2016.09.18

9月

20160912_075307 今年はジャスミンが例年になくたくさん花をつけています。3号ポットに入ったひょろんとした苗を植えて、何年たったのかな。もうすっかり大人な感じになった。

先日は、中秋の名月、きれいでした。下駄はいて夜の散歩に出て、うさぎがお餅つきしてるの、見えるかな―と目を凝らしたら、となりで相方が「あ、めがね、わすれた」と。遠くと見 るときに使うめがねらしかったけど、遠くといっても月はだいぶん遠いよ?と疑問に思いました。でもやっぱりかけるとかけないとでは違うらしかった。

Photoこの夜は、香港のともだちがくれた、巨大月餅を1/4だけいただきました。黄身が2つも入っていて、ハスの実の餡で、おいしかった!香港では、家族で集まって、ごちそうを食べる日だそうです。ごちそうのお皿がたくさん並んだ写真を見せてくれました。テーブルいっぱいにごちそうが並んでるのだけど、その下に新聞紙が敷き詰められていて。不思議に思ったけど、なんでも、おばあちゃん世代の人はめんどうを省くためにこうやったりするんだよ、とのこと。

さまざまな場所の、さまざまなしきたり、いいなあと、しみじみ。

20160916_110151 フィンランドのサンタさんからいただいた、フィンランド・サンタ一族の12カ月を描いたカレンダーでは、9月はみんなでやかんコーヒー(やかんの中に粉 コーヒーをどぱっといれて焚火で沸かすコーヒー)とマッカラというソーセージを焚火であぶるのとを楽しんでいます(先月は、サンタ一族みんなで森でブルー ベリー摘みをしていた)。なつかしいフィンランドの焚火。見知らぬグループ同士も同じ火をシェアしたりしていたこととか、思い出します。

秋も折り返し地点をすぎて、そろそろ自分ちあたりも、焚火日和になってきたかも。野山に行きたくなりまする。

でもこの秋は台風の挙動が物騒すぎて、なかなかキャンプにも行けずじまい。仕事の能率もなぜか下がっていて(水星逆行のせいもあるかな?)、家で木削りするのもままならない日々……。むーん。

相方のお誕生日も、例年、小旅行アドベンチャーをしてたのだけど、今年は台風の様子を見て、ごく近所の、新しい場所へアドベンチャーしてきました。江ノ島水族館と、寒川神社と、寒川神社の近くにある完全予約制韓国料理やさん。

寒川神社は、なんだかすーっとしている場所でした。お参りしようとしたとき前方で何かが執り行われている最中だったらしく、神主さんがふと鳴らした鈴の音が、とてもきれいではっとしました。

そのあと、お守りなどを売っているところへ行くと、「みすゞ」と書いた箱があって、なんだろうと思ったら、白い紐に結わかれた鈴が販売されていたのでした。そのほかにも、朱色の紐に8つの鈴が結わいてあるのも売られていました。神主さんの鳴らしていたののミニバージョンみたいで、音色はやっぱり、ほがらかに澄んでいて、きれいでした。

20160918_161210 境内の別のおみやげものやさんも覗いたら、そこには、さらにたくさんの種類の小さい鈴(というか、鳴りもののキーホルダー)がいーっぱい並んでいました。音色もさまざま。相方のお祝いに、水琴鈴というのを1つ、買いました。この鈴は、りりん、というよりかは、しゃららん、という音。後で、相方のギターと唄に合わせて、カホンを叩いて遊んでいたときに、この水琴鈴を合間に鳴らしてみたら、パーカッションの人がよく使うウィンドチャイム(シャラランと鳴る楽器)にそっくりで! とてもいい感じでした。

翌朝目覚めて、起きぬけに一番に思い出したのも、寒川神社の鈴たちのことでした。

でも、寒川神社の前に行った、完全予約制韓国料理屋さんの「オムニ」さんも、衝撃度は同じというか、上回っていたくらいでした。

20160913_134140 うわさでは聞いていたけど、ほんとうに、人生で食べたチヂミの中で、一番おいしいチジミをいただきました。あと、お店の真向かいの梨農園の梨を使っているという、梨のキムチも最高でした。梨の冷麺も……。そしてきわめつけに、わたしも、ご一緒した(た)さんも悶絶したのが、最後に出たいちじくのデザート。もうこれは、いちじくそのものよりもいちじくらしい!としか言えないお味で、口に入れた瞬間、びっくりしました。20160913_144244

オムニのママも、気さくなすてきな方で、「2度目に来るときはお客さんはもう家族みたいになっちゃうんだよー」、とおっしゃってましたが、なるほどそうだろうなと思いました。おなかパンパカリンに食べても後でちっとももたれないところもさすがでした。

相方も、ご一緒した(た)さん(彼女も同じく9月がお誕生日)も、食べることが大好きなので、よかったことでした!

* * *

江ノ島水族館は、近所にありながら、一度行かなきゃねといいつつ何年もたってしまった場所です。でも行ってみたら、興奮のるつぼに包まれました…。あまりに興奮して、ドキがムネムネじゃない、胸がドキドキして大変でした。いったん気を落ちつけに、水族館の外に出て喫茶店でお茶しないといけないくらいでした(水族館は入退場が自由です)。

相模湾大水槽という大きな水槽があって、もうこれが最高で、ここだけ見てるだけでも大満足なくらいなのに、さらに海獣のみなさんのショーや、お魚たちをダイバーが紹介するショー、深海の生き物のみなさんやクラゲファミリー、ひとりひとり個性が紹介されているペンギンたちやゴマフアザラシなどなど、みんなそれぞれにとても愛情をかけてお世話されている様子が伝わってきました。

ショーはいずれも、海の生き物ひとりひとりの個性を知ってもらって、もっと好きになってもらいたい、もっと親しみを持ってもらいたい、というのが一番の意図だということがびしびし伝わってくるのでした。人(お客さん)ありき、ではなく、生き物ありき。そう感じられて、嬉しかったです。

江ノ島水族館は、創業が1954年、日本で最初の近代的な水族館だったそう。いろんな分野でパイオニアなのでした。イルカはもう水族館生まれが5世代目。相模湾大水槽にいるネコザメも卵をレギュラーに生んでいるみたいでした。シラスの繁殖に成功したのも、実は偉業なのだとか。

光が届かないほど深い海に暮らす生き物は、色白でした。深海は水圧がものすごく高くなって、カップラーメンの入れ物をその深さまで沈めたとしたら、縮み上がってしまうくらいな場所。そんな場所でしっかり生きている生き物がいることは、なんというのかな、頼もしいな、と。わたしの心の奥底にも、そういう生き物が、ひょっとするといるのかもしれない、なぞと思いました。

14333146_10210415674287112_25498800 相模湾大水槽は、まるでお魚のおでこをじかになでなでしているような気分になれる、内側に湾曲したウィンドーもあって、そこでネコザメ(のタマさんかな?)に愉気もさせてもらえました(写真はネコザメさんではないほうのお魚)。

しかし江ノ島水族館は、情報量が多すぎて、くたくたになりました。最後はめまいのようなものがして体調がやばくなって、帰宅してからもぐったりしていました。大変だった。。。でも、また行きたい。

* * *

20160918_134826最近の手仕事は。。。今日はほうぼうでグリーンウッドワーク仲間のみなさんが、椅子づくりなどをしているのもあって、ひとり家で仕事をしてるのが切なくなって、まな板のカンナがけをしました。少しなぐさめられた。。ような。

相方のリクエストあって、つげ櫛のカバーを縫いました。母の形見の布で。布を工夫して折って、2カ所を直線に縫ってあとはひっくり返すだけ、という縫い方を参考に、デザインしてみました。なかなかおもしろかった。 20160916_203359 20160917_080854 20160917_080936

