2018.10.13

(太陰太陽暦で)自作手帳、はじめました

Img_6047「霧雨」と言う名前の、渋い色味のインクに出会ってしまって、突然万年筆生活に戻り。。。そして、この秋から自作手帳生活を始めました。Bullet Journalという手帳術を知って、なんかこれ自由度が高そうで自分にあってそうだーと思ったのがきっかけ。

で、自作手帳、どうやってつくるのー?と大好きな友から聞かれたので、自分の場合を書いてみます。

まずはリサーチを少ししました。「Bullet Journal」でネット検索をかけて。

まず見たのがこれ:https://www.youtube.com/watch?v=fm15cmYU0IM

とここ:http://bujo-seikatsu.com/2017/07/28/getting-started/

インスタで#bujoで検索かけると、カラフルな楽しそうな自作手帳の画像などもざくざく出てきてなんだか気分が上がりました。

でもいざ、始めよう、となると、はて?となったのも事実で…。

まずはここを参考にミニマルに(装飾過多にならずに)始めてみることにしました。

Img_6066_4 ①ノートをゲット。

方眼がよいらしいので、書き心地のよさで評判のMDノートの方眼版を買ってきました(CDノートと迷った…)。

手帳はこれまでもずっと文庫サイズで統一してきたので、今回もサイズはA6(文庫サイズ)にした。

②ノートの最初の4ページを「もくじ」ページに当てた。

最初のページにとりあえず「もくじ」と見出しを書きました。

4ページまで、ページの下端にページ数を書き込んだ。

Img_6105 ③太陰太陽暦手帳にするため、太陰太陽暦←→グレゴリオ暦の対照表ページを作成(グレゴリオ暦でつくる人には不要なページ)。

秋から始めるので、来年の夏の終わりまでを書きました。

ついでにカラーマステで季節感を色づけ(このページを後で見つけやすくするため)。

ページにページ数を振り、「もくじ」ページに「05 暦対照表」と書いた。

Img_6097 ④その次のページから、見開きで向こう1年の予定ページを作成。

ここはグレゴリオ暦でやることにしました。

見開き(2ページ分)に3カ月(1季節)ずつ=8ページ分。

1月ずつ、カレンダーを貼暦のマステで作成。

日にちの決まっている予定だけ、エンピツで各月のとこに記入。

ページを振って、「もくじ」ページに「1年のLOG 秋、冬、春、夏」と書き込んだ。

⑤このあとの手帳の構成を考えた。。。

ここからは(太陰太陽暦の)1カ月ごとに、手帳を作りながら書くわけなので、大まかな構成を決めてみた(もちろん、翌月から違う構成にしたっていいわけだけど)。

Img_6098_3

まず:

・最初にその月のトビラのページ(タイトルページ):1ページ分

・向こう1カ月の展望のマインドマップページ:1ページ分(これまでも毎月無地のノートに描いてたので、無地の紙に描いて貼って折り込むことにした)。

・マンスリー予定ページ(太陰太陽暦のマンスリー):見開き

・ウィークリーの予定ページ(太陰太陽暦の場合は、1月を4分割したクウォーターで、7日~8日分になる):見開き

・日記:すきなだけ何ページでも

この順番で構成することに決めて、トビラページと展望マインドマップページを作成。

ページ番号を振って、「もくじ」に記入。

Img_6099 ⑥マンスリー予定ページを見開きで作成。

ここは太陰太陽暦なので、「長月」の新月の日(=西暦の10月9日)から始まるマンスリーを、縦組の貼暦マステで作成。

日程が決まっていることは書き込み、日程が決まってないけど今月中くらいにやりたいことを残りのスペースに描き込んだ(箇条書きでもいいけど、なんとなくここはマインドマップ式で)。

Img_6100 ⑦ウィークリー(クウォータリー)ページを見開きで作成。

最初のクウォーターは「新月~上弦」というタイトルに。

見開き2ページを8等分(どう8等分しようかタテかヨコかとか悩む…が次のクウォーターで別のレイアウトを試してみて、すきなほうを選べばよいのだから、ととりあえずヨコで)。

天気予報を「晴れ」「雨」「曇り」のフリクションスタンプで押してみた(洗濯や水やりの予定に便利かなと)。

さて、ここで、箇条書きをするときのbullet(先頭記号)を考えた。

自分にとってわかりやすければよいので、こんなふうに決めた。

・  やること

〇  完了

・> 先送り(今のクウォーター)

<・ 先送り(今のクウォーター以降)

□  イベント(日付のきまっている約束ごと)

*  メモ

×  キャンセル

!  いそぎ/だいじ

♡  やれたらいいな

そしてこれを使って向こう1週間(1クウォーター)の今わかってる案件を書き入れてみた。

最初の日はこんな↓

-------------------
10/9

* 10amから相方はレッスンあり

□14pmズームで打ち合わせ

・翻訳仕事 Web#32分

・¥おろす

・トイレットペーパー買う

・おはようライナーのチケット買う

・おふろの排水溝掃除

・Yさんにメール返事

・電気代支払い

・シーツ洗濯
-------------------

で、1日の終わりにそれぞれの案件の状態を見て、やり残したものは先送りするか(先送りするのなら今週かもっと先か)、キャンセルするかなどを決めた。

で、こうなった↓

-------------------
* 10amから相方はレッスンあり

□14pmズームで打ち合わせ

・>翻訳仕事 Web#32分

・>¥おろす

〇トイレットペーパー買う

〇おはようライナーのチケット買う

〇おふろの排水溝掃除

・>Yさんにメール返事

〇電気代支払い

〇シーツ洗濯
-------------------

「今週(今クウォーター)中に先送り」のマーク(>)をつけた案件は、次にやれそうなのはいつかを考えて、今週の別の日に書き入れた。

(ちなみに、「今週以降に先送り」マーク(<)をつけた場合は、その案件を「マンスリー」ページか「向こう1年の予定」ページに書き写します。それが「やりそびれ」防止につながる!)

