2018.03.31

春のつれづれと、One Tree講座

春です。なんだかずっとパツパツに仕事をがんばってきていて、久々にゆるんで「まどろみタイム」を楽しんでるここ数日です。

Img_4093_3数日前には近所の公園へお花見に。例年はわたしが生き急ぎすぎて、まだ開花してない中だったり、冷たい風が吹きすさぶ中になったりするのだけど、今年は珍しく満開の桜を前にピクニックできました。今年は和食のピクニック。お正月以来、すっかり和食党になって、体調もよくなってきてる感じです。

公園はお花見の人たちで大盛況で、ちびっこたちが縦横無尽に走り回っていました。飽きずに何度も同じ場所をぐるぐる走っていたり。。。「とりさんが転んだ!」というなぞの遊びをやってた子たちもいた。ルールがはちゃめちゃだったけど、本人たちはめちゃくちゃ楽しそうで、なにより。

お花見に行くと、花もいいけど、ちびっこたちを見てるのが楽しいです。。 :)

ここの公園は植物園という別名もあって、結構敷地の奥のほうはさまざまな樹種が植えられていて、すべてに名札と解説もついていて、とても勉強になるのでした。モッコクの枝で染め物ができると知りました。「猫の額庭」にも一本あって、毎年剪定をすると切り口が赤く染まるのは体験していたから、腑に落ちた。今度は剪定枝を取っておいて、染めてみたいです。

Img_4095 梅の実が小さくみのっていて、ピンクと黄緑のグラデーションがきれいでした。植物のみなさんは着々と、季節のめぐりと足並みをそろえて暮らしていて尊敬する。。

* * *

おとといはようやっと今年のお味噌の仕込みをしました。国会中継が気になってはいたのだけど、お味噌にはよい気を入れたい、と思って、ラジオをかけたら、シューベルトの、なんだかのどかな曲がかかってたので、そちらを聞きつつやりました。

Img_4106 とんとんと、すりこぎで、煮た大豆をひたすらつぶす作業のときに、グリーンウッドワークの斧使いを思い出していました。

一週間前まで、岐阜で5日間のグリーンウッドワークの合宿講座に参加していたのでした。そこで、割った木を、斧ではつるときに、はつりたい場所を「ねらうけど、ねらいすぎないこと」と教わったのが心に残っていて。

人類は斧という道具を使いだして、もう数千年経っているんだし、みんなのDNAのどっかにそのときの記憶が入ってるんだから、力まないでやれば、ちゃんとできるものなんだよ、というふうに言われて、やってみたら、前よりもずっと思うように斧ではつれるようになったのでした。

Img_3859 今回の岐阜での講座は、またしても、日がな木を割って、はつって、削って、樹皮をはいで、切って、編んで、おいしい手作りごはんをいただいて、みなさんとおしゃべりして。。というしあわせな日々。アメリカ・ウィスコンシン州から来てくださった、ジャロッドさん&ジャズミンさんに、1本の木から手道具だけでさまざまな生活道具をつくることを教わりました。森林文化アカデミーの久津輪さんとグリーンウッドワーク研究所の加藤さんが開催してくださった、One Treeという講座です。

山桜と朴と、実際は2本の木を切ってくださってあったので、その2本のいろんな部分から、お箸、まな板、ふた付き容器、ナイフの鞘、スプーンをつくっていきました。

Img_3869Img_3889Img_3921メインの道具は斧とナイフで、斧がますます好きになりました。ナイフワークも、ジャロッドさんのおだやかでていねいな指導のおかげさまで、前よりも体にやさしくやれるようになった気がしています。木工用ナイフでの作業のポイントが、また少し腑に落ちてきた感じがしていて、うれしいです。

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Img_4039 いつものごとく作業が遅い自分は、お箸は1組の片割れしかできないし、まな板も最後まで完成せず、ふた付き容器もスプーンもみんなの半分の大きさ(おなじ大きさにしたら作業が追いつかないので)。。。でもそんなことも気にならないくらい、ものをつくるプロセスが楽しくて仕方なかったです :) 

ふた付き容器は、shrink potと呼ばれるもので、生木をくりぬいて筒にしたものに底板を差し入れて、生木の収縮を利用して底板を締めあげていくのです。最初はゆるゆるの底板が、毎日、筒の乾燥が進むにつれて締っていくのが、おもしろい。。!まだ乾燥が進み中なので、仕上げはこれからです。たのしみ。

アメリカ北部の先住民の方たちがかつてつくっていた箒(peeled broomというもの)の作り方もざっくり教わったので、これも近いうちにやってみたい。。。

Img_4017 生木の持つたくさんの可能性にわくわくします。木とまたもすこし、お近づきになれた気がしてうれしい。。。それから、グリーンウッドワークが好きなみなさんと、またもすこしお近づきになれた気がして、とってもうれしいです。

お世話になったみなさま、ご一緒したみなさま、ほんとにありがとうございました。。!(写真はみんなの作品の一部。本の形をしたふた付き容器を作った方もいたのです、かわいい!)。

***

講師のジャロッドさんのことは、元大工さんの、アメリカのグリーンウッドワーカーということ以外、何も知らないまま講座に参加したので、彼が実はウィスコンシン州のスペリオル湖(北海道よりも大きい、世界最大の淡水湖)の湖畔地域に住んで、ネイティブアメリカンのオジブウェ族(オジブワ族、チペワ族などとも呼ばれます)のコミュニティの中で長く暮らしてきた、スウェーデン系の方だったと知ったときは、うれしかったです。

ジャロッドさんは物腰がおだやかで、説明やデモンストレーションもていねいに、ゆったりと時間をかけて行ってくださるのが印象に残りました。それでいて、アプローチは科学的というか、「このようにする理由は、ここにある」ということも教えてくださり、同時に実用重視で、型ばかりにこだわるようなところはないのでした。興味深かったし、わかりやすかった。。。

ナイフ使いのベーシックを覚えた1日目、「目を閉じて、ナイフが材にどうあたっているかをゆっくり感じとりながらやってみて」と言ってくださったときのことが、心に残っています。体がおのずと刃と材の当たりを繊細に調整していることに、気づけるように、促してくださっていました。そのあとも、特定の作業のときに、「ここはゆっくりやってみて、時間をかけて」と言ってくださったりしてた。時間との付き合い方、ていねいな姿勢、そういうところが、私の中の”欧米人”の感じ(一般的な印象です、すみません)と違うなあと思いました。

作業工程を最初にやってみせるとき、予定どおりにいかないところがあったときも、「これは今手にしている材が、こういう材だっていうことだから」と言って、淡々と受け入れて、その材と関り続けていってらしたのも心に残りました。(「もし売り物用にものづくりをしていたなら、この材は使わないことにするかもしれない。。けど、今はみなさんも投げ出さずにこの材でやってみてほしいと思うんです」「むずかしいところはあるけど、美しい木だから」というようなことをおっしゃってた)。

