2019.06.07

グリーンウッドワークのお匙づくりいろいろ

Img_8763 昔からコーヒー好きだったはずの父が、母が亡くなってからスティックタイプのインスタントコーヒーばかり飲むようになってたのが、最近またコーヒーを自分で淹れて飲むようになったらしく、どうしてまた飲むようになったの?と聞いたら、「そのほうがおいしいから」。お昼どきに、今日はコーヒーを淹れるか、ジンジャーエールをつくるか、お汁粉をつくるか、のだいたい3択から選ぶんだそうで、ジンジャーエールはしょうがをすりおろすところから、コーヒーは挽いた豆をドリップするところから、おしるこは近所のあんこやさんのあんこをお湯でといてお餅を焼くところからだと聞いて、意外でした。元来豆な人なのかもしれない、と父のイメージがこの年になって更新されてきた。

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Img_8758 んで、コーヒー愛復活記念に、父の日用にコーヒースクープを削ってみた。柄の部分にひし形のような模様が出てきて、削ってて楽しかった!柄の裏側をちょっこしおしゃれにしてみたのも楽しかった。全体のプロポーションがいまひとつだけども、それでもよしとする。。立てておくこともできるようになったのは、なりゆきで。。

一応カリタのPメジャーカップを参考に、10gの粉/豆が入るようにしたつもり。でもアバウトである。。。

材は近所の植木屋さんがくださった、桜の剪定枝。仕上げはブッチャーブロックコンディショナーで。

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少し前に、同じサクラの端材で、小さいスプンその2も削ってみた。久しぶりに会う人へのおみやげに。。こちらはえごま油で仕上げました。

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同じサクラから、我が用にも1本削ったのだけど、薄くしすぎて割れが入りました💦この形は、黒田辰秋さんの息子さんの乾吉さんがかつてつくっていたという形にインスパイアされたもの(乾吉さんのデザインのほうが曲線がずっと美しいし、もっと小さいサイズだと思われるのだけど💦)。前に何本がつくって家で使っているのだけど、使いやすくて好きなのです。

毎日この形のスプンで朝ごはんのオートミールとヨーグルトを食べています。も少し研究したい形です。。

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2019.05.18

鳥の羽根模様が出てきた。。

Img_8521 いろいろ悲しいことがあって、気力が沈んでしまって。木を削って過ごしました。だまってずっと削ってたら、ちょっと休まった、気がした。

近所の庭師さんがくれたサクラの剪定枝から、友達の引っ越し祝いに、スプン。

柄のところに鳥の羽根みたいな木目が出た。。

今朝なかなか起き出せなくてふとんの中にいたとき、窓の外からシジュウカラの話し声がきこえて、とてもつもなく親しみを感じたんだった。それしか頼るものがない、というくらいな感じがなぜかした。

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木削りしたら、だいぶん落ち着いた。木削りが自分の暮らしにあって、よかった、と思った。植物のみんなにも、ありがとうの気持ち。

Img_8500 Img_8501  Img_8498 ムラサキカタバミが、自然と出てきてたのを、なんとなく喜んでたら、知らぬ間にやけに増えてくれていたり。剪定しなきゃしなきゃと思いつつそのままにしてたハクチョウゲに、花がたくさんついていたり。ノイバラはもう花が終わっちゃったけど、通行人の目にあたりそうなところのを切ったときのを花瓶に活けておいたら、けっこう長く咲いてくれたり。Img_8462

ありがたいです。

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2019.05.12

のんびりの日

Img_8461_1 風邪明けにつき、仕事は休みにしてのんびり草取りや木削りの2日間、幸せでした。昼間、ひとりでずーともごもごしゃべってる小鳥がいて、だれかと思ったらシジュウカラでした。まだ子どもみたいだった。


ニワゼキショウの紫の花がそここで咲いてて、草取りといいつつ草を取らずに写真をとる。。

Img_8430 Img_8434 Img_8469 近所の植木屋さんがくださった桜の剪定枝で、もうすぐお誕生日の人へプレゼントにサービングスプーンを削ったり。。。