Img_6101_2 ⑧1日目の終わりに日記。

見開きのウィークリー(クウォーター)ページの次ページから、その週の日記をだーと書き始めた。

日記の終わりには〇を3つ。その日のうれしかったことを3個挙げてみるスタイルにしてみた(これも暫定的)。

Img_6082_2 ⑨鉛筆書きで数日運営してみて、この箇条書きのシンボルでOKそうとわかったので、ペンで清書。

「もくじ」の前のページに「KEYS」ページをつくって、シンボルの早見表を書いた。

Img_6102 ⑩「なんでもメモ」ページを作成。

Sugruという面白い瞬間接着剤で直したいと思ってたものを書いたメモが出てきたので、忘れないようにこのメモのページを作ってみた。

ページタイトルは「Sugruで直したいもの」。

ページ番号を振って、「もくじ」に書き込んだ。

Img_6103 ⑪仕事で関わったワークショップのメモを、見開きページに描いてみた。

ページタイトルは「Billのワークショップのメモ」。

ページ番号を振って、「もくじ」に書き込んだ。

⑫その次のページからはまた今週の日記ページの続き。

↑イマココ。

このあとは、最初の週(クウォーター)の最後の日に、その日の日記を書いて、その次ページから、次の週(クウォーター)の見開き予定ページを作って、予定表→日記(ときどきなんでもメモ)の繰り返し。

そして次の新月の日が近づいたら、次の月のマンスリー見開きページを作って、前の月のやりのこしを書き写し、そのあとに週(クウォーター)予定→日記etcと続くのだと思われます。

ページが使われていくごとに、ページ番号が振られ、「もくじ」ページの記載が増えていく、ということになるんだろうと思っているところ。

また続けてみて、気づいたことあれば、追記しますー。

| | コメント (0)

2018.10.04

”生活に必要な手仕事”をめぐって――「南の島の家づくり展」で思ったこと

こないだ電車の中で、編みかけの靴下を鞄から出したら、お隣に座っていた高齢の女性が「靴下?」と話しかけてきてくださって、「私も昔はなんでも編んだんです、子どもの靴下もセーターも。今みたいになんでもあるっていうんじゃなかったから、北海道だったから暖かいものが必要だったしで」と。「でも編みだすと楽しくなって、やめられなくなっちゃうのよね」とにっこりしておっしゃった。


やらなくちゃいけないことだったからという”つらい話”ではなくて、やらなくちゃいけないことだったけど楽しかった、というお話。で、そのうち、編み方はこうやる?それともこう?とか、編み物やる者同士でないと通じない質問をしてきてくださったりして、ちょっと楽しかった。


で、靴下の編み方は、はき口から編む派とか、つま先から編む派とか、いろいろなんだけれどもなんと、彼女は輪編みでなくて、足の裏側と甲側を別々に編んで、はぐ!とのことでびっくりした。お母さまから教わったのがこのやり方で、毛100%の糸は足の裏に穴があきやすいでしょう、だからほどいて底の部分だけ編みなおせるようにしていたのかもって今になって思うのよ、とのこと。このやり方しか私はできないのよ、と。


「生活の必要に迫られてやったことだったけど、楽しいことだった」というのと、「母に教わったやり方を自分もやってきた」というのと、今まで私がやってきたのとまた全然違うやり方があるって聞けて、うれしかったーと思いつつ、竹中大工道具館企画の「南の島の家づくり展」へ行きました。


Img_6007 で、ギャラリートーク「自然とともに生きる―バリの自然食文化」というのをまず聞いたのだけど、トークの内容は予想に反し、バリ島北部の小さな村へ移住して建築設計事務所を主宰しているグデ・クリシュナさんと、パートナーで伝統食の研究・教育活動などをされているアユさんが、「食=暮らしの根っこ&文明の行方を左右するもの」としてライフスタイルの在り方に抜本的なアプローチをかけておられるお話でした。


おふたりはインドネシアの自然に根差した昔ながらのライフスタイルを広範に調査していて、グデさんは『台所からの革命』というタイトルの本を書かれていて、さまざまな現代の問題への解決策として、まず台所から暮らしを見直していこう、と提案されています。みんなができることとして、インドネシアに特化した具体的アイデアをイラスト付きで伝える本。


本はシンプルでわかりやすい、イラスト中心の本だけど、台所の哲学的位置づけから始まっていて。台所は古来、インドネシアでは家を建てるとき最初につくる場所だそうで、心身両面にとって重要な、聖なる場所なんだそうです。


台所から始めて、

巨大産業に頼る→地元の農家を支援する

依存→自立

消費的→生産的(食材・生活道具を地場産の素材で自作)

輸入品→地場産品、自分でも育てる

生態系の破壊→環境にやさしく

貪欲→足るを知る

病気→すこやかさ

こういう方向へ動いていくために、「ミネラルウォーターの代わりにココナッツ水を」「ビニール袋の代わりにチークの葉を」「インスタントヌードルの代わりにキャッサバを」「合成洗剤の代わりに灰やソープナッツを」「プラスチックストローのかわりに竹のストローを」など、具体的な置き換え例が書かれています。Img_5962


グデさん自身が、土でできた炉で、薪で料理をして、そこで出る灰を土にまいて畑をして、灰で洗い物をして、水は汲んできたのを素焼きの水瓶で自分でろ過して、という暮らしを実践されているのでした。そして、自分がしていることは小さな簡単なこと、私たちはただ私たちがしていることを皆さんに見てもらっています、とおっしゃっていて、本の末尾にも「小さな簡単なことを、私たち自身のために」とありました。


Img_5995Img_5997_2 Img_5991 グデさんの所持品である、地域の自然素材でつくったさまざまな生活道具は今回の展覧会でも実物が展示されていて、どれも美しくて圧倒された。ヤシの葉のスプーンとか、MoMAとかにあってもいいようなすてきなデザイン。(写真2枚目はご飯やおかずを入れておくヤシの葉で編んだ籠。3枚目は炊飯デバイスで、これを水を沸かしたうえに置いて炊くため円錐形をしてる)。


***


「南の島の家づくり展」の建築のほうの展示も、現地で撮影してきた映像資料と、実物の素材や道具の展示と、自分で屋根をふいてみたりできるインタラクティブ展示もあって。屋根ふきのアイデアの数々は、目から鱗でした(後ほど詳しく書きたいので、ここでははしょります)。Img_5994_2


インドネシアのスンバ島の家づくりのドキュメントが見れたのだけど、森で木を斧で伐採して荒くはつり、ツルでゆわいて10人くらいで引っ張って山から運びだして、部材を成形(使う道具は斧と山刀だけ、計測ツールは植物で編んだ紐だけ)、クギ1本使わず組みあがるように細工して、仮組みしてから、現場へ運んで、組み上げて、チガヤで屋根をふく、そこまでを村のみんなでやるのです。村には大工さんという専門職はいなくて、昔ながらのやり方をよく覚えている人がリーダーシップを発揮するんだけど、この人は棟梁ではないし、特別な位でもないわけです。


Img_6026_2 そうやってできあがる建物は、屋根が高いところから地上近くまで降りている中に、高床構造の建物がすっぽり入っていて、内部は2階(というか3階か!)建てになっている独特な様式。


道具は、斧、山刀、木槌、ツルの紐だけ。材料は地元の森からのもの。で、ものすごい造形の建物を建ててしまう。これを建て替えるときには、山刀をそれぞれにもった男衆たちが2時間たらずでばらしちゃう。


ほんとに見事です。


(スンバ島の家づくりの詳細は佐藤先生のウェブサイトへ。ものすごい情報量で、写真・動画も豊富です!)

