2019.05.29

カササギ、鳴いた

Img_8651 Img_8698 Img_8699   ソウルへアレクサンダーテクニークの勉強に行ってきました。すてきな人たちとご一緒に学べて、そして個人的にぐっとくることがたくさんあって。。。本当にうれしかったです。学びについては、言葉にするのはまだ時間がかかりそうで、、ゆっくり消化を待つとします。。上の写真はお世話になった韓屋スタイルのゲストハウス。最高に居心地がよかった!

勉強とば別に、短い滞在だけどもしかして会えたら嬉しいな、と思ってた2人の人にも会えてしまって、ほんとうにおどろきでした。お時間つくってくださったこと、うれしかったです。

2人のうちのおひとりは、10年前に、ワークショップに出るために1人でソウルへ行ったときに川べりで偶然知り合った(チョ)さんで、お互いの言葉が話せず共通語はほんのわずかの中国語、という状態で、指差し会話帳と筆談で話をして、仲良くなった人でした。

メールと住所を交換したけど、メールはなぜか不通で、手紙は書いたけど返事がなく、そのままになってたので、もう忘れられているだろうと思ったのだけど、今回べつのメールアカウントから、だめもとでメールを出してみたら、その2日後に、泊まっているゲストハウスに電話がきたのでした。

なんせ10年ぶりだし、google翻訳文を組み合わせたあやしい韓国語と中国語で書いたメールは、英語の話せる韓国人の友に見てもらったら「ふふっ」と笑われ、「SPAMメールみたい?」ときいたら「うん」と言われ。。。こりゃだめだろな、と思っていたので、電話が来たときは心底びっくりしました。

 その日の午後に会うことになって。電話をとりついでくださった(電話口で通訳役もしてくださった)ゲストハウスのオーナーさんが、ここで会うといいよ、と近所のカフェを教えてくださり、そこへ来ていただくことになりました。

前回お会いしたときは、伝統的なものや古いものが好きな奥ゆかしい人という印象だったのが(会社勤めのかたわらインサドンにギャラリーを持ってもいらして、10年前に連れて行ってくださった行きつけのお店は、後でネットで調べたら店主が書を嗜む詩人で、詩人や舞踊家が常連客らしかった)、今は定年退職してネットショップをやりながらコーヒー豆の焙煎を教えてまわっているとのことで、なんだかすっかり軽やかな雰囲気になってらっしゃいました。びっくりした。娘さんは伝統楽器の大笒(テグム)という横笛のプロ奏者で、国楽管弦楽団に所属しているとのことで、奥ゆかしさは娘さんに受け継がれたみたい。。

Img_8688ゲストハウスのオーナーさんが教えてくれたカフェは、彼のお友達の陶芸作家さんがやってる工房兼カフェで、奥のお座敷に通してくださったのだけど、なんと猫がいる部屋でした。とてものほほんとした猫にゃんで、われわれが筆談しているあいだ、部屋の隅で寝てたり我々のまわりをうろうろしたり、ほかのお客さんにブラシで逆毛を立てられりしていた。。。

猫運までよくて、うれしかったな。(そういえば、ゲストハウス近くのコンビニの店先にものらっぽい猫がいた。クリスティーヌという名前の猫!呼ぶと「はあーい」と言って走りながら近づいてくる猫にゃんで、かわいすぎた。。。コンビニ店員さんがかわいがって、ごはんをあげていました)。

Img_8701 毎朝、アレクサンダーのスタジオへ行くとき、宿を出たすぐのところでいつもカササギとも会っていました。大きなはっきりした声で鳴く鳥。ここらへんに住んでいるらしかった。(チョ)さんとお会いした後、別れ際にもまたこの鳥が来たので、鳥の名前を韓国語でたずねたら「カチ」だと教えてくれました。

指差し会話帳の本で、後でこの鳥のところを見たら、「韓国を代表する鳥。朝、この鳥が鳴くと、なつかしい客人がやって来ると言われる」と書いてあって、びっくりした。宿のそば以外のところではこの鳥に会わなかったし、実際、宿のそばまで(チョ)さんが来てくださったわけなので。。。

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2019.05.08

いちばんながいGW(さじフェス2019 etc!)

今年のGWは美濃→中津川→御殿場と私としてはどうしたことかの怒涛の日々でした。でも、すごく楽しかった、嬉しかった。。

Img_8308 Img_8313 Img_8324 美濃の森林文化アカデミーを会場にの行われたさじフェスでは、斧の使い方をイチから教わり直して、改めて”そうか!”というちょっとした使い方の違いを体感したし(ざっくりやるときの動き)、さじ面の彫り方を教わったときには、ひとさじの中にある木目の流れの多様さと、その「木目さま」の多様な声を聴きながら削れたときのツヤピカの削り跡をちょびっと味わえた。。(教えてくださったさかいあつしさんに感謝!)

47799987911_664676186c_k 「回し飲み」よろしくみんなでスプーンを「回し削り」していく輪に混ぜていただいたときは、「ざっくり」と「繊細」を短時間で行ったり来たりする体験をさせていただいて、あわあわしたけど面白かった。。。Img_8315 おいしいタイカレーもごちそうになって♡主催の久津輪さん、加藤さん、実行委員のみなさま、講師のみなさま、大変だったと思いますけれど、すてきな場に感謝しています。

Img_8336 中津川のプチ・グリーンウッドワークフェスでは、北海道から九州まで、普段は遠方にいるグリーンウッドワークのお仲間のみなさんと再会できて、みんなで1つのものをつくる愉しさ、最高でした。今年はなんとグリーンウッドワーク界の大御所、井丸さんまで来てくださって(!)、その場その場でいろんなことをさっとやって見せてくださるとき、何かちょっとでも”浸透吸収”できればー、と見入りました。。大変おつかれのときに、またしても惜しみなくいろいろ教えてくださり、、感謝しかありません。Img_8348 敬愛する小学生グリーンウッドワーカーのれいくんとも再会できたし、なんと新たに猫の仲間も加わって、大好物の五平餅はじめ、毎食美しい盛り付けのおいしい手づくりごはんをみんなでいただけて、幸せでした、みなさまほんとにありがとうです♡この場を開いてくださっている原さんご夫妻には、もうどう恩返ししたらいいものやら。。感謝ばかりです。

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御殿場では、アレクサンダー合宿が20年目を迎えて、波乱万丈ありつつも、大切な友や先生たちと再会して、それぞれの「今」を体感しつつ仕事できて、うれしかった。。特に「一般意味論」のクラスでユズルさんが、1999年のこの人と2019年のこの人は同じその人でも「イコール、ではない」と、ジェスチャーを交えておっしゃったとき、心の奥深くが動いた感じがきた。。。そして、新たに卒業されるみなさんの佇まいが、うつくしかった。。通訳も、新しい仲間の活躍ぶりが心強かって、自分は無理にがんばらなくてよいんだなあと思えたことが新しかったな。自分の中でも、ひとつの節目を越えたなあという実感が来たのが、よかったです。校長ジェレミーさんは、いろいろあるけど、こういう場をホールドしつづけていて、すごいな、とそこはやっぱり思う。たくさんの出会いと学びをいただいてきたこと、感謝しています。

早朝、富士山を見ながらのランニングも奇跡的に気持ちよかったっけ。。

Img_8360 Img_8380 移動の道中で、長いことかかっていた靴下がようやく編み上がり、そして家に帰ったら、「新月過ぎたら種まきしなきゃ」と思ってた藍が、勝手に発芽していた。。