Img_8437 Img_8485 Img_8486(前に削ったサービングスプーンたちよりほんの少し大きくして、柄も長くしてみた。カードと一緒に包んでみた。)

Img_8382 さじフェスでアックスワークまで終えてた食事用スプーンもナイフで仕上げたり。 この食事用スプーンは、前に一本差し上げた人からもう一本欲しいなと言われてたので、最初のの型を取って、それと近い形につくってみた。Img_8386 偶然、サイドビューが左右対称になった!横から見るとどっちがさじ面でどっちが柄の先っぽか、わからない感じ。。!

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2019.05.09

小さい、いろいろ

 4月23日

Img_8202風があんまりないし、仕事は一段落したしで、急にコーヒー水筒に入れて浜へ夕焼けを見に行くことにした。んだけど、曇りで、夕焼けはぜんぜんハズレで、相方と、トンビを見ながらルイビトンの話など(ルイ・トンビといったら、低周波の笑いをもらった)、どーでもいい話をして、どーでもいい話っていいねー、緩むねーと言い合って、帰り道に創業60周年のおせんべ屋さんで、88歳のおかみさんが78歳でピアノを始めたお話を聞いて、生きてるって楽しいわね!みんながんばりましょうね!とにっこりされるお顔を拝見して、お魚屋さんでぶりを買って帰って来た。ひさびさにぽわんとした夕暮れ時。海はやっぱり好きだ。。

 

4月25日

江ノ電の駅の改札ちかくに毎年巣作りするつばめたちが、わーわーいいながら飛行練習をしているのを、行きにホームから眺めてて、初々しく思ってたのだけど、日が暮れたあと帰ってきたとき、改札を通ったら、真上のほんの1メートル先のとこに一羽、でん、ととまっていた。巣じゃないところに。

見上げて「ただいま」といったら、瞳を合わせて、「うむ」とうなづいてくれた。。。電車を降りてきた人みんなをああやって「うむ」と出迎えてるみたいだった。まだ体の小さいつばめ。

 

5月9日

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夜の木削り。。お塩の壺用のミニスプンが行方不明になって不便してたのでつくりました。サクサク削れる朴の木で。小さいものってなんかときめくー。

 

 

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2019.05.08

いちばんながいGW(さじフェス2019 etc!)

今年のGWは美濃→中津川→御殿場と私としてはどうしたことかの怒涛の日々でした。でも、すごく楽しかった、嬉しかった。。

Img_8308 Img_8313 Img_8324 美濃の森林文化アカデミーを会場にの行われたさじフェスでは、斧の使い方をイチから教わり直して、改めて”そうか!”というちょっとした使い方の違いを体感したし(ざっくりやるときの動き)、さじ面の彫り方を教わったときには、ひとさじの中にある木目の流れの多様さと、その「木目さま」の多様な声を聴きながら削れたときのツヤピカの削り跡をちょびっと味わえた。。(教えてくださったさかいあつしさんに感謝!)

47799987911_664676186c_k 「回し飲み」よろしくみんなでスプーンを「回し削り」していく輪に混ぜていただいたときは、「ざっくり」と「繊細」を短時間で行ったり来たりする体験をさせていただいて、あわあわしたけど面白かった。。。Img_8315 おいしいタイカレーもごちそうになって♡主催の久津輪さん、加藤さん、実行委員のみなさま、講師のみなさま、大変だったと思いますけれど、すてきな場に感謝しています。

Img_8336 中津川のプチ・グリーンウッドワークフェスでは、北海道から九州まで、普段は遠方にいるグリーンウッドワークのお仲間のみなさんと再会できて、みんなで1つのものをつくる愉しさ、最高でした。今年はなんとグリーンウッドワーク界の大御所、井丸さんまで来てくださって(!)、その場その場でいろんなことをさっとやって見せてくださるとき、何かちょっとでも”浸透吸収”できればー、と見入りました。。大変おつかれのときに、またしても惜しみなくいろいろ教えてくださり、、感謝しかありません。Img_8348 敬愛する小学生グリーンウッドワーカーのれいくんとも再会できたし、なんと新たに猫の仲間も加わって、大好物の五平餅はじめ、毎食美しい盛り付けのおいしい手づくりごはんをみんなでいただけて、幸せでした、みなさまほんとにありがとうです♡この場を開いてくださっている原さんご夫妻には、もうどう恩返ししたらいいものやら。。感謝ばかりです。