それと、以前相方のお誕生日のお祝いに、相方のおばあちゃんの形見の布でズボンを縫ったのだけど、その丈が長すぎるのを直して、と言われたきりになってたので、お直ししました。

20160918_093300 そして遅ればせながら、お誕生日ケーキとして、紅玉りんごで逆さアップルパイケーキをつくりました。今年の相方のお誕生日は前々日から始まって、1週間に渡ってだらだらと(?)お祝いをしています。こんな年もあっていいのかな。

保存

保存

保存

保存

| | コメント (0)

2016.07.21

夏の養生策&スプーンナイフの砥ぎのこころみ

20160718_115440 「猫の額庭」のかえでが、窓の向こうであおあおと元気で、部屋の中からみると、額縁に入った絵のよう。麗しいです。

毎日暑かったのと、参院選、都知事選のことで頭もきもちもいっぱいになっていて、今年の7月はなかなかこたえました。。。いろんな不安や心配がアンダートーンとしてそこにある感じで、体力が奪われているようなふうです。

でもようやく水無月も満月を越えてのこり2週間。この下弦の月のあいだに、少しはちらかっている頭のなかや、案件をお片づけして、養生もして、少し落ち着いて過ごしたいです。

20160719_161807 最近の養生策。。近所に出かけるときは、下駄で歩いていくのがブームです。相方は下駄で歩くと、肩凝りが解消されていくとのこと。2人で歩くと音がにぎやかで愉快です。でも喫茶店に入って、トイレに立ったりするとき、他のお客さんにふりかえられたりします。。。

とても履きやすいこの下駄は、郡上八幡の郡上木履さんの。お世話になっている岐阜の森林文化アカデミーの卒業生の方がはじめたブランドで、地元のひのきで つくっておられます。郡上踊りの踊り下駄。(郡上踊りを踊る人は、ひと夏でげたを1足、はきつぶしてしまうそうです。。!)和の虹色の鼻緒も気に入っています。

数十分、この下駄を履いて出かけて、帰宅すると、家の中のフローリングの床がふわんふわんにやわらかく感じます。すごくおもしろい現象で、毎回よろこんでしばらく家の中を歩き回ります。体の感覚っておもしろいなあ、とつくづく思います。

20160720_171859 この時期の養生策その2は、古典的に、海水浴です。昨日は、相方が珍しく休みだったので、夕方から、少し遠くのお気に入りの浜へ行きました。まだ夏休み前だったのと、この浜の近くの別の浜で大きな花火大会が開催されていたことから、こちらの浜はがら空きで、とっても快適でした。

波もおだやかで、まるで湖で泳ぐみたい。傾いた太陽にきらきらひかる水平線に向かっておよいでいくとき、久しぶりにとてもシンプルなただの生き物になりました。

足がつかない深さになると慌てる日もあるけど、この日はまったく不安もなく、のびのびとおよぎました。

20160720_180813 砂浜で砂遊びをしたりもして。とてののんびりした。。。浜に座っていると、風の温度も空気の温度も完璧に心地よくて(暑くもなく寒くもなく)、すぐそこまで打ち寄せてくる波の音も景色も楽しくて、ほんとうに居心地よかったのでした。

家にいるとあづいーと思っているときでも、浜へいくと涼しい(海にちょっと入ってからだとなおさら)。

家の近所の浜に、ざぶんと入りにいくことも、この夏1度、やりました。ほんとうにざぶんと入って、帰ってくる。海水浴だといってあれこれおおごとにならずに、水着をきたまま自転車で浜まで走って、また水着を着たまま帰ってきます。これだけでだいぶん涼しくなります。家で水風呂に入るんでもいいんだろうけれど。。。

やらなくちゃいけない仕事も、やりたいグリーンウッドワーク関係のこと(とくに砥ぎ!)も、たくさんあるけど、とりあえず夏の日々は、体力的になんとか生き延びることが優先、という感じです。。。

* * *

あ。でも砥ぎも、グリーンウッドワーク指導者養成講座で前回、砥ぎを教わって帰ってきてから、すき間の時間にスプーンナイフ(クルックナイフ)だけは砥いでみることができました。

20160721_160959 いままでおっかなびっくりで、へんな刃になってはいけないと腰抜けな感じでしか砥げずにいたのだけど、今回教わってから、思い切ってハラを決めて砥いでみたら、なるほどー、ちがうー、というのがよくわかりました。

このナイフをつくってくださった大泉さんには、フィンランドに送ったら砥いでくださる、と言ってもらっていましたが、自力で砥げないことにはしょうがない、と思っていたので、今回教わることができて、ほんとによかった。。。

砥ぎというのは、砥ぎあがりのきめ細やかさが、そのまま削ったときの木の断面にコピーされる、と今回聞いて、とてもわかりやすかったのでした。刃こぼれしていると、そのカケの部分が筋になって断面に残る、というのは体験済みで知っていたけれど、もっと見た目に明らかでないきめ細やかさの度合いについては、それが削ったものにどう影響するのか、はっきりわかっていませんでした。よく切れると、力ずくにならずに済むから、ケガなどの危険が減る、というくらいしか考えが至っていなかった。。。おかげさまで用途によって、どういうふうに砥ぎたいかを判別する基準もはっきりしてきました。

「刃がまったくついていない。。(汗)」と先生に見せたときに言われたわたしのスプーンナイフは、砥いでみた今の状態も、先生に見せたらたぶん相当あやしい出来だーということになるとは思うのだけど、それでも!少し前にこの「刃のついていない」状態で削っていたスプーンのさじ部分をあらためて削りなおしてみたら、「なんて快適!そして削り跡が断然きれい!」と思いました。刃のほうも、青棒を使ってみることで、一応(?)ミラーフィニッシュに近づきました\(^o^)/

やはり切れない刃物はよくないですね。。時間をかけて一生懸命、へたな努力をしていたなあと思います。ストレスなく、きれいに仕上がる、というのは気持ちがいいです。自分のやったことのフィードバックが鋭敏に返ってくるって、楽しいです。

道具がよくなっただけで、自分の腕が上がったように感じる。。。改めて、道具のクオリティって大事だなと思い至りました。自分の手に合った大きさだとか、ふさわしい砥ぎ具合だとか。

削っただけの仕上げにあこがれている(サンディングをしないで仕上げたい)自分としては、砥ぎはときめきの源になりつつあります。(砥ぎについての講座を受けた帰りの夜行バスでは、またいつものように、飲み込みのはやい他の受講者のみなさんと自分をくらべて、ひとしきり落ち込んでいたのだけど、毎回踏まれた雑草のごとく好奇心がまた起き上がってきて、モチベーションがふたたび上がり始めるのでした。。。しぶといな、わたし。。。自分は、こういうことをする器量がないのだから、ふさわしくない、やっちゃいけない、他の人に機会をゆずるべきだetcという想いは常にそこにあるんだけれども、好きになっちゃんだから仕方ないよなあ、と開き直る気持ちも出てきています。) 

やっぱり夢中になって手を動かしていると楽しくてたまりません。

| | コメント (0)

2016.03.23

休日

20160323_173415 ヒメスミレらしきすみれが、「猫の額庭」に花を咲かせているのを、みつけました。予期しない場所にぽっといる、その感じが好ましかったので、写真をとらせてもらった。うつむき加減な咲き方をするのは、クリスマスローズたちと似ているな。

今日はまる1日、お休みの日にしました。ようやっと、読書の午後を過ごしました。まともに本を読むのは、3カ月以上ぶり。。。! 20160323_154750 お誕生日プレゼントに、サプライズでもらった『森は考える』という本なのだけど、意外に、ここしばらく自分が受けてきた刺激の中身を反映するというか、統合するというか、そんな内容で、ああ、全部つながっているし、ふさわしいときというのがあるんだな、と思いました。