それでもって、全部終わってほっとしたら、自分が去った後の中津川でみなさんがやってたグリーンウッドワークの内容を知ってまたびっくり。この方々はやっぱり天使なんだと確信しました。。

いろんなことがこうやって、転じたり、開いたり、移り変わったりしてくのを、わぁと眺めているようなこの頃です。

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2019.03.27

グリーンウッドワーク:器挽きとナイフづくり

Img_8023 Img_8020いつか行ってみたいとずっと思ってた、福島にあるグリーンクッドワークの拠点、井丸さんのところで、先週、足踏みろくろでの器挽きと 、鋼と鉄からつくるナイフづくりを学ばせていただいてきました :)

 

Img_7837 Img_7840 器は、1日目はつやつやした柿の木で抹茶茶碗のようなサイズ感の器を、2日目は樹齢400年の山桜の大木から木取りしていただいて、コーヒー 茶碗を挽きました。どちらもこの地で育っていた木々。

 

 
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足踏み式で回すろくろに、斧で粗削りした材を取り付けて、刃物を当てて挽いていくのだけど、これが大汗かきつつの全身運動で。刃先をいい角度で安定して当てることの微妙さが、、、すごくむずかしくて、ほんとにおもしろかった!

Img_7849 束の間、リズムよく挽けたとき、ちょっとα波が出るような?感じがありました。柿も、山桜も、挽きやすい材なんだそうです。やさしい木々なんだなー。んで、すっかりとりこになって挽いてたら、コーヒー茶碗は、いつの間にか薄く挽きすぎてしまってて、縄文土器のような穴が空いていた💦 

でもなんだかそれがとっても気に入りました。コーヒー茶碗にはできないけど、ランプシェードにできないかな?と考えてます。

 

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ナイフは、鋼と軟鉄から刃をつくって、エンジュの幹を割って削って柄をつくり、刃をすげて砥いで、桜の樹皮で鞘をつくりました。鍛冶仕事では、炎の中に置いた鋼の色を見て温度を判断して、作業の中身によって特定の色を目安にしていくとか、火花を見て鋼のクオリティを判断したりすることとかに、魅了されまくりました。

そういう火の言語みたいたものが、あるんだなー!

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トンカン打つ作業はぜんぜんうまくできず、井丸さんにほぼやっていただく形になったけども、刃物ができあがる成り立ちを、最初から最後まで実地で体験できて最高でした。自分でもまたやってみたい!無謀な夢ですが。。どうすればやれるかを考え中です。

井丸さんの拠点は、生活全体がグリーンウッドワークと共にあって、普段使いの生活道具のひとつひとつや空間そのものが味わい深くて。

 

そのなかで一緒に生活させていただきつつ作業に取り組んでいられることが、幸せでした。。奥さまのじゅんこさんが丁寧に手作りしてくださるごはんも、毎回さまざまな木の器に盛られていて、それを手道具で作ったいろんな木の椅子やテーブルでいただくので、食事時もおやつどきもいつもがインスピレーション源。。。

Img_8014 空間全体から、身と心に、なにか、しみわたるものがあったなあと、帰ってきてみて、ぐーっと実感しています。

熟練の経験とエネルギーを惜しみなくシェアしてご指導くださった井丸さんに、すてきなおもてなしのうえ生活空間をご一緒させてくださったご家族のみなさんに、ご一緒させてくださって行きかえりの道中まで楽しく過ごさせてくださったグリーンウッドワーク友のおふたりに、感謝ばかりです。

Img_7999 また行きたい。。。井丸さんの講座の詳細はこちらです。。http://www.tomio-imaru.com/
(井丸さんは、ウエブサイトでの講座の案内のページでは、現在はスケジュールをカレンダー欄に載せなくなっておられて、メールなどでお問い合わせをすると、スケジュールを調整して講座を開催していただけるスタイルになってます)

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2019.03.07

自然を愛することと、声を上げることと

Img_7329 ボストンでは、学校へ歩いて行けるところにある、猫のいるAirBNBにお世話になりました(猫が決め手でした)。学校から帰ると毎晩猫の(は)くんが部屋に来て、マッサージをサービスしてくれるのでした。おかげさまでとても休まった。。外は雪がつもってて、 気温も零下だったりしても、おうちのなかはぽかぽかで、しかも猫がいる、というのは幸せなことでした。(は)くん、ありがとう!Img_7654

おうちに住んでいるのは男性が禅宗の僧侶、女性がアーティストでアートディーラー(かつてはパイのケータリング業もしてた)というアメリカ人カップル。お借りしたお部屋はおふたりの”図書室”で、哲学から料理まで、膨大な数の本に囲まれて眠りました。本の種類もタイトルも興味深いものばかりだった。。Img_7399

僧侶の(じょ)さんは、私たちが滞在しているあいだに、教鞭をとっている短大で初の句会をやったんだよと、その時できた俳句を見せてくれました。

それで亡き祖父が俳句に入れ込んでいたことを思い出して、帰国してから少しネットで調べてみたらば、1930年代~40年代に「旗艦」という同人誌に関わっていたことを初めて知りました。

この同人誌のことをさらに調べていったらば、第二次大戦に日本が参戦するという時期に、治安維持法のもとに反戦句を書いた俳人が弾圧されていた、という事実に突き当たり。。びっくり。留置所で数ヵ月に及ぶ尋問あるいは拷問を受けたり、無理矢理に自白手記を書かされたりして、検挙された44人のうち13人が懲役2年(執行猶予3年ないし5年)の刑を受けたとのこと。同人誌「旗艦」も弾圧の中で廃刊になり、検挙されたあと一切書かなくなった俳人もいて、「花鳥諷詠」(俳句は自然の美のみをテーマとすべしという)を唱えた流派だけがその後残って俳壇を圧倒していった経緯を知りました。

花鳥諷詠の俳句は好きだけど、これを知ったいまは、アンビバレントな気持ち。花鳥諷詠を提唱した有名な俳人が、戦争を礼賛する句を書いていたこと、俳人仲間(中にはとても近しい仲間)が検挙されることに異を唱えず、検挙されたあと病死した仲間のお葬式にもいかなかったこと、ショックです。(くわしくはこの記事に:http://www.alter-magazine.jp/index.php…)

祖父が書いていたのも花鳥諷詠の俳句しか私は知らないけども、それが祖父が自由に選択したことだったのかどうか、疑問に思いはじめてしまった。。

このことを明るみにしてくださった俳人、マブソン青眼さんが、長野に「檻の俳句館」を開館されていることも知りました。檻の中に、検挙された人の句が展示されてる。

花鳥諷詠が、大事なことに対して声を上げることから遠ざかるための、逆の極になっていたこと。。これについて考えていくと、自分の中にも自然を深く愛する気持ちがあるので、複雑な気持ちになります。ノーベル文学賞を受賞して「美しい日本の私」というスピーチをした川端康成と、その後にノーベル文学賞を受賞して「あいまいな日本の私」というスピーチをした大江健三郎、このふたりに象徴されるものも思い出されてきたり。

B3b80bc19d7f43a3803040c024a3e83c 自然のただなかで、自然を深く愛しながら、市民的不服従の声も上げていた、ソローのことも思い出されてくる。

 