Img_3904 Img_4117 Img_4018 彼のパートナーのジャズミンさんも、静かな雰囲気の、手仕事を愛してやまないのが伝わってくる方でした。インディゴブルーがとりわけ大好きらしく、藍染めに心を奪われているらしかった。ジャズミンさんには、樹皮の編み細工で、ナイフの鞘をつくるのを教わりました。とてもクレバーなデザインです。楽しかった!(右の写真は、ジャズミンさんが知らぬ間に完成させていた、桜の樹皮細工の筒。継ぎ目が美しい。。)

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それにしても。。わたしは、ふだん黙々と暮らしてる時間が長いので、大勢の人とずっと時間を一緒に過ごすのは一大チャレンジだし刺激も大きかったりして、、、はしゃいでしまったり、落ち着きがなくなったりすぐしてしまって(涙)。いつでも淡々とマイペースでいられる人たちが、うらやましいなーと思うばかりです。こんなはしゃぎがちな自分でも、木とじっくり向き合って作業ができた時間もあって、そうさせてもらえたこと、感謝しています。

できないなりに、やらせようとしてくださり。。やや時間がかかっても自分でやってみること、発見していくことを、見守ろうとしてくださったこと、ありがたかったです。

ただ、自分ももっとほかのみなさんくらいに器用だったり握力・腕力があったらよかったのに、とやっぱり思います。そしたらもっと講座がサクサク進んで、みんながもっといろいろ学べたのかも、と思うので。。。。。

Img_3951_2Img_4009_2 今回の講座では、家で自分で続けていけるベースのところを、また少し、育てていただいた感じがしています。講座の時間内に完成したのは、スプーンだけだったけれど、作業のプロセスそのものががひたすらに楽しくて、シンプルな手道具と関わりを結んでいくうれしさがありました。スプーンの粗削りを終わりまで斧でやってみれたのも収穫でした(時間はめちゃかかったけど)。

つくったものが未完成でもこんなにうれしいのは、初めてかも。。。材と関わるときの心のありようとか、道具とのつながりを育ませてもらえたことが、今もうれしいです。

ジャロッドさんのつくる作品は、人柄を表してか、控えめな中に広範な研究心とこだわりと研ぎ澄まされた技術とがぎゅぎゅっとつまったようなものたちでした。ネイティブアメリカンの伝統工法のカヌーや橇、バスケットから、スウェーデンの昔ながらのスプーン、器、ふた付き容器まで、暮らしの中で生まれてきた道具の歴史も尊重しながらものづくりをされていて、深みがあります。

別れ際、握手してくださりつつ、唐突に「See you later」とおっしゃって、でもまた会う予定などなかったので私的には「???」でしたが、また会えたら、うれしいな、と思いました。今回は作業中の質問以外、お話がほとんどできなかったけど、もしまたお会いできたら、今度はゆっくりお話をお聞きしてみたい。。。

(ジャロッドさんの職人魂のようなものに、やっぱりぶっ飛ばされてもいるのだけれど、これもなんどもぶっ飛ばされているうちに、慣れるのかも。。。)

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2018.01.29

雪と、めぐり

Img_3466 去年の真夏の暑いときに、こんなの書いてたのが出てきた。。。

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寝る前のおふとんの中で、中谷宇吉郎さんの、昭和11年頃の随筆集を楽しく読んでいる、今回の水星逆行な日々です。雪の研究のお話とか、外の雪の中にものを置いておいたらまず濡れることはない(水分は凍るから)十勝岳でのお話とか、蒸し暑いときに読むと涼しくていいです。

なかでも十勝岳の山林監視人であるO老人のお話が、とても興味深かった。12月から2月いっぱいまで、犬の毛皮と塩一升と猟銃だけを身につけて、十勝連峰から日高山脈までを1人で歩き回った、というお話。

「この老人の話をきくと零下二十度の雪の中で二カ月も寝ることが何でもないことのようなのである」「雪の中で寝るのに一番大切なことはたき火をすることであるそうである」「鋸と手斧とマッチが食料品と同様に雪の山では必需品であることを実例で教えてくれたのはこの老人であった」

昭和初期の、日本の北の地にも、やっぱりブッシュクラフターがいたんだなああ。

* * *

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で、この冬はほんとうに、南関東のうちらへんでも雪がたくさん積もったし、このところ寒さがキビシイです。ヤシの木と雪のツーショット撮った。なんか不思議な景色。

寒いときは家の中であったかくしてるのも楽しいけど、思い切って外に出ちゃうのもいい、と身をもって学びました。

雪の翌朝、雪だるまつくった。Img_3458_7

その数日後は箱根へ、いつもの温泉へ入りに行ってから、足をのばして元箱根港へバスで出て。箱根神社のほうへ行くみちに入って、湖畔をずうーっと箱根園まで、歩いてみました。

Img_3519_2 Img_3522_2 雪だらけ。下り坂は滑りそうになるし、かなり、リアル・フィールドアスレチック状態でした。たのしかった!

箱根園って初めて行きました。そこからロープウェーで駒ケ岳山頂へ。

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山頂はひろびろとしていて、相模湾も芦ノ湖も丹沢のほうも、富士山も見渡せて、雪も積もっていて、とっても爽快でした。つもった雪が風にふかれた跡もきれいだったし、木の枝につもった雪が風に吹かれた形で氷柱になってたのも、きれいでした。フェンスの柵にもおんなじようになってて、とりはずしたら、まっすぐきれいな剣みたいだった。

Img_3535 山頂の神社(箱根神社の元宮)へお参りして。かつてここにスケートリンクがあったという、昔の写真を見てたまげて。

Img_3529_2 それからロープウェーでまた降りてきたんだけれど、われわれと、もひとり、ここにしょっちゅう仕事でお客さんを連れてきているというバスガイドさん(お客さんたちより一足先に降りていくところだった)と、3人だけの貸し切りになったゴンドラ内で、「長く来てるけど、こんなに晴れ渡って遠くまで見はるかせたことは、初めて。いつも山頂あたりはガスが立ち込めてぜんぜん見えないんですよ、お客さんたち、もってますよー」と聞かされて、びっくり。ほんとにうつくしかったです。生き返る。

* * *

土星先生に弟子入りしている現在、なにか、しんとしている自分を見ています。

雪の野を見ているみたい。

Img_3583 まわりはいつもにぎやかだけど、今はノイズをなるべく減らして、静かにしてたい気持ちです。この雪の下から、なにかまた芽がでてきそうな気配が、すこし。

(写真の絵は、坂口恭平さんの絵。こないだまでまた東京で個展「アポロン」を開いてくださっていて、またお邪魔させていただいて。買わなくても写真撮っていいよーとおっしゃっていただいて、撮ってきた中の1枚。しみじみすき)。