夕方からはフィンランドの伝統食「カレリアン・ピーラッカ」を焼いたりして過ごしました。パン焼きも、かなーり久しぶりです。

20160323_195759 カレリアン・ピーラッカは、ライ麦粉の皮の中に、お米のミルク煮をつめて、オーブンで焼くのだけど、想像していたより、ずうっと簡単だった。。そして相方はめちゃくちゃに喜んでくれました。たべるときに、ゆで卵のみじん切りにバターを練り混ぜた「卵バター」というのをトッピングするのが定番らしく、それもやってみたら、なかなかおいしかった。

20160323_23451220160323_234645_2 夜は、好きなラジオ番組を録音したのを聞きながら、ノコギリの柄を削り終えました。少し前に、小さめの替え刃式ノコギリをホームセンターで見つけて、いいな、と思って入手したら、とても使い勝手がよかって、うれしくて。ピンクのプラスチックの柄のかわりに木製の柄をつくったら、もっと愛用できそうだなと思えていました。20160312_19000220160314_124409 刃ものの柄づくりは、初めてだったけど、なかなかおもしろかった。

ついでに、このノコギリのケースも、好みのボール紙で作成。北海道のマルセイバターサンドのあき箱で。

手を動かすと、ふしぎと心がやすまります。

たくさんの人に会って、いろんな刺激を受け取ってきた日々の後、こうやって過ごすと、ここしばらくのいろんなことがぽっと浮かんでは流れていって、「あのときのあれは、こういうことだったのかも」というふうに、その場その瞬間にはわけのわからないままにいたことの意味がこころに浸み込んできたり、別々だと思ってたものごとがつながってた!と小さいひらめきが降ってきたり。

お休みは、気分転換したり養生したりしてエネルギーをチャージする、という意味でしか、あんまり捉えてこなかったけど、消化とプロセッシングの時間でもあるのだな。。

| | コメント (0)

2016.02.21

走る

20160217_091820 淡い色のクリスマスローズが、3年越しで、とうとう大きな花を咲かせてくれました。葉っぱだけだった今までも、すごくかわいかったけど、こう見事な花が咲くと、おおおお、と思います。

昨日たっぷりと雨が降って、今日は空がぴかぴか。まさに「自転車でホームセンターまで走る日和」だったので、行ってきました。川沿いの道をぐーっと走った。気持ちよかった。

大好きな鵜がいました(いまだにウミウなのか、カワウなのか判別がつかない。。。くちばしの端っこの形をみるとわかるそうなのだけど、遠すぎてわからないのだった。。)。ユリカモメも大勢いた。陽を浴びて楽しげでした。

少し前だけど、この川に鵜が一羽、泳いでたと思ったら消えていなくなり、あたりはしーんとしたので、おかしいな、と思いました。そうするうちに、川面にほんの少しだけ小さな気泡が上がったので、じいっと注目していたら、そこからさらに距離のあるところで鵜が水面に顔を出しました。あまりに長い時間だったので、この潜水能力はすごいぞ、と思って、次にこの鵜がもういちどもぐった瞬間から、秒数を数えました。水面に出てくるまで18秒くらいあった。体は小さいのに、すごい。

鳥の話が続いてしまうけれど、今年さいしょの「ほーほけきょ♫」が聞こえてきたのは昨日でした。一気に「春スイッチ」が押される感じ。その2日前には、2人組のメジロがローズマリーの花のところに朝ごはんを食べにきていて、びっくりしました。メジロってローズマリーの花の蜜?を食べるんですね!

心楽しくなってきます。

20160216_132632 といっても、先週までは仕事でバーンアウトしたりしていました。月20160216_133007 曜納品の仕事を終えて、火曜日にはへたれになって、近所の灯台のところで、じいっと海を眺めて過ごしました。そうしたらだんだんリカバーしてきた。海のそばにいると、自分が何を感じているかが、だんだんじわりとわかってくるのでした。ありがたいです。

相方と仕事の合間に、2駅先のカフェまで、海沿いを自転車で走ったときも、帰り道、夕暮れと月と海とに囲まれて、ただただペダルをこいでいた時間が至福でした。いつもとは質の違うよろこびだった。原初的なよろこびに近いような。。20160219_173705

あわただしい日々で幸せ度が下がっていたので、こういう瞬間は尊かった。

しかし全般的に時間が足りないのは、わたしの仕事スピードが遅いからなのか、世界の時間の速度が速まってるからなのか、両方なのか。。。今週のお仕事は、絵本の訳の編集と校正を2日で、というもので、そんなやっつけ仕事をしていいのかな、と不安になったくらいでした。でもこのテンポが普通なんだろか??

なんだかあわただしさのなかで、ふつうのことをないがしろにしてるように感じるときが増えているような。植物にお水をあげるときに植物やカナヘビとあいさつすることとか。。ごはんを食べるときに、食べているものをちゃんと味わうこととか。。。

個人的に少し「躁」っぽい時期に入っているからかもですが。。。時間とのおつきあいも含め、ちょっと小休止して、リセットできたらなあ。。。それとも今はリセットでなく、このままぶっちぎる時期なのか。。。自転車で川沿いや海沿いをぐーっと走るのがこうも幸せななら、今はぶっちぎっているほうが正解なのかな??

| | コメント (0)

2015.10.30

実りの秋に、透明な循環について考えた

20151030_112145 事情あって庭で育ててきたジャスミンを一枝だけ、蕾のついたまま切り落とさなくちゃならなかったので、こんなふうに初めて花瓶にさしたらば、たくさんのつぼみが毎日次々と、テーブルの上で開いていくのでびっくり。元気いいなあ。。。なかなかに心を楽しくさせてくれます。パソコンの画面にお花が覆いかぶさってきてるなう。。。

昨夜まで通訳がたて続きにあったのと、先週末の消耗が抜けきらないのとで、なかなか翻訳仕事に戻れずにいたのだけど、今日はようやっと戻れました。そしてよく内容をみたら、自分の関心事ど真ん中の文書だった。。。いつもこういうお仕事を回してくださる担当の(み)さんに感謝の気持ちが募る。つくづく、ありがたいことだなあと思いつつ、下訳を終えた。

20151030_180146 夕方になって、今日は地元の農家さんが無農薬栽培しているお野菜が近所の自然食品店に入荷する日だ、と思い出して、慌てて自転車を走らせてくと、お店のおやじさんが自然農でつくったという「今年最後のゴーヤ」をくださり。。。わあ!ありがとうございます、といって店を出ようとしたら「あ!」と呼びとめられて、さらに、お店のお客さんがつくったというハヤトウリまでおみやげにいただいてしまった。。。買った野菜よりもたくさんのおみやげに恐縮してると、「今日はついてる日だね!」と笑顔のおやじさん。ほんとにいつもやさしくてしていただいてて、なんというか。。。ありがたいことです、ほんとに。

食欲の秋がわたしのとこにも確実に来ていて、いつもならケーキなど甘いおやつの引力が増すのだけど、今年はふしぎなことに、甘くないものを間食に食べたくなることが多く、真夜中にきんぴらごぼうを食べたり。。。どうなっているのかな?