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2019.02.27

ソローの小屋

Img_7505 ボストンへ、アレクサンダーテクニークの勉強へ行くことにしたこの冬。出発前にふいっと、ボストンエリアにグリーンウッドワーカーがいたら会いたいな、と思ってちょっと探してみたら、ボストン郊外のコンコードというところにおひとり、いらした。その方がウォールデン湖畔沿いにソローのお話の絵札を設置した、という話を読んで、初めてソローが「森の生活」を送ったウォールデン湖がボストンからすぐだと知りました。

Img_7508 そんなわけで、クラスの合間の休みの日に、ウォールデン湖を訪ねました。ソローが実際に小屋を建てた場所まで、湖畔のトレールを歩きました。オークの枯葉がふかふかした道。ところどころ凍った雪もありりつ つ。湖も凍っててきれいだった。

Img_7501 小屋の場所は、木々に包まれ ていて、その間から湖が望めるところで、住み心 地よさそうだった。測量士でもあったソローが見立てただけあったもよう。


S__11894793_1 別の場所に、ソローの小屋のレプリカが建ててあって、訪ねた日は小屋の暖炉に火を入れてインタープリター(レンジャー)の女性がお話を聞かせてくださる日だと聞いて楽しみに行ったんだけど、強風の天気予報を受けて、誰も来ないだろうとキャンセルになってた。。でも中に入れてもらえるか聞いてみたら、もちろん、と鍵を開けてくださって、お話も聞かせてくれました。こんな強風の日に来るなんて勇気あるね!と言われた(あとでウーバーで電車の駅まで送ってくれたおじさんによると、強風で木が倒れて道が1時間近く封鎖になった場所が二箇所もあったというから、やばい風のレベルだったらしい。。)

Img_7483 Img_7474_1 Img_7475_1小屋の中は、ベッド(ベッド下に物入れ)、デスク、調理のできる暖炉。あと椅子が3脚(1脚はひとりの時間のため、2脚目は友情のため、3脚目は社交のためと、本人談)。

小屋の部材は、松の樹何本かを切り出したほかは、近くで鉄道の敷設に従事していたアイルランド移民の人たちが建ててた小屋の廃材を譲り受けてリサイクルしたらしかった。

椅子が、どれもとても小さめで座面がすごく低かったのが印象的でした。アメリカにくると家具やドアや調度品や食器がみんな大きくて、いつも慣れるまで巨人の国に来たみたいに感じるけど、ソローの椅子はとても小さくてちょうどマイサイズ。なので背丈の低い人だったんですか?ときいたら、私と変わらないくらいでした。

この小屋で彼が暮らしたのは2年と2ヶ月と2日。その間、町に出て人に会ったり測量の仕事をしたり、実家の鉛筆工場を手伝ったりもして、ずっとこの湖畔にひっこんで思索にふけってばかりいたわけではなかったし、ここで暮らしてたあいだに、奴隷制度に反対して税金の不払いをして、牢屋に入れられたりもしたのだそうです。このときのことをソローが書いた評論が市民的不服従(良心的不服従)という概念の始まりになって、後にマーティンルーサーキングやガンジーのインスピレーションになっていったんだそうです。

彼の信念の貫きぶりは若い時からぶれてなかったみたいで、ハーバード大学を出て地元の学校で教師の職を得たけど、児童のしつけの仕方をめぐる意見の食い違いからわすが2週間で辞任。のちに兄弟と一緒に自分で学校をつくっています。

 ソローが自然、野生に親しんで、つぶさに観察していったところ、野生の中にこそ世界が保たれていると考えてたところは、地球上の生き物の一員として共感するし、どうじに良心的不服従を貫いた、社会の一員としてのあり方もぐっとくる。2つのバランスがあるところ。

彼は生存中は、今のように広く知られることはなくて、ウォールデン湖のある彼の地元コンコードでのみ、名前の知られている人だったそうです。物書きを自分の仕事ととらえていたけど、それで生計を立てることなく、さまざまな仕事をしつつ、生涯独身で、実家暮らしの時期も長かったとのことで、それは当時の男子のあり方として、異例だったそう。レンジャーのおばさんは、ウォールデン湖畔にソローが暮らしてたあいだ、衣類の洗濯はどうしていたか問題というのがあって、どうも実家のお母さんに洗濯はしてもらっていたようだと言っていました。

Img_7469  湖畔の小屋を建てたのも、執筆をするために、実家暮らしでは得にくかった静けさとプライバシーを求めてのことだったらしかった。シンプルに暮らすという実験であると同時に、自分のリアルなニーズを満たすためでもあったんだな。。

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2018.09.24

なぞの旅2018=勝手にウッドストック

20120914_110705 20120915_065359 20120915_073023 6年前に相方にプレゼントした「なぞの旅」(行き先を秘密にして連れ出す旅:写真はそのときの)で、ボートでしか行けないキャンプ場でテント泊したのだけど、その日は私たち以外一般の宿泊の人はいなくて、でもなんだか人がぱたぱたとしていて、何かと思ったら、翌日からそこを会場に「勝手にウッドストック」という、手づくり型の音楽フェスがあるとかで、前日からミュージシャンの方々が自ら会場の設営をされていました。

20120914_170239 20120914_17114120120914_190353私たちは会場とは逆側の静かな一角に泊まらせてもらえたのだけど、焚火のできる場所と水場は屋根のある炊事場にあったので、そこにある木のテーブルとベンチで午後のコーヒーを入れて日記を書いたり、お夕飯のカレーを作ったりしていて、そのとき、ミュージシャンの方がおひとり、私たちの方にいらして、なんかおやつかなにか、おすそ分けをくだった。。。コロリダスのしみずさんでした。

で、私たちが日記を書いていたテーブルは、そのうちに会場の方面へ運び出されていき。。(ステージになる部分はキャンプ場内の木のテーブルを寄せ集めてつくるらしかった)あらら、と思ったけど、夜中にキャンプ場のおじさんが、対岸までボートを出すけど乗りますか、と声をかけてくださって、星空の下、しずかで暗い水面をすいーと一往復させてもらえて楽しかったりしました(今思えば、どなたか前夜に現地入りするスタッフかミュージシャンの方のお出迎えだったもよう)。

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20120915_112827 翌日、フェスの始まる昼前に私たちは舟で対岸に送ってもらってキャンプ場を後にしたのだけど、なんだか楽しそうなフェスだなあ、いつか行ってみたいな、と心に残っていたのでした。

2018

で、毎年この時期に相模湖でやっているのはわかっていつつ、月日は過ぎて。。。今年ふいと思い出したのでサイトを見てみたら、17年目の今年が最終回、と書いてあるのに出くわして。こ、これは、今年行かねば、と。

でもわかったときには宿泊チケットはおおむね売り切れてて、残ってた宿泊チケットは仕事の関係で無理な日程だったので、日帰りワンデイでの参加しかなかった。。

で、今年の「なぞの旅」として計画して、日帰りで行ってきました☆

相方には、雨具やおやつ、日記セットなど持ち物の案内だけしてあとは秘密だったので、電車で移動するときも、どこに向かっているのか、どこで降りるのか、なぞのまま。相模湖駅で降りたときも、「あ、前になぞの旅で来たねー、あのとき以来だね」と言っていて、ボート乗り場に大勢のほかのお客さんと並んでいるときでさえ、音楽フェスに行くことがわかっていなかったらしかった!