この、1人1本は持っているという山刀(ハチェット、ナタの立派なの)をつくっている映像資料も見たのだけど、鉄くずを焚火につっこんで熱して、鉄切り用の斧で形を切り出して、トウモロコシの芯を燃やした火につっこんで鍛冶仕事をしてました。


焼き入れは、竹筒に水を入れたものを炉の横にスタンバイしておいて、ジュッと。


刃を柄にすげるときは、森の木から樹脂をとってきて、細かく砕き、柄の穴に入れておいて、少し熱した中子を差し込んで、溶かしてから冷やし固めて。


砥ぐときはは石を使ってたけど「とくべつな石ではなく、そこらへんにあった石で平らっぽいものを使っています」とのことだった。仕上げ砥ぎにはヤシ繊維を使ってた。。


そうやってすばらしい山刀を完成させていて、すごいなーと思いました。刃の切れ味は、腕の産毛を剃って確認していた。この確認方法は万国共通なのだなあ。


で、トークと展示がよすぎて、その後の夜のシンポジウムにも、飛びこみで参加させていただいたのだけど、このスンバ島の家づくりだけでなく、インドネシアの離島を始め、オーストロネシアの島々でフィールドワークをして建築を研究しまくっておられる佐藤浩司さんのお話がやばかった。


紹介していただいた島々の家は、全部自然素材だけで、素朴な道具でつくっているわけだけど、どれも佐藤さんいうところの「住宅に対する常識をいともたやすく覆してしまう突拍子もない形態の数々」で。しかもそれが「飛び抜けた想像力をもったひとりの建築家の作品ではなくて、みなが共有している社会のデザイン」である、と。


そしてスンバ島の家の内部の一段高いところには、そこに住む人が入ってはいけない部屋が設けられていて、そこは祖霊の間なのでした。見上げてもいけないらしかった。佐藤さんいわく、この並々ならぬ造形の家は、そもそも人間の持ち物ではなくて、人間はそこに間借りしているというふうに理解するのがふさわしいのではないか、とおっしゃってました。


Img_6003_2 Img_6002 Img_6005 質疑応答のときに、ある人が「この社会では”成熟”という概念はどうなっていますか?建築の技術自体は粗削りというか、完成度が低いわけだけれど」というような質問をされて、佐藤さんはそれに対して「日本のように建築が造形的に形がきまってしまっていると、中にむかって細部の洗練を極めるしかなくなるけれど、それとは逆に、建築自体の造形が外に向かっているから。それ自体が成熟だと私は思う」とおっしゃってたのが印象に残りました。


Img_5999 Img_6001 型を決めて、その中で洗練を目指していく動きもひとつの成熟だけど、与えられた材料や土地などに臨機応変に対応しながらダイナミックに造形を展開させていく動きもまた成熟である、というのが、なんかぐっときた。


専門の職能として大工がいなくて誰もが大工仕事をするとか、デザイナーが個人でなく共同体であるとか、家はそこに住む人のものではなくてもっと大いなる流れの中にある場であるとか、この南太平洋を船で行き来してきた水の人々の文明がちらちら見えるような気がした(水の人々の文明については、わたしの印象でしかないので、根拠ないところですが💦)。


ご本人たちは生活の必要に迫られてやっているはずだけど、でも手を動かすことはやっぱり「やりだすと楽しい」って(電車で会った編み物のおばあさまみたく)あるのかなあ、と思ったり。


帰宅してから検索して出てきた、現地でスンバ島の家づくりを見てきた方の感想が大変興味深かったのでした。家をつくるという、集団でやる活動なのに、統制・統率という概念がなさそうなこと、「いいかげん力」がはんぱないらしいこと……!


生産者と消費者が同一っていうのは、今自分が傾倒してるグリーンウッドワークの、スウェーデンの木工の伝統(Slöyd)でもおんなじで。。そもそも生産者と消費者というふうに分けられはじめる前の時間は、今わたしに想像できる以上の、独特なクオリティがあったんじゃないか、となんとなく思っているところ。


「南の島の家づくり展」はこの後、神戸の竹中大工道具館へ行きますー。10月から12月始めまで。

| | コメント (0)

2018.08.16

藍の生葉の叩き染めのその後のその後

Img_5415_2 夏になっても毎朝オートミールを食べていて、オートミール生活が8か月目に入りました。飽きずにおいしい。夏は冷たく冷やした水をかけて、マヤナッツときなことレーズンと塩一つまみをまぜて。


最近豆乳でヨーグルトを自作しだして、それも毎朝、くだものを少しのっけて食べています。


朝ごはんは、3食の中でもとくに好き。3食食べなくなって久しかったのがうそみたい。年明けから国産小麦以外の小麦を食べないようにしただけで、3食幸せにお腹いっぱい食べているのに、体重が4キロ近く落ちてそのまま安定しています。不思議。


* * *

新月越してから、まだ昼間の気温は高いけど、風の湿度と温度がぐっとかわってきたのを感じる今年です。太陽太陰暦では秋に属する月に入ったから、改めてこの暦の実力を思う。

夕方まで仕事して、おゆうはんをつくって食べて、夜は手仕事。ということができる幸せも、バテてバタンキューが減ったからかな。。

Img_5440_2 Img_5438 Img_5439 先日は夕食後、少し前に藍の生葉の叩き染めしてみた端切れをブックカバーに仕立ててみた。久々にチャコペンを使ったー(チャコペンとは言ってもペン型でなくて、昔ながらのおにぎり型の平べったいやつ)。相方がそれをみて「チャコペンて子供のころいつもペコちゃんとごっちゃになった」と言っていた。。