20151029_144104 20151030_120349 サラダ祭りもまだ続いていて、とにかくサラダを1日1回は食べたいのでした。ドレッシングは相変わらず、粒マスタードにメープルシロップ少しとお酢を混ぜたやつ。もしくは黒酢とオリーブオイルを混ぜたやつ。

20151026_123802_2 相方が先日つくってくれた、いただきものの柿を入れたサラダも、ほんとうにおいしかった。

果物も本当においしくて。。。岡山のお知り合いのところで育ったぶどうが、今年はとりわけ大好きな秋の味。あと遠方から訪ねてくださった相方のお友達から、おみやげに地元産ブルーベリーをいただいたのも、ベリー大好きな自分にはたまりません。。。パンにのせると至福の朝ごはんです。20151029_130319

実りの季節ってやっぱりすてきだな。そして知っている人がつくってくださった野菜や果物をいただけることの、ありがたさ、尊さを思います。

よく知らないところで、知らないうちに人や生きものを搾取することになるたけ加担しないよう、できるだけ、身の回りで、自分の信頼する人がつくるものが生活のウエイトを占めるようにするとよいんだろうな。。と常々思ってるんだけど、なかなか難しいし悶々とする。。せめてできる範囲で少しでも、というふうにしてくしかないです。

でも少ない収入のなかから地元の無農薬野菜をがんばって買うと、(それを知ってか)買ったよりももっとたくさんおみやげをお店のおやじさんがくださったりする。。。なんかほっこりして、物理的にもこころの面でも助かります。こういう循環をわたしもまた次へと送りだしていきたいものだー。。。ただ、わたしのこうした金銭的「がんばり」は、もともとの野菜や果物を育ててくださってる人のがんばりと釣り合ってるかというと、やはり育ててくださってる人のがんばりのほうが大きいんだろう、とも思う。

がんばりのなかによろこびのある度合いも、やっぱり、育ててくださってる人のほうが大きんだろうなあ。。。

* * *

Photo さっき読み終わったばかりのこの本、台湾原住民作家のシャマン・ラポガンさん単独の短編集がついに去年翻訳版で出たものなんだけど、ぐいと引きこまれていました。シャマン・ラポガンさんはすべて実話しか書かないとおっしゃっているのだけど、台湾の蘭嶼島に暮らすタオ族のひとりとして、ご自身が16年台湾で過ごした後ふるさとの蘭嶼島にUターンした後の日々が印象的でした。

台湾での「漢人」の価値体系の中での暮らしから、
蘭嶼島でのタオ族の価値体系に、だんだんと回帰していくなかで強調されるのは、本物のタオの男性として社会に認められるためには、食べ物(魚)を自分で海に潜って、もしくは舟を出して、獲ってこれることが不可欠ということ。これは島の近海の潮の流れについて、季節変動について、地形について、魚たちの行動についてなどなどを、経験的に知っていかないとできないことだし、スキルと体力も培わないとできないこと。そのうえさらに、森で木を伐って、自分の手で舟を作ることも、大きな大きな要素。。。(シャマン・ラポガンさんも年配の方々と一緒にタタラ舟をつくったのでした、生木を削って、鉄釘を使わずはめ合わせて作る舟)。

海から食べ物を自分で得ることは、たいへんな苦労と危険を伴うことなんだけれど、素潜り漁に長けてくるにつれて、シャマン・ラポガンさんはそれを「労働」として行うというよりも大きな喜びに浸るためにやるようになっていきます。そこが本当に興味深かった。海に完全に心を奪われてしまって、家族からは漁ばかりしてお金になる仕事をしないと嘆かれ、親には心配されて引きとめられるようになるのだけど、それらを振りきって海へ行く。。。

90年代初めの頃がこういうふうだったそうなのだけど、私がお会いしたとき(東京海洋大学で講演されたときだから2008年)も、まず最初にご自身のことを「作家もしていますが、毎日家族のために魚を獲っています、だから今は(自分が東京に来てしまってるから)妻子は魚を食べられていません」とおっしゃっていたのを覚えています。(魚とタロイモ・サツマイモがタオ族の伝統的な毎日の食事です)。

日々の糧を得ることが、自分のど真ん中のよろこびと直結しているって、すごいし、それをずっと継続していけているってすごい。。

お金を介さずに糧を得るとと、お金を得ること。これらについてよく考えているこの頃です。

どちらにしても透明性のある循環と、よろこびが、そこにあればいいのだろうな、と思う。自分も一ミリずつでも、そちらの方向へ、近づいて行きたいひ。

恥ずかしいの
20151030_233128でめったに人にサインなどもらおうとしないのだけど、シャマン・ラポガンさんには講演が終わった後、勇気をだしてそばへ行き、手帳にサインをもらいました。あれは今からちょうど7年前だったのかあ。。。初めて蘭嶼島をたずねた翌年だ。

自分からサインをもらった人はと考えると、あとはサティシュ・クマールさん、マイク・アボットさん、カジヒデキさん。

その人たちのエッセンスを自分の暮らしの端っこに、なんとか刻印したかったんだなあ。。。7年前に刻印したシャマン・ラポガンさんのエッセンスは今もちゃんと自分の中に残っているみたい。これからは、どうなっていくんだろう。

| | コメント (0)

2015.09.27

少しずつ

20150922_153101 栗の渋皮煮、初めてつくってみた。前に相方のお母さんがつくってくれたのが、おいしかったので。重曹入れて煮ると、濃い色になってびっくり。楽しくつくりました。

Dsc00561_3 この栗は、岐阜への旅のとちゅう、郡上八幡の神社の朝市で売っていた栗を衝動買いしたもの。重たいのにリュックに入れて旅の間しょって歩き、夜行バスで新宿に帰りついた日には、栗入りリュックをしょったまま、また国会前デモへ向かったのでした。。。そんなわけで、わたしとしばし共に歩んでくれた栗であります。

安保関連法案のことでは、国会前に通ったり、国会中継を連日深夜まで見守ったり、ぐっと力を込めて過ごす日々がしばし続きました。改めて、今まで以上に、地に足のついた希望を持って、あきらめずに、ひとりの人間として声をあげていく基礎体力と基礎知力が、自分のまわりのひとたちに、そして自分自身にも、ついたように感じています。目先の結果や報道の内容に一喜一憂するところには、もういないのだなあ、と。

一気にガラリと変わるとかでなく、こうやって少しずつ、経験を経てレベルアップしていくこと、尊いな、と思う。

Dsc00548 とはいえ、直後の連休はやっぱり寝不足でヘロヘロになってしまって、すっかりリハビリデイズとなりました。ともだちが会いにきてくれたおかげで、ほぼ毎日海に親しんで過ごした。

遠方から車で来てくれた(み)ちゃんと、浜で待ち合わせをして、お互い遅くなって、同じタイミングで到着。夕日は見逃したけど、明るい三日月を眺めて、波に映る月の道を眺めたところから。。。

翌日はまた夕焼けアワーに、遊びにきてくれた(よ)さんと、(ゆ)ちゃんと浜へ。波打ち際が夕日に金色に光るのを、きれ~ い!としばし眺めているうちに、(よ)さんが、さささ、と水着に着替えはじめ、あっという間に入水。。。つられてわたしも入ってみたら、海の中のほうが外 より温かいくらい。気持ちよかった。。しかしこの季節にまだ海に入るだなんて、自分史上初でした。。

その翌朝は、「海辺で過ごしたい」という(み)ちゃんと、(ゆ)ちゃんと朝から浜へ。海には入れるかなあどうかなあ、と言いつつ、念の為水着を着て行き、結局また入ってしまった。。波があんまりなくて、ぷかんとあお向けに浮かんで空の雲をながめていると、音も水の中できこえる波音しかしないし、見渡すかぎり空だし、自分の中にわーわーざーざーと続いていたいろんな想いが、しばし、止まった。

海から上がって、太陽と砂のあったかさで体を乾かすために、3人で浜に寝ころんでおやつ食べて過ごして、「お彼岸に海水浴って、人生初だよ!」と笑いころげ。

Dsc00547 そのあと1日おいた次の日には、海外から来日中の(ひ)さんと、また夕焼けを見に浜へ。さすがにこの日はもう水には入らなかったけれど。。。富士山がさきっぽだけ見えていて、きれいかったので、砂浜に腰をおろして、素足を砂のお山のなかにうずめていた。風はすずしかったけど、砂の中のほうはあったかだったな。