伸びることと、めぐること。そのバランスだなーと。。ずっと伸び続けてなくていいし、ゆっくりめぐっていてもいいんだなって、おかげさまで思えています。

土星先生、植物先生、季節先生、みんなすき。




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2018.01.11

節目の季節

Img_3302遅ればせながら、2018年新暦新年あけましておめでとうございます :) 

写真は昨日、川べりで水玉もようを形成していたユリカモメのみなさん。猛烈に風に吹かれていた。。わたしも猛烈に風に吹かれながら自転車こいでたところだったので、なんか連帯感もちました。

PCを新しいのにお引越しをして、しばし今までやっていたとおりにはいろんなことができなかったりで、ブログを書くまでになかなか至らなかったけれど、元気でした。

先月は通訳仕事と翻訳仕事しつつスプーン削ったり、バスケット完成させたり、家の外壁塗りしたり、庭木の剪定したり、網戸の張り直したり、常緑リースつくったり、と駆け抜けました。。なんかいつもよりハイパーな12月でした、どうしたことだったろう。。。

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年末は父の山間の家へおせちづくりを手伝いにいって(八つ頭の面取りしてたら木削りモードに入っちゃったり……)、父手打ちの年越しそばをいただきながら、きょうだいや姪っ子甥っ子たちとツッコミを入れつつ紅白を見て。元旦は相方のお母さんのおうちでスクラブルをしたり、天皇杯を見たりして過ごして。

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珍しく1月2日夜には我が家にいったん戻りました(ここ何年も、三が日に自分の家に帰ってきてなかったのでした)。

今年は新年早々、流れにまかせて予定外の展開に身をゆだねてみたら、ちょこちょこ意外な発見がありました。

まず初売りセール初体験@神保町のスポーツ用品店では、相方が買ったズボンのすそ上げをしてもらっているあいだに、近場でさくっとおゆうはんを食べようと、入ってみた小さな中華料理屋さんで、何気なく飾ってあった色紙たちをよく見てみたら、丸木位里さん俊さん(丸木美術館の原爆の図を描いた画家の)、吉永小百合さん、菅元首相、村山元首相、青島元都知事などなどのサインだったことがわかってびっくり。

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丸木さんの色紙には「ひろしまの子は鳩になった」とあって、鳩の絵が描かれていました。お店のスタッフは全員中華系の方なのだけど、色紙はどれもだいぶん古そうで、いろいろ不思議でした。もちろんお料理も良心的なお値段でおいしくて、よいお店でした。神保町の北京亭というお店。

もひとつ、3が日の間に映画を見に行く、というのも相方に誘われるままに、初体験。3日に伊勢佐木町にある小さいインディペンデント映画館、ジャック&ベティへ行きました。館内フロアところせましと、次の上映開始を待つ人があふれていて、またびっくり。お正月に映画を見に来る人ってこんなにいるんだーと知りました。大好きなカウリスマキ監督の新作「希望のかなた」を見たのだけど、この映画、見れてよかった。今、この時勢に。。

カウリスマキ監督の”難民三部作”の1つで、主演はシリア出身・フィンランド在住のシェルワン・ハジさん、カウリスマキ作品初登場の俳優さんです。インタビューみつけました。カウリスマキ監督の撮影へのアプローチが垣間見えて興味深い。。

お正月のあいだに母のお墓参りと、相方のお父さんのお墓参りに行けて、相方のお父さんのお墓は富士霊園にあるので、旅行がてら、相方のお母さんと弟くんとみんなで行って、帰り道に箱根の温泉旅館に1泊してきました。相方の家族との旅行も初体験で(相方はわたしの家族とはなんども旅行に行ってるのだけど)、神奈川県民共済の組合員だけが利用できる宿へ行ったのだけど、リニューアルしてとってもすてきになっていて、お食事もすごかった!ふぐ鍋、初めて食べました。

相方の一家は、お父さんがもともと歩くのが大好きな人だったのもあって、みんなそろって山歩きやハイキングが大好き。で、1泊した翌朝、弟くんが、山登りしようと言い出して。宿の近くからトレイルに入って、みんなで小高い山を登りました。時折マイクロサイズの雹がちらついたりもして、木々のはっぱにしゃらしゃらと音を立ててたのが愉快でした。温泉の滝にも出くわした!

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新年早々山歩きができるなんて思ってなかったので、予想外の展開に心躍りました。ただ77歳のお母さんにとってこの寒さと山歩き、大丈夫なのかな?と思った。。けど、ご本人はとても元気に歩かれて、最後トレイルが終わるころにも「歩けてよかったわあ、ハイキング大好き、またみんなで行きましょう」と :) これもかなりびっくりした。すごくうれしかったです。

帰りは箱根登山鉄道で下山。鉄道の「スイッチバック」を初体験して、これもとっても愉快でした。

* * *

Img_3292 いつもみなさまにいろいろに助けていただいていて、ありがたいなあ、と思うお正月でした。

自分でできることはなるべく自分の手でしていくように、そこはかわらずにやっていきたいと今年も思うのですが、いろいろにヘルプをいただいたりヘルプしたりできることのすてきさを今年はとくに味わいつつ過ごせたらと思っています。

旧暦では今は師走、じゃないまだ霜月だ!ということは、これから一か月あまり、もう一段、心身まわりを新しく整えるチャンスでもあり。。節目の季節、もう少し楽しんでいきたいです。

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2017.11.21

グリーンウッドワーク道具のアップデート

Img_2923 先日、伸び放題でたいへんなことになってたノイバラの剪定しました。。赤い実がかわいかったので救出。鳥、食べるように雨戸に挿してみた。前に冬至のリースにこの実を入れて玄関の扉にかけといたら、ヤマガラが食べに来たことがあったので、たぶんおいしいのだろう、と。。Img_2921

「ねこの額庭」のバードフィーダーにも、この日からひまわりの種を入れ始めました。ことしはわりとあたたかな日が多い秋だったから、いつもよりもひと月近く遅くなった。いつも種を入れて数日は誰も気づかない。。。ようやく今日あたり、見てみたら減っていたので、来てるみたいです、シジュウカラ。

秋は夜がたのしい。。好きな時間です。

Img_2920 こないだはおるすばんのフライデーナイトに刃物砥ぎしました。(自分にとって)禁断のスプーン作り用フックナイフの砥ぎにチャレンジしてみた。。研ぎはずっと普通のナイフでさえ苦手だーいやだーと思ってきたのだけど、なんか急にたのしいかも?という気がしてきたので、そんな気分のいまが練習のチャンスーとばかりに。

Img_2908 内側のバリとりのセラミックシャープナーは、イケアのがいいよと教わったけど、メルカリでたまたま関市の刃物メーカーのものだという小さめのを見つけたので、買ってみた。シャープナーの柄が日本刀ぽいデザイン。(それとも十手??)。なんとなくツボに入りました。