手縫いでチクチク。仕上がりはいつものようにZP(残念ポイント)がいくつかあり(鳥の位置はもっと真ん中がよかったとか、ちょっと上下が寸足らずだったとか、文庫本も入れられるようにしたつもりが文庫本には若干きつすぎた、とか……汗)、でもこの染めものプロジェクト専用ノートにはぴったしだったので、よしとします。

それにしても自分のものづくりはほんとにいつも、狙ったわけではないのにちゃんとZPがあるから不思議。次回には活かせるぞ、この経験を、と思うけども。次回はあるのだろうか。

Img_5430 藍の叩き染めを木っ端にやってみたほうも、形を整えてピンをつけてみた。こっちも形がもう一息な気がしていています。

Img_5483 藍の塩もみ染めした絹の布も、3辺をぐるりとまつり縫い。

チクチク縫うのは、なぜか夏にやることが多い自分です。暑いときになんで、と自分でも思うのだけど、不思議と落ち着く。。

| | コメント (0)

2018.08.11

藍の生葉の塩もみ染め&板染め

Img_5383 今日も、夏休みの自由研究のつづきをやりました。今回は藍の生葉の塩もみ染め。

藍の生葉染めは、いつかやりたいと思ってたことでした。20年くらい前に、八重山諸島を一人旅したときに出会って、少し旅の道中を一緒に過ごした女の子が、大きい藍の生葉を数枚叩き染めしたTシャツを着ていたのが最初。それで生葉で染められる、と教わりました。

彼女は陶器の絵付けを仕事にしている人でした。お互い一人旅で、彼女が台湾へ船出する前に、一緒の部屋にひとばんとまって、そのあと別れて、それきり。でもずっと、印象に残っています。

ことし、藍の種を、グリーンウッドワーク仲間の(み)さんがくださって! 育てることができて、やっとやってみることができて、ほんとに感慨深いです。。

Img_5326 ただ、小さい鉢にたくさん種をまいて、間引かなかったので、あんまり大きくは育ってなくて。今日は長さ5センチくらいの葉っぱ、33枚を、塩ひとつかみと水少々と一緒にもみもみして、手持ちの絹の端切れを染めてみました。

絹の端切れは細長いほうが13g。小さいほうが4g。小さいほうは、板染めにチャレンジです。

ジャバラにたたんでアイロンをかけて、正方形の木片でぎゅっとはさんできつくゴムをかけました。

Img_5318
Img_5327

板染めの木片をくださった(え)さん(ずっと前にアトリエの引っ越しをされるときに、木片が袋いっぱいにつまったのをくださったの、今もいろいろに使えています)、ありがとうございます!正確に同じ形の木片が複数あったりして、便利でした。

Img_5329Img_5330ボウルの中で葉を塩もみして、緑の液が出てきたら、水に浸して軽くしぼった布を投入。一緒にもみもみしました。緑の液だったのが、空気にあてると水色に!

こんなちょっとの葉っぱなのに、けっこう鮮やかな色。。

葉っぱの量がすくないので、布が液を全部吸い取ったようになりましたが、ぎゅっと絞ったときに出る液で、板染めのほうも染めました。

ほんの少しの液も無駄にしたくなくて、最後はケシゴムハンコにつけて、和紙に押したりしました。

Img_5364 Img_5373そんなことをしていたあいだ、最初の布は葉っぱのかけらといっしょくたにつくねて置いといてしまったせいで、濃い点々や染むらが出ました。空のような、水のような、なにか自然現象みたく染まりました。

Img_5340

布についてた葉っぱを洗い落として軽く絞ると、また水があわい深緑になったので、板染めの方はまたそこに浸けておきました。しばらく浸けておいてから、ひきあげて、しばらく置いておいた。

Img_5346Img_5384_2 数時間経って、どきどきしながら板をはずすと。。。ちゃんと格子縞になってる!愉快です :)

縞の太さが場所によってまちまちなところが、かなり好みです。こういうふうに染めるぶんには、染料もほーんのちょびっとでいい、というのも、かなり好み。

Img_5355

こうなると、木片の形をいろいろにして、板染めをやってみたくなってきました。。。生木と生葉と布と染めと、全部がつながる愉しいプロジェクト。。。

また妄想がふくらんできます。。

| | コメント (0)

去年のハナイロ染めと叩き染め

Img_1237_2 去年の初夏の、つきひほしさんでのワークショップでは、リネン麻の大判ストールをハナイロ染めで染めたのだけど、そういえば、記録に残していなかった。。。ので遅ればせながら、ここに記録を。

(去年のこの時期、精神的につらい状態が続いていたせいで、書きそびれていたもよう。でもつらいなかで、このワークショップだけは、ポッとひとときの明るい記憶として残っています、ほんとに助けてもらいました、植物のみなさん、そしてつきひほしのおふたりに)。

Img_1179 このストール、春から秋まで、ずっとヘビーユースしてます。大のお気に入りです。

Img_1138ワークショップがあったのは、去年6月、戸越銀座のカフェカルムさんで。カフェのお庭に咲いていたお花をいただいたり、つきひほしのおふたりが用意してくださっていたお花でしました。

Img_1146

生花:チェリーセージ(ピンク)、セージ、あじさい、クロコスミア(オレンジ)、ハルジオン、シロタエギク(枯れたあとの)、矢車草(紫、ピンク)、れんげ草(ピンク)、ヒナギク(枯れたあとの)。19149411_248854165598947_7525740572

ドライ;ハイビスカス(赤)、茜の根、パンジー(紫・黄)

大判のリネン麻は、きりっぱなしの布で、呉汁処理済みでした(ありがとうでした)。

Img_1152Img_1154_2大判なので、半分までは青系、もう半分はピンク/黄系にしてみた。

長いので、巻くときは、割りばしを芯にして両端から中央へ向かって巻いていきました。

Img_1163Img_1167Img_1170

蒸して、みょうばん液に浸けて、開いて。

19149227_248854172265613_3208517025

オオキンケイギクがとても鮮やかなオレンジが出るようでした。(写真は別の参加者の人の染めたもの)。

Img_1192

わたしもオオキンケイギクそのものは、元気なお花で好きだけど、在来種をおびやかす強さの外来種でもあるし、ちょっとその強さにアンビバレントな気持ちになってしまって使わなかった。。ので、黄色はハルジオンや枯れかけたシロタエギクの花粉の部分です。レモンイエローのドットになって、めちゃかわいかった。。。