* * *

特に休まるのは、しばし、自分の中のいろんな想いが止まるときなんだけど、サウナに入ると、やはりそのようになる。

ちょうど1年前、フィンランドに行ってサウナに入ってからというもの、サウナ、しかもロウリュ(水をかけてジュワーと出る蒸気を浴びるサウナ)が大好きになっていたんだけれど、そのあと、タナカカツキさんの「サ道」という本を読んで、初めてサウナと水風呂を行き来することを覚えました。その圧倒的な気持ちよさといったら。。!思考回路に「強制終了」がかかって、自分がまるごと体だけになるような、ただの生きものになるような感じ。

水風呂は静かにそおーっと入るのがコツ。水の中でじっとしていると、皮膚の周辺に「羽衣」ができあがります。それができあがると、もう水は冷たくなくて、ずうっと入っていられそうなくらいになる。これがほんとうに気持ち良いのです。

水風呂のあと、またサウナに入ると、こんどはサウナがさっきよりまた一段と気持ち良くなり……、サウナ→水風呂→サウナを何回も繰り返していると、もう圧倒的な心地よさ。

20140908_203307そういえば、たまたま滞在したピスパラという町にあったフィンランド最古のサウナでは、水風呂がわりに、みんな外の風に当たっていました。風に当たって涼んでは、またサウナに入る、を何度も繰り返していた。老若男女が皆体にタオル一枚まいた姿で庭先にたむろして、おしゃべりしていた図はある意味衝撃的でした。

あのサウナは、薪であたためていたサウナで、電気やガスとはまた違ってやわらかい温かさでした。北鎌倉の常楽湯も、薪で沸かしたお湯がすごくやわらかかったけど、どうして木を燃やした熱であたためると、ああいうやわらかーいあたたかさになるんだろう?

有機物と無機物の違いかな???

木々のこと、知れば知るほど、もっと知りたくなる。

森で木々とただ一緒にいるのももちろんだけれど、こうして薪になってくれた木々のあたたかさを経験したり、切った木からグリーンウッドワークで椅子やスプーンやいろいろをつくらせてもらう体験をしたり、そういうなかでもっと木々のことを知っていけるように最近は感じています。

20758931824_e375eb2959_m 今回の岐阜行きでは、森の木を切る(間伐する)ことの大切さも、実感したのでした。美並というところで、汗をかきかきレンタサイクルで星宮神社まで走ったのだけど、その地域の、巨大な杉・檜がそびえたつ薄暗い森に、圧倒されました。。。しかも森の神は女性が森に入ることを嫌う、という言い伝えを知ったりもして、すっかり気後れというか、気落ちしてしまったのだけれど、その後、森林アカデミーの裏山で小径木の伐採を体験させてもらって、また全然違う森だなあと体感したのでした。そこの森は、さまざまな樹齢の広葉樹も多い明るい森で、まめに人の手が入っている森。

昨日参加した、湘南海岸林のお手入れボランティアでも、生命力あふれる蔓草たちに敬意を払いつつも、それらがクロマツの木やそのあしもとの広葉樹たちの成長を阻んでしまわないよう、お手入れしていくことが大切なのだと知りました。真っ赤に透き通るかわいい実20150926_111326 をつけた蔓(ヒヨドリジョウゴ)もあったりして、忍びないな、とも感じたけれど。

それにしても、ほんの数時間森に入っただけなのに、海に少し浸かった日と同じくらい全身が心地よくくたびれました。道のついてないもモフモフの森に分け入っていくのは、海に入るのに近いものがあるのかも。

海も、森も、どちらも好きで仕方ありません。。。少しずつ、もっと知り合っていきたいなと思う。

しかし最近ブログを書くと、話が二転三転してしまうな。。。わたしの思考回路がそのようになってきた証拠かな。。さいきんいろんなことがうまく言葉にならない。。

| | コメント (0)

2015.06.10

ちいさいぼうけんと、地面浴

今日は、お向かいさんに「切ってね♡」と言われていた、電線にさしかかっているセンダンの枝を4本、剪定。いい汗かきました。やっぱり、高い木に登るのって、とっても気持ちいい。木のぼりができて、楽しかった。

Img_9694 ちょうどいい太さだったこともあって、剪定した枝の一部は、途中でストップして久しい削り馬の脚に加工しました。今、テノンがもうちょっと乾くのを待っているところ。

そしてまだまだ余っている枝をどうするか思案中。スツールか椅子も、できてしまうかもしれない量があって。でもわが家はこれ以上椅子が増えても困るし。。。携帯用トライポッドスツールでもつくるかなあ。。。でも地べたが好きなのでつくってもあんまり出番がなさそうでもある。。。そう、こないだのキャンプでも、地面のすばらしさを再認識したばかりで。

* * *

20150604_152407 先日、仕事はたてこんでいたのだけど、集中もできないくらいそわそわレベルになってしまって、とうとう、ぱぱとそこら へんの荷物をまとめて、電車にとびのり、西湘の浜辺のキャンプ場へ行きました。

相方はお仕事の日だし、行ったことのない場所だし、まずは下見がてら日帰りで、とも思ったの だけど、せっかくだからと泊まってしまい。。。期せずして初めてのソロキャンプになりました。利用者はわたしひとりで、管理人さんも夕方には帰り、この浜辺の 一帯を一人占め。とおもいきや、ねこがいたし、おなかがきみどりいろのアオバトの群れもいた。虫たちも。松も桜も。。。

テントから浜まで10秒という場所。ただ反対側の真裏に国道があるから車の音がするのだけど。お世話している人たちの気がゆきとどいた場所でした。

20150604_162048 20150604_172010 電車と歩きで、午後3時くらいに到着して、テントを張って、薪を拾って。なんちゃってフェザースティックを作ったりしつつ火をおこして。。。おやつに枝パンを焼いたり。

20150604_184319 暗くなりすぎるまえに、野菜のおゆうはんを作って、さくっと食べました。蚊が少しいたから、積極的に煙たい焚火にしてみた。20150604_183003_2

夜はテントにもぐりこんで本を読んで、そのうちに寝た。。。

それが、地面の近くに眠るのが、気持ちよくて。。。! あたたかさと、「引き」があって。からだが休まる「引き」。ぐーっと。。。岩盤浴らなぬ地面浴。すごく休まりました。

フライシートの扉を開けたまま寝たら、寝たまままるい月も見えたり。星も見えてた。

20150605_043558 20150605_043652 目覚めたら向こうの空がピンクだったので、外へ出てみたら、ぴかぴかの朝日が出てきて。

朝日を眺めつつ、浜で、朝ごはんにマフィンみたいなのと目玉焼きを焼いて、コーヒーを入れて。

20150605_050855 ハンモックにゆられてずーっと海を眺めて過ごしました。早朝は静かで、気持ちよかった。まわりの音を、聴いていました。20150605_051958

そのうち曇りがちな空になってきたので、ゆっくりテントを片づけて、最後に(料金に含まれている)温水シャワーを浴びて着替えてから(きれいなシャワー小屋でびっくり)、帰路につきました。

帰り道、駅までの坂道をのぼってくと、高い壁にながーい梯子をかけて、おじさんが梅の実を、大きなバスケット二杯やまもり収穫し終えたところに出くわして。あいさつ して、立派な梅の実ですね、と言ったら、今年はよくできたんですよ、ここは風が強いから、いい具合になる前に落ちちゃう年も多いんだけど、と。ただ、獲る のはいいんだけど、そのあとがねえ、とのお話で、「よかったらすこしもっていってよって言っても荷物になっちゃうかな?まあ、袋にすきなだけ、いいやつ選りすぐってもってってよ」と言われ。。。