で、砥ぎが楽しくなると、もっと気軽にすぐ砥げるようにしたいという気持ちがむくむくと。キッチンシンクを占拠せずにとげるようにしたいと、考えました。

Img_2941中津川のグリーンウッドワーク練習会で、お仲間の(い)さんが、持ち運びできる砥ぎ場をつくってらしたのがインスピレーションになって、いろいろじっくり考えて、とても小さい桐箱の砥ぎボックス、つくりました。なんでも小さいものが好きなのと、リビングルーム工房のため、収納場所をとらないことも大事で。

Img_2942ステンレストレーを最初に買って、そのサイズにあう木箱を探して、メルカリで新品の桐箱に出会いました。定価の半額、1000円(送料込で)で譲ってくださいました :) ユーストの古い木箱でいいのだけど、ふたつきがいいと思って探したら、新品に行きついた。。

Img_2943 桐箱とステンレストレーのサイズに合わせて、砥石をのせる台をつくりました。

あと、砥いだ後の刃にツバキ油を塗るときの道具も、前に竹容器でつくったのが、ふたがうまくしまらず、そのまますっかり忘れてたのだけど、ふたを裏返しにしたら、ちょうどよくしまることにきづいて、つくり直しました。

Img_2968 砥ぐときは、桐箱のふたに砥石を出して、下に滑り止めを敷いたステンレストレーに砥石台をわたして、そこで作業する感じです(テーブルの上で)。お水を随時たらせるように、手元にあったスポイト容器もセットしてみた。砥石を水に浸すのはじょうろで。

ダイヤモンド砥石、中砥石、仕上げ砥石、フックナイフ用に板に耐水ペーパーを貼ったもの2枚、棒状のセラミックシャープナー、青棒を塗りつけて使う角棒と丸棒、ツバキ油、油ひき具、滑り止めシート、古ハブラシ。とりあえず、今の自分に必要な砥ぎ道具はみんなおさまりました。

使っていくうちにまた変わってくかもしれないけれど。。と思ってたら、この後ツールロールをアップデートするなかで、青棒と革砥とセラミックシャープナー&丸棒はツールロールへお引越ししました。

Img_2995 このセラミックシャープナーと丸棒は、丸棒がシャープナーのカバーにもなる、というのがうれしい発見でした。丸棒は、スプーンづくり用のフックナイフの内側の砥ぎの最後に、青棒を塗りつけて使うのだけど、手頃なサイズのがなくて(フックナイフの砥ぎを伝授してくださってるRobin Woodさんは使い古したほうきの柄を使ってらして、うちにも古いほうきの柄をとっといたのがあったから、それで!と思ったら、太すぎた。。。)、「なにかに使えるかも資材引き出し」の中をあさったら、ファックス感熱紙のインクの芯が出てきました(紙なんだけどすごい堅い)。筒になっていて、セラミックシャープナーのカバーとしても、径がドンピシャサイズでした :)

* * *

砥ぎ道具用の木箱をメルカリで探していたら、たまたま、もっと大きな木箱(ふたつき)が目につきました。ワイン6本用の木箱。グリーンウッドワーク道具箱によいかもーと、サイズを調べると、ちょうどよさそうだったので、この箱もわがやにやってきてもらいました。送料込みで1900円。

Img_2963いままでの段ボール箱の道具箱がだいぶんくたびれてきてたので、木箱ならもっと長持ちだろうし、よかったです。木箱ってなんだかグレードアップ感もある :)

Img_2905 横幅がひとまわり大きかったので、いままで道具箱に入りきらなくて別にしてた、V字治具とかも一緒に入るようになって、快適です(クランプ2本と、でかい木槌だけは、相変わらず入らす外に出ていますが)。もとから仕切りも2枚ついていて、それもよかった。

Img_2958 ひとまわり大きくなったけど、リビングの一角のこれまでと同じとこにおさまりました。うれしいです。

* * *

こうして道具箱と砥ぎ箱がアップグレードされたので、なんだか盛り上がって、ツールロールもアップグレードにとりかかりました。

Img_2987ツールロールは、少し前にイケアで、たまたまロール式の布製のオーガナイザーを見つけて、改造したらツールロールになりそうと買っておいたのでした。LÄTTFATTLIG/レットファットリグ ペンシルホルダー(日本のイケアのサイトに載ってないので、海外のサイトだけど。。日本で買いました)というもの。

Lattfattligpencilholderwhite__041_2 鉛筆用に細く仕切られているコンパートメントの仕切り紐を適宜ほどいて。。あとは手を動かしながらどうするか考えていきました。現物合わせ的に。。

Img_2991道具の高さに合わせて、フラップがおりたたまる位置が高くなるように、スナップボタンの位置を変えて。。(今ついているスナップボタンを外す、というのをはじめてやったけど簡単でした。今あるボタンの表側の真中にくぎをあてて上から打ち込んで穴をあけたら、ペンチで挟んで取るだけ)。

あたらしくつけるスナップボタンは、道具なしに手でぱちんとはめられる、プラスチック製のバネボックにしました。これも初めて使ってみたけど、なかなかよい。布に穴を開けたら、あとははめて、パチン、でしっかり付きます。

刃物がぴょんと落ちてこないように、フラップをおさえるボタンを追加で真中あたりにもつけて。。。

持ち運びしやすいように、革の持ち手をつけたいな、と思って、昔使い倒したかばんについてた革の持ち手だけを外してとっておいたのを出してきました。ただ、ツールロール本体を丸洗いできるようにしたかったので、持ち手を取り外し可能にしたい、そのためにはどうしたらいいか、一晩寝て考えました。

で、最初はバネホックよりも外すのに力がいるというジャンパーホックで持ち手を本体に付けようと思って、駅前の手芸店に買いにいったのだけど、なかった。ほかに手芸店がないんだよね、前に大型のがあったけど閉店しちゃったんだよね、と考えていたら、はっとボタン式にすればいい、と思いつきました。その閉店しちゃった手芸店の閉店前セールで、雪だるまの形をした木のボタンを買ってたことを思い出したのでした。

Img_2952 ジャンパーホックをつける予定にしていたところに木のボタンを縫い付けて、革の持ち手にはナイフでボタン穴を開けました。

雪だるまボタンと、ふつうの木のボタンと。Img_2957

あとは、マジックテープをあいているところに縫い付けて、そこに小さいビニールポーチをマジックテープでとりつけられるようにした。このビニールポーチの中には、刃物を研いだ後にツバキ油を引くときに使う布と、小さい青棒をイン。布の油でツールロールが汚れないようにしたくて、ビニールのにした。。Img_2992

いちおうこのツールロールには、スプーンや小物を削るときに必要な小道具をひととおりまとめてみました。たまたま見つけたZed Outdoorsさんの動画も参考にしました。