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御殿場では、アレクサンダー合宿が20年目を迎えて、波乱万丈ありつつも、大切な友や先生たちと再会して、それぞれの「今」を体感しつつ仕事できて、うれしかった。。特に「一般意味論」のクラスでユズルさんが、1999年のこの人と2019年のこの人は同じその人でも「イコール、ではない」と、ジェスチャーを交えておっしゃったとき、心の奥深くが動いた感じがきた。。。そして、新たに卒業されるみなさんの佇まいが、うつくしかった。。通訳も、新しい仲間の活躍ぶりが心強かって、自分は無理にがんばらなくてよいんだなあと思えたことが新しかったな。自分の中でも、ひとつの節目を越えたなあという実感が来たのが、よかったです。校長ジェレミーさんは、いろいろあるけど、こういう場をホールドしつづけていて、すごいな、とそこはやっぱり思う。たくさんの出会いと学びをいただいてきたこと、感謝しています。

早朝、富士山を見ながらのランニングも奇跡的に気持ちよかったっけ。。

Img_8360 Img_8380 移動の道中で、長いことかかっていた靴下がようやく編み上がり、そして家に帰ったら、「新月過ぎたら種まきしなきゃ」と思ってた藍が、勝手に発芽していた。。

それでもって、全部終わってほっとしたら、自分が去った後の中津川でみなさんがやってたグリーンウッドワークの内容を知ってまたびっくり。この方々はやっぱり天使なんだと確信しました。。

いろんなことがこうやって、転じたり、開いたり、移り変わったりしてくのを、わぁと眺めているようなこの頃です。

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2019.04.26

網戸の取っ手&ベッドサイドランプづくり

Img_8227 Img_8230 連休中留守にするうちを、遠方からやってくる友にお貸しすることになって、こういうのは初めてなのでおもしろくなってきてます。。

わたしがいなくても、家の中のことでなるべく不自由のないように、泊まってもらう部屋の網戸に取っ手をつけてみた。てきとうに自作したはめ込み式網戸なので、初めての人には表裏・上下がわからないかもしれないのと(表裏・上下がちゃんとしないとはめられない構造になっている)、はめ込むときの苦労が軽減するように。

あと、はずれそうになってたパスタ鍋の取っ手も付け替えた。取っ手2乗。

Img_8232 ヤフオクで1000円で買った古い手回しドリルが穴あけ仕事に活躍しています、好きな道具。網戸の取っ手は、取っ手パーツの底をスタンプ台に押して、網戸枠にスタンプして、穴あけ位置を墨付けできたので、楽だった!

 

 

 

そして、こないだ福島で挽かせていただいてきた、生木のヤマザクラのコーヒー茶碗(穴があいちゃった)のを、ランプシェード化したく、、、まずとりあえずオイルを塗装して、シェードにした場合の明るさをチェック(イメトレ)してあったのを、ベッドサイドランプにしてみました。

樹齢400年のヤマザクラ、電球色の豆電球の明かりが中にともると、薄くなっちゃった部分はピンクいろっぽくなって、なんかかわいいいです。

Img_8194 Img_8196 ソケットを通す穴を、手回しドリルで開けました。小さい径のドリルからだんだん大きくして、最後はナイフで広げて。。昨日ようやっとLED豆球を買ってこれて、ベッドサイドランプとして使用開始。ベッドで寝がえりを打っても本を読みやすいように左右にスイング式にしてみたのだけど、なかなか楽しいです。

ベッドサイドランプがいままで暗すぎて、本が読みにくかったので、本をよめるようなベッドサイドランプになりました :)