Img_9687 毎年梅干しやら梅ジュースやら仕込むので、消費が追いつかなくなりつつあって、今年は梅仕事はお休み、と思っていたんだけど、せっかくなので、ありがたくいただいてきました。「気をつけて帰ってくださいね」とおじさんに見送っていただいて、うれしかった。。。

帰ってから、だいすきな黒糖梅ジュースのもとを仕込みました。Img_9690

* * *

一度やってみたかったソロキャンプ。期せずして実現してみて、想うのは、こういうちょっとおそるおそるの新しいことは、事前に周到に準備をして計画をして、というふうにするより、ご縁と勢いとタイミングでぱぱっと動くほうが、自分にはよいのかもしれない、ということ。

もちろんまったくいきあたりばったりだったわけではなくて、自分なりのリサーチと心の準備は(手早くだけど)したし、動物たちにも相談して決めたことで、晴れの天気予報や、限られてはいるけど自分のこれまでの体験への信頼があって、できたことだったけれど。

あ、そして、今回はひとりで外寝するのと、もうひとつ、プチチャレンジをしてたのだった。焚火のみで過ごそうと、いつもは「万一のときのバックアップ」に持参するガスバーナーを持っていかなかったこと。

小さい手製の焚火台と、市販のウッドガスストーブ持参。落ちていた桜の枝やなんかを手折った、焚火台の薪は、きれいに燃え尽きて灰になってくれました。Wild and Nativeさんのとこで教わったとおり、両手ですくって、うっすらと撒きました。花咲か爺さんの気分になる一瞬。。。

モノに頼るのを減らして、教わったスキルと知恵と工夫とで身軽に、という方向へ行きたいのだけれど、でもファイヤースチールだけで(ライターを持参せず)というのはまだ無理でした。今回、炭化した布片(図書館で借りたアウトドア本に出ていた、古いTシャツを空き缶の中で燃やして、缶のふたをしめて蒸し焼きにして作る火種)を持参し忘れちゃったのでした。それなしに、ファイヤースチールだけで火をおこすスキルは、自分になかった。

20150604_152346 できることとできないことを自覚しながら、安全を考えながら、少しずつ、しかないけれど。。。できるだけその場を騒々しくかき乱さないでそこに居られるようになりたいな。そしてみんなの声や存在をもっと聴きたい。。






| | コメント (0)

2015.02.07

グリーンバスケット

20150207_095140 大家さん・お隣さんと共有している中庭に、水仙が咲きました。誰が植えたわけでもない水仙。木の根元で毎年元気に発芽して、花を咲かせてくれます。おかげさまで母の祭壇にも春が来ました :)

さて、おととい、抱えてたおっきな仕事が終わって、昨日は晴れて自由の身になったので、ぽかぽか陽気に当たりつつ、ひたすら庭のジャスミンを剪定しました。

このジャスミン、3号ポットに入ってたひょろー とした苗を買ったのが数年前で、今や縦にも横にもわたしの背丈の2倍くらいまで伸びてしまい、さすがにもしゃもしゃすぎるので、切ることに。しか し、しなやかに勢いよく伸びる緑色の茎(つる?)が、きれい。切りながら「むだにはしないからね」と口走り、有言実行するために籠を作ることにしました。

20150206_171656 20150206_183945 20150206_185212_2 てきとうに調べて、てきとうに作った。。。のでかなりいい加減なつくり。けどけっこうしっかりした強度のあるものになりました。

切ったばかりのしなやかな間に編んでしまったので、乾くとどうなるか、まだわからな20150206_185206 いけれども。楽しい作業でした。

この「メロンバスケット」と呼ばれるらしいバスケットは、簡単に編めることがわかりました。参考にしたのはこちらのサイト(Practical Primitiveさん)。野山にでかけた先で、ちょいちょいと編むことも可能かと。持ち 手をしっかり留める部分の編み方は「ゴッズアイ」と呼ばれるそうで、この編み方は、小学生くらいの女の子がYouTubeに編み方(毛糸での)をアップし ていたのを見て、見よう見まねでやりました。(YouTubeでGod's Eyeと検索すると、いろんな子どもがハウツーを教えてくれる動画が出てきて楽しいです♪)

  20150207_10443820150207_110117今の季節、剪定枝がたくさん出るから、たのしいことがいろいろできますね :)

次なるタスクは、剪定した椿とせんだんの木の活用です。グリーンウッドワーク(生木のウッドワーク)でやってみたいことがいっぱいあります。。。

* * *

ところで、そうそう!日本ではじめてのグリーンウッドワークの冊子が先日誕生したのです。ご縁あって、さっそくゆずっていただくことができました。タイトルは『はじめてのグリーンウッドワーク』。20150207_150323

日本のグリーンウッドワークの草分けでいらっしゃる、岐阜県立森林文化アカデミーの久津輪雅さんと、大同大学の加藤慎輔さんの共著です。生木の調達と保管方法から、グリーンウッドワークの技法とツール、刃物の研ぎについてまでが、コンパクトに全般的にカバーされいます。すてきすぎる一冊☆

今のところ書店での扱いはないそうですが、こちらで加藤さんから直接買うことができるようです。

| | コメント (0)

2014.10.06

古代の手仕事と、白樺の森

20141003_105550 イギリス・ヘレフォードの森でつくってきた椅子の座面に、エルダーベリーの実で染めた紐を使ってから、染めの方向へ心が動きやすいこの頃。。。それで、そういえば、と思い出したのが、イギリスへ行く前に途中下車してたずねたフィンランドでのこと。

たまたま、フィンランドの国樹である白樺の葉っぱで染めたウールの毛糸を、糸を紡いで染めたご本人から買い求めることができたのでした。白樺の葉っぱで、こんなにきれいなグリーンが出るなんて、知らなかった。。。写真左のグリーンのが、白樺で染めたものです。右の茶色のほうは、フィンランド羊の自然のままの毛の色。

これを買ったのは、森の中で開かれていた「鉄器時代のマーケット」でした。

セウラサーリ野外博物館という、小さな島にフィンランド全土の古い家屋を移築したミュージアムに行きたくて、ヘルシンキからバスにのってでかけていくと、島の入口の橋のたもとで、古い時代の服を身に付けた女性から、「今日は鉄器時代のマーケットをやってますから、よかったらどうぞ、あちらです」と、橋のたもとを右へ、森の中へ入る道を案内されました。

なんだなんだそれは?と思いつつ、今回の旅は地元の人に突如「○○をするといいですよ」などと声をかけられた場合は、そのとおりにする、と決めていたのもあって、迷わずその道を行ってみました。

20140906_140337しばらく行くと、あらまあ、ほんとうに、中世の村の広場のようなところに出たのでした。そこには、昔ながらの木の家々や、キャンバスのテント(木を削った杭と麻ひもで設置してある)が点在していて、焚火でお茶を沸かす人、さまざまな手工芸品を売る人、買う人、中世の弦楽器を奏でている人、フィンランド式組みひもなどの手工芸をしている人、遊び回っている子どもたち、おしゃべりしている大人たち。。。その半数以上が、中世の服を身につけていました。さながら「フィンランド版明治村?」といったふう。

20140906_131939 相方と顔を見合わせ、状況を理解しようとしました。セウラサーリ博物館は、昔の建物を移築した中に、ガイドさんが昔のままの衣装をつけて、昔ながらの工芸などをやって暮らしの様子を再現している、と聞いてはいたので、ここも、セウラサーリ博物館の催しの一部なのかと最初は思いました。