中身は、今のところ、サバイバルナイフ(ちょっとした木割りに)、カービングナイフ長・短、フックナイフ(おさじの皿部を彫るのに)、えんぴつ、定規(木の定規と、やわらか定規)、ノギス、棒状セラミックシャープナー&丸棒、革砥&板(青棒塗り付け用)、青棒、ツバキ油、油ひきの布。カービングナイフ(長)とフックナイフは、さじフェスでモーラナイフ・ジャパン社さんからいただいたものです、感謝。このフックナイフは、さじフェスに来日されたヨゲさんが監修された新しいモデル。使い心地よい。。それまで使ってたフックナイフはちょっとお休み中で、今はこのナイフに親しんでみています。

Img_2989 で、持ち運ぶときはくるりとまるめておけて、使うときは逆側にくるりと巻いてそのまま使えるようにしたいなと思って、追加のスナップボタンをいくつかつけました。逆側に巻いて、そのまま立てておくこともできるし、ぶらさげておくこともできるようにしました。Img_2999Img_3001

これから使い心地を検証してくわけですがー、なかなかよい気がしています :)

* * *

道具関係のアップデートをしていたら、なんとなく勢いづいて、ここ数カ月やりたいと思いつつ手をつけられてなかった、削り馬のアップデートにも着手できました。

Zed Outdoorsさんが、ブッシュクラフトとグリーンウッドワークに入れ込んでいらして、自分と傾向と対策がどうやら似ている人みたい、と思って動画集を見てみたら、つい最近、削り馬づくりを長々とレポートしておられて、その中で、上板(作業台の板)の抑えのための杭を入れる角度について、語ってる場面があって。なるほどと思って、自分の馬も、もともとツノを生やしてあったのを、もっと斜めの角度で入れてみたら、がしっと安定するようになりました。ちょっとしたことが大きいんだなあ、と実感。

Img_2986 削り馬の脚ももっと安定させたいと思って、森林アカデミーの久津輪さんが先日つくられてた、ノックダウン式削り馬の脚のジョイントについて教わったので、それをやろうと思ってたのだけど、その前にホゾ穴をもう少し深くしてみたら、それだけでずいぶんがしっと安定したので、ひとまずはこれで様子を見てみることにしました。

Img_2978 フレーム部分も、若干ぐらつきがあったのが、フレーム上端にセンダンの木端を入れてみたらしっかりしました。削り馬を移動するときのハンドルとしても使えて便利になりました :)

フレームの支点が上板(作業台の板)にあいているのは、最初「ラップトップ式削り馬」のつもりでつくったのの名残りです。。。こんなふうにしてる人はほかに見かけないので、たぶんあまりよろしくないのだと思うのだけど、自分の用途では今のところ不自由していないので。。。このまままた様子を見てみる。

削り馬のアップデート、そうとううれしいのです。これでがしがしスツールの脚や貫をけずろう、という気になっています。秋の夜長って最高です :)

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2017.10.02

毛糸を編む、かごを編む

ぎりぎり締め切り仕事→人にたくさん会う仕事とつづいで、しばらくぶりに野山で眠りたい欲求がぶわんと来た本日です。でも明日はまたお外仕事なので、しばしこらえて。。。今週末にはうまくいけば、野山寝ができるので、それまでがまん。

政局が気になるし、自分ごとで手一杯になるのはむむむ、と思うけど、意識の視野の中に人間の分量が多くを占めすぎると、やっぱり大変になる。。ヒトは、自分と同じ種なだけあって、情報量が微細でたくさんだから、処理が手一杯になるのだろか。

気がとぎ澄まされていながら深くやすまるのは、野山で眠っているとき。

いつか、人のなかにいても深くやすまるようになれたら、と思うけれど。。

東京に電車で出るときは、いつも向かい合わせの席がある車輛に乗って、向かい合わせ席の窓側の隅っこに座れたら、短い棒針で小物を編んでるこの頃です。少し肌寒くなってきて、また編みたくなってきた。

編み物していると身の回りに結界ができるような感じもなぜかあって、助かっています(でも急停車したりしたときにまわりの人をぶすりとやらないようには、いつも気をつけてます)。

Img_2090 (あ)さんがくださった、遠い島で海藻を食べながら育った羊の毛糸の、この赤に呼ばれたので久々に棒針を出してきたら、同じタイミングで近所ですごい便利グッズに出会って、ごきげんになりました。手袋と帽子の形をした、編み針まとめ用ゴムキャップ。

靴下を編むときにはいつも4~5本の短い編み針を使うんだけど(この特別な毛糸は靴下にはもったいないのでアンクルウォーマーにしようかなと思ってるけど)、編んでる途中のそれらの編み針を全部まとめて、両端をゴムキャップでとめられると、まとまりもいいし、目が編み針から外れる心配もなくて、移動時にとーても重宝しています。

ドイツ製みたい。Prymというメーカーさん。ドイツとか、北欧、バルト三国とかは、手袋や靴下や帽子といった小物の手編みがさかんなイメージが自分の中にある。こういうグッズがちゃんとあるってラブリー。

* * *

編み物は途中でいったんやめるのがもう上手にできるようになっているから、安心していつでもできてよいのだけど、手仕事の欲求はふいとやってきて、やってくると去りがたいことがしばしばあって、こまります。

こないだはやらなきゃいけないことのまえに、やりたいことをしてみよう実験をしてみたら、やりたいことだけで1日が終わってしまった。。ということがありました。自分、やりたいことやりだすと妙に集中しちゃって止まらなくなるんだった。。と改めて思い知らされた。。

Img_2400 Img_2403 Img_2404 あの日は、すこし前の暴風で倒れちゃったジャスミンの蔓切ったので、バスケットをつくりたくなって、枠をつくったのでした。

編み込むほうの蔓はジャスミンのよこに伸びだしてた野草の蔓をつかったけど、足りなくなって、いったんここで止まったのだけども。。。

Img_2405 Img_2408 Img_2409_2 もひとつミニサイズを作り出して、そちらにはおゆうはんのご飯に入ったトウモロコシの皮を割いて編み込んでみたくなって、そしたらまた止まらなくなって、皮を使い果たすまで一気に。。でも皮も足りなくなった。

それでやっと立ち止まって、1日を振り返って、切ない気持ちに。しごとたくさんあったのに。。いそぎのもあったのに。。。。。 翌日はもうれつな勢いで仕事して、リカバリーしました。