なのでボート乗り場でようやく種明かししました。これでドッキリアワーは終わりかなーと思ったら。。。お客さんがみんな順繰りに船に乗り込んだのたけど、大きいほうの屋根付きボートにのりきれず、屋根なしの小さいボートに乗ることになり、そしたらななめ向かいにまさかのカジヒデキさんと乗り合わせてしまって、あわわ。。 ボートがキャンプ場へ行くまでの10分くらいのあいだ、(短パン姿の)カジくんのひざこぞうあたりに、小さいちょうちょがずうっととまっているのに目が釘付けでした(ご本人はスマホで写真を撮ったりしてて、ちょうちょには気づいてなかったみたい)。

キャンプ場にボートがつくと、いきなりウェルカムミュージックでお出迎えしていただいて(三々五々、楽器を弾きながら船着き場から陸上まで一緒に歩いてくださる、というふう!)、しょっぱなからとってもメリーでした。

Img_5901_2 会場全体がなんだかメリーな雰囲気で。メインステージのすぐ横は川で、水音が聞こえた。

よくわからないままメインステージのうしろほうにいくと早くも今日のお一人目、臼井ミトンさんが歌い出して。。ここのステージはメインステージも、湖上に浮かぶサブステージも、屋根なしの潔さ(雨降ったら大変だろな)なんだけど、メインステージのはるか頭上、斜面にそびえ立つ大木の間をときどき風が吹き抜けると、葉っぱがちらちら、光を浴びながら舞い落ちてきて、それを眺めつつ臼井さんのうたを聞いていると、なんか多幸感に襲われました。

臼井さんの次はカジくんの出番で、歌い出したとたんに、またしても(今度はおおきめの)ちょうちょが1羽、ステージとお客さんたちの頭上をくるくるまわるように飛んでいて、ここは天国でしょうか?という感じでした。

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Img_5904Img_5890Img_5906 Img_5913_2Img_5917 そんな感じでまる1日、途切れることなく生の音楽に浸かりつつ、水音を聞きつつ、虫のうたも聴きつつ、ごはんたべたり、おやつたべたり、物販を覗いたり、昼寝したり(途中急にぐったりして、持参したハンモックを、みんながいるところから遠い一角に吊ってちょっと寝た。。ハンモックの中からも湖面が見えてきれいだったー)、で、夜9時回るころ、舟で会場を出たときも、湖上のサブステージではまだ音楽が続いていた!

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おそらくその後も、フリーセッション的な感じでずうっと続いたのだろうな、と想像する。。いやー、すごいです。

このフェスを主宰してきた、バンバンバザールさんいわく、そもそものきっかけは、ミュージシャンご本人たちが集って音楽を楽しもう、というのが最初で、それをついでにお客さんにも見せちゃおう、となって17年続いてきたんだそうです。参加ミュージシャンの方々も毎年来ている方たちや常連の方たちが大勢いそうでした。お客さんも。

小さい子も大勢来てて、子どもたちが好き勝手に遊んだり音楽聞いて踊ったり、親子でフリスビーしてたり、夜には花火してたりしたのものどかでした。音楽と暮らしが地続きな場にしたい、と主宰のバンバンバザールの福島さんがおっしゃってたけど、ほんとにそうなってた。

昨日のトリのバンバンバザールさんのステージでは、最後に今回参加してるミュージシャンの方が全員ステージに上がって「On the Sunny Side of the Street」をみんなでやってくださいました。メリーでした。。。!

このフェス、会場のみの石滝キャンプ場のすばらしさはもちろん、フェス自体の小さめの規模感、手作り感が、秀逸でした。意図がぶれずに、ここまで来たんだなーと思うとすごい。。。バンバンバザールの福島さんが最後のあいさつ的なふうに、このフェスは今回で終わるけど、みんな、これからも、楽しいことのほうへ向かって、それぞれに明るく歩いていきましょう、みたいなことをおっしゃってたのが、心に残りました。

ほがらか力、みたいなものを感じた。それってナチュラルにほがらかなのとも違う、さまざまなことがあってのんきでいるわけにはいかない中で、「それでもあえて」ほがらかを選んでいこうとする力、みたいな? 

あ。あと、この世には本物の天使が人間の中にときどき紛れているもんだ、と常々思っているのだけど、昨日初めて聴いたギタリストの鈴木茂さんは、本物の天使だなー、と思いました。音楽も(曲も詩も演奏も)、お人柄も(ご本人手づくりの物販も!)、ぐっときた。。。バンバンバザールのおふたりは、天使をちゃんとゲストに呼べるのもすごい。。

みの石滝キャンプ場のおじさんとおねえさんも、朝から晩まで影で大活躍されていて、頭が下がりました。ほかのミュージシャンのみなさん、スタッフさんたち、飲食のブースのみなさんも、なんかどの方も、心意気の美しさが、印象的でした。今回で終わりで残念。。4年に1回とかにして、続けばいいのになあなどと勝手な願いを持ちました。。そうならないかなあ。。もしくはさじフェスをこんなところでやれたらよいのになー音楽ライブも合体したようなやつを。。。

なにはともあれ、音楽好きな相方は帰宅してからも、「今日は楽しかったー」と何度も言っていて、今回のなぞの旅、喜んでもらえたみたい :) 

Img_5829 今回のフェス参加にあたって、新たにわが家の仲間になってもらった、モンベルのトレイルチェアーにもありがとう。すごく軽量で、2人分秘密裡に担いでいくのもなんの苦にもならなかったし、さっと出して快適に座れて、撤収も一瞬でできて。しかも色もぐりとぐらみたいなのが選べて。お値段も手ごろで。うれしかったです。

今年はスペシャルに、「なぞの旅・その2」もまだあって、そちらはまだこれから。その2も喜んでもらえるといいな。

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2018.06.22

一生き物として。。

うむー忙しい。。。仕事がどんぶらこっこと川をくだって次から次へと(?)、な日々です。フリーランスはこの川の流れの緩急だけは、自分でどうこうできないので、、この現象を興味深く眺めつつ、がんばっています。

このとこ唯一の息抜きはワールドカップの中継を見ること。今日はどこのカードが見れるかな、と毎日楽しみに見ています。おそらく猫科の血が入っているから(?)か、みんなが玉ころを追いかけてるのを見てるだけ楽しい、というようなところがあります。

わけもわからずサッカー雑誌を眺めていた小さいころの自分も懐かしい。。。当時拾ってきたねこ(両親から飼ってはいけないといわれ、内緒で物置にかくまい、ミルクを運んだりしてましたが、当然すぐにバレて、怒られた)の名前を、ドイツの選手の名前からとったりしていたこと。。。

* * *

今月に入ってから、自分にとって大きなことが重なったので、最近内向きなのも仕方ないことだと、日記を読み返して気づきました。

ねこの(ち)ちゃんのお見送りと旅立ちの直前には、存在を知ってからここ数年、ずっと大好きだったナキウサギに「もしかすると会えるらしい」と教わって、相方の仕事に合わせて北海道へ行っていました。”ナキウサギを求めるみなさん”(ネイチャーガイドさんいわく笑)が会いにでかけるという岩場へ案内していただいて、10分くらいそこにいたら、声が聞こえた。声が聞こえたってことはいまここにいるんだなあと思って、うれしくなって、姿は見えなかったけど、それで満足して、あとは苔や草花、樹木や地形について道々教わりながら、登山道の入口まで戻ったのでした。