でも、古代の衣装を着てこのマーケット」に集っている方々からは「職員」とか「スタッフ」の匂いがしない。しかも手工芸品を売っている人はそのうち、売り場を離れて、買い手になって他の人のテントを覗いたり、おしゃべりしたり。。。とにかくみんなとても楽しそうなのでした。お店を出している人の子供達とおぼしきちびっこらも、古代の衣装を着て思い切り走り回って遊んでいるし。。。

そうこうするうちに、なにか大きな声でアナウンス(?)らしきものがあり、古代の戦闘の装備をした人たちが広場にどしどしと入ってきて、やおらケンカ(決闘?)が始まりました。言葉はすべてフィンランド語なので、ぜんぜんわからなかったのですが、近くにいたフィンランド人に「脇によけてなね」的なことを言われ、端っこで見ていると、そのうち決闘は広場でやるにはふさわしくない、ということになったらしく、向こうの野原へ移動して、そこで改めて2つのグループが思い切りやりあう、という展開に。

あきらかにお芝居なのだけど、とても迫真に迫っている部分もあり。。。しかし戦っているさなかに、剣を振り回しながら思わず失笑したりと、どうもプロっぽくないのでした。そしてどう見ても、観客よりもやってる本人たちが一番楽しそう。。。

20140906_175910 これをやっている人たちはどういう人たちなのかなー、と謎に思いつつ、わたしもすでにむしょうに楽しくなっていて、いろんな手工芸品を売る人たちのところを順繰りにまわっていきました。驚いたことに、どの人も、自分や自分の連れ合いが手づくりしたものを売っていたのでした。

20140906_180245 昔のデザインでつくった陶器の器、木を削ってつくったスプーン、鍛冶仕事でつくったナイフや鉄のツール、糸をつむぎ染めた毛糸、毛糸で編んだ靴下や手袋、フィンランドの昔ながらの組みひも、木と毛でつくったブラシや箒などなど。。。売り買いとは関係なく、古代の服を着て広場で手仕事をやっている人もいました。

あとは小屋の中で、お菓子のようなものを、粉を混ぜるところから、昔の暮らしさながらに焚火の火で焼いて作っていたり、青空の下で鉄鍋を焚火にかけてなにか飲み物を作っていたり、まるごとの動物のお肉を炭火でグリルしていたり。。。

お店を出している人たちと少しずつ話をしていくなかで、このマーケットはある考古学者の人が主催していること、集っているのはこの時代の暮らしやあり方、考古学などに興味や関心のある一般市民であること、毎年1回この時期に開催していること、などがわかりました。

20140906_140345 自分で紡いだ糸を並べて売っていた女性のうち、おひとりは、普段は設計士としてオフィスで働いていて、糸紡ぎが趣味とのことでした。

鍛冶仕事でナイフなどをつくって売っていた男性は、「ご専門は?」と聞いたら「古代のテクノロジー」とのお答。古代の遺跡の発掘などに関わっているそうで、エストニアのタルトゥ大学でネイティブ・クラフト学部を出たと言っていたのだけど、ここは古代の手工芸を学べる場所として有名らしかった。彼によると、フィンランドの文化はエストニアの文化との親和性が高い、とのことでした。

わたしは4月にイギリスでグリーンウッドワークに触れてから、さらに北欧のブッシュクラフトへと関心が進み、フィンランドへ行ったら、フィンランドの人なら誰もが小さい頃から森で使うという「プーッコ」という小さなナイフを買いたいと思っていたので、この方ともナイフ談義に花が咲きました。。。わたしの望みのデザインを描いたらつくってくれる、というお話にもなって、うれしいかぎり。ただ、この人の鍛冶仕事の目的は、遺構で見つかった古代の鋳物を再現して作ってみて、それを実際に使ってみることを通して、古代の人がその鋳物をどんなふうに使っていたかの理解を深めることにあって。。つまり古代に迫るためのツールなのでした。自分は普通に、木工やブッシュクラフトのためのツールとしてのプーッコを求めていたので、なんだかそんな自分がつまらなく思えたりしました。。。

白樺の葉っぱで染めた毛糸を売ってくださった女性は、赤ちゃんを抱いてあやしながらだったので、あんまりゆっくり話ができなかったのだけど、今日になって少し調べてみたら、白樺の葉っぱはフィンランドでは昔から染めものに使われてきたんだそうです。

生葉でも乾燥したものでも染められるそうで、乾燥する場合は夏至祭り前に収穫すべしとのこと。ウールを染めるなら、ミョウバンなどで先楳染しておき、染液の温度を90度くらいに保ちながらゆっくり染める。元の羊の毛色がグレー系だと緑に染まり、もっと白っぽいと黄色にそまるようです。今度やってみたひ。。。

* * *

20140902_150038 しかしフィンランドの皆さんは、ほんとうに白樺と仲良しなのだな。。。幹からは家具を、こぶからはコップ(有名なククサ)を、樹皮からはバスケットや小物入れなどをつくっています。20140908_170519_2

サウナの薪も白樺だし、サウナの小屋も白樺でつくるそう。サウナに入るときは、葉っぱのついた白樺の小枝の束で体をたたくという作法もあるそです。

白樺は森の精の化身とみなされているそうで。。。そしてフィンランドの森には、ほんとうに美しく立派な白樺がたくさん!

フィンランドで最初に滞在した、ヌルビヤルビという小さな町からさらに7キロのところのおうちでも、近所(といっても徒歩片道2時間ですが)の森で、たくさん白樺を見かけました。

20140910_125841_2   ヘルシンキから北へバスで3時間くらいのタンペレという街のはずれのピスパラというエリアにも滞在したのだけれど、そこのおうちの向かいの森には、樹齢のいった太く立派な白樺もいました。

ピスパラからタンペレへはおおーきな湖の脇を、ずーっと森の中をあるけるようになっているのだけれど、そこでもやっぱり際立つのは白樺やナナカマド。

20140910_144136 20140910_150125_2 ヘルシンキからタンペレまでのバス旅の間も、車窓の風景はひたすら白樺がいっぱいの森森森、たまに湖、といったふうでしたっけ。

ヘルシンキ郊外にあるヌークシオ国立公園も、やっぱり白樺が豊富なうつくしい森でした!

20140902_140904 どこの森も白樺が美しく、ブルーベリーがそここに茂っていて、実をつけていたりして、そして食べられるポルチーニ茸や食べられないいろんなきのこがにょきにょきと生えていました。

20140902_183637_2 フィンランドでは、森などの自然のエリアが誰の所有であっても、そこに入って自由にキャンプをしたり、ベリーやきのこを摘む権利「Everyman's Rights」が万人に認められています。

もちろん、権利には責任が付いてきます。なので森でのマナーも市民のみなさんに自然に浸透しているようでした。(もちろん、キャンプをする場合は後始末をきっちりすることや、民家から少なくとも○○メートル離れていなければならない、などのきまりもあるにはあるそうですが)。小さいころから大人と一緒に森に入り、作法を見て学んでいる、というふうに見えました。

20140902_143618 実際、小さい子どもを連れて森をがしがし歩いている親御さんたちを大勢見かけました。それと9月はまだ夜9時になっても明るかったせいか、朝から晩まで、森でたくさん人に出会いました。雨の降る夕暮れどき、乳母車に赤ちゃんを乗せて森の道を散歩するお母さんもいた。。。

生活の一部に森での時間が含まれているようでした。森の道をジョギングしていて、途中で道の脇のポルチーニ茸を摘み、きのこ片手にまた走り出す、といったお姉さんもいたっけ。。。

20140909_193044 行政が、森とつながる生活を応援している部分も大きそうでした。街からすぐの森には、歩きやすい小道が整備されていることが多かったし、そういう森の中の湖には、必ず湖のほとりに、清潔な着替え小屋とトイレ、シャワーが設置されていました。