秋はいっそう、いろいろつくりたくなる季節なんだよなーと過去の記録を見てもわかる。。どうしたものかな。途中で休む、に意識的にとりくむべしかな。。
 

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2017.08.27

海あそび・2/平成の装い

<海あそび・2>

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海は水着を着たまま行く
浜についたらすぐ波間へ

今日も海水浴です

ほんとにお風呂に入っているみたい
どこまでも広がる大きなお風呂

波がおだやかだったら
ひたすら波間に寝転がる
仰向いてプカプカ

入道雲ととんびを見上げて
太陽を全身にもらうんです


海はみんなとわけっこする
波うちぎわから波間まで

今日も海水浴です

一緒にお風呂に入っているみたい
波乗りのウミネコ、跳ねるお魚

すっかり涼しくなったら
のんびり砂浜に寝転がる
仰向いてウトウト

帽子を顔にのっけておいて
そよ風を全身にもらうんです

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着替えはちゃっと浜でする
砂が熱かったらすぐ水辺へ

今日も海水浴です

一緒にお風呂に入ったときみたい
ほら、とパンツを見せてくれる友

うっかり見せてもらったら
フルーツみたいなすこやかさ
宙を見てクスクス

足を砂だらけにしたままで
友情を全身にもらうんです

(8月21日、鵠沼海岸、(ゆ)ちゃん、(じゅ)ちゃんと)

+ + +

<平成の装い>

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ああ。こうやって時代から
あぶれていくんだろうな

と、やけにずしりとした実感を持った

世の中の流れ、のようなものの行く先を見ていて

ああ。ついていけない
ついていく意味がわからない

資本主義の果て?
愛の定義の謎が深まる

すべてがエクスチェンジの上で成り立つ世界

それは実像に近いんだろう、きっと

でも最近よく視界がかすむ

残像のようなものが見えていて
そのダブルに重なっているもう1つの輪郭と
この世の輪郭とのあいだの
ぼんやりぼやけた領域

そこに憩う。。。

あの隙間

有元利夫さんの絵に描き込んであった

自由に泳げた

あの隙間


21世紀かあ

光の明滅を眺めているだけのこの頃
幸せの定義の果てしなさに
声をなくしていて

切り刻まれた現実で
消化不良を起こして

商品のようにきれいに並ぶ
他人の記憶の色鮮やかさに
感心することしきり

カラフルなのが好きだし
軽やかなのも好き

なのに自分はどんどんあおざめて
どんどん重たくなってくみたい

時代の空気に浮かんでいようと
なるべく軽やかでいようと
明るいほうを向くのだけど

じわじわわけがわからなくなってくる

「頭で考えるのをやめて、感じるんだよ」
というアドバイスをありがたくもらって
ぼんやりと思考を停止する

そうやってさらに暗く影みたいにあおざめて

最後の悪あがきみたいに
なぐり書きを書き連ねるだけ

キラキラ明滅する四角い世界に
弱い毒をたれ流すだけ

この全部から離れたところに
手つかずの健やかさがあることを知りながら

限界がきしむ音を聞きながら
平成を装ってるだけ

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2017.08.13

すきとおる/海あそび

断片化シリーズ。8月11日のぶん。この日は降ってきた、というより、ちょっとふり落としたみたいなふうでした。。

+ + +

<すきとおる>

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「行きたいのはただ
野生動物の視野の中」

と書いてたら蝉の鳴く庭から
野ねこが窓を叩いた、朝

いつも闇に紛れてやってくる彼女
今日は巻いてきたらしい、過去を

陽のあたる場所を通ってきたんだねえ
アンテナの精度はあいかわらずだねえ

感心して
安心して
すきとおる絆によりかかる

書くこともなくなって、黙る……

+ + +

<海あそび>

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下を向いたら見えた、水底の夢
青いソラスズメの群れ
視野を埋める、光る青、揺らぐ瑠璃に
吸い込まれる、意識の息継ぎに

仰向いて波間によりかかって
空の深さを測って

降ってくる日差しと
まぶたのひさしを
絶妙にバランスさせて
視野に光を氾濫させて

波の上下動を感知しつつ
おおいなる平安に沈む…~~…

少ししたらまた

下向いてユラユラ
仰向いてプカプカ

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(8月10日、胴網海岸、(ゆ)ちゃん、(み)ちゃんと)

+ + +

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2017.08.03

それぞれの夏

Img_1828「猫の額庭」のヒメヒマワリの、今年の一番花だった花が咲き終わりました。写真の一番上の茶色く枯れたのがそれ。6月15日に咲いたから、1月半のあいだずっと咲いてたんだ。。猛暑の日も、豪雨の日も、しばらく雨のなかった日々も。なんて強いんだろう。

今は後から咲いてきた5番花以降の花たちが元気に咲いています。リレーのようにしてこうして秋まで咲かせ続けてくれる。

この夏は、「猫の額庭」に水やりを一切してなくて、雨だけでやっていってもらっているのだけど、それでも元気でこうして咲いて、花のたくましさって半端ないです。

冬にはいったん姿を消して、春になると毎年あたらしく地面から出てきて、夏に黄色い花をつける。枯れ姿もかっこいい。わたしがここに越してくるより前からここに生きてきた、先住植物です。

何年も前に、この花にすごくなぐさめてもらったときのことも、毎年思い出します。

+ + +

Kakigori_2 昨日は遠方のともだちが、ひさしぶりにはるばる会いにきてくれて、正当な夏休みみたいな午後を過ごしました。みんなで駅から海まで歩いて、波打ち際を楽しんで(貝の砂もぐりも眺めて)、帰り道に天然氷のかき氷屋さんでふわふわのかき氷を食べました。いちごソースがおいしかった。。。

5歳の(よ)くんも来てくれて、おみやげに(ヨ)さんが持参した紙相撲をかき氷屋さんのテーブルに広げて、みんなでトントンやった。曇天で夕方で入店待ちのお客さんが並んでなかったので、奇跡的にゆっくり遊んだりできました。楽しかったな。。

昨日は台風が遠くに来ているせいで、すでに波がいつもより高くなっていて、残念ながら海水浴は無理だったけど、(よ)くんは波打ち際ではしゃいで走りまわって、ゆうに50メートル分くらいは走ってた。。。小さな体から発せられるエネルギーははちきれんばかりで、見ているだけで爽快でした。にんげんにはこんなにすごいエネルギーがあるんだなあ、と実感した。これはほんとに、すごいことだよ、と思う。

海からかき氷やさんまで歩くあいだも、ただ「歩く」のでなくて、くるくる回りながら歩いたり、盆踊りみたいなのを踊りながら(しかも後ろ向きに)歩いたりする(よ)くんは、実にクリエイティブ。自分全部を注ぎ込んで楽しんでたように見えた。

この5年の年月、彼の育ちのプロセスの相棒となってきた(な)さんも、実にかっこいいなあと思いました。体力のいることだし、特に体調が変動しやすい人には(そうでなくても)大変なときがいっぱいあるだろし。。ほんとに尊いことです。

+ + +

Img_1834 さて、アリたちの夏休みも、すこやかに(?)続いているもよう。今日も3、4匹が窓辺の”別荘”に遊びに来ています。

以下、”別荘”の解説をすると。。。

うちの家は古い木造で、小さい生き物が出入りできるすきまはいっぱいあって、毎年初夏にはアリたちがいっぱいキッチンのはちみつの瓶とかに巡礼しだすのだけど、不思議と今年はキッチンに来なかった。