Img_1216

クロコスミアがやや濃いめの黄色になったかな。。

けっこう濃いめの紫も出ました。矢車草かなー。

***

で、このワークショップのあと、こんどはおうちでひとりで、叩き染めをしたのでした。

Img_1254Img_1255

庭の草花や、近所の野草、枯れて捨てられていた花がらを拾ってきたりして、集めました。

オーガニックコットンさらしで、手ぬぐいサイズをつくりました。

Img_1267

ミョウバンをお湯にとかして、透明なミョウバン液をつくっておいて、それをスプレーボトルに入れて、布にスプレーしては、その上に花を置いて、ラップをかけて、トンカチでとんとん。

スギナの黄緑がきれいだったなー。ピンクのゼラニウムがとてもピンクになったり、紫陽花の紫も。

Img_1265Img_1275

Img_1273

Img_1290

Img_1271

Img_1274

このあと、ともだちの(ふ)ちゃんが遊びにきてくれたので、一緒にもういちど、叩き染めで遊びました。

Img_1302Img_1304 Img_1310_2ヤマモモの実を拾ってきて、水玉模様をつくったり(かわくと薄紫になりました)。

Img_1307Img_1317Img_1319

Img_1309

使わせてもらった植物の名前を図解メモに書いて、1枚は自分用、もう1枚は贈り物にしまし た。

藍と違って、これらの草花はアルカリ系の洗剤で洗うと変色してしまう色素らしいので、お洗濯は中性洗剤で。日光堅牢度も高くないので、陰干しが必須です。

贈り物のときは、そう書き添えておきながら、自分用のはふつうにいつものアルカリ洗剤で洗ってしまった。。。なのでこの写真のときのあざやかは、もう見る影もありません(涙)。

Img_1494Img_5386_3

でもやってたときはほんとうにあざやかな花の色そのままを、布に写し取れる楽しさで、心がいっぱいになりました。

草花のみなさんに、こころからお礼を言いたいです。ほんとにパワーというかエネルギーをもらえる存在です。

| | コメント (0)

2018.08.10

藍の生葉の叩き染めのその後と、ハナイロ染め

今年はなぜか、急に、マイリトル夏休みの自由研究が始まってしまい……植物の生葉染めであそんでいます。木工も生木でやるグリーンウッドワークが大好きだけど、染めもなぜか、生の葉や花でやるのが楽しくて仕方ありません。

先日やった藍の生葉の叩き染めは、いい感じに仕上がりました!

Img_5212_2 Img_5211 オーガニックコットンのTシャツ(無印良品で今ちょうどセールで700円台!だったもの)。

Img_5218

お気に入りのガーゼ生地のコットンの襟シャツ。

ブックカバーにする布(オーガニックコットンのさらしで、昔さよならげんぱつTシャツをつくってたときに、手ぬぐいもつくろうと思ってひと巻き買っておいたもの。あのときは結局手ぬぐいは1,2枚しかつくらなかったのでした)。Img_5199

Img_5345

ヤマザクラの木っ端に実験的にやってみたものは、葉っぱを叩いあと、そのまま剥がさずにくっつけて、湿らせて冷蔵庫で保管したあと、こんどはそのまま室内に2、3日置いて、葉っぱをカラカラに乾かしてみた。それから葉っぱを剥がしたら、意外と染まっていました!

この感じ、なんかすきです。まわりの形をととのえて、ブローチにしようかな。

***

Img_5221

叩き染めの次の日も、また半日だけ染めあそびしました。

去年「つきひほし」さんのワークショップで教わったハナイロ染めをおうちで。別名エコ染めと言われる染め方で、染料も水も火もちょびっとでできるやり方です。

花や葉っぱを布の上に散らかして、くるっと 丸めて、20分蒸して、媒染。

Img_5222_2 Img_5226 Img_5227_2Img_5228Img_5231_2 Img_5234

水彩みたいな、水ににじんだ色がとりどりに染まるのが特徴なんだけど、どんな花や葉っぱを使うかで出方が違うし、予測もつかないからどきどきする。

今回は、たくさん花をつけていたのがそろそろ終わりになってきた枯れかけのゼラニウムの花と、こちらもそろそろ花が終わりのヒメヒマワリと、藍、アボカド、アイビー、ゼラニウムの葉っぱ数枚ずつと、あと乾燥ローゼル少々でやってみた。

お気に入りだったのに小さいシミができてしまった、淡いグレーグリーンの絹のタンクトップと、クリーム色の絹の端切れ大小2つを染めました。

Img_5267 Img_5266 すごく淡く染まりました。。花はもう枯れかけの元気のないのばかりでやったからかしらん。。

でも一応、藍は緑~青緑、ゼラニウムのピンクの花の枯れかけは淡い茶色っぽい色、アボカドの葉っぱは緑、ヒメヒマワリはあわーい黄色、ローゼルは紫が出ました。ゼラニウムとアイビーの葉っぱはほとんど色が出なかったーと思ったけど、黄緑~モスグリーン系になってたもよう。

Img_5248 ローゼルだけは乾燥してたもの(前に奥武島を旅したときに、お茶として買ったもの)をつかったので、小さくちぎって散らしたんだけど、これが紫のドットになってなかなかよかったです。

絹のタンクトップは無事生き返ったように思います。藍の葉っぱがけっこうくっきりとプリントされたりもして。

絹のはぎれのほうは、着古したパジャマを解体したものもの。大きいほうはいろんな花葉を散らしたけど、小さいほうは藍の葉っぱのちぎったのだけ(叩き染めで鳥の形を切った残り)。

Img_5272 Img_5278 大きいほうはゼラニウムの花を多めにしたから、なんか茶色がわわーとなって、汚れたみたいに見えなくもないかなー(汗)。一か所、めちゃくちゃあざやかなピンク色で、くっきりと数字の「5」のようなのが染まっていました。謎です。

Img_5235 Img_5264 小さいほうは、緑の▲がいっぱい散ってるみたいな模様になりました。楽しい。藍が思いのほか緑のままだったのは、なぜだろう。青緑になりそびれたようです。でも緑もうれしい!