20140909_121216_3そしてたとえ道が整然としていなくて森の中で迷ってしまっても(わたしたちも実際迷いました)、森の中では遅い時間までわりとよく人に出会えて、道を尋ねられるので、不安が少ないのでした。だから私たちもだんたん、日が暮れそうになっても知らない森が怖くならなくなりました。

フィンランドの人と森のかかわりは、すごく親しげでナチュラルで、かつ礼節があって、いいな。。。森の精とのつながりが切れていない人が多い感じがします。

フィンランドの人は全般的に、物腰が静かで丁寧で、立ち居振る舞いや、ほほえみの質感は、いわゆる”西洋の人”という感じがしなかったです(今回、自分の中の“西洋の人”イメージの書き換えが起こったことも、大きかった)。それも、もしかしたら、森や湖とのつながりと関係しているんじゃないかな、と思えています。。。

| | コメント (0)

2014.06.28

精神安定剤=手を動かすこと

このところずっと、仕事がたくさん立て込んでるのだけど、モチベーションが下がってきていて。。。朝起きぬけの不調も激しくなってきたので、自分の手当てが先行だ、と早めに対応することにしました。

そんなわけで、忙しさのせいで脇にやられていた各種手仕事を再開しました。

20140626_104359 20140626_113325 おとといは、まず、つばがへにょへにょでかぶると目かくし状態になってしまう、ヘンプの帽子のお直し。

単純なことですが、手元にあった茶色のワイヤーをへりにそって通してみたら、しゃきっとしました(左:ビフォー、右:アフター)。使える帽子に変身しました :)

使いづらくて放置されていた期間が長かっただけに、感慨深いです。作業は3,40分かかりましたが、その間、網戸を隔てて猫の(さ)がすぐそこにいてくれて、うれしかった。にゃみちゃんがそばにいてくれた頃みたいだ、と一瞬思いました。

すきな猫と同じ空間を共有しながら手仕事をするって、最高です。

* * *

20140627_124415 昨日は、冬にほぼ編み終わって、あとはつま先の処理だけ、というところだった、ウールの靴下を仕上げました。つま先の処理は、メリヤスはぎ、というのをします。編むのがすきで、はぐのは今ひとつすきでないので、はぐ前のところで数カ月放置してしまってたのでした。

でも始めると、はぐのもなかなか楽しいもんです。20140627_123810

ついでに、去年相方が愛用してくれてさっそく大穴のあいたウールの靴下のお直しもしました。これは過去にもアップしたけれど、Cookieさんという方の糸を足して編んでいくやり方で。

1.穴の下の、ほつれのない段の、目の右足を棒針に拾っていく
2.継ぎ足しの糸で表編みをしていく
3.穴の端まで表編みしたら、糸の端に針を通し、その先数目をメリヤス刺しゅうをしながら進み、メリヤス刺しゅうをしながPhotoら穴の縁までもどる(メリヤス刺しゅう=図、Killer Crafts & Crafty Killersさんサイトより)
4.ひっくりかえして、棒針に持ち替えて、裏編みでもどる
5.穴の端まで裏編みしたら、針に持ち替えて、その先数目はメリヤス刺しゅうをしながら進み、メリヤス刺しゅうをしながら穴の縁までもどる
6.穴の上のへくるまで、3,4,5を繰り返す。
7.穴の上のほつれのない段の目の右足を棒針に拾っていく
8.針に持ち替え、上下の棒針にかかった目をメリヤスはぎにする
9.継ぎ足し糸の両端を周囲の目にくぐらせて処理する

まだメリヤス刺しゅうの部分がぎこちなくなって、スマートにいかないけれど、穴は閉じられました。

20140628_141741 20140628_141904 表から見た図(左)。裏はこんなふう(右)。

もう片っぽの靴下も、すぐ穴があきそうなくらいまで、糸がうすくなってるところがあったので、そこの部分に同じ糸でメリヤス刺しゅうを刺してみたら、こちらはどこをお直ししたかわからないくらいの出来☆ 20140628_142056

穴のあく前に、うすくなってきたところでこれをやるほうが、スマートなようです。早めの対応が吉なんだな。

* * *

20140628_134308 今日はなんちゃってロータルトを作ってみました。

うちはガスオーブンなので、オーブンを使うとキッチンが暖かくなって冬場は暖房がわりになってよいのだけど、夏には暑い(汗)。ので、火を使わないタルトを作ってみたかったのでした。

20140628_134937_2クラストは手抜きして、ブルボンの五穀ビスケットをくだいたものに、マヤナッツパウダーと、玄米甘酒を混ぜたもの。これをぎゅぎゅっと型に詰めて、冷凍庫で小一時間冷やし固めます。 

20140628_120237_320140628_132002フィリングは、カシュークリーム。生のカシューナッツを30分ほど水にひたしてふやかしたあとすすいで、新しい水と一緒にミルサーにかけたもの。最後にメープルシロップをひとさじ加えました。これ、初めてつくってみたけど、メープルシロップとかの甘みなしでも、ナッツの甘みがあって、おいしいです(と自分は思った)。

型にフィリングを入れて、キウイ半分をスライスしたのをトッピング。フィリングがわりとやわやわだったので、再度冷凍庫に少し入れて固めてから食べました。

20140628_134456 なかなかに、おいしかった。。。

クラストは砕いたビスケットに無塩バターを混ぜるつもりでいたのだけど、冷蔵庫の奥のほうにしまいこんだ無塩バターをとりだそうとしたら、その手前に、食べ残してたマルクラの玄米甘酒が目につき、とっさにこれでやってみよう、と思い立ったのでした。実験クラスト。悪くなかったです!

なにより、火をつかわずにタルトが作れたのが、ナイスでした。冷たい食感も、夏にはよいかも☆

* * *

20140617_113424 これは少し前のことですが、はじめてのサービングスプーンを作りました。4月にイギリスのいなかの森で、グリーンウッドワークというのをやっているMike Abbottさんという方を尋ねて、ワークエクスチェンジをさせてもらったとき、助手のJo-joさんから、ナイフの安全な使い方と、スプーンづくりの手ほどきをちょびっと受けることができたのです。

20140528_175917_3 20140528_175909_3その森で拾った木切れで、相方が粗削りまでをやって、そのまま続きをやる時間がなかったのだけれど、6月に結婚するともだちに贈りたいと思って、仕上げまでの成形はわたしが、仕事の合間に少しずつ作業しました。

使ったのはスウェーデンナイフ1本です。左手の親指に豆ができました。豆できるの、久しぶり。豆が痛いのもうれしいくらい、作業は楽しくて、やりだすとなかなか止まるのが難しかった。。。

おさじのくぼみ部分もナイフでかなりいけましたが、最終的にはここだけ彫刻刀(丸い歯の)を使いました。

20140616_155122サンドペーパーをかけて、水洗いして乾かし、毛羽立ちをチェックしてもういちどサンドペーパーをかけ……というのを3回繰り返して、成形は終わり。

最後は食用の亜麻仁油を塗り、乾かして完成です。亜麻仁油を塗ったら、色がぐんと変わったのでびっくりしま20140617_112930した。

柄がかなり妙なアングルになってしまったので(木目に沿ったらこうなった。。。)、使い勝手がどうなんだ???と疑問は残りましたが、あげたいと思った人のことを思いながら作ったので、もらってもらってしまいました。

食卓でどんなふうなのか、どきどき。。。

* * *

手仕事は、自分にとっては、精神安定剤のようなものだと、自覚するに至りました。編み物や針仕事をしているととにかく心が休まるし、木をけずっていてもそう。

羊毛をくれたひつじたちや、木切れをくれた木や、編み針をくれた竹や、ナイフをくれた鋼、亜麻仁油をくれた亜麻。みんなに感謝です。

| | コメント (0)

より以前の記事一覧