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2019.04.11

スプンの定期健診

Img_8118_1 Img_8125 ねこシッターをときどきさせてもらってる近所の友に、前にもらってもらったヤマザクラのスプン、毛羽立ってきたらお手入れしますーと前に伝えておいたのが、昨日やってきた。

つくったのは3年前の秋で。あげたのはいつだったかな、その後の春かな。。。そんなで1年か2年くらい使ってもらってるのだと思うのだけど、かなり使い込まれてて、、うれしくなった!たくさん使ってくださってること、ふだんのケアをいい感じにしてくださってることを感じられて。使い込むとこんなふうになるっていうのがわかるのも大変参考になります、このスプンに施したオイル仕上げの実力がどのくらいだったかも、なんとなく体感できたような。

このスプンはヤマザクラにブッチャーブロックコンディショナーで仕上げたんだった。

んで、くたびれてきてたところを薄ーく削り落として、ナイフでできるだけつるぴかに仕上げて、またオイルを塗ってみた。

なんかすごく好きな作業でした。

へなちょこぎみなわたしのスプーンをもらってくださってるほかのみなさまも、もしよかったら、定期メンテナンス、させてくださいー、どんな状態でも参考・勉強になります :)

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2019.03.30

春るるる

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クロッカスが咲いたー、原種のクリスマスローズも♡ 去年は出てこなかった場所からまた出てきてくれたのもあって、うれしい。クリスマスローズも去年は一度消えかかったのが、知らないうちに復活してた。みんなわたしの知らないうちに、地面の中でよく育って。。。感慨深いです。 チューリップも今年も無事咲いた! 目玉焼きみたいなかわいいチューリップ。

福島のクラフトハウスで挽いてきた器は、日々体重測定をしているところ。水分が抜けきるまで待ってからオイルで仕上げる予定。。

Img_8055桜も咲いたので、近所の公演へお花見にも行ってきた。たのしかった。。。今年は風もつめたすぎず、久々に地面に寝転んで、背中にある心のバックドアから充電できたー。小さい女の子のふたりぐみが、花摘みをして遊んでて、桜の枝先をえいっとジャンプしてつかまえて、ひとつ摘んでた。ほかにカラスノエンドウの花も集めてて、なんかかわいいミニミニ花束をつくってた。そうかとおもったら、別の一角では、もすこし大きな女の子が、ほかの子たちをしきって忍者修行ごっこ?みたいなのをさせていた。

お花見はいつもお花よりも子どもウオッチングになっちゃうのだった。。

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2019.03.27

グリーンウッドワーク:器挽きとナイフづくり

Img_8023 Img_8020いつか行ってみたいとずっと思ってた、福島にあるグリーンクッドワークの拠点、井丸さんのところで、先週、足踏みろくろでの器挽きと 、鋼と鉄からつくるナイフづくりを学ばせていただいてきました :)

 

Img_7837 Img_7840 器は、1日目はつやつやした柿の木で抹茶茶碗のようなサイズ感の器を、2日目は樹齢400年の山桜の大木から木取りしていただいて、コーヒー 茶碗を挽きました。どちらもこの地で育っていた木々。

 

 
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足踏み式で回すろくろに、斧で粗削りした材を取り付けて、刃物を当てて挽いていくのだけど、これが大汗かきつつの全身運動で。刃先をいい角度で安定して当てることの微妙さが、、、すごくむずかしくて、ほんとにおもしろかった!

Img_7849 束の間、リズムよく挽けたとき、ちょっとα波が出るような?感じがありました。柿も、山桜も、挽きやすい材なんだそうです。やさしい木々なんだなー。んで、すっかりとりこになって挽いてたら、コーヒー茶碗は、いつの間にか薄く挽きすぎてしまってて、縄文土器のような穴が空いていた💦 

でもなんだかそれがとっても気に入りました。コーヒー茶碗にはできないけど、ランプシェードにできないかな?と考えてます。

 

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ナイフは、鋼と軟鉄から刃をつくって、エンジュの幹を割って削って柄をつくり、刃をすげて砥いで、桜の樹皮で鞘をつくりました。鍛冶仕事では、炎の中に置いた鋼の色を見て温度を判断して、作業の中身によって特定の色を目安にしていくとか、火花を見て鋼のクオリティを判断したりすることとかに、魅了されまくりました。

そういう火の言語みたいたものが、あるんだなー!