 

| | コメント (0)

2018.08.06

藍の生葉の叩き染めあそび

Img_5157_2_3 染めのことを考えれば考えるほど、「こういうふうにしたらどうか」「これもやってみたいかも」とやりたいことのアイデアが増殖するばかりの「負のスパイラル」に入ってしまったので(正のスパイラルのはずなんだけど、自分の場合陽極まって陰になるみたいな(^^;)、もうとにかくいちばん最初に思いついてたことを、実際に実行してみることにした本日。

半日、藍の生葉の叩き染めであそびました。

染めるというか、叩き染めなので、ワンポイントプリントです。

Img_5167 白い襟シャツの胸ポッケと、Tシャツの胸元と袖口、あとブックカバーにしたい布に、プリントしてみることに。あんなにアイデアが増殖・さく裂してたというのに、なんというチマチマしたプロジェクト……(^^;

どれもコットンなので、いちおう呉汁処理してみた。豆乳+お水にプリントする部分だけを30分浸けてから乾かした。

Img_5168_2 乾かしてるあいだにデザイン決め。青色に染まるんなら、モチーフは鳥でしょう、と思って、母の形見の手づくりペンダントトップの鳥を参考にしました。藍の葉っぱのサイズを紙に写し取って、葉っぱの無駄が出ないサイズの鳥を描きました。

呉汁処理したのがかわいたら、アイロンがけ(平らなほうがきれいにプリントできそうで)。

Img_5172 で、染める準備。机の上に、雑誌→その上にビニールにくるんだ古いまな板→その上に染める布。

Img_5173_2 藍の葉っぱを1枚摘んできて、型に合わせて切り取って(切り落ちた破片のほうの葉っぱは、湿らせたティッシュと一緒に密閉袋に入れて保存→次にやる「ハナイロ染め」のほうで使います)、布に乗せて、そのうえからラップをかけてテープで固定。で、トンカチの端っこの方で点描画を描く要領で叩いていきました。

Img_5177 叩き終わり。この時点では結構緑色。

Img_5181_2 このまま葉っぱがくっついたまま、完全乾燥です(陰干し)。

乾いたら、水を張ったボウルに浸して、葉っぱを取り去り、少しもみ洗い。

Img_5185_3

青緑色になってきた。最後、ほんの少し石鹸をつけて、ほんの少しの間ゴシゴシあらって、すすぎました。

風を通して、また乾かして……。

乾いたら、けっこう淡い青緑色になりました!あわやくて、すごく好み。。。♡水に通して風に通すと、こうなるのかあ。

アイロンかけて、色止めしました。

Img_5191

とりあえず最初にやったブックカバーの分だけ、最後の工程までやってみた。

Img_5187 Tシャツと襟シャツは、叩き終わったところまで。この2つはラップもくっつけたまま、じんわり乾かしてみようと実験中。。

ーーおまけーー

4か所、青い鳥のプリントをするのに、藍の葉っぱを2枚摘んだのだけど、1枚は少し大きかったから、もう1羽分取れた。

Img_5189 Img_5190 なので、ヤマザクラの木っ端にもプリント実験してみました。

同じ要領でとんとん叩いて、葉っぱをつけたままの状態で湿らせたティッシュと一緒に密封袋へINしてみた。少ししたら出して、どんな感じでプリントされたか見てみます。呉汁処理してないし、ぜんぜんプリントされないかもなあ。セルロースには藍は染まらないようなので……。まあ、実験です。

| | コメント (0)

2018.08.05

マイリトル夏やすみ

Img_4968_2 長かった忙しデイズがやっと一区切りついて、ほっと緩んで、その後2日は試験が終わったばかりの学生みたいに、何したらいいかわからないでぼーとするだけだったのが、3日目になって「好きなことしていいんだ!」という悟りがじわじわやってきた。

そしてまず思い出したのは藍のこと。この酷暑にもめげずになんとか成長してくれたので(種をくださった(み)さんありがとう!!)、ぜひとも生葉染めをしたいと。。。

Img_5159_2_2

まず染め方をリサーチしてみたら、生葉染めだけでも3通りあって、どうしようかと悩み。。。そのうちそういえばピンク色が出ると聞いてからずっと貯めてあったアボカドの種も染めてみたいと思い出し。。。そしたらアボカドの葉っぱでも赤系の色になると知って鉢植えのアボカドの葉っぱも気になりだし。。。そしたらびわの葉っぱでもおもしろい染めができると知って、鉢植えのびわの葉っぱも気になりだし。。ついでに板染めや絞り染めにも魅力を感じ出し。。。そうこうしているうちに、去年の初夏につきひほしさんで教わたハナイロ染めもまたやりたくなってきて。。。という感じでもう何から手をつけていいかわからなくなって、困ってしまった。ノートに全部書き出して頭の中を整理して、さて、どうしよう(←いまここ)。

Img_4971_2 忙しかった最中にモチベーションにゲットした新しい斧も、砥いで試したいのもありありなのにー。。急に解き放たれてとっちらかってる望みたち。。

落ち着け―私、ということで。

Img_5143_2

とりあえず全然違うトピックにいったん頭を切り替え。(き)先生の本、早くも到着した!アマゾン川の流れ、すごい。。

Img_5122

んで、今ラジオからはHothouse Flowersの”I can see clearly"!! 先日のクアトロでのライブを思い出し―また興奮してしまう。。マイ夏休み、さく裂中。。。

| | コメント (0)

2018.03.31

春のつれづれと、One Tree講座

春です。なんだかずっとパツパツに仕事をがんばってきていて、久々にゆるんで「まどろみタイム」を楽しんでるここ数日です。

Img_4093_3数日前には近所の公園へお花見に。例年はわたしが生き急ぎすぎて、まだ開花してない中だったり、冷たい風が吹きすさぶ中になったりするのだけど、今年は珍しく満開の桜を前にピクニックできました。今年は和食のピクニック。お正月以来、すっかり和食党になって、体調もよくなってきてる感じです。

公園はお花見の人たちで大盛況で、ちびっこたちが縦横無尽に走り回っていました。飽きずに何度も同じ場所をぐるぐる走っていたり。。。「とりさんが転んだ!」というなぞの遊びをやってた子たちもいた。ルールがはちゃめちゃだったけど、本人たちはめちゃくちゃ楽しそうで、なにより。