入口まで戻ってきたら、ガイドの(あ)さん(Boreal Forestという屋号で活動されています)が、突然動きがスローモーションになって、後ろ手に小さく手招きしはじめて。見ると、車道にほど近いガレ場の斜面に、びっしりと苔や山野草や木々が生えているあいだに、ちょこなん、と座っていました。あまりに小さい(手のひらにのるくらいの大きさ)し、環境に溶けこむ毛色で、ぱっと見は、わからないほどなのに、(あ)さん、すごかった。

Dsc01568 じいっと、苔むした小さい岩穴の前に座って、しばらく身動きせず。。車道を車が通っても、岩穴に引っ込んだりもせずでした。こちらもしばらくじいっと身動きせず。そうやってどれくらいいたかな。。

Dsc01595 やがてぶるっと毛をふるわせたり、頭を後ろ足で掻いたりしだして、それから目の前のものを何かもぐもぐ食べたりしだした。そのうち岩場の斜面に登りだして、登りながら苔を食べたり、元気にたたっと苔の上を走ってこちらのほうの草を食べたり。のびのびと「自分事」をしだしてくれました。そうやってかれこれ30分近く、岩穴の外で過ごしてくれたのでした。びっくりした。。。

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ナキウサギは氷河期の生き残りと言われる繊細な野生動物だし、この国立公園はナキウサギの生息地としての限られた条件がそろう貴重な場所だし、、むやみやたらに会いにいこうとしてはいけない、と思ってきたのだけど、会う前からなぜかとても好きだったので、実際に会えるとやっぱりうれしく、、、なんだか変性意識状態(興奮状態?)が続いて、そのあと何日も地に足が付かない感じでした。。。

20年ネイチャーガイドをしてきたという(あ)さんも、こんな長いこと見ていられたのは初めて、とおっしゃってたほど、とにかく3人とも悠長にそこに突っ立って、眺めていました。後のほうではそっと動いたりおしゃべりもしたりしたけど、最初のほうはとにかくじいっとしていた。

後であの時間を振り返ってみて、ワイルド&ネイティブの(か)さんに以前教わった、自然の中に入ったら20分ほどじっとしてると、最初に乱した場の気が落ち着いて、ほかの生き物たちが自分事をしだす、というのを、思い出しました。渦中ではそんなこと忘れてたけど、期せずして実践してたのかもしれんかった。

少し前に、ナキウサギのために活動している自然保護団体の方々の会合に参加して、ナキウサギの暮らしや生息地のこと、観察に行く場合の注意点など教えていただけたのも、もちろん大きいことでした。ナキウサギの観察と生息地の保護活動を長年続けてこられている団体で、生息地を分断する自動車道の建設を食い止めてきたりもしているすごいみなさんなのでした。「ナキウサギふぁんくらぶ」というやわらかい名前だけど、すごい団体で、代表の市川さんもほんとにすごい方。物腰もやわらかで自分は前に出ない、そういう方なのだけど、芯がほんとうに強くてゆるぎない行動派でいらっしゃって。(ナキウサギふぁんくらぶの経緯はこちらなどに詳しいです。ナキウサギふぁんくらぶのサイトはこちら。)

ナキウサギと会ったあとの帰り道、相方と2人で宿までの車道を歩いていたら、キタキツネにも会いました。なんでこんなところに?と驚いたのだけど、後で地元の人に聞いたら、ここのキタキツネは人からごはんをもらうことに慣れていて、車をとめるとそばにくる、とのこと。

同じ状況は帯広の公園のエゾリスにもあって、人を警戒することがなくなって、車にひかれたりする個体が増えていると、後で帯広のアイヌ民族文化情報センターの人から聞きました。

然別湖に棲む天然記念物のオショロコマという魚も、いろんなものをもらって食べているらしかったのが気がかりだった。。ここのオショロコマ(ミヤベイワナというオショロコマの亜種)は本来はプランクトンしか食べない魚で、そのために特殊なエラをしているので、雑食になったらこのエラが退化する可能性がある、と教わりました。(ミヤベイワナについては、こちらがくわしいです)。

ナキウサギは今のところ人からごはんをもらってはいないようだけれども、、、野生動物と人とが、なんらかの形で接するということについて、改めて、考えてしまいます。自分も接しようとした一人として。

お互い、生き物として、影響を与え合うのは、必然だし自然なことだとは思うし、それぞれの都合もあるわけだけど、どうするとお互いの生き方をじゅうぶんに尊重できるのかな。。。

相手の生き方について、知ることができるきっかけとか場とかがあると、いいんだろうな、とは思うけども。。

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2017.11.10

グリーンウッドワーク練習会@中津川とミルクスツールプロジェクト(1)

23283311_10212868466160504_99142318 23405920_10212889371243118_504471_2今月初めは、グリーンウッドワーク指導者養成講座でご一緒した(は)さんの高原のおうちで、GWW練習会に参加させていただいてきました。養成講座のお仲間のみなさんと再会して、木削り三昧でした :)

Img_2732_2 泊まりがけでの練習会は、おいしいものいただき三昧の日々でもありました。(は)さんが採ってこられたクリフウセンダケでスキヤキとか。。(は)さんが採ってこれらたマツタケ(!)で土瓶蒸しとか!自家製五平餅に手作りピザ。。(は)さんの奥さま(よ)さんはお料理上手で、盛り付けも美しくて、毎回歓声が上がる食卓でした。お外で食べた朝食は、空気もおいしくて。。しあわせでした。

(は)さんの高原のおうちは、この高原のひのきを骨組みにした木のおうち。(は)さんご自身が大方を手作りされたおうちです。なんと丸太の樹皮を手道具でむいて、製材するところから。。!

そして去年秋にはロケットストーブヒーターも手作りされていて、家じゅうがぽかぽかでした。あんなにあったかいとは思わなかった。。上の階で寝ていると暑いくらい。一晩寝て、朝起きて、まだ火入れをしてないときでも、ストーブからの温風が通るようになっているベンチの上はまだぽかぽか。煉瓦の保温性、はんぱないです。火が見えるように特別にデザインした扉もすてきでした(写真とりそびれたの、くやまれる。。)。

あんな大きなおうちでなくても、小さな小屋でいいから、つくってみたいなあ、そしてロケットストーブヒーターでぽかぽかの冬を過ごしてみたいなあ、と夢想してしまいます。

23232129_10212868467840546_53131849森もちょうどきれいに色づいていて、月もまんまるでした。

材にする木もよりどりみどり。大きなさくらの木から、板材を木取りまでしていただきました。とにかく贅沢すぎて、あわわわわ、な時間  (は)さん、(よ)さん、ほんとうにありがとうございました♡

グリーンウッドワークのお仲間と再会できると、いつもうれしい。。そして今回は新しく6歳の友だちができたこともうれしかった。。木削り仲間として、これからもつながりあっていけたらなあと思ってます。

23213432_10212889465805482_775243_223201927_10212868424959474_136722_2 Img_2760_2今回、スプーンやお皿(深い盛り皿や大皿も!)、お盆、木槌などの木工品から季節の植物のリースまで、みなさんそれぞれ好きなものをつくっていて、楽しかった。。!