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トンカン打つ作業はぜんぜんうまくできず、井丸さんにほぼやっていただく形になったけども、刃物ができあがる成り立ちを、最初から最後まで実地で体験できて最高でした。自分でもまたやってみたい!無謀な夢ですが。。どうすればやれるかを考え中です。

井丸さんの拠点は、生活全体がグリーンウッドワークと共にあって、普段使いの生活道具のひとつひとつや空間そのものが味わい深くて。

 

そのなかで一緒に生活させていただきつつ作業に取り組んでいられることが、幸せでした。。奥さまのじゅんこさんが丁寧に手作りしてくださるごはんも、毎回さまざまな木の器に盛られていて、それを手道具で作ったいろんな木の椅子やテーブルでいただくので、食事時もおやつどきもいつもがインスピレーション源。。。

Img_8014 空間全体から、身と心に、なにか、しみわたるものがあったなあと、帰ってきてみて、ぐーっと実感しています。

熟練の経験とエネルギーを惜しみなくシェアしてご指導くださった井丸さんに、すてきなおもてなしのうえ生活空間をご一緒させてくださったご家族のみなさんに、ご一緒させてくださって行きかえりの道中まで楽しく過ごさせてくださったグリーンウッドワーク友のおふたりに、感謝ばかりです。

Img_7999 また行きたい。。。井丸さんの講座の詳細はこちらです。。http://www.tomio-imaru.com/
(井丸さんは、ウエブサイトでの講座の案内のページでは、現在はスケジュールをカレンダー欄に載せなくなっておられて、メールなどでお問い合わせをすると、スケジュールを調整して講座を開催していただけるスタイルになってます)

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2019.01.05

古きものの良さに新しく気づくような--我谷盆づくりのこと

Img_6714 Img_6707 グレゴリオ暦の新年、あけまして、おめでとうざいます。

太陰太陽暦で自作手帳を始めてから、ほんとうにこの暦と心がそろってきちゃってるみたいで、新年という実感があまりない今年です。太陰太陽暦では明日やっと師走の月に入るわけで。。。父の山あいの家、相方のお母さんの街中の家を経て、海のそばに帰ってきて、今は本棚の本を全部出して、本のこんまりをしたり、仕事をしたりしてて。。Img_6782

それでも毎年家族とお祝いしてきた、グレゴリオ暦の新年はやっぱり大切に思っています。今年は実家の父と一緒につくってきたおせちをやめにして、家族のみんながそれぞれ一品持ち寄りをしようと父が提案。父はおせちではない、フランス料理を二品つくってくれました。黒豆も煮てくれたけど。

Img_6756 みんなそれぞれ大活躍して(相方、姉、兄、義理の姉、姪っ子たち、甥っ子、料理などしたことのない義理の兄までも!)とても楽しく新しい元旦の食卓になりました。こうやって食の伝統に新しい風が吹くと、つくづく、おうし座が天王星に入ったんだなあ、と実感する。

年越しそばを毎年父が打ってくれるのだけど、珍しく姪っ子がそばを切るところだけ体験したいと言い出したりして、他の面々もついでにやらせてもらって、みんなでそばづくりができたのも新しかった。

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相方は、つきたてのおもちでつくったからみもちを生まれて初めて食べたとかで、とても感激していた。30年前のもちつき機、かわいかった。。ずっと姉の家にあったらしいのに、このたび初めてお正月におでましになった、義理の兄のもちつき機。

