演奏していて、最高でした。。)

でもでも!すとんとまっすぐな木目の材も、もちろんあって、樹種によってはそういう材のほうが多かったりもするわけで。。。

みんながみんなわたしのようではないらしい、という、こんな基本的なことを、この歳になって悟っているところです(汗)。もう無理強いはやめて自分の木目に沿って生きていきてくことを、自分に許して行ってはどうか、と思っているところで。。そのための工夫に努力を割いていきたいな、と、まっすぐになるために耐えたりがんばったりする方向で努力するのでなくて、と思っています。

そしたらもう少しハッピーにここにいられるようになるのかなー。

自分はここにいなくていいし、むしろいないほうがいい、いるだけで迷惑をかけている――だからマイナスがせめてゼロになるように、できることをなんとかやって貢献しなくちゃ、ベストを尽くさなくちゃ。。そういうデフォルトの感情サイクルが、変わっていくといいなあと思っています。

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2017.11.10

グリーンウッドワーク練習会@中津川とミルクスツールプロジェクト(1)

23283311_10212868466160504_99142318 23405920_10212889371243118_504471_2今月初めは、グリーンウッドワーク指導者養成講座でご一緒した(は)さんの高原のおうちで、GWW練習会に参加させていただいてきました。養成講座のお仲間のみなさんと再会して、木削り三昧でした :)

Img_2732_2 泊まりがけでの練習会は、おいしいものいただき三昧の日々でもありました。(は)さんが採ってこられたクリフウセンダケでスキヤキとか。。(は)さんが採ってこれらたマツタケ(!)で土瓶蒸しとか!自家製五平餅に手作りピザ。。(は)さんの奥さま(よ)さんはお料理上手で、盛り付けも美しくて、毎回歓声が上がる食卓でした。お外で食べた朝食は、空気もおいしくて。。しあわせでした。

(は)さんの高原のおうちは、この高原のひのきを骨組みにした木のおうち。(は)さんご自身が大方を手作りされたおうちです。なんと丸太の樹皮を手道具でむいて、製材するところから。。!

そして去年秋にはロケットストーブヒーターも手作りされていて、家じゅうがぽかぽかでした。あんなにあったかいとは思わなかった。。上の階で寝ていると暑いくらい。一晩寝て、朝起きて、まだ火入れをしてないときでも、ストーブからの温風が通るようになっているベンチの上はまだぽかぽか。煉瓦の保温性、はんぱないです。火が見えるように特別にデザインした扉もすてきでした(写真とりそびれたの、くやまれる。。)。

あんな大きなおうちでなくても、小さな小屋でいいから、つくってみたいなあ、そしてロケットストーブヒーターでぽかぽかの冬を過ごしてみたいなあ、と夢想してしまいます。

23232129_10212868467840546_53131849森もちょうどきれいに色づいていて、月もまんまるでした。

材にする木もよりどりみどり。大きなさくらの木から、板材を木取りまでしていただきました。とにかく贅沢すぎて、あわわわわ、な時間  (は)さん、(よ)さん、ほんとうにありがとうございました♡

グリーンウッドワークのお仲間と再会できると、いつもうれしい。。そして今回は新しく6歳の友だちができたこともうれしかった。。木削り仲間として、これからもつながりあっていけたらなあと思ってます。

23213432_10212889465805482_775243_223201927_10212868424959474_136722_2 Img_2760_2今回、スプーンやお皿(深い盛り皿や大皿も!)、お盆、木槌などの木工品から季節の植物のリースまで、みなさんそれぞれ好きなものをつくっていて、楽しかった。。!

23270583_10212889371283119_21876597わたしはまたしても恒例の筋肉痛になりつつ、さくらの板とひのきの脚のミルクスツールをつくりはじめました。

ひのきの脚は3本のうち1本は、6歳の(れ)くんが下削りをしてくれました。

いつもながら作業のおそいわたしが、まにあうかなーどうかなーと焦りつつ1本目2本目のひのきの枝の樹皮をはぐように削っていたら、彼もいつのまにか、別の削り馬で同じように樹皮を銑ではいでいたらしく、それをおもむろにわたしのところに持ってきて、ひとこと、「あげる」と、わたしの削り馬のわきに置いていってくれました。

助けてくれ方が、さりげなくて、かっこいいんですけど!と思いました :)

Img_2776おかげさまで、座面と脚3本のパーツをつくるところまでは、(は)さんのおうちでなんとか終えられました。

今回相方も風邪気味だったのを押して一緒に来てくれたのだけど、しんどかったみたいでひたすら休む日々になってしまって、ロケットストーブヒーターのベンチの上でよく寝ていました。。。

23283166_10214483000687730_15776190でも最終日には少し元気が出たみたいで、楽しそうにスプーンを削っていました。さじフェスのときに削り始めたスプーンの仕上げ削り。ぼくとつで、ほんとにかわいいスプーン。相方のつくるものにある、こういう味わいが、わたしはたまらなく好きです。

* * *

ミルクスツールのプランとしては、今回わりと乾燥したひのきの枝を(は)さんがくださったので、これを削った脚3本はこのままからからに乾かして。座面のほうは厚さ5センチ弱の生木のソメイヨシノの板なので、これを割れないようにゆっくりめに半乾きにさせて。そして穴を開けて、脚を木殺しして挿し、あとは座面が乾く過程でジョイントがしめつけられるのにまかせる、というものです。