Img_1751 来ないなーと思ってたら、今年はリビングのほうに、巡礼の道ができあがっていました。窓辺に置いてある、少し前のクリスマスに相方にプレゼントした、白樺の樹皮でつくったおうち。そこの煙突に、いただきもののチュッパチャップスを立ててあったんだけど(煙突から出る煙っぽかったから)、このおうち(特にチュッパチャップス部分)が、今年のアリたちに好評のデスティネーションになりました。

しばらく前まで、富士登山の人たちみたいに、ぞろぞろ列をなして来ていた。窓の縁のところをずーっと行くので、人に踏まれたり家具につぶされたりする心配もないから、静観していたら、だんだんブームが静まっていって、訪問者数が減ってきて、最近は、たまーに、ぽつぽつと、1日に数匹くらい来ています。

そんなに混雑しなくなって、ほどよいお出かけ先になっているもよう。

生き物それぞれにとっての夏の日々。。。セミもようやく元気に鳴き出しているし、いつもこの季節に姿を見せるカナヘビの家族も、健在です。ありがたいことだと感じています。







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2017.06.15

自然にあること、ほんとうのこと

Img_1066 大家さんとお庭を共有してる南側の窓向こうに、グリーンカーテンが自然と育ってきてくれました。以前はゴーヤで茂らせたり、去年はいただいたフウセンカズラの種から苗を育てて、フウセンカズラカーテンにしたりしたけれど、今年は春になんにもできず。。。夏の暑さが心配と思っていたら、ブドウに似た葉っぱを持つ野草が、おのずと生えてきて、茂ってくれています。

今年は野菜類も、春に新たに種まきをしたりがぜんぜんできなかって、残念に思っていたら、去年の春に種をまいたミニトマトが冬越しして、今また実をつけてくれています。ありがとう。

今もまだ、とてもしんどくなるときがしょっちゅうあって、つらいのだけど、やさしくしてもらっている、ように思います、こういうとき。

そういえば、今年はいつも春になるとキッチンに大挙してやってくるアリたちが、やってこなかった。毎年、ひとしきりアリーズとのやりとり(やってくるたびに専用のポンポン玉でからめて、勝手口から外へテレポートしてもらったり、通り道を確認してそこにみんなが入り帰ったあと、入口を練り消しゴムでふさがせてもらったり)があるのに、今年はなかったので、不思議。

お風呂場には数匹だけやってきていたっけ。それもほどなくして来なくなった。

かわりに、一度、壁のわずかな裂け目から大勢の羽虫がぼとぼとと落下してきて、そのみんなが明るい方にむかって、勝手口の網戸にびっしりと集まっていたことがあったっけ。あれはびっくりした。網戸を開けてあげたら、みんな外へ出ていったけども。なぜか産卵場所はうちの壁の中(?)だったようでした。

あんなことは初めて。。。虫たちのみんながみんな、網戸でふさがれた勝手口から外へ出ようとしてたこと、印象に残っています。自分の心の中を映していたかのように、思いそうになりました。

Img_1114 今日は、「猫の額庭」に、ヒメヒマワリの一番花が咲いています。毎年同じ場所に出てきて、毎年咲いてくれているヒメヒマワリたち。これまでも心のなぐさめになってくれたこと、何度もあった花です。青空にとても映える黄いろ。

こうやって季節のことを確認して、文字にして、書いていることの意味は、自分の精神にとっての養生のみ、と、よくわかっています。今は書くことが、自分を保つためにできることだと感じる。こういうふうに言葉を使っていいのかどうかな、とか思うところはいろいろあるけれど。

季節のめぐりを記録すること。自分の言葉を発すること。それで、なんとか。なだれのように崩れ落ちていかないようにしているようなふうです。

こころから明るいほがらかな気持ちになれなくなって久しいです。こういうときも必要なんだろな、とは思うし、なにかとのバランスをとっているのだろう、とも思うけれど。キラキラしたものに接すれば接するほど、違和感が大きくなっていくのを、どうしようもできずにいます。

今の時代は、言葉にも写真にも映像にも、「ほんとうのこと」が成分として少ない気がしていて。「ほんとうのこと」が逃げて、スカスカのものを、やりとりしあっているような。。。

こういう想いも全部、調子の悪いわたしの脳みそのせいなんだろう、とも思うけど。

* * *

Img_1002_2 こないだは、母の命日で、久しぶりに父に会ったので、少し早いけど父の日のプレゼントに、陶芸ワークショップでつくったお皿をあげたら、おもいのほか喜んでくれて、うれしくなりました。

Img_0867 Img_0855 ハコベとヘビイチゴで模様をつけたお皿。どちらも大好きな野草。北鎌倉の「たからの庭」にある「たからの窯」でのワークショップでつくりました。たからの窯の庭や周囲に生えている木の葉や草を自由に採取して、好きな模様にしてよかったのだけど、すぐにハコベとヘビイチゴに決めました。Img_0848Img_0849

こうした野の草や野菜とかが今も大好きなのは、小さかった頃父が畑をやっていて、作業をするときよくわたしを連れて行ってくれていたからかも、とふと思いました。

小さい頃の記憶はうすらぼんやりとしていて、あまり覚えていないのだけれど、畑で過ごしたときの記憶はあざやかです。トウモロコシがわたしの背丈より高く育って、立派な実がなっていたようすとか。畑の端に、父が抜き取った草を山にしていたようすとか。畝と畝のあいだにしゃがんだときの感じとか。

ある年、イチゴを畝1つ分つくったのだけど、収穫できたのはたった1粒だったこと。その1粒を父がわたしにくれたこと。これもよく覚えています。今でも食べ物の中で一番好きなのがいちごなのも、このせいかもしれない。

そんなことを思い出すと、野草の模様のお皿(まんなかはイチゴの葉っぱによく似たヘビイチゴの葉っぱ)を、父にあげることができて、うれしかったです。

Img_0852 「たからの窯」は山あいのとても静かな場所で(駅から歩けるのに、登山道の入口あたりにあって)、うかがったのは雨模様の日だったけれど、とても安らぎました。また行きたい。

このお皿を見て、陶芸家の友人が「いいスジしてる、さすがクラフトウーマン(笑)」と言ってくれて、いやいやそれはひとえに、初心者でもつくれるように工夫してくださってる先生の努力のたまものなんだよ、と思いましたが、クラフトウーマンと言われてふと考た。

グリーンウッドワークや靴下を編むことなど、手仕事はやっぱりすごく好きだけど、これは母ゆずり。だけど、母が真剣に取り組んでいたジャンルの手仕事はやってこなかったな、と思いました。自覚的に避けてきたわけではぜんぜんないのだけど。パッチワーク、彫金、ステンドグラス、洋裁、レザークラフト。どれも今となっては、やっていたらよかったのに、道具もみんなそろっていたのに、と思うけど、やろうと思ったことはなかったのでした。母を越えられはしないことが明白だったからなのか、何なのか……?