お花見に行くと、花もいいけど、ちびっこたちを見てるのが楽しいです。。 :)

ここの公園は植物園という別名もあって、結構敷地の奥のほうはさまざまな樹種が植えられていて、すべてに名札と解説もついていて、とても勉強になるのでした。モッコクの枝で染め物ができると知りました。「猫の額庭」にも一本あって、毎年剪定をすると切り口が赤く染まるのは体験していたから、腑に落ちた。今度は剪定枝を取っておいて、染めてみたいです。

Img_4095 梅の実が小さくみのっていて、ピンクと黄緑のグラデーションがきれいでした。植物のみなさんは着々と、季節のめぐりと足並みをそろえて暮らしていて尊敬する。。

* * *

おとといはようやっと今年のお味噌の仕込みをしました。国会中継が気になってはいたのだけど、お味噌にはよい気を入れたい、と思って、ラジオをかけたら、シューベルトの、なんだかのどかな曲がかかってたので、そちらを聞きつつやりました。

Img_4106 とんとんと、すりこぎで、煮た大豆をひたすらつぶす作業のときに、グリーンウッドワークの斧使いを思い出していました。

一週間前まで、岐阜で5日間のグリーンウッドワークの合宿講座に参加していたのでした。そこで、割った木を、斧ではつるときに、はつりたい場所を「ねらうけど、ねらいすぎないこと」と教わったのが心に残っていて。

人類は斧という道具を使いだして、もう数千年経っているんだし、みんなのDNAのどっかにそのときの記憶が入ってるんだから、力まないでやれば、ちゃんとできるものなんだよ、というふうに言われて、やってみたら、前よりもずっと思うように斧ではつれるようになったのでした。

Img_3859 今回の岐阜での講座は、またしても、日がな木を割って、はつって、削って、樹皮をはいで、切って、編んで、おいしい手作りごはんをいただいて、みなさんとおしゃべりして。。というしあわせな日々。アメリカ・ウィスコンシン州から来てくださった、ジャロッドさん&ジャズミンさんに、1本の木から手道具だけでさまざまな生活道具をつくることを教わりました。森林文化アカデミーの久津輪さんとグリーンウッドワーク研究所の加藤さんが開催してくださった、One Treeという講座です。

山桜と朴と、実際は2本の木を切ってくださってあったので、その2本のいろんな部分から、お箸、まな板、ふた付き容器、ナイフの鞘、スプーンをつくっていきました。

Img_3869Img_3889Img_3921メインの道具は斧とナイフで、斧がますます好きになりました。ナイフワークも、ジャロッドさんのおだやかでていねいな指導のおかげさまで、前よりも体にやさしくやれるようになった気がしています。木工用ナイフでの作業のポイントが、また少し腑に落ちてきた感じがしていて、うれしいです。

Img_3953

Img_4039 いつものごとく作業が遅い自分は、お箸は1組の片割れしかできないし、まな板も最後まで完成せず、ふた付き容器もスプーンもみんなの半分の大きさ(おなじ大きさにしたら作業が追いつかないので)。。。でもそんなことも気にならないくらい、ものをつくるプロセスが楽しくて仕方なかったです :) 

ふた付き容器は、shrink potと呼ばれるもので、生木をくりぬいて筒にしたものに底板を差し入れて、生木の収縮を利用して底板を締めあげていくのです。最初はゆるゆるの底板が、毎日、筒の乾燥が進むにつれて締っていくのが、おもしろい。。!まだ乾燥が進み中なので、仕上げはこれからです。たのしみ。

アメリカ北部の先住民の方たちがかつてつくっていた箒(peeled broomというもの)の作り方もざっくり教わったので、これも近いうちにやってみたい。。。

Img_4017 生木の持つたくさんの可能性にわくわくします。木とまたもすこし、お近づきになれた気がしてうれしい。。。それから、グリーンウッドワークが好きなみなさんと、またもすこしお近づきになれた気がして、とってもうれしいです。

お世話になったみなさま、ご一緒したみなさま、ほんとにありがとうございました。。!(写真はみんなの作品の一部。本の形をしたふた付き容器を作った方もいたのです、かわいい!)。

***

講師のジャロッドさんのことは、元大工さんの、アメリカのグリーンウッドワーカーということ以外、何も知らないまま講座に参加したので、彼が実はウィスコンシン州のスペリオル湖(北海道よりも大きい、世界最大の淡水湖)の湖畔地域に住んで、ネイティブアメリカンのオジブウェ族(オジブワ族、チペワ族などとも呼ばれます)のコミュニティの中で長く暮らしてきた、スウェーデン系の方だったと知ったときは、うれしかったです。

ジャロッドさんは物腰がおだやかで、説明やデモンストレーションもていねいに、ゆったりと時間をかけて行ってくださるのが印象に残りました。それでいて、アプローチは科学的というか、「このようにする理由は、ここにある」ということも教えてくださり、同時に実用重視で、型ばかりにこだわるようなところはないのでした。興味深かったし、わかりやすかった。。。

ナイフ使いのベーシックを覚えた1日目、「目を閉じて、ナイフが材にどうあたっているかをゆっくり感じとりながらやってみて」と言ってくださったときのことが、心に残っています。体がおのずと刃と材の当たりを繊細に調整していることに、気づけるように、促してくださっていました。そのあとも、特定の作業のときに、「ここはゆっくりやってみて、時間をかけて」と言ってくださったりしてた。時間との付き合い方、ていねいな姿勢、そういうところが、私の中の”欧米人”の感じ(一般的な印象です、すみません)と違うなあと思いました。

作業工程を最初にやってみせるとき、予定どおりにいかないところがあったときも、「これは今手にしている材が、こういう材だっていうことだから」と言って、淡々と受け入れて、その材と関り続けていってらしたのも心に残りました。(「もし売り物用にものづくりをしていたなら、この材は使わないことにするかもしれない。。けど、今はみなさんも投げ出さずにこの材でやってみてほしいと思うんです」「むずかしいところはあるけど、美しい木だから」というようなことをおっしゃってた)。