脚を座面上まで貫通させてくさびを打つべきか、貫通させずにおくべきか、迷っています。あと、ホゾの断面は楕円になっているほうがいいのか、真円でもいいのか。。。

こういう生木の板に、乾燥した脚を組んで、スツール的なものをつくるやり方は、”slab and stick”と呼ばれるタイプ。これまで自分は座面を編むタイプのスツールしかつくったことがなくて(こちらは”post and rail”と呼ばれるらしい)、板材の座面に初挑戦です。

板の座面のスツール、つくってみたい、とあこがれてはいたのです。先日、さじフェスでお会いしたスウェーデンの木工家、ヨゲさんのスツールに興味が湧いていたのもあります。

ヨゲさんからは、さじフェスのときはスプーンづくりを教わったのだけど、彼はベンチやスツールなど大きなものも、やはり伝統工法でつくっておられていて。削り飾りや色付けもポップで楽しくて、そういうところへ目が行きがちなのだけど、その工法に地味に興味を惹かれていました(ヨゲさんの作品の数々、こちらで見られます。とってもすてきなものばかりです!)

さじフェスのあいだ、一瞬お話するチャンスがあったので、そのときに、ヨゲさんのつくられたハート型の座面のスツールについて、質問しました。工房でできたばかりのそのスツールを見た、当時9歳の娘さんとのやりとりのおかげで、ひとつ扉が開いて、ヨゲさんがもっと自由に独創的にものづくりにとりくむようになった、という特別なスツールです。

そのとき聞きたかったのは、そのスツールの座面がハート型になったきっかけが、その座面の材の特質にあったのかどうか、ということでした。材によってデザインが決まる、だから同じものは何ひとつない、ということを第一におっしゃっていたから、そういうことなのかなあ、と。でも聞いてみたら、答えはノーで、ハート型のデザインは自分で考えてドローイングを引いた、とのことでした。

「あ、そうだったのか」と拍子抜けしたわたしに、ヨゲさんが言ったのが、「でもあのスツールで特別なのは、座面というより、むしろ脚なんだよ。スライドでは脚は写ってなかったっけかな」。思い返すと、確かに脚はほとんど写ってなかったのだけど、ほかのスツールや椅子の作品スライドでは、全体が写っていて、それらの脚はどれも見事に有機的でユーモラスなカーブを描いていて、しかも脚には貫(横棒のパーツ)がない、という特徴が共通していました。

ヨゲさんは「あれはshrink-fit joint(※わたしの記憶が正しければ、こういう言い方だったと思うんだけど)で組んであるんだよ、簡単に見えるけど、すごく難しいんだ」とおっしゃいました。そして脚には、枝材を使っている、と。

枝材ということは、つまり芯持ち材??と後で考えて、がぜん興味が湧いてきました。もとから外広がりにカーブしている枝を、芯持ち材のまま脚にする、というのはすごく魅力的。と同時に難しさもあるだろうな、と。。。そしてそれを、shrink-fit(材が乾燥するときの収縮を利用してジョイントを締める方法)で座面と組むということは、座面が生木(半ナマ?)のときに乾いた脚を入れるはず。。。「ぼくは必ずクサビを打つよ」ともおっしゃってもいたっけ。

そういうスツールのつくり方の情報を、ネットで少し、リサーチしてみました。だれかが書いてるはず、と思ったのだけど、調べ方がわるいのか、なかなか見つからず。。

Img_2798 はっきりこれだ、とわかるようなのは2件だけ見つかりました。1つは1962年に出版された『Popular Science』という本の中の記述。「昔の家具職人は、糊を使うかわりに生木と乾燥材を組み合わせて使いました。生木の板に乾燥材の脚を挿すと、板が乾燥して縮むとき、脚がしっかりと固定されるのです」とありました。

もう1つは、生木で素朴なベンチをつくる、そのつくり方を説明した雑誌記事『Rustic Garden Bench』。シェーカーボックスをつくっておられる、John Wilsonさんという方の書かれたもの。

グリーンウッドワーカーのワークショップに行けば、実地で教えてもらえそうだなーと思うし、ヨゲさんに突撃で質問してもいいのかなーとも思ったけれど、今回のミルクスツールは、せっかく生木の板材をいただけたことだし、サイズもうんと小さいし、ミニミニプロジェクトとして、昔々の生木の木工のやり方を、手さぐりで実験してみようと思い立ちました。

John Wilsonさんの記事では、穴を座面の上まで貫通させてクサビをうつやり方と、貫通させずにおくやり方と、両方が紹介されていました。後者は「正確なホゾが必要」とあって、その場合は、真円のホゾを、それとぴったり同じ径のホゾ穴に挿す、ということでした。

今回、ひのきの枝(芯持ち材)の自然なカーブをそのまま生かして脚を削って、テノンカッターでホゾをつけたのだけど、ホゾの正確さはやや微妙。。ホゾの断面は14~14.5mmくらいの円になっています。手元には14mmのドリルがあるので、半乾きの座面にφ14mmの穴を、貫通させずに開けて、下から脚のホゾをそのまま挿してみて、様子を見てみようかなと思っています。

座面はかなり水分があるので、まず2週間、リビングで半乾きにさせてみることにしました。

小さい小さいミルクスツールです、もし失敗しても、学びだと思えばよし。。楽しく実験してみようと思っています。

23315942_10212882686796011_16411066 とりあえず、脚の角度は、ダミーの段ボール箱を座面に見立てて決めました。

このあと、この段ボールの穴をガイドに座面に穴開け位置を墨付けして、アングルガイドで角度をみながら斜めに手回しドリルで穴を開ける。。。分厚い板に決まった角度でまっすぐに穴を開けるのが。。たぶん最大のチャレンジです。どきどき。

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