23270583_10212889371283119_21876597わたしはまたしても恒例の筋肉痛になりつつ、さくらの板とひのきの脚のミルクスツールをつくりはじめました。

ひのきの脚は3本のうち1本は、6歳の(れ)くんが下削りをしてくれました。

いつもながら作業のおそいわたしが、まにあうかなーどうかなーと焦りつつ1本目2本目のひのきの枝の樹皮をはぐように削っていたら、彼もいつのまにか、別の削り馬で同じように樹皮を銑ではいでいたらしく、それをおもむろにわたしのところに持ってきて、ひとこと、「あげる」と、わたしの削り馬のわきに置いていってくれました。

助けてくれ方が、さりげなくて、かっこいいんですけど!と思いました :)

Img_2776おかげさまで、座面と脚3本のパーツをつくるところまでは、(は)さんのおうちでなんとか終えられました。

今回相方も風邪気味だったのを押して一緒に来てくれたのだけど、しんどかったみたいでひたすら休む日々になってしまって、ロケットストーブヒーターのベンチの上でよく寝ていました。。。

23283166_10214483000687730_15776190でも最終日には少し元気が出たみたいで、楽しそうにスプーンを削っていました。さじフェスのときに削り始めたスプーンの仕上げ削り。ぼくとつで、ほんとにかわいいスプーン。相方のつくるものにある、こういう味わいが、わたしはたまらなく好きです。

* * *

ミルクスツールのプランとしては、今回わりと乾燥したひのきの枝を(は)さんがくださったので、これを削った脚3本はこのままからからに乾かして。座面のほうは厚さ5センチ弱の生木のソメイヨシノの板なので、これを割れないようにゆっくりめに半乾きにさせて。そして穴を開けて、脚を木殺しして挿し、あとは座面が乾く過程でジョイントがしめつけられるのにまかせる、というものです。

脚を座面上まで貫通させてくさびを打つべきか、貫通させずにおくべきか、迷っています。あと、ホゾの断面は楕円になっているほうがいいのか、真円でもいいのか。。。

こういう生木の板に、乾燥した脚を組んで、スツール的なものをつくるやり方は、”slab and stick”と呼ばれるタイプ。これまで自分は座面を編むタイプのスツールしかつくったことがなくて(こちらは”post and rail”と呼ばれるらしい)、板材の座面に初挑戦です。

板の座面のスツール、つくってみたい、とあこがれてはいたのです。先日、さじフェスでお会いしたスウェーデンの木工家、ヨゲさんのスツールに興味が湧いていたのもあります。

ヨゲさんからは、さじフェスのときはスプーンづくりを教わったのだけど、彼はベンチやスツールなど大きなものも、やはり伝統工法でつくっておられていて。削り飾りや色付けもポップで楽しくて、そういうところへ目が行きがちなのだけど、その工法に地味に興味を惹かれていました(ヨゲさんの作品の数々、こちらで見られます。とってもすてきなものばかりです!)

さじフェスのあいだ、一瞬お話するチャンスがあったので、そのときに、ヨゲさんのつくられたハート型の座面のスツールについて、質問しました。工房でできたばかりのそのスツールを見た、当時9歳の娘さんとのやりとりのおかげで、ひとつ扉が開いて、ヨゲさんがもっと自由に独創的にものづくりにとりくむようになった、という特別なスツールです。

そのとき聞きたかったのは、そのスツールの座面がハート型になったきっかけが、その座面の材の特質にあったのかどうか、ということでした。材によってデザインが決まる、だから同じものは何ひとつない、ということを第一におっしゃっていたから、そういうことなのかなあ、と。でも聞いてみたら、答えはノーで、ハート型のデザインは自分で考えてドローイングを引いた、とのことでした。

「あ、そうだったのか」と拍子抜けしたわたしに、ヨゲさんが言ったのが、「でもあのスツールで特別なのは、座面というより、むしろ脚なんだよ。スライドでは脚は写ってなかったっけかな」。思い返すと、確かに脚はほとんど写ってなかったのだけど、ほかのスツールや椅子の作品スライドでは、全体が写っていて、それらの脚はどれも見事に有機的でユーモラスなカーブを描いていて、しかも脚には貫(横棒のパーツ)がない、という特徴が共通していました。

ヨゲさんは「あれはshrink-fit joint(※わたしの記憶が正しければ、こういう言い方だったと思うんだけど)で組んであるんだよ、簡単に見えるけど、すごく難しいんだ」とおっしゃいました。そして脚には、枝材を使っている、と。

枝材ということは、つまり芯持ち材??と後で考えて、がぜん興味が湧いてきました。もとから外広がりにカーブしている枝を、芯持ち材のまま脚にする、というのはすごく魅力的。と同時に難しさもあるだろうな、と。。。そしてそれを、shrink-fit(材が乾燥するときの収縮を利用してジョイントを締める方法)で座面と組むということは、座面が生木(半ナマ?)のときに乾いた脚を入れるはず。。。「ぼくは必ずクサビを打つよ」ともおっしゃってもいたっけ。

そういうスツールのつくり方の情報を、ネットで少し、リサーチしてみました。だれかが書いてるはず、と思ったのだけど、調べ方がわるいのか、なかなか見つからず。。

Img_2798 はっきりこれだ、とわかるようなのは2件だけ見つかりました。1つは1962年に出版された『Popular Science』という本の中の記述。「昔の家具職人は、糊を使うかわりに生木と乾燥材を組み合わせて使いました。生木の板に乾燥材の脚を挿すと、板が乾燥して縮むとき、脚がしっかりと固定されるのです」とありました。

もう1つは、生木で素朴なベンチをつくる、そのつくり方を説明した雑誌記事『Rustic Garden Bench』。シェーカーボックスをつくっておられる、John Wilsonさんという方の書かれたもの。

グリーンウッドワーカーのワークショップに行けば、実地で教えてもらえそうだなーと思うし、ヨゲさんに突撃で質問してもいいのかなーとも思ったけれど、今回のミルクスツールは、せっかく生木の板材をいただけたことだし、サイズもうんと小さいし、ミニミニプロジェクトとして、昔々の生木の木工のやり方を、手さぐりで実験してみようと思い立ちました。

John Wilsonさんの記事では、穴を座面の上まで貫通させてクサビをうつやり方と、貫通させずにおくやり方と、両方が紹介されていました。後者は「正確なホゾが必要」とあって、その場合は、真円のホゾを、それとぴったり同じ径のホゾ穴に挿す、ということでした。

今回、ひのきの枝(芯持ち材)の自然なカーブをそのまま生かして脚を削って、テノンカッターでホゾをつけたのだけど、ホゾの正確さはやや微妙。。ホゾの断面は14~14.5mmくらいの円になっています。手元には14mmのドリルがあるので、半乾きの座面にφ14mmの穴を、貫通させずに開けて、下から脚のホゾをそのまま挿してみて、様子を見てみようかなと思っています。

座面はかなり水分があるので、まず2週間、リビングで半乾きにさせてみることにしました。

小さい小さいミルクスツールです、もし失敗しても、学びだと思えばよし。。楽しく実験してみようと思っています。

23315942_10212882686796011_16411066 とりあえず、脚の角度は、ダミーの段ボール箱を座面に見立てて決めました。

このあと、この段ボールの穴をガイドに座面に穴開け位置を墨付けして、アングルガイドで角度をみながら斜めに手回しドリルで穴を開ける。。。分厚い板に決まった角度でまっすぐに穴を開けるのが。。たぶん最大のチャレンジです。どきどき。

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2017.10.12

さじフェス2017

今月初めの連休は、岐阜・美濃市でさじフェスに参加してきました。スプーンづくり一色の3日間、濃かったです。。 :)