Img_3904 Img_4117 Img_4018 彼のパートナーのジャズミンさんも、静かな雰囲気の、手仕事を愛してやまないのが伝わってくる方でした。インディゴブルーがとりわけ大好きらしく、藍染めに心を奪われているらしかった。ジャズミンさんには、樹皮の編み細工で、ナイフの鞘をつくるのを教わりました。とてもクレバーなデザインです。楽しかった!(右の写真は、ジャズミンさんが知らぬ間に完成させていた、桜の樹皮細工の筒。継ぎ目が美しい。。)

***

それにしても。。わたしは、ふだん黙々と暮らしてる時間が長いので、大勢の人とずっと時間を一緒に過ごすのは一大チャレンジだし刺激も大きかったりして、、、はしゃいでしまったり、落ち着きがなくなったりすぐしてしまって(涙)。いつでも淡々とマイペースでいられる人たちが、うらやましいなーと思うばかりです。こんなはしゃぎがちな自分でも、木とじっくり向き合って作業ができた時間もあって、そうさせてもらえたこと、感謝しています。

できないなりに、やらせようとしてくださり。。やや時間がかかっても自分でやってみること、発見していくことを、見守ろうとしてくださったこと、ありがたかったです。

ただ、自分ももっとほかのみなさんくらいに器用だったり握力・腕力があったらよかったのに、とやっぱり思います。そしたらもっと講座がサクサク進んで、みんながもっといろいろ学べたのかも、と思うので。。。。。

Img_3951_2Img_4009_2 今回の講座では、家で自分で続けていけるベースのところを、また少し、育てていただいた感じがしています。講座の時間内に完成したのは、スプーンだけだったけれど、作業のプロセスそのものががひたすらに楽しくて、シンプルな手道具と関わりを結んでいくうれしさがありました。スプーンの粗削りを終わりまで斧でやってみれたのも収穫でした(時間はめちゃかかったけど)。

つくったものが未完成でもこんなにうれしいのは、初めてかも。。。材と関わるときの心のありようとか、道具とのつながりを育ませてもらえたことが、今もうれしいです。

ジャロッドさんのつくる作品は、人柄を表してか、控えめな中に広範な研究心とこだわりと研ぎ澄まされた技術とがぎゅぎゅっとつまったようなものたちでした。ネイティブアメリカンの伝統工法のカヌーや橇、バスケットから、スウェーデンの昔ながらのスプーン、器、ふた付き容器まで、暮らしの中で生まれてきた道具の歴史も尊重しながらものづくりをされていて、深みがあります。

別れ際、握手してくださりつつ、唐突に「See you later」とおっしゃって、でもまた会う予定などなかったので私的には「???」でしたが、また会えたら、うれしいな、と思いました。今回は作業中の質問以外、お話がほとんどできなかったけど、もしまたお会いできたら、今度はゆっくりお話をお聞きしてみたい。。。

(ジャロッドさんの職人魂のようなものに、やっぱりぶっ飛ばされてもいるのだけれど、これもなんどもぶっ飛ばされているうちに、慣れるのかも。。。)

| | コメント (0)

2018.02.07

手仕事がくれること&ミルクスツールプロジェクト(2)

Img_3145Img_3146_2 友達の(エ)さんがつくってくれたこの白いお皿がほんとーうにお気に入りになっていて、使わない日がない、というふうです。

泡みたいなもようがぽよよんと入っていて、ぽってりした輪郭がかわいくて、だけど全体に厚ぼったくなくて、持ったときのバランスもよくて、とても使い心地がいいのです。(うちにやってきてもらって、2か月使ってみての、実感です)。

彼女のとこでランチをごちそうになったときに使われていたお皿に一目惚れして、その場でわたしにもつくって、とお願いしました。そのときは事情あって作陶がすぐにできる状況じゃなかったので、いつになるかわからないけどいい?と言われ、ぜんぜんオーケーと気長に待っていて。届いたのは9か月後くらいだったかな?

このスローなデリバリーテンポもまたいいもんです。お皿のサイズは、わがやの手づくり食器棚にぴったり入るサイズにお願いできて、それもまたとてもうれしいことでした。

こういう、使い心地よくて目にもうれしい、毎日使うのが楽しい身の回りの手づくりの道具って、ぐっときます。

自分もそういうものをつくれるようになりたいな。。と切に思う。。!

(前は、多少ZP=残念ポイント=欠陥や癖があっても、それを踏まえてケアしながら使うっていうのもありだよなーと思ってたのだけど。やっぱりストレスフリーに使えるっていいし、いいデザインってそういうものなんだなーと思うようになりました)

しかし家のことと生活費稼ぎの仕事とで手一杯で、木削りの勉強と実践の時間がなかなか。。。なんとかほそぼそとでも続けていきたいー。

木と親しんで、木との豊かなつながりを取り戻して、自然の大きな輪のなかの一員として、木だけじゃない多様な種や存在のみなさんと一緒に、思いやりとわかちあいの気持ちをもって、生きていくです。

明日は偶然ツォルキン暦の新年にあたる日だったので、改めて意図を宙に放ってみました :)

* * *

Img_3008_2 最近の自分の手仕事は、このサクラの板と檜の枝のミニミルクツール。11月初旬にパーツをつくって、座面の乾燥具合を見て、12月に穴あけ&組み上げをしたものです。

Img_2748_2

パーツは、座面はグリーンウッドワークのお仲間の(は)さんにサクラの丸太を4.5センチ厚にチェンソーで挽いていただいたものを、(は)さんちのお庭で削り馬&ドローナイフでなめら かに成形したもので、脚は檜の枝をドローナイフ(銑)で成形したもの。ほんとは南京鉋で仕上げるとさらにつるすべになりそうだけど、持ってないのでドローナイフだけで仕上げました。

Harasanchi

南京鉋もいつか欲しいな、と思いつつ、マイクさんから譲ってもらったドローナイフの使い心地が今も好きすぎるのと、ドローナイフだけで仕上げた最初のダイニングチェアの手触りもお気に入りなので。。。南京鉋やサンドペーパーはまだ探求するに至ってないのでした。サンドペーパーは必要性がいまひとつわからない、というのもある。。

Img_2799_3 座面の端のほうに虫食い穴があったので、そこを落としていったら、ミニサイズになってしまったのでした。。

今は使い心地を自分でモニター中。脚の檜がスポルテッド材だったので、強度への影響が未知数なのです。けども今のところ愉快に使えています。

板材の扱いは初めてで、おもしろかった。。またチャレンジしてみたいです、小さいものから。

| | コメント (0)

より以前の記事一覧