新しさと同時に、古きものの良さに新しく気づく、そういう感じが続いてる。

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初夢というか、新年に入って最初に見た夢では、とても巨大な船のようなものに大勢の人と一緒に乗り合わせていました。わたしは人をかき分けて船尾へと行き、進む船が水面につける跡や遠ざかっていく景色を見てた。船首のほうに身体を向けて、進む船の前方を見ている人ばかりの中で、ひとり、後ろを見てた。

12月下旬、岐阜の森林文化アカデミーで、グリーンウッドワーク指導者養成講座の補講に混ぜてもらって「我谷盆」づくりを教わって、そのときも、かつて普通に生活の中にあったんだろうこの生木の木工文化の豊かさを想っていました。

0泊3日で下北沢〜美濃市(森林文化アカデミー)〜箱根と駆け抜けて参加した講座だったのだけど、下北沢のイベントで配られた『旅』というタイトルの昔の詩人の詩を、夜行バスで美濃市についてから朝のカフェで読んでみたら、「古い歴史のある 紙を漉いてゐる あの美濃のやうな 村に行きたい」という出だしで、びっくりしたっけ。。

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Img_6606「我谷盆」講座では、みなさんの1/4くらいのサイズのものをつくりました。「我谷盆」は石川県にかつてあった我谷村で裏作的につくられていたらしい生活用具。生木の栗の木をへいで、屋根板を多くつくっていたこの村で、いい材があるとよけておいて、屋根板にせずにこの我谷盆がつくられていたとのこと。ダム建設に伴いこの村は水底に沈みました。村の人たちが移住するとき、使っていた我谷盆の多くは捨てられたらしかった。

でもこの独特で素朴なデザインに、その後幾人も惹かれるひとがでて、再発見されたり継承されたりしてきていて、これからも、今は森口信一さんが、すたれることはないよにがんばってくださってます。(右の写真は、森口さん作の我谷盆)。

Img_6582 つくってみると、道具のおかげで必然的に少し斜め内側に縁が入るようになるんだなあとか、材は栗を使うのが通例なのだけど、栗のタンニンを反応させて、渋みのある栗色に全体を仕上げる場合が多かったゆえんを実感したり。。板目に木取った板に、繊維を横切る形で丸ノミを入れるとなんとも美しい模様が出ることを、最初に発見したひとはハッとしたんだろうなあ、とか思った。

機会を作って教えてくださった先生方、ご一緒くださった皆さまに、感謝してます。

なにより、デザインと色味とが、好きだー。。

このお盆の底を波型にすることの実用性も、その後いろんな場面で類似のデザインに出くわして、腑に落ちてきました。翌日箱根で入った食事処のテーブルも、天板が波型だった。

Img_6718_2 その後年末に群馬の山あいの父の家の、近所のフランス焼き菓子店でも、キャッシュトレイが波型の底をしてた。ケーキをガラスケースから取り出すときに使うお盆も、黒い塗りの木のお盆で、やはり底は波型。とても渋いデザインだっ た。

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木を刳ってつくるものは、刳るときは必然的に丸ノミを使うから(北欧のスプーンづくりでも、スプーンの匙面にはやっぱり丸くなったフックナイフを使うし)、最後に平らにならすよりも丸ノミの跡をそのまま残しておいたらラク、というわけでもあるんだろうとも思うけれど。

まっ平でないことで、滑り止めにはなるし、置いたものを取り出すときに指がかかりやすくなるというのもあると思う。しかも見た目も麗しい。

魅力的なデザインがどうやって生まれてくるのか、興味深いな。しかもそれが誰が最初に発案したのかよくわかっていないアノニマスデザインだと、なおさら。

こうしてアノニマスなままその良さの体験が共有されていって、やがてそうなっているのがあたりまえだと感じられるようになるものが、文化というものなんだろうなと思う。

Img_6710 山あいの父の家には、毎年お正月に行くのだけど、今年初めてしみじみと、木造の建具の端正な佇まいにぐっときた。木目がすっと通っていて、狂いなくピシッと隅が合っていること。つくってくださった職人さんのことを、今に続く木造建築文化のことを、思いました。

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