近年自分はすぐいっぱいいっぱいになりがちで、今回もそうだったけども、でもやぱり行けてよかったな、とじわじわ感じてるとこです。

Img_2465_2 Img_2620 Img_2534 スウェーデンから生木の木工(グリーンウッドワーク)をされるヨゲ・スンクヴィストさんが来日して、森でスプーンづくりにいい木を探すところからスタートして伐採→割って→斧ではつって→ナイフで削って、という一連のスプーンづくりの工程を見せてくださいました。そして10種類のナイフワークを教えてくださって、最終日はみんなでスプーンを削ってみました。

前にマイクさんの森の工房で、アシスタントのジョージョーさんから教わったナイフワークは、この北欧の伝統の(ヨゲさんがお父さんから受け継いだ)ナイフワークだったのでした。ジョージョーさんが教えてくれたのは確か5種類くらいだったけど、今回また別なグリップも教わって、北欧の木削りの奥深さに改めて感心しました。

ヨゲさんのお父さんのヴィッレさんは御歳92歳。あまり腕力がなくても削れるゆえに現在ヴィッレさんが多用しているという、skewとよばれるナイフグリップなども教わりました。このグリップは子女にもよいのではないかなーと思った。。

Img_2438ヨゲさんのつくるスプーンは、ひとつとして同じものがない、とのことでした。それというのも、材によってデザインが影響を受けるから。その材がどんなふうになりたがっているか、によって違うふうになっていくのでした。木目、木の繊維をなるべく断ち切らないことで強度と軽さを両立させていく木取りのしかた、ほんとーうに好きです。木と人のコラボレーションのような。。。そしてスウェーデンの民具の伝統的デザインに影響を受けているカラフルでかわいい彫り模様も、めちゃくちゃすてきです。

スウェーデンのslöjdとよばれる木工の伝統は、そもそも、生活の中で必要な道具を身の回りの木々から手作りしてきた伝統で、なんとういか、かつてはふつうにみんながやっていたことのようでした。

ヨゲさんのお父さん、ヴィッレさんが木削りにのめり込んでいったきっかけもとってもおもしろかったのだけど、木削りが生活するうえでのたしなみのようなものだったからこそなのか、ヴィッレさんが家の中で木削りをして木くずを散らかしても、ヴィッレさんのお母さんは一度も文句を言ったことがなかったそう。

そんな連綿と続くslöjdの伝統から、ヨゲさんがもっと自由になって、ものづくりをもっと独自に展開するきっかけになったという、9歳の娘さんとのエピソードもすてきでした。

* * *

さじフェス2日目には日本のスプーン・杓子づくりの職人さんたちお三方の講演と実演もあって、すごかった。。三人三様で、とても興味深かったです。職人魂にぶっとばされ、はるか遠くにとばされすぎて、「自分はこんなとこに来ちゃいけなかったかも」という場違い感にさいなまれもしたけれど。。。そんなすったもんだしつつも、持ち帰れるインスピレーションはたくさんいただけました :)

Img_2588 日本古来の生木の木工、有道杓子づくりを継承されてる奥井京介さんが、杓子の材料にされてる朴の木との関わりをなんというかホリスティックにお話しくださったのが、今でも印象に残っています。

秋になって朴の木の大きな葉っぱが落ちると、地元のおばあちゃんたちはそれを拾って、水に浸けるんだそうです。そして朴葉みそなどに使われる。

朴の木の特質と飛騨地方の気候を踏まえて、奥井さんは杓子づくりは冬のあいだだけするそうです。(今回秋に杓子づくりの実演をしたのは、そういう意味では異例だったんだなあ。。)

地元の方々の生活の中に、四季のめぐりの中に、朴の木と、朴の木を使ったものづくりが位置づけられていることが、妙にうれしかったです。

* * *

Img_2615 Img_2622 S__8069128_xlarge 2日目夜から相方が合流して、一緒にスウェーデン風のスプーンづくりを体験しました。スウェーデンではバーチをよく使うとヨゲさんはおっしゃってましたが、今回は生木の朴の木で。

初めての斧でのはつりに挑戦しました(ナタと斧のチョイスがあったのだけど、その前の工程で出遅れて、道具を取りに行ったら斧しか余ってなかった汗)。めちゃくちゃ四苦八苦したし、いつものごとく作業が遅くて焦ったりしたけど、でも斧使いのコツを教わって、少し思うように扱えたときには、楽しいな!って実感も来ました。でも、基本ずっと、わーっとなってました。。。

相方はとにかく楽しかったらしくて、そして自分のスプーンをすごく気に入ってるみたいで、なんか、それがなによりだなあって思いました :)

Image_xlarge Img_2661 Img_2665 二人とも時間内に完成するとこには行かず。。フェス最終日の翌日はふたりでちょこっと河原で続きをしてみました。せせらぎの音を聞きつつのナイフ作業、楽しかった!まだ終わらなかったけど。。

日本初のさじフェスを企画、オーガナイズしてくださった森林文化アカデミーの久津輪さん、グリーンウッドワーク研究所の加藤さん、アカデミーの学生さんたちには、ほんとにお世話になりました、ありがとうございました。グリーンウッドワークのお仲間のみなさんにも久しぶりに再会できてとっても嬉しかったです :)

Img_2565 物販もかなり充実してたのです(ただ自分に心のゆとりがなさすぎて(汗)あああ。。。。。)

夜の懇親会では大好きな五平餅の作りたて焼きたてをたくさんいただけたり(ナッツの自家製タレが最高でした!)、美濃の豪華郷土料理をふるまっていただいり(みんなおいしかった、こんにゃくが特に最高でした!)、休み時間にはハンモックで寝てみたりできたのも、すてきでした。

* * *

Img_2540 Img_2544 余談。ハンモック寝に関しては、なかなかおかしかったのでした。

今回テント泊でなくコテージ泊にしましたが、せっかくなのでハンモックと寝袋、シュラフカバー、エアマットだけ持参して、1人で泊まる一泊目は初めてのハンモック泊をしてみようと思い立ちました。

雨の予報はなかったけど、念のため、東屋のようなとこにハンモックを吊りました。前夜は夜行バス泊であまり寝てなかったので、わりと早めの時間に寝袋にエアマットを仕込んでハンモックにイン。寒いと思ってかなり厚着をして、万全に。。そしたら暑すぎた^^;

前日まで寒かったのに急にあたたかくなったのでした。あついなーと思いつつ、しばらくいたら、蚊がやってきて。。ぶんぶん周りを飛ばれて、顔をさされたので顔をシュラフカバーで軽く覆って、全身覆われたかたちで少し寝ました。

ときおり、コトンと、どんぐりの実が木から落っこちてきて音を立てていました。あとは木々のさやぐ音。ハンモック寝に慣れないうちは少し窮屈に思ったけど、ふっと体がゆるんだときがあって、そしたら逆にすごく楽になって、寝返りの必要を感じないくらい快適な体感がきました。これは意外でした。

しかしやっぱり暑くて、しばらくして寝袋の中でウールの靴下を脱ぎ、それからシュラフカバーをはいで、上半身を寝袋から出してみたら、ハンモック越しに微風が気持ちよかった。向こうの山々の気配も。

で、なぜか、「もう蚊に刺される気がしないぞ」という万能感が来て、そのまま寝ました。

そして。。夜中1時前くらいだったかな、痒みで目覚めました。あの万能感はなんだったんだ^^;