20131012_133124とくに縫い物をしているときの母の手は「魔法の手」だったと今も思う。晩年母が一番気持ちを注いでいたのはパッチワークだったけれど、あの気の遠くなるようなサイズのものをひと針ひと針、手で縫っていた姿を覚えています。いつもみんなが寝た後、夜中の2時くらいまで縫っていた。

癌が進んで、目がかすむようになってからも、針を持とうとしていたことも、印象に残っています。母の遺作は、布を継ぎ合わせるところまでが終わっていて、あとはキルテイングするだけなのだけど、わたしは今だに完成させられずにいます。

Img_1070 個人的には母の彫金の仕事が、好きでした。形見分けでもらってきたこれは、今もお気に入り。オリーブの枝をくわえた鳩のモチーフ。かわいいです。

小学生のとき、自分で柄をデザインしてレザークラフトでつくってもらったペンケースも、今も持っています。

で、陶芸の話に戻ると。陶芸は前からあこがれてはいたけれど、やっぱり、自分のすることだ、とは思ってこなかったのでした。これもたぶん、祖母と祖父が陶芸をやっていたせいかもしれない。ふたりしてさまざまな器やお皿やカップを大量につくっていて、ふたりが亡くなった後、父と母は整理が大変だったみたいでした。で、かなり処分したらしかった。父は少し陶芸に興味を持っていた時期があったけど、結局やらなかったのは、「焼きものは作ったものが残りすぎる」という理由だったように記憶しています。割って処分しないといけないから、と言っていたような。

祖母と祖父はふたりとも手びねりでつくるのが好きだったらしくて、味のある(くせのある、ともいう?)ものばかりだったから、父と母にとっては使い勝手がよくなかったりしたのもあったかもしれないです。

Img_1110 でもああいう器は、重ねにくかったり洗いずらかったりしても、やっぱり好きだ。。。で、祖母の遺品の整理のときに、処分用の段ボール箱につっこまれていた中から「わたしがもらう」と言って引き取ってきたカップやお皿は、今もわが家で活躍しています。祖母と祖父のサインが裏に入っている、素朴でかわいい手づくりの器。楽しんでつくったことが伝わってくるものばかりです。Img_1109_2

野菜づくりも、暮らしの道具づくりも、それにいそしんでいる姿やその仕事を見せてもらってこれて、ありがたかったな、と思う今日です。自分が受け取ってきたもののすばらしさが分かるのは、こんなに年月が経ってからだったりするんだな。。。当たり前のように自然にそこにあると、なおさらそうなのかな。。

なんだか申し訳ない気持ち。

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2017.06.12

季節のこと

まだ調子が上下動していて、しんどさが続いていて、これは季節柄、仕方のないことなのかもしれないとも思いつつ。今日は、心がしんと静かです。凪みたいで、平和で、ありがたいです。

季節のことを書き残しておきたい気持ちがあります。自分にとって、季節がめぐることは、ひとつの大きな拠りどころ。自然の摂理を信頼できるときでもあるので。

Img_0970 このあいだ、ピンポンが鳴ってお隣さんが庭でなった青い梅の実を山盛りくださいました。5月は真夏のように暑い日もあったりして、季節感がよくわからなくなっていたけど、梅の実を見て、あ、今はまだこの季節、梅雨の前だよ、と実感しました。

Img_1009_2 いただいた梅は、さっそく黒糖で梅ジュースに仕込み。数日でどんどんエキスが出てきています。できあがったらお隣さんにあげる。たしか前回、庭の梅をいただいたときも、そうしたら、「これ、夏に飲むと元気が出るのよね」と喜んでくださったので、今年も喜んでもらえたら、と。

その数日後、夜遅くに帰宅したら、今度は玄関のドアノブに袋に入った梅が下げてありました。今度のはやや熟している黄色い梅の実。なんともいい香りでした。これは大家さんかな?と思って翌日外で会ったときに聞くと違うとのことで、誰がくださったんだろう?と思っていたら、これもこないだのお隣さんでした。Img_1006

お隣さんとの間に生えている庭木の剪定もなかなか手をつけられないでいる、ふつつかな隣人なのに、やさしくしてくださって、ほんとうにありがたいです。このあたりの人は、みなさん、マイルドでやさしい方が多くて、ほっとします。先日町内会の組長になって、初めて総会に出たときも、この土地のみなさんの人柄を垣間見た気がしました。

自分の精神がここ何年も安定していたのは、海の近くに越したおかげだ、とずっと思ってきたけれど、それは正確には、海がそばにあることと、それから海の近くで暮らす人たち(海によってほがらかにされている人たち?)に囲まれているおかげだったんだ、と最近思い至りました。

すでに熟しかかっていたこの梅は、明るい窓辺で3日ほど追熟させて、梅ジャムにしました。追熟させているあいだ、部屋中が梅のいい香りでした。別の部屋からこの部屋にもどるとき、とくに感じる香りの良さ。梅の香り、ほんとうに好きです。Img_1064

梅ジャムは、完熟の梅をたっぷりの水で茹でて、トロトロにつぶして、少し火を通すだけ。茹で汁もおいしいので、こちらは少し黒糖を入れて、ドリンクにしました。

* * *

ドリンクといえば、飲んで失神するのを何度か繰り返して以来、お酒は飲まないできたのだけれど、実はワインの中の酸化防止剤にアレルギーだったことが去年の夏はっきりして、それからはまた、ちょびっとずつお酒をたしなむようになりました。

陽が長くなってくると、ちょっとワインが飲みたくなってきました。酸化防止剤不使用のワインに、ハーブを仕込んで飲んでみています。

ロゼワインに、沖縄で買ってきたドライのローゼル(ハイビスカス)をひとつかみ。ロゼが赤ワインのような色に変わります。

Img_1044Img_1050 昨日は白ワインに、鉢植えで育っているローズマリーの小枝を25cm分くらい、漬けこんでみました。見た目がさわやかで愉しい。

ローズマリーワインは少しはちみつなどを混ぜて甘くすると自分向けになるかな、と思っています。

* * *

もひとつ、たぶん季節のこと。おととい浜へ行ったら、波打ち際に小粒の貝がいっぱいいました。みんな、波がわーときて、砂がさらわれて、体があらわになると、ぴょこんと向きを縦に変えて、急いで砂の中にもぐります。

ぴょこんと向きを変えるのを、みんなが一斉にやるのを見ているの、たのしいです。無性にたのしくなった。

Img_1039 Img_1036 写真にはうまく写らないですが。。。わずかにポツポツとなってるところ、みんな貝のもぐった跡です。

3年前にも6月に浜で貝の砂もぐりを見ていました。ってことはこれはここらへんではこの季節の行事なのかもしれないです。来年も観察を継続してみます。

今の時期はここらへんでは、あとはホタルとカジカガエル。まだ両方とも、今年は会いに行けてないけれど。みんな元気だといいな。

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