で、二連夜寝不足はさすがにまずいので、大人しくコテージの部屋に撤退しました。。。

この季節、もう蚊はいないと思ってたけど残念でした。もすこし寒くなったら、またやってみたいですー。

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2017.09.11

耳を開いて眠る

忘れないうちに、書いておきたかった。。

Img_2055 こないだ(み)ちゃんに誘われて初めて行ったキャンプ場は、国定公園の中にあって、ちいさな湖とその向こうに山々があって、湖畔は草がきれいに刈ってあってふかふか。少し行くと森の中を歩ける遊歩道も整備してありました(写真は対岸から私たちのサイトを見たところ)。

大きなネムの木の下にテントを張らせてもらって、タープはネムの木と、反対側のモミ(?)の木に綱を渡して張らせてもらいました。

あたりに車道がないので、とても静かでした。車の音は、このキャンプ場にやってきた車からだけ。車は駐車場までしか入れなくて、サイトにはねこやリヤカーで荷物を運ぶようになっていて、それもよかった。

こんなに静かで車の音のしないキャンプ場は、大島のトウシキキャンプ場以来で、本土では初めてだったかも。

Img_2039 金曜夕方について、焚き火をゆっくりして、ごはんを食べて、ほぼまんまるのお月さんが空に上がった頃に、早めに寝袋に入りました。

眠りに落ちてから、ずうっと、あたりの鳥や虫たちの声や、風の音、木々の葉っぱがゆれる音、葉っぱが落ちる音が、ほんとうにほんとうに鮮明に聞こえていました。

でも、ずうっと聞こえていたってことは、寝てたんじゃなくて起きてたってことじゃないか?と、翌朝起き出してからハッとした。。。でも感覚としては、眠っていた感覚でした。すごく深くリラックスしていて、これはもう自分は眠っているのに間違いない、という感触なのに、まわりの音はずうっと聞いていた、という。。。

なんだか不思議な体験でした。とても、満たされていました。

明け方になって、テントの外に出たらタープの端に小鳥がとまっていて、そのむこうに猫がいて、ちょうど小鳥の背中の上に猫がのっているかのような構図になっていたので、おもしろくなって写真をぱちりと撮った、という夢をみました。これはあきらかに夢だった。小鳥がいやにアニメみたいな、イラストみたいな、輪郭をふちどりされた鳥だったから。

で、夢を見た、ということは、明け方は確実に眠ってたんだな、と思いました。すごくリラックスしていたとはいえ、徹夜したわけじゃなさそうで、よかった、と。

ふだん、たまに寝付けないときは「眠れないな」という自覚をもつし、なんとか寝ようとしたりいろいろすったもんだするのだけれど、そういったすったもんだは皆無だったし、だいたい「眠れないな」という意識もみじんもなくて、すっかり安らいでいました。眠っているのと同じくらい。。 そして同時にいろんなふしぎな鳥の声とか虫の声をじいっと聞いてもいたのです。

すてきな夜でした。

+ + +

翌朝はみんなより早起きして火を起こしてお湯を沸かしました。蚊がいたので、焚き火を蚊よけに。。

そのうち起きてきた相方は、ギターでアイルランドの古い曲をつまびいて。そしたら小鳥たちがにぎやかに歌いながら上空に集ってきて、そのうち一羽のハクセキレイはわたしたちのテントの脇のモミ(?)の木のてっぺんに止まった。

Img_2049_3 モミの木のてっぺんに止まる小鳥の姿って、まるで絵本に出てくるようにかわいかったです。ハクセキレイは声もかわいくて、たまりません。大好き。

湖は風の通り道に応じて水面に鑿で彫ったような波紋をつくっていて、その波紋が立っているところとそうでないところの分布が、やっぱり絵に描いたようにきれいな曲線で分かれていました。

鴨が朝から泳いでいたので、手を振ったら、ちょっとこちらに気を向けてくれたので、おはよう、とあいさつをして、ちょっと手招きしたら、なにげにこちらへ向かって泳いできて、そのまま岸に「よっこらしょ」と上がってきたので、ちょっとおどろきました。芝の間のなにかをひとつふたつついばんで、しばしぶきっちょに歩いてから、水の中へ帰って行きました。水の中ではまたスイスイと自由な動き。。。

Img_2040_2 Img_2041Img_2044ゆっくり朝ごはんの準備をしました。焚き火で沸かしたお湯でコーヒーを淹れて。カップ状に半切りにしたピーマンをあぶって、中にうずらの生たまご、プチトマトの切ったの、ニンニクのみじん切りを入れて焼きました。

このうずら卵 in ピーマンは、去年のキャンプでやってみてからおいしさに開眼したメニュー。手で持ってパクッと食べられるところも気に入っています。シンプルで簡単で、すごくおいしいです。

あとは昨夜、おゆうはんの後、相方がナスを焚き火でじっくり焼いて、割いておいたのだけど、それをニンニクとしそとお塩とオイルで和えて茄子のペーストにしてくれました。焚き火でトーストしたバゲットにこれをのせて、いただきました。美味でした!

朝食のピーマンも茄子も、昨夜のメニューの、スパイスから作った本格ベジカレー&サラダのジャガイモもトマトもタマネギも、(み)ちゃんの自然農の畑からダイレクトにやってきてくれた恵みです。(ゆ)ちゃん(み)ちゃんのおかげで、いつもキャンプごはんは、野で食べるにしては豪華すぎるすてきごはんをいただいています。。。ありがとう。

ほんとにバババッと荷造りをして、ごはんもおやつもメニューのアイデアないままに、あるもの、目についたものを持ち寄った今回だったけど、それでもこんなに豊かな食卓を、おいしい空気とお水といっしょに楽しませてもらって、しあわせでした。

おやつには、あまってたマシュマロを持参してたのを、道中で買ったチョココーヒービスケットと組み合わせて、スモアにしてみた。これもビスケットを買った時には考えてなかったけど、焚き火のそばでひらめいて。じっくりマシュマロを炙って、ビスケット二枚でパシッと挟んだら、ビスケットのチョコ部分がマシュマロの熱でとろけて、いい感じになりました。

Img_2052 湖の回りは1周歩けるようになっていて、湖畔の木々はひのきの植樹してある地帯と、広葉樹の地帯と両方ありました。釣り人が早朝から大勢来ていたっけ。おひとり、おじさんとお話したら、「2日に1度は来てる」とおっしゃっていてびっくりした。「家にいるよりここにいたほうが、涼しいんだよ」とにっこりされてた。

ここは魚を毎年放流しているそうで、釣ったらすぐにリリースする流儀だそうでした。

前回5月に4泊キャンプ場に泊まりつつ通いの仕事をした後で、体調をがたっとくずして、それ以来、どうもキャンプと体調の崩れをつなげて記憶してしまっていたみたいだったので、今回はそれをヘルシーに切り離して、またキャンプのすてきさを思いだしたい、という希望がありました。おかげさまで、それは十分に叶いました、ほんとによかった。

それにやっぱり野に眠る喜びが、はんぱないことを、思い出せてうれしかった。

次は虫の心配のない季節に、テントなしで寝たいなあ。。前に、寝袋ひとつでお空の下で眠ったときの、あの、なににもたとえようのない安らぎを、思い返しています。

でも最近はゲリラ豪雨とかもあるから、寝袋ひとつで野で眠るのは、やばいかなー。。タープとコットで、とかがよいかしら。地面の感触が好きなので、コットはちょびっと残念なんだけど。。。

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